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書生 ハーヴェイ に 1人が投票した
某家の下働き ラッセル に 2人が投票した
メイド ネリー に 1人が投票した
仕立て屋 オードリー に 3人が投票した
仕立て屋 オードリー は村人の手により処刑された……
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、某家の下働き ラッセル、お嬢様 ヘンリエッタ、画家 ヒューバート、メイド ネリー、巡礼者 ユージーンの6名。
─ 2階・客室 ─
[ハンカチを握り締めた手は未だ震えている]
……なん……で……
…だ、れ……が……
[茫然自失としていたせいで、誰かが犯人について言っていたかも知れないが耳に入っておらず。
失われた事実だけがヘンリエッタに圧し掛かる]
おと…さま……おか…さま……
[嗚咽は収まりつつあるものの、声は震えたまま。
時折しゃくり上げると、喉が詰まったような感覚に陥り、何度か咳を繰り返した]
― 2階・→自身の客室 ―
[自身に宛がわれた部屋。
扉を開いた先の光景に、安堵を感じることはなかった]
……本当に、困ったものだね。
[腰のポーチを外し、寝台に腰を下ろして。
中から掌に一柱を転がり落とす]
[覚悟を決めないといけないと、自覚はしている。
犠牲は出来得る限り少なくするべきだ。
その為に必要な事だとも。
何より、そう、何よりも。護らなければならない存在があるのだと]
……わかって、いるさ……
[きつく掌の中の其れを握り込む。
思考に一柱は反応しない。陽光差す中に光は放たれない]
― 廊下 ―
[ゆっくりと顔を振り向かせ、声の主>>1を見た。
暫く無言でその顔を見て、口の端が上がる頃]
茶だけ貰おうか。
[短い返事。
それから]
……ところで。
お前は本当に“逃げ遅れた”のか。
[疑念を一つ零す]
― 二階/客室 ―
[寝台に寝転がったまま、ゆっくり目を開いて考える]
それにしても……
[ヒューバートの言葉を信じられたのは、そういう力を持つものが居ると知っていたから。
そうなれば、人狼はそれ以外の誰か]
わかりませんね、本当に……
だけど、やらなくては……殺される前に。
[落とすのは、一つの決意]
でもさそれじゃあ、意図的にこっちに残ったって言うんだったら、
どーするつもりよラッセル様?
[片目を閉じる。それは昨晩、食事の場でヒューバートに見せた仕草そのままだった。]
─ 2階・客室 ─
[しばらく呆としていたヘンリエッタの身体がゆらりと揺れ、自分のものよりも硬いベッドに倒れ込む。
左腕を下にして横になる態。
涙はだいぶ止まり、乾き始めていた]
……わ、たし…どう、したら……
[揺れる声はは誰も居ない部屋へと溶けていく]
[その後、食事が用意されるならばスープか他の飲み物だけを口にすることとなる。
固形物はどうやっても喉を通ってくれそうに*無かった*]
― 廊下 ―
…… そうだな。
貴様はそういう奴だった。
[笑みのままの返答>>5に嘆息。
身体ごと向き直って、今は閉じた窓に背をつける形に]
さあな。
この上なく怪しいのは確実だが。
馬鹿正直に言われては、それはそれで判断に困る。
[茶目っけのある仕種>>6に、軽口でも叩くかのように返した]
― 二階/客室 ―
だとすると
[ふ、っと口にして、ひょいっと体を起こす]
こんなところで考えていても仕方がないですね。
自分から動かなくては。
[そう言って、残っている人物について考える。
