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─台所─
……食料庫、補充してあったんだ。
[話を聞いて、少し考えた。長らく使わないこともある集会場に、常から食料庫をいっぱいにしておく必要はない。それが為されていると言うことは、長くここに留められる可能性が高いと言うこと。先程ローザへと答えた話が、現実味を帯びて来た]
ぱっぱとやっちゃおうか。
待ち侘びてる人も居るみたいだし。
[料理の指揮はオトフリートに任せ、その手伝いをする]
簡単に摘まむものも作れば良いよ。
お酒飲む人が居るなら、キッシュじゃ合わないかも知れないし。
[ローザには簡単に返す。お酒には詳しくないため、合うかどうかなんて知らなかった]
─台所─
酒のつまみ、ねぇ。
それも確かにありか。
[ローザの言葉>>138に、今気づいた、と言わんばかりにぽん、と手を叩く。酒の備蓄の事を問われれば頷いて]
ああ、まあ、量は多くないけどね。
ワイン中心に、置いてあったよ。
[その辺りは真っ先にチェックしたらしい]
―集会所:玄関―
[玄関口には見張りをしている自衛団員がいる。
お疲れ様です、と会釈をする少年に目を向けたその男は、何とも困ったという表情になった。容疑者とはいえ、村長の息子が相手では扱い難いのだろう。フォルカーも幼くとも、その辺りは理解していたが、だからと言って、応対の仕方が分かるわけでもない]
ギュン爺さま――……………
…ぇえと、自衛団長は、
[終わりまで口にする前に、まだ待機しているようにとの言が返ってきた。
後は問うても知らぬ存ぜぬばかりだった]
……………集会所の外に、出る…のは?
[次いだ問いかけには、渋い顔をされた。
重ねて問うほどに少年は執着しなかったが、戻ろうとするなら、見張りの一人や二人は付けられそうな気配がある]
―広間―
専属で、ねぇ。
儲けよりも色々と試してみたいの。
[頼まれた図柄だけを織る、というのは何かしっくりこなかった]
この村から出たこともないから、それも不安だし。
[イレーネが聞いていれば勿体無いと怒るだろうか。
けれどこの穏やかな村の生活がエルザは好きだった]
折角のお話だけど、ごめんなさい。
[すまなさそうにエーリッヒに小さく頭を下げた]
ま、しょうがないんじゃないの。
前科持ちは疑われ易いかんねェ。
[エーリッヒが否定しないのを良い事に、孤児の件を前科扱いした]
いやいや、この面子の中なら十分華だよ。
襲われないよう気ィつけな。
[にやりと笑みを浮かべて]
自慢できる程力持ちじゃァないさ。
…まァ、そうだな。
若い奴の方が確かに力はあるが…
流石にイレーネやフォルカーは行き過ぎだ。
[捲った袖を戻しながら、エルザに言う。
後半には笑みも薄れていた]
ああ、そうだね。
さっさとやってしまいますか。
[イレーネ>>144に頷く。
補充に対する反応には、軽く肩を竦めて]
……長く止められたくはないんだけどね。
早いとこ、片つけてほしいもんですよ、ほんとに。
[冗談めかした口調で言いつつ、食料庫から材料を出して料理にかかる。
その傍ら、お茶の準備も忘れなかった]
12人目、自衛団員 ダーヴィッド がやってきました。
―自宅自室―
うーん、うーん……
赤い、赤いのが……
[何やらベッドの中で魘されている男の所へ仲間とも呼べる自衛団員からの通達がくるのは、もう少し後になるだろう。**]
―自宅―
寝込みを襲うからこーなる。
[あらかた悲鳴を上げ終えたところで、ベッドの上からごろりと未だぬくぬくしながら呟き。入ってきた自衛団員を見る。
何がどうなったのか。引きずり回されたような後に、玩具の矢を何本も刺され片足から宙ぶらりん。なぜか髪の毛が床に散らばっている。うん。見るも無惨だ。]
襲ったんじゃないとかノックしたとかはいうのはいい。
で、なんのようだ?
