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[徐々に、「自分」がはっきりと輪郭を伴っていく。
きちんと、壊れる前のくすんで地味な金縁の眼鏡をかけて。
よれたシャツは、ボタンを一番上まで几帳面に留めて。
背筋を伸ばして、後ろで軽く手を組んで]
[残してきた世界>>59>>70を、目を細めて見ている]
『子供は未来であり、回帰なのです。
子は胎であり、海なのです』
[多感な時期に、目にして、教職を目指した詩人の言葉。
尊敬する、偉大なる先達の思いが身にしみる。
彼らの目の前にきっと広がる可能性に頭が下がる]
……はい。生きて。2人とも、幸せに。
出来うるなら、全員、幸せに。
[祈る。そういえば、と。
少し前に願った、酷く無責任な祈り>>1:594>>1:595>>1:596>>1:597を思い出した]
―― 死の停滞している場所 ――
[生者の、まばゆい世界。そちらから焦点を外す。
少し離れた場所で、酷く悲しげに揺らぐ気配を感じた。
まるで自分から隠れるような、ひっそりとしたそれ。
それは―― 悲しみか、絶望か。心が、引き寄せられる]
[自分の声が、存在が、そうさせているとは思わず、瞬きした]
―― カルメンさん?
[そっと名前を呼んだ。彼女の前に立って、そっと手を伸ばす。
その肩に、触れたいと]
泣かないで、ください。大丈夫ですか?
………あなたを止められなくて、ごめんなさい。
死なせてしまってすみませんでした。
[声に、後悔が乗る**]
……優しくなんかない。
[腕の中、捉えた声>>106には、小さく呟いた]
……自分勝手なだけだ。
[喪う事に対して募る恐怖感を押さえたくて、温もりにすがっているのを否定できないから。
癒せたら、という言葉。
何も返さない、返せない。
癒されているから、新たな痛みがこわい。
心の内、落ちて沈む、言の葉]
……俺に出来そうなのは、そのくらいしかありませんから。
[ヘルムートに礼を言われた>>71なら、苦笑しつつ、言って。
ナターリエの視線の動き>>107には、怪訝そうに瞬く。
途中、ゲルダとすれ違ったなら、力なく挨拶して、見送る。
説明は任せた方が早いと思ったし、何より]
……確かに、軽くはない。
土嚢よりな運び易いが。
[とりとめない話>>108。
軽い口調で返してはいるものの、重さの不自然さは感じている。
それ故に、多少、気は急いていた]
[途中見かけた、力なく見えるノーラ>>76。
気にはなれども、かける言葉はすぐには見つからない。
彼女が視て、知ってしまった事は知る由もなく。
それでも、先の出来事の衝撃は大きいだろう、と思ったから]
……あんたも、無理せず。
少しでも休めよ。
[ただ、それだけ言って。
途中、すれ違う者があっても、自分から声をかける事はせずに、集合場所である(6)の部屋へ向かい]
…………。
[石と化したオトフリートの姿。
天鵞絨を一瞬、見開くものの、今はその意を問うよりも、と薬を手に取る]
……一応、扱えなくはないが。
[本来専門外、とは。
言わずにおいた]
……先に、って。
[じっと見つめつつ言う、蒼>>109。
続いた言葉は、刹那に過った思考を見透かしたよにも思えて。
浮かぶのは、苦笑]
……ああ。
わかってるさ。
[苦笑は空白を経て微笑となる。
針を突き立て、薬を内へ。
感じる熱さ。
強くなる、目眩。
それらを押さえようとするかのよに、きつく、目を閉じた]
[沈黙を経て、目を開ける。
先よりは、大分身体は楽か。
ともあれ、落ち着いたなら、ナターリエにも注射をする。
目をそらしている様子には、突っ込みは入れずに小さく笑った]
……ん。
とはいえ、やれる事はやらんとな。
[休んで、という言葉>>110に静かに言って。
眠ると言って横になるナターリエに自分のジャケットをかけ、額に軽く、唇を触れる。
温もりが与えてくれる安堵を感じつつ、立ち上がると、実験室へと*向かった*]
─ 実験室 ─
[様々な装置が置かれた実験室に足を踏み入れる。
左手に生々しい表情を浮かべたまま立っている石像の側を通り、ぐるりと巡回。椅子に座って脚を組み、机の上に外したタイピンを置くと、疲労感とこみ上げる感情に少し目眩を感じた。深い息をついて、目を閉じる。