ヒューバートは既に除外されている、故に]
ヘンリエッタ様、イザードさん、ハーヴェイさん、ネリーさん……それと、オードリーさん、でしたか。
[一人、気に掛かるのは緑の髪の]
逃げ遅れた、と言っていましたけれど……
[同じ頃、同じように疑問を持ったものが居るとは、知るよしもないけれど]
─ 廊下→客間 ─
[あれこれと思考を巡らせてはいたものの、状況を覆すほどの決定打は打ち出せず。
結局、決めた事を一つ実行する、という方向で決着をつけた。
ともあれ、一度戻る先は、自身に宛がわれている客間。
食事などは、声をかけられれば、最低限は口にして]
[赤毛の仕立て屋の部屋を訪れたのは、陽から月へと天に座すものが代わってから。
特に親しい訳ではない青年の訪れは、さすがに訝られたか──それでも]
ここの窓の下に、妙な影が見えたんで。
……何かあったかな、と思いまして。
[いつもと変わらぬ、いや、いつもよりは真面目な様子でこんな言葉を投げかけて。
扉が僅かでも開いたなら──後は、こちらの思惑通り。
流れるように室内に滑り込み、声を上げられる前に後ろから捕らえて口元を押さえつけつつ、扉を閉めた]
……もーしわけありませんけど。
[耳元、落とす囁きはどこか楽しげな響きを帯びる]
『俺たち』が生き延びるための、犠牲になっていただきます。
[一方的な宣告は何を思わせるか。
それを確かめる余裕もないし、そんなつもりもないから、空いている方の手で、素早く隠し持っていたナイフを取り出す。
その動作の僅かな隙を突くように、オードリーを捕らえていた方の腕に僅かな熱が走った。
熱の源は、護身のためにと持っていたらしき、針。>>2:147
それがもたらす痛みに顔をしかめつつ、抜き放った刃を豊かな胸へと突き立てる。
紅い色が花弁を開く。
一撃で命を奪いきるほどの威力はないから、より深く、刃を押し込みながら十字を切るように動かして。
抵抗がなくなった時には、客間の床はあふれたいろで染め上げられていた]
……あー……やりにくい。
[抵抗なくなった身体をベッドに横たえて、やれやれ、と息を吐く。
鼓動の源狙った刃は未だ、突き立てたまま。
引き抜く際、抉るように動かした刃の上には、紅の跡以外のものも残っていたけれど、構う事はなく。
裂いたシーツに包み込んで、ベストの裏に押し込んだ]
……こんな状況ですから?
自分が生きるためにも、誰かを殺さないとならないんで。
[自分が殺めた女性に向けて、囁く言葉には悔いるような響きはない。
やらねばならない理由が己の内にはあるから、躊躇う必要も余裕もないのだが、そこまで口にする事はなく。
優美ともいえる仕草で一礼した後、客間を出て。
足早に、自身の客間へと戻っていく。**]
― 二階/客室 ―
それに、他の方とも話さなければ。
少しでも手掛かりを得られるなら……
問題は、私を信用していただけるか、ですね。
[自分は、余所者であると言う自覚をしているから
そういう存在は疑われると言う自覚もあるから]
まあ、最悪、相打ちでも人狼を殺せれば他の人が助かるわけですし。
死んで悲しむ身内も居ませんし、ね。
[一見投げやりな物言いは、真剣な表情のままで。
密やかに、だけど確実に覚悟を決めて**]
みなごろし。
[物騒な事をさらりと言う。]
…ってのは、悪くないけど現実味に欠けるしねぇ。
ま、とりあえずお茶淹れてくるわ。
のんびり飲みながら考えてよ。さもないと――…
(私が殺しちゃうよ?)
……次に死ぬのは、私かラッセル様か…
分かんないし、ねぇ?
