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[廊下に出て、ふと感じたのは人の気配が増えた、という事。
個室の数は十。つまり、それだけの人数が集まる、という事か、と呟きつつ。
妙に気になったのは、隣室の覚えのある気配]
……いや、さすがにそれって。
[ないだろー、と思いながらも、やはり気になり。
ドアをノックするも返事はなく、鍵のかかっている様子もないので細くドアを開けて中を確認し]
……やめれ。
[思わず、口をついたのはこんな一言だったとか]
[隣室にいた少女の姿には覚えがあり。
それだけに、頭痛めいたものを感じたとか感じなかったとか。
取りあえず、床で転寝しているのは辛いだろうから、とベッドでちゃんと休ませて]
……っとに……これ、『予測』通りだと思いっきり状況劣悪なんだがな。
[ぼやくように呟きつつ、そっと部屋を後にして、階下へと向かう]
[見上げた階段から人の気配。
姿が見えると何故かびくっと身を強張らせ]
えっ、あっ、こ、こんにちは!
勝手に上がらせて頂いてます!
[物凄い勢いで頭を下げた。
オトフリートは目の前の人物が家主であると認識]
……はぁ?
[階段下にいた人物に、唐突に頭を下げられ。
口をついたのは、惚けた声]
……いや、勝手も何も……。
呼ばれて来たんなら、問題ないんじゃねぇの?
[相手の勘違いなど、当然理解の外]
[廃墟を抜けたブリジットが踏み入れたのは、延々と広がる砂地だった。
見通しはいいのだが、いかんせん、冬の装いには暖かいを通り越して暑い。
高く積もった場所も逆に窪んだ場所もあり、時折、足が沈み込む。外部との連絡を諦めていないのか、片手で端末を弄りながらの探索は、少々危なっかしい。
しゃららと鳴るストラップの山は、一種の音色を作り上げているようでもある。
先程の振る舞いも含め、――彼女が、前方に立ち塞がる影と対等に渡り合うことなど、出来そうになかった。本来ならば。]
[気配には気づいていたようで、視線を上げてその姿を捉える。
眼前には、「有り得ない」存在。ブリジットに、驚いた様子はない。
三つ首の、巨大な獣。
されど伸びる尾と、靡くたてがみは蛇の如く。
鋭い牙は、易々と少女の身体を貫けるだろう。
地獄の番犬。
なればここは冥府であり、集められた者は捕えられた魂か。
逃れようとするものは、喰らわんと。
獣の咆哮が聞こえる。]
なるほど、ね。
けれど――
[唇が紡ぐ、音。]
[ブリジットは、その場に佇んでいた。
幾らかの攻防はあったのだろう。衣服の乱れが見受けられ、辺り地面には、彼女の足跡と獣の軌跡が残されている。
しかし、彼女自身は、片手に端末を持ち、もう片腕には鞄を提げ、変わらぬ態で、真っ直ぐに眼差しを向ける。]
火は心、生命の焔。
さかえ、さかれ。
冥府の守なれば、其は業火とならん。
<揺れる炎が赤々と夜空を照らす。
蛇の舌の如き朱は赤銅色の体躯を舐め、黒を帯びさせてゆく。
苦悶の呻き声。獣の耳に、肉の焼け爛れる音は届いたか。>
地に在りし魂、天へと昇れ。
たかく、とおく。
何処の民なれど、還る場所は皆同じ也。
[口許に指を添える。
擦れ合い、鳴る飾りの音のほうが、彼女には近しい。]
<燃やすもの――或いは、「種」が失くなり、火は消える。>
[残されたのは、魂の喪われた器のみ。
砂地に、巨躯が倒れ込んだ。もはや、動くことはない。
パタリと端末を閉じる。
目を伏せて、深呼吸。
熱源の近くにいたにも関わらず、彼女は火傷は無論として、汗すら掻いているようには見えなかった。]
さて。
これは、出られそうにないかな。
[暢気に呟き、踵を返す。
天を覆う、闇。
*月は静かに地を照らしていた。*]
……へ?
[下げた頭に降って来た声は予想外のもので。
恐る恐る頭を上げる]
え、あれ…?
この屋敷の方ではないのですか…?
た、確かに私も呼ばれて来ましたけれど…。
[執事の仕事として呼ばれたと思っていたわけで。
他に客人が居るとはもちろん露ほども知らない]
[妙に惚けた反応に、微かに目を細めつつ、首を傾げる。
どうにも、呼ばれた対象に統一性がないのではないか、と。
ふと考えたのはそんな事]
いや、俺も招待されたクチ。
ここの主は……ま、呼ばれた相手が揃えば、出てくんじゃねーの?
