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ん?
[こてり、と前方に現れた人に首を傾げると]
……わんこ?
「…違うだろ。」
[生えてる耳と尻尾を見た感想を漏らす。]
おっ。乗ったか
[なにやら元気な声がして乗ったのに気づく。
手癖の悪さは若い頃からの折り紙つきだ。とはいえそれは学園に来る前に身に着いた技能であるが。どうやら腐ってなかったらしいと満足して
今回のことで学んだ一つ…得ようと思う異界の門を探すために精神を集中する。]
……風精よ。汝の耳を以て、求めの在りし処を示せ。
[マフラーを棚引かせて走りながら、探査の精霊語を紡ぐ。
探すのはナターリエ本人。
ここで魔法素材を探していればよかったものを。]
[駆けた先にいたのは、ここに最初にやって来ていた金髪のコンビ]
よう、お久しぶり?
[ヘルムートの挨拶に、こて、と首を傾げつつこう言って。
獣耳、ぴこ]
んー、俺はそも、騎士の心構え事態がわかんないからなぁ。
ま、でも。
「誰かを信頼したりされたり」の良さくらいは、掴めたかもね。
[軽い口調で答えつつ。
尻尾、ゆらり]
[集中をおきながらも歩く
探しているというのはわかれど。隠れることもなく静かに歩き。ブリギッデがこちらにくるぐらいには振り返るだろう]
―回想―
ん。元気ねぇ。
[逸早く復活したらしきベアトリーチェを見送る]
そんなにのんびりもしてられないのだけれど。
うーん。
[気合は予想以上に削がれてしまった様子]
/*
例によって出遅れつつこんばんは。
さてどうしましょう。
……わんこじゃねぇよ。
狐だ。
[ベアトリーチェの呟きを拾って、少しだけむぅ、となるが。
見た目であんまり変わりません]
いたー!!
[そう言うと、ダダダダと走ってナターリエのもとに。
しばし後、ナターリエのいる場所へザザーと参上。]
ナターリエさん! あれ私が手に入れるはずだったのに!!
だから、渡してもらいますよ、力づくでも!!
[何気に自分勝手な言い分だったりする。]
ほう。それは重畳。
[ライヒアルトの言葉に大きく頷いた]
私も実際「誰かを信頼したりされたり」というのは、この試験をやるまではよく分からなかったからな。
思っていたよりも、悪くない感触だった。
もし、当初に話していた通り、君とペアを組んでいても、同じになれただろうかな?
[いつものように話すヘルムートは、いつもよりも少しだけ違う雰囲気の話し方をするライヒアルトの様子には気付かない。
気付いたとしても、それこそ、試験の影響なのだろうと勘違いするだけで終わりそうな気もするが]
……かわいい……。
[ぴこぴこ動く耳とゆれる尻尾にときめき中。]
狐もイヌ科だから問題なし!
[どきぱっと言い返してふらふら。
素材のことを忘れてる。]
「……素材、探さなくていいのかよ。」
[冷静に主に突っ込む異界龍だった。]
[だだだと音が聞こえるような追跡に思わず笑いそうになってそれをかみ殺し]
んー?そんなこといわれてもねぇ。使い魔は一人ひとつじゃないんだから。早いもの勝ちじゃないか?それに私も単位は無事だが罰ゲームはいやだしな
あの性格の悪さだ。何されるかわからん
[懐に手を入れて魔道素材を触る振りをしつつ]
…で、力づくってことはこういうことかな?
…我が友を介し。現れよ。影狼よ
[いうが早いか。影絵のように生まれたの狼が二匹。ブリギッデへと放たれる]
[切り払われた青と朱。しかしそれは予測済みのこと。青は砕けて消えるが、命の水より成る朱は、砕けることなく刃にまといつき、流れ落ちる]
[そして、腕の傷から直接零れ落ちた朱の色は、男の動きに従い地に落ちて、大きな円をその場に描き切ってていた]
『朱の力、弾けよ』
[すでに呪をこめられていた命の水は、短い詠唱と、意志をこめた手の平の一閃で、その命を果たす]
[ゲルダの腕に伝い落ちた血と、地に描かれた円、一つはゲルダの力を奪い、一つは術者の身を守るために、同時に赤い衝撃波を放った]
俺の場合は、忘れてたんだけどな。
[言葉と共に掠めたのは、苦笑。
その後の問いには、んー、と言いつつ首をかしげ]
どう、だろな。
相棒が、あいつ……同じ闇に属するナターリエだったから、気を許せてた部分もあったし。
まあ、なるようになってたかな、という感じ?