[不穏な言葉は胸に秘め。軽く首をかしげながらそう告げ、今度はこっちが背を向けて、台所まで向かおうと。]
― 2階・自身の客室 ―
[やがて開く掌には、一柱による跡が赤く刻まれていた。
じっと、視線を落として。
それをポーチの中に放り直して、腰に再び据えて立ち上がる]
……もう、迷うまいよ。
これでは、きっと笑われてしまう。
[サイドボードに放り出したままだったスケッチブック。
殆ど進められていないが、それを手に部屋を出て]
[3階にあるヘンリエッタの部屋の前。
呼んでも返らぬ声に眉根を寄せる。
泣き疲れて眠って居るのか、それとも此処にはいないのか。
前者であれば邪魔になってしまうだろうからと、一時身を引く]
[後、食事の折にふと思い立ち、ネリーに尋ねることもあるだろうが。
時を逸してその日は扉を潜る事も適わぬままに]
― 2階・自身の客室 ―
[そうして訪れる夜、深夜。
一柱を掌に転がし、一人思案に暮れる]
[真実を暴く相手。疑う相手。
今は誰も彼もが疑わしく、確証は掌の中にしかない。
けれど叶うは一夜に一人]
……すべてを晒せればいいのに、ね。
[小さな愚痴を零して、掌の奥へと仕舞い込む。
額に押し付けるように拳を当てて。
思考に揺らめくは、――赤い髪]
[ゆっくりと離し、開く。
一柱は仄かな白い光を静かに零していた**]
……そうか。『彼』も、人狼ではないんだね。
― 廊下 ―
殺してやりたいのは山々だがな。
残念ながら今は決定打と手段が無い。
[胸を張る仕種に小さく鼻を鳴らす。
冗談のように物騒な言葉を続けて]
……まったくだな。
此処に“能力者”でも居れば楽なのだが。
[窓の外へと横目を向けて]
ふん。
野蛮な女だな。
[皆殺し、それを悪くないと言うのにも然程動じる様子は見せず。
少しの間の後]
……やれるものならやってみるが良い。
[いつも通りの不遜な物言いは次に死ぬ>>15に反応したものか、それとも。
それでも出された茶はきちんと飲むし、何だかんだで食事も頂くのかもしれない。
相手が背を向けるのと同時、窓から身を離した**]
― 台所 ―
[台所は幸いといっていいのか豊かだった。食材が運ばれたのがつい最近だったおかげでしばらく困る事もなさそうに思う。
湯を沸かし、3日はもちそうな野菜たっぷりのスープを大量に作った。作りながらふとレシピを教えてくれた料理長の顔を思い出すと笑ってしまった。
それから肉を切って焼いておいた。これ食べれた奴が人狼でいいかな、などとは半ば冗談だったが。パンとチーズも出しておく。残念ながらセロリ料理は思いつかなかったので断念した。]
あ。
[途中でふと手を止めて。]
しまったー。毒はないや。
[あったら楽だったのにね、とは心底残念そうに呟いた。]
― 翌朝・客間 ―
おはようございまーす。
オードリーさーん。朝食どうします?
[前日調子が良く無さそうに見えたのかあるいはただの気まぐれか。翌朝はじめに朝食の有無を尋ねにオードリーの部屋を訪ねた際、扉の向こうから微かに漂う血の匂いに、扉を開けた。]
……あらら。
[目の前に広がるのは赤い色。赤い色を擦った床を踏み近づいて、傷口を見ればそれは人狼の仕業と呼ぶにはお粗末な代物だった。]
これ本当に人狼?
[微妙な顔をして首を捻る。しばらく考え込んでいたが、傍らに屈むと虚ろに開いたままの瞼を下ろした**]
─ 2階・客室 ─
[結局、父の弔いにも参列せず、ネリーが用意した食事>>23も客室で取ることになった。
ヘンリエッタがそこから動こうとしなかったのが主な理由である。
出された料理も、口にしたのはスープのみ。
栄養たっぷりに浮かんでいた野菜はほとんど残した。
スープにより身体が温まり、少しだけ動く気力が湧いてきた。
寝る時は自室へと戻ることになったが、その移動の際、ヘンリエッタが小さく呟く]
……ネリー……
おとう、さま……なんで……
[問いかけを言い切ることが出来なかったが、父が死んだ理由を問うていると言うのは伝わることだろう。
その問いにはっきりとした回答は得られたかどうか。
曖昧にされるにしろ、答えを聞いた後、ヘンリエッタは唇を噛みしめて耐えるようにしていた]
─ 3階・自室 ─
…ネリー、ありがとう。
おやすみ。
[夜も更けてきた頃、甲斐甲斐しく世話を続けてくれたネリーに礼を言い、今日はもう休むと告げる。
もう大丈夫、とは言えなかったし、笑うことも出来ていなかった。
それでも今朝よりは口数も増えてきた方だろう。
それが安堵に繋がるかは甚だ疑問だったが]
[そうしてその日は夜着に着替え、自室のベッドで*就寝した*]
― 二階/オードリーの客室 ―
[本当に人狼か?と言う呟きに、改めて遺体を検分する。
傷は一つ。胸元に咲いた、元は真紅だったはずの、血色の花]
………なんか、変な気がしますね。
[ネリーはその場に残っているだろうか?それとも立ち去っただろうか?