[どこか投げやりな口調で言いつつ、軽く、肩を竦めて見せ]
…くあぁぁ。
[ベッドの上、手の先から足の先までピーンと伸ばして伸びをする。
良く寝た、と呟いて体を起こせばカーテンの隙間からは光が漏れているのが見えた。]
おはよーございますぅ…。
そ、そうなんですか…。
[目を丸くしたまま目の前の少年を見上げる]
では今は屋敷の主様はいらっしゃらないのですね…。
呼ばれたお客人のもてなしをすれば良いのでしょうか…。
[ぽりぽりと頬を掻いて呟く。
ふと気付くと自分が階段を塞いでいる形になっていて。
慌てて横へと身体をずらす]
あわわ、失礼致しました。
どうぞ。
[未だ階段に立つ少年に道を譲った]
−中央部建物2F・個室(K)−
[ブリジットが再び建物へと戻って来たときに、あの「卵」は無かったが、何処かに運ばれたのだろうかと、深く追求することもなかった。
眠りについたのは他者に比べれば遅かったが、目覚める時間には変わりない。]
……あ。
[鏡の前で身支度を整えていたが、小さく声を上げた。
下着はともかく洋服は諦めたようで、昨日と同じ、制服姿。]
破けてる。
[スカートの裾を摘んで、呟く。
正確には「裂かれている」のだが。原因は、言うまでもなかった。
襞に隠れて目立たないとは言え、気になるものは気になるらしく。ガサガサと鞄を漁るが、裁縫道具は見つからなかった。室内にも、同様に。]
困ったな。
[部屋に取り付けられていた冷蔵庫を開けると、食材が色々揃っていた。
鼻歌など歌いながら、中からリンゴを取り出すとしゃくりとかじった。透明な汁が、小さく飛ぶ。
ベッドの脇に置いてあった黒い銃を腰の後ろ、エプロンの結び目の上に挟むと、リンゴをもう一口齧りながら部屋を出た。]
人の気配、かなぁ…?
[しゃくり、とやりながら歩いていると、目の前の扉が開いてきょとりと目を開いた。
中から少女が出てきたので、更に驚いて]
…びっくりしたぁ。
あんまり驚くと思わず斬っちゃいそーだよ。
[首を傾けてブリジットに向けて言った。]
[道が開けられると、よ、と言いつつ階段を蹴る。
それなりの高さからの飛び降りだが、危なげなく着地して。
ども、と言いつつ右手をひらり。合わせて揺れる、糸の束]
もてなしねぇ……二階の部屋見た感じ、自供自足でよろしく、ってとこな気がするんだが……。
ま、あんたも招待されたんなら、そこまで気ぃ使わなくてもいいんじゃねぇの?
[きょとり。]
……おはようございます。
驚かせて、すみません。
斬っちゃう、って。
[首を逆側に傾げてみせる。]
鋏職人ですか?
[意識は裁縫関連に向かっている。]
[綺麗に着地する少年を目で追う。
その視線は感嘆に満ちたものだったが、続く言葉にその瞳を瞬かせ]
え…自給自足…?
呼ばれたと言いましても、私は執事の仕事を依頼されたのだと思っていたのですが…。
事務所を通してでしたし…。
[自分の考えと事実にズレが生じ始める。
考えながら振られた右手に合わせ揺れた糸に一瞬視線が向くか]
あははははは。
鋏かぁ、鋏で斬った事はないよぉ。
ぱちんって、手ごたえあるのかなぁ。あは。
あ、こんにちは。
ボク、ユーディット・クリューガーって言います。
[後半少し慌てたように、スカートを持ち上げ腰を落としてお辞儀をした。]
……いや、ここって普通に考えて執事の仕事はいらん気もするけど……。
[昨日、モニタールームから確認した周辺の様子を思いつつ、呟くように。
相手の視線が糸に向くのには気づいても、特に気にした素振りは見せない。
裏通りの事情に詳しい者なら、そこから自身の素性を察するのが容易なのは、知ってはいるけれど]
[手応えの問題なんですか?
そう問おうとしたが、お辞儀をする相手を見て、同じように礼を返す……ことは出来ないから、頭を下げた。]
こんにちは、ブリジット=エメスと言います。
[視線を戻して、改めて、ユーディットを見る。
目に付くのは、白いエプロン。ふわりと広がるスカートも、特徴的な膨らんだ袖も、「女中」と言われるものの服装で。]
……。
ここの方ですか?
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