[こてり、とまた首を傾げる。
実際には、こちらが本来の気質なのだが、それを知っているのは漆黒と真白くらいのものなので]
て、可愛い言うな。
男が言われて、嬉しい台詞じゃねーぞ。
[ベアトリーチェの言葉に、さすがに突っ込み一つ]
だからって、わんこはないだろー。
ケルベロスと天狐じゃ全然違うだろうが。
[ケルベロス=闇属性の魔獣の王。
天狐=火属性の魔獣の王。
どっちにしろ、比較対象としてはどうなのか]
[ベアトリーチェに突っ込みを入れているあちらの異界龍の様子に、漆黒は苦笑するよに尾をゆらり]
お。
そう言えば、そうだったな。
[異界龍の言葉に、素材を探さなければいけないということを思い出した。
そして、談笑を続けていたライヒアルトへ、視線を戻し]
茶飲み話に花を咲かせたいのは山々だが、今はまだ追試試験中なので、単刀直入に聞こう。
ライヒアルト。
君は魔法素材を持っているかな?
持っているのならば、力づくでも奪わせていただくが。
[先ほどと全く変わらぬ様子で、ヘルムートがグングニールを袖口から取り出した]
[ナターリエの言葉に、ぐぅっとひとつ唸る。
わずかに俯いてブツブツ何事か呟いていたが、そこに迫り来る影狼。
彼らがまさに襲いかかろうとする瞬間、キッと顔を上げると、]
私だって、あの性悪せんせーの罰ゲームなんてやりたかなんだよぉ!!
[そう言って、ずばぁっと一閃で影狼両断。余剰のカマイタチがナターリエに襲いかかる。
ちなみに。上げた彼女の顔は思いっきり涙目だったとか。]
男でも、可愛いもんは、正義だ!
[甚だしく間違ってることを平然と言ってのけつつ。]
ふわふわー、ふわふわー。
「……とりあえず、今は試験中だから我慢しよーなー。
終わったら触らせてもらおーなー。」
[ほっとくと近付いてもふもふしに行きそうになるので異界龍が押しとどめつつ。]
んあ。
[得物らしきものを取り出しながらの、ヘルムートの問い。
天鵞絨が、ほんの一瞬険しさを帯びる]
……そう聞かれて、素直に返答すると思うワケ?
[こちらも見た目は変わらぬまま。
片脚を軽く下げて、いつでも駆け出せる姿勢を作る]
……無茶言うな。
大体、なんで可愛いと正義なんだっ!
[そこは力説する所なのかと]
『……まあ、事が終わった後、どうなっているかはわからぬが……』
[盟約者を宥める龍の声に、漆黒の龍はぽそり。
漆黒的には、このままで固定されるのは御免被るらしい。
色々な意味で]
さてと。
いつまでもこうしてるわけにはいかないものねぇ。
[どうにか気力を集めなおして歩き始める。
茶虎猫は一足先に偵察に出ているとか]
イイ趣味してるのも間違いないと思いますわ。
[途中、ナターリエ宛だったのであろう声を拾い。
思わずボソリと呟いたりもして]
あら、別組発見。
ヘルムートも大分復活してるみたいねぇ。
[やがて茶虎猫が見つけた光景に、気配を抑えて近付いてゆく]
[にこにこ、にこにこ]
[非常に上機嫌に]
オーヴァン、逃がしちゃだめよ?
せっかく増えないふわもこなんだから。
[と、オーヴァンに指示だし。]
「……逃がす気ないだろ。お前。」
[冷静な突っ込みパート2]
ふんっ。私だってごめん被るっ!!
あの性悪導師と学長の陰湿かつ狡猾な罰ゲームなんぞ想像しただけで脱獄したくなるわっ!!
[と、必死そうにいう。まあ本心も若干…結構交えていいつつも。手の平を軽くあげるようにして、影が...の前に壁のように立ちはだかり。カマイタチを飲み込む]
ま、だから仕方ないよな。ったく。ヘルムート襲ってもう一つ得ようとしてたところだったのに
[涙を流すのには若干目を瞬かせたがそんななか平然と嘘情報を流すやつ]
開きたまえ開きたまえ。異界への扉。
戦場にて歴史の闇に埋もれし狂気の猛者を宿し門よ。我が呼び声に答えよっ
[ずっと集中していた繋がったもんを開き、黒い霧のようなものが浮かび。それを体内に取り込む]
その力。その武。その暴。いまいちど我が身に捧げ。ともに戦場を駆けん
[ガキンという金属音と共に生まれる巨大なハルバード。それを片手で握り。構える]
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