いずれにせよ、落ちるのは独り言のような声]
昨夜はずっと部屋にいました。
その間、特に異変は無かった、筈……
もし、犯人がこの方を人狼として告発する気だったなら、もっと騒ぎになってもいいはずです。
それこそ、こんな個室ではなく、人の居る所で……
それに、一突きで確実に致命傷を与えている。
抵抗の隙も無く……始めから狙っていなければ、他に傷があってもおかしくないのに。
― 二階/オードリーの客室 ―
つまり……犯人は、ただ殺すためにオードリーさんを……
でも、何故?
[理由がわからない。否、考えられるのは]
……生き延びるために……殺される、前に?
[そう考えた所で、不意に思い出す。昨夜、聞こえた男の声を。
部屋との距離を考える……はっきり聞こえない、けれど声の聞こえる距離]
まさか……でも、他に手がかりがない……
話を、聞いてみたほうがいいかも知れません、ね。
[もし、ネリーがその場にいたら問うだろう。その人物の居所を]
探さなくては……ハーヴェイさんを。
[そうして歩き出す。ハーヴェイの姿を探して**]
― 2階・客室 ―
[覚醒は唐突に訪れる。
見回せば部屋には既に幾程か位置を高くした陽光が差していた。
手の中から透明な一柱が寝台へと転がり落ちて]
……やれやれ。一夜に一人だけとは聞いていたけど。
体力を持って行くなんて聞いてない、ね。
[恨めしげに零す相手は最早遠い過去。
結局苦笑を浮かべるしかできずに視線が落ちる]
[その先に、スケッチブック]
……いつ、何時、……か。
[ぱらぱらと紙を捲る。黒が行き過ぎ、白も幾枚と越えて。
無作為に選び出した頁に向けて鉛筆を滑らせる]
[連ねるのは日付と人の名。
一行目はユージーン。二行目にラッセル。
其々の隣に、人、と記して]
……所詮、自己満足だけどね。
[ぱたり、表紙に戻してしまえば。記した頁は白に紛れ覆われる]
さて、行くとしようか。
……それでも腹は減るのは、何の因果だろうね。
[苦く零し、ポーチを腰に据えて立ち上がる。
スケッチブックは置き去りに、胸元を確認して、部屋を出た]
ハーヴェイねぇ。
[断片的な独白だったが、大よそ言いたい事は汲み取った。おそらくハーヴェイはオードリーとは面識は薄いはずで、相手は女性で。なら殺し易くはあるのだろうね、とは思うが実際はどうだか。少なくとも自分と、おそらくヘンリエッタは違うという事くらいしか、痕跡からは解からない。]
吊り橋嫌いヘタレのラッセル様ですら、私を殺せるような事口にしてたから、
ハーヴェイがそういう志を持っててもおかしくはないけどねー。
[そう口にしつつ、ハーヴェイを探すというユージーンは見送った。一緒について歩くつもりはこの時は無く、ひらひら手を振ったが、それを見る余裕はなかったかもしれない。]
― 前日 ―
……ほう、良くお似合いだな。
[メイドが見せたナイフ>>20には皮肉交じりにそう言った。
自分の武器に関しては何も返す事はせず]
さてな。
居ないとも言い切れんだろう。
居たとして、本物だとも言い切れんがな。
[能力者についてはそんな返答。
明るい笑みの裏側には気づいているのか否か、台所に向かう背が見えなくなる前に動き出し、客室へ。
運んでもらった茶をいただいた少し後、食堂へ出向き食事も頂いた。なお肉も食ったが人狼疑惑>>22は如何なったやら]
― 2階・オードリーの客間 ―
まぁ人狼がいてもいなくても…。
本格的殺し合いが始まったって事は間違い無いのよねー。
[出遅れたのは、幸いと言っていいのかどうか。とんとんと、指で顎を叩く。]
さーて、どうしよっかなぁ。
オードリーさん、やっぱハーヴェイに殺された?