[のそりと起き上がり、かたや悪戯のように罠だらけという妙に工夫をこなした無駄だらけの空間。かたや暖炉の熱をもあますことなく雪を溶かし水を蓄え、整然と並ぶ薪に飾りもなく実のみがある無駄ない空間。
そんな家の家主はその光景に眩暈を感じながらも鉈を拾い上げる]
ああ、言ってくれ。
それよか起こした以上つまらない話じゃないだろうな。
[縄にぶら下げられている片足を鉈の腹でさすりながら先を促した]
ああ、エルザちゃんも何か必要なものあったら、遠慮なく言ってくれ。
俺が仕入れできる範囲でだけどな。
[きっとさほど高く買い取らなくても、文句は言われないのだろうが、
彼女のタペストリーが、自分も気に入っていたこともあり普段からも高めに払っていた。
それでも採算も十分にとれるからというのもあったが。
流行の図柄と言われれば]
ああ、後でよければ向こうではやってる服とかいるか?
やっぱこの村じゃほとんど売れないしな、いつもの礼含めてただでもいいぞ。
―台所―
それじゃあ、ニンジンと大根とセロリをスティックにして、レタスとハムを添えて先にだしておきましょっか。
お酒を呑まない人も、料理が出来るまでの間につまんでおく事もできるし。
ワインがあるなら、チーズでも一緒に用意しておくわね。
キッシュはお任せして、その辺りの用意してから、フライドポテトとか作ろうかな。
……誰も注文してくれないと、お手軽なおつまみ以外すぐには思いつかないのは職業病かしら。
アハ、確かに可愛かないか。
[ハインリヒには尚も笑いを向けて]
あたしが?
[その後向けられた言葉に、一瞬真顔になった後]
…冗談。
[くすりと笑う]
あたしは守ってくれる男の方が良いんでね。
アイツだと、逆に守らにゃいけないじゃないか。
[ひらひらと手を振って否定した]
―広間―
あら、私も力自慢じゃ決してないけれど。
大人しく襲われてあげるほど柔でもないわ。
[にやりとしたヘルミーネに、ニッと鮮やかな笑みを返した]
そうですよね。
やっぱり何か間違えてるとしか思えないわ。
[ボケたかどうかはさておいて]
─台所─
………そうだね。
早く片付いて欲しい。
[予感が拭えぬまま、オトフリートに返しながら作業を手伝った。料理の下準備、皿の用意など手際良く行い、ふと思い出す]
そうだオトさん。
ユエのご飯ってキッシュでも大丈夫?
[大人しく隅で待っている猫が目に入り、オトフリートに訊ねた。食べないなら専用に何か作ろうと考える]
ん…?事件?
[とまあそんなこんなで]
―集会所―
わざわざ書く必要あるのか?
