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[なんでそんな目で見られているのかわからずに、ふしぎそうに見返して。]
[普段よりも、"オトフリート"を作るのが難しくなっているのにも、本人は気付いていない。]
[やっぱりヘンだ、と思った。
旧知の竜とは何処か違う、と。
思えど、その詳細を考えられるだけの余裕は、意識にはなく。
肩のピアの方が真剣に観察してるかも知れない。
なりは小猿、成長途上とはいえ風獣王の末姫。
女の勘はあるのやも]
[なんだか視線を感じるような気がして。
小さな猿を見る。]
[不思議そうに]
……何か、見られてるようですけれど。
[とりあえず、ティルに聞いてみた。]
……へ?
[感覚は、精神の竜へと強く向けたまま。
不思議そうな問いに、視線を一瞬、肩のピアへ]
ピア?
[なんか、前と違うよ、と。意識に返るのは、そんな声]
……ナニソレ?
[説明するには、今ひとつ語彙が足りないらしく、ピアはゆらゆらゆららと尻尾を揺らす。
ともあれ]
なんか、『前と違う』んだってさ。
[言われた言葉をそのまま伝えておいた]
/*
覘いたら見えましたので中発言で失礼。
>>*31
独り言や墓下が連続すると時折起きる現象のようです。
Ctrl+F5等で解消することは可能らしく。余裕があられましたら投下前にそれで確認すると良いかもしれません。
/*
>>*32
いえ、お気になさらずに。に。
此方こそ反応鈍くて申し訳ありません。
皆様にはこちらおそくとも勝手に動いていただきたく。
/*
>>*32
いやいや、気にせずに。
そちらで何かトラブルあったのでなければよかった。
ちなみに、ログインしなおしでも表示されますよ、と。
実際、気持ちわりいんだから仕方ねーだろうが!
[むう、としつつ怒鳴り返す。
さて、精神の竜は何処まで見通すのか。
封じられし部分すら覗けるのであれば、映るのは200と50年前、蒼天の座で起きた忌まわしき事件の顛末。
何処からか紛れ込んだ小さな虚無の因子に飲まれた仔竜の変貌と暴走。
止めようとした自らの母竜を、文字通り『喰らい』、それにより狂いし仔を止めるべく振るわれた、嵐竜王の爪。
母竜は仔竜の生を望み、同化してその命を繋いだ。
それにより、異なるものを感知する力は仔へと受け継がれ。
その対価は、成長停滞──器の成長への支障という形で残され。
仔竜はその記憶を封じられ、今に至る]
[母から引き継いだ異なるものを感知する力は。
虚無の因子に取り込まれた際の余波と共鳴し。
それが、揺らすものの波動や虚竜王の力を捉えていると。
問われた際にそれと気づきつつ、話せなかったのは、姉にとっても辛き過去故]
[何か、掠めたよな感触。
頭痛が一時、その強さを増したのは拒絶反応か、それとも他に理由があるのか]
……ってー……。
[思わず上がる、声。
ピアは呟く月闇の竜をもう一度じいいいいい、と見つめた後、額を押さえる相棒を案ずるように金髪をてちてちと叩く]
あー、平気、へいき。
つか、頭痛にメゲてる場合じゃねーし。
[呟く声は、やや低温傾向]
[やはり心配をかけているに違いないことはわかり。
間に入るアーベルを、ただ見ていた。]
[何を見たのだろう。]
[その後、やっぱりじーっと見られて、仲よさげな様子にくすくすと笑った。]
― 西殿・結界付近 ―
< 行く処があると告げ、幼児とは別れた。本当は宛てなどなかったが。
首飾りは手の内に、手は黒布の下に。
もう一振りの剣の揺らぎに呼応しているのか、認められぬ者が有しているためか、石よりは静かに脈打つ力の鼓動が感じられる気がした。
固く握り締め、結界に包まれ閉ざされた侭の西殿を仰ぎ見る >
[笑い声。
ピアは尻尾をゆらりとさせつつ、月闇の竜を見]
……悪い方向に、ってのは、竜都が吹っ飛ぶとか、そーゆーの?
[疾風の竜は低い声のまま、精神の竜に問う。
周囲の風が揺らめいた。
直情単純は幸か不幸か、笑みは挑発に見えて]
どうしてそんなに、見ているんでしょう?
[困ったように首を傾げるけれど、
小さな猿は答えを言わず。]
[されど、風の揺らめきに、ぴんと糸が張る。]
[場の空気とか、距離とか。
そういったものをピアは読んだようです。
ともあれ、何かを確信したよな真白は、相棒の動きを阻害しないように、頭の上へと移動して]
……つーか、さ。
ナニが楽しくて、こんな騒動起こしてるわけ?
[沈黙に、舌打ち一つした後、代わりの問いを投げかける。
わからないわからないと唸るのにはとっくに飽きていたから。
それでも、風の流れは変わらず。
銀のロッドは、背のいつでもつかめる位置]
[手出しをすると怒られそうだが、手出しをしないのも寝覚めが悪い。]
[数歩退いて、いつでも魔法を使えるように、準備を整える。
人の魔法ならば、そこまで負担でもあるまいから。]
―客室のひとつ―
[食堂での話を終えて、ティルを運ぶか運ぶのを手伝った後、目を開いたのは寝台の上。
何度か目をしぱたかせてからゆっくりと半身を起こし、重いものが落ちるような音をさせて床へと降りた。
編まれて居ない紅い髪が背でうねる。]
ふぁ。
[欠伸をひとつ。
窓から中庭を見下ろせば、噴水に焔竜が見え少し穏やかに見た。**]
……『自由』。
[それは自らのある領域。故に、何よりも深く、強く心に根ざすもの。
それ故に]
『力』で、手にする『自由』……。
[小さな呟きには、否定の響きも肯定の響きもない。
ただ]
それ……は。
それが?
それで、得られる?
[しばしの沈黙。後]
……っつか、わかってねぇのはどっち……。
[『自由』の領域に身を置く者故に。
それに伴う『律』は、この場にいる誰よりも強く知る。
即ち、『自由』であるとは『束縛』されている、という事を。
呆れたのは、それ故のこと。
まして、『力』で強引に得たならば、それは何よりも強い『束縛』を生み出すのは容易に知れて。
だが、それを伝える間もなく、閃いた幻に]
……え?
[きょとり、と瞬き一つ]
[瞬間、閃いて消えたそれ。
風に拒否された事は、一度だけある。
即ち、封じられし記憶の後に。
それ故か、否、それ故に]
……バカだ。
[きっぱり言った。言い切った]
……ま、あれか。
頭のいいヤツに限って、物事小難しく考えすぎて。
簡単なコトが見えなくなるもんなんだな。
[単純直情に言われたくはないだろう。やっぱり]
……剣の力で得られる『自由』。
その程度のものがほんとの『自由』だと思ってんだとしたら、年齢のわりにどんだけガキなんだよ。
……やっぱ、付き合いきれねぇ。
[そも、同調する気なんてさらさらないだろう、と。
突っ込まれたら、きっと、盛大に頷く訳だが。
金色の髪をがじ、と掻き、ため息一つ。
風は未だ、周囲を巡る]
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