フフ、残念だったねぇ。
[死者に話しかける際には、不謹慎にも笑みが浮かんだか。]
でもね、それが救いになることもあるんだよ。
[そう語りかけると、その場に見切りをつけて部屋を出た。]
― →廊下 ―
─ 前日/自室 ─
[ネリーからの返答>>32はやはりヘンリエッタに唇を噛みしめさせる結果となった]
……人…狼……。
[傷の様子を見ておらず、誰かが口にしていても耳に入って来なかったために、父の死の原因をようやく知って。
その存在の認識に至る。
ネリーから普段と変わらず軽口>>33を向けられたなら、大丈夫、と告げて別れた*]
─ 翌朝/3階・自室 ─
[眠れたような、そうじゃないような。
曖昧な時間が過ぎ、カーテンの隙間から朝日が覗き込む]
……あさ……
[起き上がり、ベッドから降りてカーテンを開き。
差し込む光に目を細める。
窓際に居るカナリアは未だ沈黙のまま。
鳥篭越しに手を伸ばすと、カナリアは厭うように翼をばたつかせた。
それは階下の一室で死が発見された頃]
─ 前夜/客間 ─
[客間に戻った後、やったのはナイフの手入れと、腕の手当て。
針の一撃は思いの他深く、中々血は止まらなかった。
そこは、即席の包帯できつく縛っておいて。
跳ねた血の跡を、できる限り拭い取る]
……さすがに、完全に被らない、ってわけにはいかんか。
[返り血を浴びないようにと気をつけてはいたが、袖口に跳ねた色は隠しようもない。
上着を羽織れば多少は隠せるだろうが、誤魔化しきれるものではないだろう]
さて、どーなるか、ねぇ。
[ぽつ、と呟いた後、ベッドに転がり目を閉じる。
それから眠りが訪れるまでは、さして時間はかからなかった]
─ 翌朝 ─
[目覚めの訪れは、早かった。
夜が明けたか明けぬかという時間に目を覚まし、起き上がる。
取りあえず、上着を羽織って袖に残る血の跡はできる限り隠し。
ベストの裏には、手入れを終えた刃を潜ませて、部屋を出る]
とりあえず、頭冷やしてくるか。
[小さく呟き、未だ人の気配のない廊下を抜けて、向かうのは外。
歩みが向いたのは、庭園の方だった]
─ 翌朝/庭園 ─
……おー……ある意味見事だな。
[嵐が過ぎた後、初めて足を踏み入れたその場所は、酷く荒れていた。
そこかしこに、風に吹き散らされた葉や折れた枝が散らばり、ついこの間までの整然とした雰囲気はない]
……ここもこのまま荒れ放題になっちまうのかねぇ。
[もったいないよな、と呟きつつ。
萎れた花の傍らに膝をついて、その花弁を軽く、つついた]
― 2階・オードリーの部屋 ―
[空気に混じる違和感に辿った先。
ネリーとは丁度入れ違いとなったのだろうか、何も動かぬ部屋。
床を染め、寝台に広がり、その髪に宿る赤。
嗚呼、と零したのは殆ど呼吸のような嘆きの色]
……またいつか、叶うなら。
君の創る服を見たいと思っていたのにね……
[過去、自身の絵から生み出されたドレス。
碧から翠への美しいグラデーションに記憶を焼かれ、それ故に紡ぎ手自身の印象が霞んでしまった事実。
よく見ればきっと気付けたのだろうと、思うも後の祭り]
[黒に移り変わる赤よりずっと鮮やかな髪色。
冷え切った其れに指先で触れ、それからそっと十字を切る]
……本当に、もう。止まれないんだな。
[ぽつり、呟いて。あかい部屋を後にした]
― →翌朝/オードリーの客室 ―
[昨日よりは少し早い時間に目を覚ます。
机の上に置かれたままの土産と、紙くずを捨てたごみ箱と、それぞれに一度ずつ目を遣ってから部屋を出た。
丁度、他の者とは入れ違いになるタイミングだろうか。
程なく血の臭いに気づき、向かったその場所で]
…… ほぅ?
