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< 後に続いた答えを示さない返答は惑いを悟られたようで、闇竜の微笑みは映さず回廊の先を見ていた。
手が髪に隠れた右の頬に触れる。微かな隙間に、仄白い光が覗いた >
叶える代償を悟っていても。
< 呟きは問いかけではない。答えは既に刻んだのだから >
―結界内個室―
[眠りは浅く浅く。
クレメンスと出会った以上、警戒を解けるはずは無く。
それでも休まねば身がもたないのもまた分かっていた]
[浅い眠りは夢を齎す]
[崩壊の悪夢。
自らの力によりて幾度と無く滅びようとしたことか。
刻印に守られ支えられている身体。
剣に護られ支えられている世界。
失いたくないと、それもまた願い]
―個室→廊下―
…分かっております。
[小さな声で答え、身を起こす。
深く眠ることも出来ず、このままでは回復も遅くなろう。
そういえば食事は取り損なったのだと思い出し、部屋を出た]
養父上もこちらにいるのならば。
…お力を借りるべき、ね。
[階下へと向かいつつ、小さく呟いた。
少しだけ気乗りしないのは、会えば怒られるなんてものでは済まないだろうことが予想が付くからである。
今現在、彼がどんな状況にあるのかは知らぬまま]
二重の結界。
虚竜王様の力を利用した相手は。
[呟き、頭の中を纏めながら階段を降り切って。
食堂に向けて歩き出した足が止まる]
………。
[修理のことをすっかり忘れていた、といのはさておいて。
今問題とすべきはそちらではない]
…揺れると…どうなるのでしょうか?
他の属性を持つようになったりするのでしょうか?
逆に自分の属性が弱まって他に影響される、とか
…兎に角――本人に伺った方が、早そうですね。
[頷くと立ち上がり。
食器を片付けた後、廊下へと出て老竜の部屋へと向かう。
…――が、どの部屋を使っているのかが判らなかったので、廊下をウロウロと彷徨う事となる。]
[嫌な予感がしたのだ。
だが逃げられるわけも無いのだからと、気を引き締め直して目的地へと入った]
何か簡単なものを作るくらいはしたいのだけれど。
[道具は揃っている。ただその余裕があるかどうか]
[あるわけもなかった。
結局水を一杯とクッキーを一枚だけ口にする。
身体を意識して、力を意識する]
…大丈夫。
[自らに暗示をかけるように呟いて。
ローブが「覆い」となるように念じると廊下へ出た]
―西殿・一階廊下―
オトフリート様…。
[僅かに身構えながらも、どうにか微笑らしきものを返す]
ご心配の掛け通しで申し訳なく思います。
ですがこの通り。お約束したように休息も取りましたから。
いえ、未だ。
会わねばならないとは思いますが、何処に居るかご存知でしょうか。
[心配は幾重にも掛けているだろうなとは思いつつ。
眉が寄るのには小さく首を振り]
今少しばかり口にはしました。
ですが、落ち着いて食べる余裕も欲しいところですね。
…剣のことが気になるのは、貴方の方ではないですか?
[疑問に疑問を返して微妙にはぐらかす。
相手がどこまで知っているのか判断は付かなかった。
柔らかな微笑の理由も知れず、惑う]
少しでも減らそうとして?
…そうした無理をする人では無いはずなのですが。
[だが確信できるものではなく、表情を曇らせる]
元から、近年はそう多くを口にすることがありませんので。
[本当は回復の為には多くを摂った方が良いのは他者と変わらないのだけれど]
どうして私が持っていると?
そしてご覧になって…どうなさるおつもりですか。
確かに頭の固い人ですし。
その強さも存じておりますが。
必要とする分まで絶っているわけではありませんから。
[自分も影響をかなり受けている自覚は薄い]
――ダーヴィッド様以外には見せていないはずですが。
確信をお持ちでは誤魔化しようがありませんね。
[半歩、身を引く]
であれば、お見せするまでは構いませんが。
お渡しすることは出来ません。
[両手を前で重ねながら、否を告げた]
これは剣の意思でもありますがゆえに。
[聖魔剣は仮初の意思を持つ。
その本体が共に在るを認めそうな相手、その中で一番近くに居たのがエルザだったのだ。
だから一抹の不安はあれど彼女に剣は託された]
[二振りの剣は契約の下にその姿を変える。
腕輪然り、短剣然り。
そして聖魔剣が他に多く取ってきた形は…首飾り]
[側近であればその姿も見たことがあっただろうか]
手にするべきでない者が手にすれば、崩壊を招く。
それを知った上で望まれますか。
[伸ばされる手を、鋭く払う。
そのまま大きく一歩後ろに下がる]
なれば猶のこと、渡すことは出来ませぬ。
[左手の印は無理をしすぎたせいで、そう簡単に封を解けなくなってしまっていた。或いは癒された時にそうもされたのか]
………。
[ギュ、と唇を噛んだ。
視線が胸元に向き、気配が変わった。
右耳に手を伸ばし、真珠飾りを引き千切る。
手の中に現れたのは相手のそれより一回り小さな短剣]
最後まで、抵抗します!
[一瞬それた意識、反射的に踏み込んでいた。
短刀を握る手を狙い刃を振るう。
力量差は当然あるだろう。目の前の相手にだけ集中して]
[肉を切り裂く感覚。
眉を寄せながら刃を返し、武器を封じられたなら次は足と。
だが、それよりも早く相手は動く]
グッ!
[腹への一撃がまともに入った。思わず身体が折れる]
[容赦なく上から降ってくる一撃。
ミシ、と嫌な音が鳴った。
右肩に痺れが走り、短剣が転がり落ちる]
っ…!
[足にも力が入らず、膝を突く。
見上げた翠は暗闇を宿して冷たく見下ろしていた]
…我が血を糧に、その動き、暫し留めん。
[右耳から流れる血に意識を向けて、小さく唱える。
先日、オトフリートを助けるために使った術を、今はその相手を封じるために使おうとして。
広がる網は、だが力の弱まった今、どこまで効力を発するか]
わたせ、ま、せん。
[苦しい息の下から、それでも搾り出すようにして声を出す]
[浮かべられた笑みにゾクリとしたものが走る]
んっ…!
[闇の力を宿したタイに締め上げられ、息が詰まる。
空気を得ようと首を、背を逸らす]
「我は認めぬ」
[男とも女とも付かぬ低い声が響いた。
だがそれも一瞬のこと。掬い上げられた首飾りは月闇の竜の手の中、冷たい感触を伝えるのみ]
[奪われてゆく首飾り――聖魔剣。
もはや留めるだけの力はなく、絶望が沁み込んで来る]
あ…。
[スルリと手の中から抜けてゆく感触。
パチリと最後に小さな何かが弾け、エルザの身体から力が抜けた。
同時にオトフリートに絡み付いていた網も霧散するように消え失せる]
[声を掛けられても癒しを受けても一切の反応を示さず、ただ呆然とへたりこんでいた]
[やがて生命の竜に送られた力で意識を手放して。
昏々と、ただ昏々と眠る。
一時の忘却の内に。
何の声も聞こえない*静寂の中で*]
/*
長々とお付き合いいただきありがとうございました!
こちらの我侭を受け入れてくださり感謝です。
もう暫く在席はしておりますが、基本動かずで。
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