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[短くも長くも感じられる時間眠りにつき、少し体が回復した。立ち上がり、施療院の先生に処方された薬を飲む。家を出ていつものように墓標に祈りを捧げると、ふらふらと森の中へ向かう]
エリィさんは、ジョエルさんと縁の深い人……が、堕天尸かも、って言ってた。
……でも、アヤメさんは、エリィさんを封じられないように護った、から、違う……あいつ……鷹の、目?……も、違った。後は……
まさか、ラス……さん……違う、よね?
[その考えを打ち消すように、小刻みに頭を横に振る。以前ラスに触れられた髪がひょこひょこ揺れた]
[きょとり、またたく。
先日の事もあってか、
退がりはせず、
その手を遮ることもなく。
ただ、わからないと、小さく声を零した]
……確か、このへん……?
[何かを探すように視線を動かし、森の中を歩く。やがて目的物である、地面に散らばる薄金の羽を見つけ、その上空へと視線を送る]
ラスさん、いない……や
[それを心のどこかで望んでいた。ほっと安堵の息を吐く。そのまましばらく時を過ごし、やがて森を後に*するだろう*]
……全ては、
退屈を凌いで、愉しい事を求めるため?
[問いたかったことは、
恐らく、異なっていたけれど。
金糸雀色の瞳が狐の金の眼を見つめ、揺らぐ]
[答えはほぼ返る事なく、体から力が抜けた様子が見えた。
失神に近いその姿に渋面を浮かべ、大股で歩み寄った。
家の中を覗くが物音は何もない。]
……失礼する。
疾風、ラスの部屋は何処だ?
[起きている者はいない様子に一言断り、細い体を抱え上げる。
流石に部屋までは知らず、足元の子犬に問いかけてみた。]
[狐がわらう]
否定はしない。
が、そうだな――
ひとつだけ、はっきりしているのは。
[揺らいだ目を見る。]
俺は、嘘はついていないのさ
…クゥ。
[犬は、降られた言葉には再び怯えるように体を丸めるが、主が眠っているからか、とたとたと4つ足を交互に動かして狭い家の奥の部屋へと先導する。
布団と小さな机、畳まれた服が入った籠だけが置かれたその長身には明らかに小さな部屋の扉の前でピタと止まり、自身は入らずにスティーヴを見上げ]
アン!
[一声あげた。]
[朝、目覚め、身支度を整える。屋敷の中を歩み、厨房から適当な果物をくすねていく。それを見るものがあれど気にはしない。咎められることは無いのだから。
厨房を出れば、始まるささめき声。自身に愚痴かと耳を澄ませれば話はそれに留まらず]
……アイツ、身内にまで疑われだしたか。
当然と言えば、当然だろうけど。
[溜息を吐き、外へと出る。]
[震える羽根には手を伸ばさずに、ゆるり頭をやさしくなでて]
他には。
さて、あると思いたければあると思えばいい。
ないと思いたければ――そうすればいい
[わらった]
嘘は。
それを信じるかどうかも、お前が決めれば良いさ。
[村の中もまた、多くの噂が飛び交うようになっていて、昨日の広場で起きた事も風に乗り、耳に届く。
赤髪の少年が封印された事、銀の異形の翼の少女が力持つものと名乗り出たこと]
…ああ、これは……広場に居なかったのは正解、かな。
[自身の身にその情報が入ったと、主に知られれば動かざるを得なくなるかも知れず。
重い顔のまま、周囲に立つ人間にラスの家を尋ね、示されたその家の敷居を跨ぐ]
……そんなに怯えるな。後で言っておいてやる。
[体を丸める様子に呟き、小さな四足の進む方へ付いて行く。
扉のひとつに止まる姿を褒めてやり、中へ入った。
小さく質素な部屋を見回し、起こさぬ様に布団に下ろす。]
……このままだと布団が湿気るな。
着替えさせる方がいいか。
[服の籠があるのに気付き、躊躇いつつも手を伸ばす。]
[目の前の玄関は、何故か不用意にも開け放たれていて首を傾げる]
お?ノックをしたら美人だと言う妹さんが出てきてくれるなんて夢のパターンはあっさりと崩れたなぁ。
[軽口を紡ぎ、カツリ、靴音を立て玄関の内へと入る]
おじゃ……
[言いかけた声は、犬の鳴き声に機を失い]
ワウ!
[疾風はスティーヴの足元に纏わりつつ、その足元を前足でテシテシと叩いては玄関に向けて吠える、を繰り返す。
スティーヴが玄関へと向かうまで、それは続けられる。]
……私には人の心は視えない。
思いたいように思うしかないものかな。
真実は、あって、ないもの。
[独り言のような、ことば。
手を邪険にすることなく、眼を細め、
ちいさく吐息を零した]
私には、信じることは、難しい。
信じても、それは、とてもか細い糸だから。
疾風、静かにしろ。起きるぞ。
[懸命に侵入者を知らせる子犬に低く命令し、ラスに布団を掛けて玄関へ出る。
そこにあった意外な顔に、片眉を上げた。]
……驚いたな。どうした、何か用か。
そういうものだろう。
誰の目にもあきらかな真実もない。
お前はお前のしたいようにすればいい。
[手を離す。]
あァ、そうだ
お前は、世界のことわりとは、何だと思う?
[犬の泣き声が止むのと共に、聞こえてくる足音。
呼び鈴代わりの便利さに軽く感心していれば、出てきたのは明らかに、そこの家人ではなく]
いや、まあ…こっちも驚いてるんだけど。
何かって、一応お見舞いのつもりでね。昨日、少し具合悪そうなトコに、更に負担かけたから…果物の一つでも差し入れようかと。
[果物籠を持ち上げ、示す]
そっちは、どうしたの?
クゥ!
[言われた事が分かるのか、疾風は大人しく嬉しそうにスティーヴの後をついて歩く。
カルロスの姿を見ると、クゥ?と高い声を出して首を傾けた。]
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