[出迎えた女の遺体に、眉を寄せ。
躊躇い無くその近くまで足を踏み入れて]
……ふむ。
アーヴァイン殿の時とは様子が違うな。
[傷口を眺め、思案の素振り]
─ 翌朝/3階・自室 ─
[夜着から白いブラウスへと着替え、その上に赤いパフスリーブの上着を羽織る。
同じ色のふんわりとしたスカートを穿いて、レースのついた白い靴下を履くと茶色の革靴を履き直した。
胸元には勿論、銀と赤のネックレス]
………似てるね。
[赤い、あかい、鳩の血と呼ばれる宝石。
脳裏に広がる光景と一致してしまい、思わず瞳をぎゅっと瞑る。
リンゴを模っているのに、その色ではなく血の色と認識してしまうほど、赤の色は似ていた。
それでも身に付けるのは、父から最期に貰ったものであるため。
もう一つ、死が訪れた部屋に贈り物があることは未だ知らぬまま]
[一つ大きく呼吸をすると、ヘンリエッタは自室を出て階下へと降りていく]
― →? ―
[件の人物を探し、邸内を見て回るも姿は見えず。
ふと、目をやった窓の外、庭園に見えた、人影]
……あれは
[それが探していた人物と知れば、急ぎ、庭園へと向かう]
― →庭園 ―
[探していた人物から少し離れて立ち止まる。急いだせいで乱れた呼吸を整える。
怪しまれては元も子もないから。
だけど、偶然を装えるような、そんな用件じゃなかったから]
……こちらに居ましたか、ハーヴェイさん。
[花弁を突くのを見遣って、掛けた声はどう聞こえただろうか]
― 2階・廊下 ―
[廊下を一人歩みながら思考を巡らせる。
思い返すは先程のあかい部屋。最中の寝台の上。
遺体は人狼の仕業と言うには、余りに無機質的だった]
(恐らく人が動いた。
当然だ、殺されると解っていて無抵抗もあるまい。
オードリーがどちらかはわからないが、
石が機能したからまだ終わってはいないだろう)
[ひたり、止めて息を吐く。
覚悟は決めたとは言え、随分と気が重い]
(これならいっそ――)
[一瞬思考を過ぎったものを、首を左右に振って払った]
─ →2階・廊下 ─
[誰か居るだろうか、と2階の廊下を客室に向けて歩を進める。
誰かに会うならば、昨日よりは落ち着いたような雰囲気が感じ取れることだろう]
……ぅ。
[ある一定まで進むと漂う、昨日嗅いだものと同じ匂い。
思わず足が止まってしまう]
─ 回想 ─
[クローゼットに二着の服を仕舞い、部屋を出る。
既に屋敷の主人は弔われた後だったが、自分も弔いを捧げようと彼の元に赴いて]
…貴方まで、ヘンリエッタちゃんを置いていくなんて。
夫婦そろって娘を悲しませて…仕様がない人達ね。
[白いシーツに包まれた彼にかける言葉は呆れを含んだものだが、声に帯びるのは悲しみと、諦め。
死は覆らない。それはもういやという程思い知っていた]
……奥様と一緒に、彼女を見守ってあげて頂戴。
― 翌朝/オードリーの客室 ―
[僅かに抉るような跡はあれど、昨日見た遺体に比べれば傷は随分と綺麗に見えた。
人狼らしく喰われた跡もない]
……人の仕業か?
