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[銀と青は旅する者。
此処は通過点であって帰る場所では無い]
[ちち、ちっ]
[視線を感じた青は軽やかに声を上げた]
[『声』を騎士の中の『彼』へ向けることはしない。
『彼』と会った事があるかもわからないのだ。
何しろ、此処へ来るのは随分と、本当に久しぶりなのだから]
あっはっはー!
僕にとってはクルトくんも、花のようなものなのさっ。
少なくともドロテアくんが花なのに否定がなくて、何よりなのだよっ!
と、ゆーわけでっ、ドロテアくんもそれでおっけーなのだよ、うん。
[ぎゅうっと、ドロテアの手を掴むのなら、にししと笑い。
けれど、刹那の間、その手にきょとりとした視線を落とした]
擽りが効かない奴とか、どんだけ脇腹の皮が厚い奴だっての…!
[それでもツィンカに返す言葉は笑いを含んだもの。
笑い疲れでしばらくは地面に転がっている]
…およ?
そーいえば、イゾルデくんの脇腹を突付いたとき、珍しくチョップが返ってきたのはアレかね?
もしや、脇腹が弱いことを隠すための強がりかね?
[にししししー、と、楽しげな笑み]
た……耐えた、ぜ……。
[ころり、と転がりつつ。
表情は、なんか妙にやり遂げたようなそれになっていたとか。
それでも、やっぱり息は切れていた]
探す、かぁ。
[ツィンカの言葉に、考えこむ。
もう一度、森の闇を見やるも。
イゾルデが言おうとした言葉に顔を向ける]
…。
恥ずかしがり屋、なのかなぁ。
隠れん坊は…好きそうだけど。
[言葉が途切れ、分からなくなればクルトの方を向き頬を掻く]
うん、マリオン君の髪は綺麗だよね。
あたしの髪は…あたしの髪を梳いてもなぁ。
[ツィンカに言えば、自身の髪を一房摘んで]
[ヴェルナーが頭を下げるのに、僅かに首を傾げる。
謝る理由がわからない、といった風情]
[すぐに、ふるると首を左右に]
[髪も其れを追って、さららと音を立てた]
[ゆる、と傾げた首で騎士に向けられる言葉を聞く。
…ただ聞く限りで、何を返すも無いのだが]
あらあら、まあ。
あまり振っては消えてしまいますわ。
・・・うふ、ごめんなさい。
クルトさんは花を守って下さるんですよね。
[更にランタンを振るクルトの姿を穏やかに窘め。
いつの間にか擽り合戦になってる様子を静かに見守る]
真夜中のかくれんぼ・・・月がとっても銀色だからかしら?
[銀月を見上げ、それから戻ってくる人々へと視線を向けた]
[いつでもいいと伝えてもらったばかりでこの仕打ち
ヒルダにも笑顔を向けて]
会う前から、十分楽しいやっているのです!
たしかに!村に居なくっても、ヒルダとだって、
またどこか別の場所で会う出来るかもね
そう思うと楽しみなのでした
何が起こるかわからなーい
ステキ
[そして転がる男の子と男性に、ふふふと悪びれなく
マリオンの頭をヨシヨシしながら]
マリオン、内緒ありがとね!
仕立て屋サン、わき腹の皮って言葉 それステキ
[言葉の響きが楽しかったのか、くすくすと笑う]
ちっぽけ、か。
それでも決めた道を進み続ける…。
だから人間というものは面白いのだけれど、ね。
…私も含めて。
[慌てて付け足した。]
妖精は…人の命を救ったりできるのだろうか。
[顔をしかめながら歩く。]
あー、苦しかった。
[呼吸を整えると起き上がり、服に付いた草や土を払う。
復活したものの、腹部には筋肉痛のよな鈍痛がまだあったり]
しょうがない、音が変われば何かがあるみたいだから、その時を待つとするよ。
噂好きサン、いってたものね
銀の月が〜って
きっとそーなのだと思うのでした
[ドロテアの声にも、頷いて、
空に輝く銀色を、見上げた]
かくれんぼにしては、月明かり明るくて、
キレイね
見つかりにくいのですかしら
ツィンカくんは、目立ちそうだからねっ!
遠くにいたとしても、きちんと見つけてあげるのさっ。
みゅはー。何より僕は眼が良いしねっ!
それなら今日は、何が起こるのかにー?
ホラントくんが宴に招かれたのなら、僕らもステキに宴に招かれる…。
そんな展開だと良いのだけどねっ!
[わくわくから、今度は両の手を、ぎゅうと握る。
イゾルデが視線を逸らすのに気付いたのなら、にししー、といっそう楽しそうに笑った]
ヒルダさんの髪も、伸ばせば纏めやすくなりますわ。
でも、旅暮らしなら短い方がお手入れが楽でしょうか。
[ヒルダの髪は短い分、身軽そうな印象に見えた。
きっちりと後ろに一つ結った髪を包むリボンが夜風に揺れる]
花守人・・・?
[ヒルダの言葉を不思議そうに繰り返す]
梳いてみたい?
…んー、梳く方が、楽しいんだけどな。
やりがいがないなら、伸ばしてみる、とか。
[ヒルダに小さく首を傾げつつも。
きょと、とツィンカの視線に目を瞬かせた]
お、お化粧…?
そんな。あたし、綺麗にならないよ?
[おろおろ。
あまり考えた事はないらしい]
[ツィンカの言葉に目的を思い出し、頷き返す。
銀の月を見上げると不思議と大丈夫な気がした]
・・・、そうですね。
全員招待されれば、心配する人が出なくて良いですわ。
[銀月が沈めば、宴も終わる。
でなくとも朝が来れば捜索しやすくなると気を持ち直す]
おお、道は間違わんかったようだ。
おーーーい。
[待っていた者達に大きく手を振った。
その指の先からキラキラ、キラキラと振りまかれる金の靄。
金は風に乗り、ふわりと人々の視界を覆った。]
[月光についての言葉に同意するように頷き]
なら、先生たちがお戻りになられたら・・・花畑へ参りましょう。
きっと銀の光を受けてきれいに咲いてますわ。
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