目覚めてからの様々な事柄が、冷凍装置に入る直前までの記憶が──走馬灯のように目裏を駆け抜けた。
ヘルムートの抑制バンドはシャツの襟に半分隠れている。
上等の生地のシャツ越しを少しだけはだけ、数値を確認した。]
──9%か。
このバンドはもっと増産出来たはずだと、
改良版を作る事も出来たはずだと、
私は当時と変わらず>>3:393、今でも信じている。
あの予算編成はおかしかった。
新党に移った直後に刺された──殺されかけたこの脇腹の傷が、何よりの証拠だとも。
[刃物が皮膚を突き破り、筋繊維を裂いてめり込むあの嫌な感触。あの時は、痛みと言うよりも、ただ巡りあふれだす己の血液の熱さに驚いた。恐怖、混乱、衝撃が無かったとは言えば嘘になる。]
私が、あのエールラーの息子だったから、
警告だけで済ませるつもりだったかもしれん。
[ぎゅ、と両手をきつく握りしめれば白む掌。
近くの扉が閉まる音―― 一瞬、びくりとした。]
…
[視た事を、誰かに伝えなければいけない。]
[漸く、その思考に辿り着いた。]
絶望を感じたのは、
メデューサの感染を知った時だ。
だが、この薬物のサンプルは、私の所へ送られて来た。
[ただ、この施設に持ち込んだ、送られて来た資料壊されていた事>>2:195>>2:821は、ヘルムートが居なくなった後を頼んだ者達が、上手くやれなかった、あるいは殺された可能性が高い事を示している。あの赤毛の秘書も──もしかすると。
首を振って、両眼を見開いた。]
……太陽は燃え続ける。
希望の炎は消さない。
喉が渇いた──水を飲んで。
二階の6の部屋にも一度顔をだして──。
ライヒアルトと、出来ればハインリヒやブリジッドにも。
ハインリヒやブリジッド嬢は、
石化病でなくとも、当時のプロジェクトと関わりがあった人間のはず。
[医師の卵だった青年の視る先は、目まぐるしく移り変わる。
盲目の少女を気にすれば
――ハインリヒに首輪を切られたオトフリートが。
星詠の女性を気にすれば
――ダーヴィッドに心肺蘇生法を施されるユリアンが。]
……辛いな。
[思わず零れた、本音。
くしゃっと歪めた顔を、誰にも晒したくなくて。
やがて、死した魂がたゆたう場所に、
オトフリートがユリアンが、やってくるならば、
青年は羽をはためかすにも似た仕草で、その場を去ろうと。
表情をなくしたイレーネに、
――それを取り戻させるのはユリアンだろう。
涙を零すカルメンの、
――それを拭うのはオトフリートだろう。]
少し、席を外しますね……。
[何よりも自分が、
――彼女達の傍にいたかった。
かけた言葉は皆に届いただろうか。
リディと老人がその場に居るなら、少しだけ微笑みかける。]
ノーラさん……。
[自分の死体――石像がある場所へ。
向かいながらも、彼女たちの動きは視えていた。
星詠の人と、盲目の少女、どちらが先にその場に居たか。
星詠の人の頬に流れるものがあるなら、伸ばす指先。
――でも、拭えない雫。
彼女が零す言葉に、苦悶の表情を刻む。]
……僕が、生きていたら。
貴女が苦しむものを肩代わりすることに、
躊躇いは無かったのだけれど。
[彼女が視たらしいことは、悟っていて。
そんな、どうしようもない言葉を零すも、届かない。
そして、自分であったものへ頭を預ける少女に、少し困り顔。]
ベアトリーチェさんも、無理しちゃ駄目だよ。
[階段を這って昇ってきた少女には、無数の傷。
伸ばす指先は、やはり触れなくて。
くっと握り締めると、少女の横に座り、
彼女が独り言ちる言の葉を聴く。]
―――…。
[やがて寝落ちた少女の言葉に、
どこか引っかかりを覚えたのは気のせいだろうか。
彼女が死んでほしくないと指すのが、
ノーラではないような……。]
ベアトリーチェさんにも、好きな人とかいたのかなぁ。
[シスコンの兄か、年頃の娘を持つ父親か。
そんな感情に近い感覚を抱いて。
やがて、我に返った様子のノーラに気がついて、
励ますように、唯彼女からは見えぬ微笑を送った。]
/*
おはようございます。
相変わらずの、超低速でいるんだかいないんだか……
で、ログ確認はちょくちょくしていますよっと**
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