[既にいる面々に挨拶もするまもなく渡された紙を睨むように見つめながらペンを手に取った]
―――――
■名前:ユリアン・カスト(Julian・Cast)
■年齢:23歳
■職業:なし。自給自足の民
■経歴:山に程近い村の片隅に住む青年。
小さい頃に両親を失いその後村より離れた親戚のところをたらい回しにされていたが、4年前に一人で村へと戻り、元父母が暮らしていた家を補修して暮らしはじめた。
畑を耕す。必要なら狩りだってして、自給自足の生活を送っている。
テンションの落差が激しい
―――――
[専属の件を断られても気にした様子はなく。
頭を下げられると少し困ったように]
いや、全然気にしないでくれ。
謝れるとなんかこっちが悪い気がしてくる。
[エルザに笑いかけながら]
それに、なんとなくそう言われる気はしてたから、向こうにはいい返答は期待するなって言ってある。
まぁ、俺がその場で断ってもよかったんだが、さすがに勝手に決めるわけにもいかないしな。
俺も自由に作ってくれてる今の方がいいと思う。
―広間―
そうだわ、お願いしたい染料があったの。
この辺りじゃ採れなくなってしまっているものなんだけど。
あら、どんな服かしら。
でもタダじゃ気が引けちゃう。
安くしてくれるのなら喜んで検討させて貰うわ。
[期待の顔でエーリッヒに言った]
前科とかひどくね?俺何もしてねぇのに。
[事実は事実だけど、前科ではない。
いや、買った時点でそう思われても仕方がないことはわかっていたが。
続けてエルザにかけている言葉に]
そうだな、少なくともひどいこと言うヘルちゃんと比べればはるかにだ…
[ぼそりと呟いたり。
けれども告ぐにエルザが返した言葉を耳にしながら]
おお、女性達がこわいこわい…
[棒読みでそう呟く]
[ゆるっと笑って火のついていない煙草を指先で弄んでいたが―]
おやおや、そいつは残念だね。
じゃぁ、俺もらっちゃおーかなー。
[くすりと笑ったヘルムートの言葉に、
ぴん、と太い紙巻の煙草の先を指で弾いてにやにやと。
表情の全てが冗談であることを物語っていた]
さってと、ちょっくら商売道具を取りに行ってくるか。
[フォルカーが出にくかった事は知る由もなく]
んじゃ、そちらさん方もまた後で。
[指に煙草を挟んだままの手をあげて、玄関の方へと歩きだした]
─台所─
じゃ、そっちは頼みますよ。
[ローザの言葉>>153に、一度、手を止めて頷く。
続いた、ぼやくようにも聞こえる言葉には、苦笑して]
ん、ああ。
さすがに、キッシュはね……塩気が強いでしょ。
野菜の切れ端とかあるから、適当に何か作るかな。
[イレーネの問い>>156には、なるべく軽めにこう返す。
いい予感はしていないが、だからこそ、不安を煽るのは避けたかった]
おー、頼もしいこと。
尤もそこまで度胸のある奴もいなさそうだけどね、今んトコは。
[エルザに言って、部屋の面々をちらと見渡す。
怖いと呟くエーリッヒには、意味深な笑みを見せた]
ま、そもそもあたしを呼んでる時点で間違ってんだけどねェ。
他は如何か知らないけど?
[そう言う声はやはり冗談めいたもので]
染料か…、それならあっちの方にいけばあるかもしれないな。
知り合いとかにも聞いてみるよ。
物が分かればそっちに詳しい知り合いもいるしな。
[その後、エルザの説明を聞いたりしてから]
それじゃあ、服は格安ってことで。
お金も大事だけど、いい取引相手とは信頼も大事だからね。
[なので服の元値は言わないことにした。
たぶん値段を言えば、決して安くはないそれの差額をエルザが気にするだろうから。]
どうして、そんなに……
一人一人、調べるんじゃなくて、集めて…………
わざわざ?
[広間のざわめきが遠くなれば、少年の小さな声ですら、静寂にはよく響く。
問いには答えられないのか、答えてはいけないのか、沈黙が訪れた。今なら、雪の降る音すら耳に届きそうだった。
フォルカーが吐き出した息が白く染まったのをきっかけとしたよう、村に用があるのかという、全く別の質問が返ってくる]
……いえ。
……………家族が……どうしているのかな、と、それだけで。
お仕事、がんばってください。
[最初の時より深く礼をして、踵を返す。
あまり長く外にいたつもりもないのに、指先が赤くなっていた。息を吹きかけて、廊下へと戻る]
─台所─
[つまみを運ぶローザを一度見やると、その後は料理に集中。オトフリートの返答を聞くと]
あ、そうか…。
じゃあ別で作らないとね。
[ようやく気付いたと言うよな様相で相槌を打った。猫用の食事作りにも取りかかるなら、盛り付けるお皿を用意したりとまたちょこまか動く]
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