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ゃー、崖崩れの復旧作業手伝ってたら、上からまた崩れてきてさぁ。
[素っ頓狂な声をあげて顔を上げたフランに答えて、]
つーかフラン…、ヨダレたれてっぞ?
うん、旅する人には大変かも……。
でも、村の鉱夫さんたちは力仕事に慣れてるし、そんなにかからないじゃないかなあ……?
[こちらも現場を見ていないので、やや楽観的な観測を述べてみるが]
染みるくらいは我慢……って、生き埋め?
[レッグの言葉に、その楽観はやや、力を失ったかもしれない]
でも、石が偶然当たったにしては、形が整ってるよね……。
[何なんだろ、と呟きつつ、そこにも一応、手当てをしておいて]
えっ、ウソ!?
[慌てて口元を拭う]
[顔が紅潮する]
崖崩れで埋まりかけたって。
…よく無事だったね。
[呆れたような感心したような]
[なんともいえない口調で答えた]
[起きたらしいフランには、おはよー?と疑問系で挨拶し]
…石にぶつけた痣にしては随分形が整ってるね。
何か不思議な感じ。
[エリカの言葉にグレッグの右手の甲に視線をやって]
…なんなんだろなぁ…?
[湿布を貼られた右手をぼんやり眺めて、]
こーゆー形の石でも、混ざってた?
[自分でも訝しげに首を傾げる。]
…ま、誰かさんのおかげで打たれ強い丈夫な子に育ったからな、うん。
[やや苦々しげにそう言って、マスターになんか食べるものをねだってみたり。]
星型の石?
でもそれがぶつかったところでこんなはっきりと痣が出来るかなぁ。
[口に運んだフォークを銜えたまま首を傾げて]
酷い怪我が無くて何よりだよ。
土砂に埋まってその程度だったんならさ。
……それって、どんな石?
[仮に星型の石によるのだとしても、それは自然な物とはやや思い難く。
首を傾げつつ、ともあれ、見える怪我の手当てが終わっているのを確かめてから、道具を片付けて]
でも、あんまり酷い怪我なくて、良かった……。
[呟くような言葉には、安堵の響きが込められているだろうか]
食べるのはいいけど、胃に負担かかるような物はダメだよ?
熱もってる部分も多いし、お酒もダメだからね?
[それでも、食事をねだる様子に釘を刺す時には、いつもと変わった様子もないのだが]
[エリカにも軽く肩を竦めて「おはよ」と返し]
まるで星みたいだね。
随分とクッキリしてるし。
そんな石ってあるのかな。
何にせよ無事でよかったね。
その誰かさんにも感謝しないと?
[からかうようにクスリと笑った]
[散歩の後に木陰でうとうととして。
ふと気付くと漆黒の空に星が出ていた。]
げ。寝すぎだろ俺……!
[つい口走り、はっと辺りを見回すも特に近くに人の気配は感じられず。慌てて身を起こして宿に走る。
今何時なのだか見当もつかない。
まだ人が起きていると良いのだが。]
[広場まで来ると、宿に煌々と明かりが灯っているのが目に入った。耳を澄ますと、人の声、フォークや皿が微かにぶつかる硬い音がする。どうやらまだ夕飯時のようだと判ってほっとして。
入り口の前に座り、前足で宿の扉を擦る。]
…あんがとな。
まー、暫くは大人しくしてるさね。
[手当てされ終えて、上着を着なおす。
大丈夫だといいながらも、やはりあちこち痛いし、風邪気味なのか寒気もするわけで。
熱っぽいかもしんないと思いながら、チキンドリアをつついていたり。]
[もぐもぐと食べ続けそろそろ食事も終了すると言うところで、聞きなれた扉を擦る音がする]
あ。
パトラッシュかな。
[部屋には居なかったために外に居ると判断している故か、すぐにそう考えが向かい。カウンターから扉へと移動し迷うことなく扉を開ける]
そういえばさ。
手伝ったってことは現場見たんでしょ。
どんな状況だったの?
[店主に頼んだ飲み物を片手に]
[思い出してグレッグに聞いた]
うん、その方がいいね。
[大人しく、という言葉に、こくり、と頷いて。
それから、ほんの少し目を細めて、レッグの様子を改めて見つめ]
……あったかくして、水分ちゃんととるようにしてね?
明日、薬処方して、届けてあげるから。
[どうやら風邪らしい、と判断してか、こんな事を]
それじゃ、ボク、今日は帰るね。
頭痛も治まったし、薬作りの手が必要になりそうだから、戻っておかないと、御師様大変だろうから。
それじゃ、お休みなさい。
[ぺこり、とお辞儀をすると黒猫を両腕で抱え上げ。
ちょうど入ってくる形のパトラッシュとすれ違いつつ、*自宅へと*]
[開いた扉、見上げればそこに居たのはディーノ。]
悪りぃ、これでもう二度目、
[顔を見て気が緩んだせいか、ナチュラルに話しかけ掛けて。
ディーノの後方に2,3の人影が見えることに気付いて口を閉じる。
わっちゃぁ、という表情。
気を取り直して素知らぬ顔で中に入った。戸口でちょうどすれ違ったエリカにも、多分気付かれてはいない筈だ。]
おやすみ、エリカちゃん。
[扉に向かって手を振って]
おや、わん…こ?
[目を瞬いた]
[パトラッシュの口の動きに合わせて]
[人の声がしなかっただろうか]
[はふはふチキンドリア食いながら、肩をすくめて見せる。]
んー、結構大規模だったかな?
こんだけひでぇのは10年ぶりだとか、そんなこと言ってたっけか。
もーちょっとおちつかねぇと、危なくて作業できねぇっぽいしねぇ…。
ん、そうしとく。
お疲れさんー。
[出てゆくエリカをひらりと手を振って見送る。]
[思わず漏れた声を聞いて、うわ、と慌てた表情になる。すれ違う形になったエリカが普通に出て行く様子にバレてはいないと判断し、ホッと安堵の息を漏らす]
扉くらいいくらでも開けてあげるよ。
困った時はお互い様。
[中に入って来たパトラッシュの側にしゃがみ込み、頭を撫でながら周りには聞こえないように小声で告げ、片目を瞑る]
その様子じゃまだご飯食べてないでしょ。
マスター、肉料理何かお願い。
[もはや恒例となってしまったが故か、主人も渋い顔をしつつも用意してくれて。カウンターに戻るとスペアリブが乗った皿が出てきた。それを床に置いてパトラッシュに勧める]
[瞑られた片目には、すまん、というように一瞬耳を伏せて返し。
出されたスペアリブをゆっくりと食べ始める。
一昨日も昨日も、十分な量を食べていたためか。飢餓感や食べ物に対する焦りは薄くなっているようだ。]
[パトラッシュの様子にまた首を傾げて]
[しばらく見つめていたが]
…いや、きっと気のせい。
まだ寝ぼけてるのかな、あたし。
[ディーノの言葉に肩を竦めて]
[カップに口をつけた]
10年ぶり?
うわ、それってかなり酷いってことじゃない。
[レッグの言葉には眉をひそめて]
二次災害が起きたらいけないしね。
復旧も遅れそうか。
仕入れしてきた所だからいいけどさ。
[小さく溜息をついた]
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