人狼と疑われたと……しかし。
[相手は会ったばかりの女性。
人狼と疑われるような要素があったのかどうか、暫し思索に沈むも見つけられず]
……ともあれ、このままでは哀れだな。
[弔い等はできないが、傷を隠すくらいはするべきかと。
毛布をその身体に被せて]
む。
[ふと、動きを止めた]
それと…もし、あの人に会えたなら。
バカって、伝えておいて。
[あの人。
アーヴァインと自分を引き合わせた縁の持ち主。
アーヴァインだけに行き先を告げて、骸となって自分の元に還ってきた、人。
その数刻後には自分も彼と同じように冷たくなるのだとはまだ知らず。
死者の側を離れると、その部屋を後にして。
食事などで呼ばれぬ限りは宛がわれた客室にて時を過ごした]
─ 2階・廊下 ─
[かけられた声>>55にハッとしたように顔を上げる]
ヒュー…バート、さん……。
[昨日は赤かったその姿だが、今日はそんなこともなくて。
色が見えないことが余程安堵させたか、ヘンリエッタは近付いて来るヒューバートへと駆け出す。
何かに耐えるような表情のまま、手が届いたならぎゅうと抱き締めようとした]
[そして]
…?
こんな時間に、何の御用かしら。
[>>11その来訪を訝しむのは当然だった。
ネリーやヘンリエッタ、一度だけでも会ったことのあるヒューバートならともかく彼とは全く面識もなく。
昼間でも不思議に思うのに、夜も更けた時間に部屋を訪ねられるような謂れはない。
それ故、最初は扉越しに声を交わしていたのだけれど]
…妙な影?
[何かあったかという言葉に、中を確かめさせてほしいという意図を感じ。
ちらとでも見れば気が済むか、そう思って少しだけ扉を開けて───それが間違いだった。]
───…っ、〜〜〜 !
[必死に声をあげようと呻くも、口元を押さえる手は緩むことなく。
>>12耳元でささやかれた声に、彼が「人狼」、もしくはそれに与する者だと教えられた。
このまま殺されるのだとは解ったけれど、それでも]
(ただ殺されて、たまるものですか)
[一瞬できた隙に、胸元に手を伸ばして針を取り出し、突き刺す。
せめて、腕の拘束が緩めば逃げ出せる。
そう狙っての行動は、けれど叶うことはなく]
・・・・・・・・・・・・・・・ !!!
[絶命の声は、口を押さえる手にすべて吸い込まれて。
胸から流れる血の感覚が、女が最期に感じた温かさだった**]
― オードリーの客室→ ―
『やられる前にやる』か……
[昨日の事。
白いシーツを被せていた人の零していた、小さな言葉>>2:105を口にした。
あの状況では人狼に殺される前に、と取れるし、事実その時はそこまで気に留めて居なかったが]
疑ったのではなく、そもそも誰でも良かった、とすれば。
[今は隠れている傷跡は、急所のもの以外には殆ど見当たらなかった]
……早計だろうか。
しかし、可能性はあるな。
[考え込むようにしながら、オードリーの部屋を後にする。
廊下には幾人かが居たが、自分からは声を掛けずに通り過ぎた]
─ 2階・廊下 ─
[挨拶>>63に反応するように抱き締めた腕に力を込める。
頭へと乗せられる掌が優しくて、無意識に止めていた息を緩やかに吐いた]
……食欲、無いの。
飲み物以外、喉を通る気が、しなくて。
[顔は上げないままに問いかけに返す。
ヒューバートの顔を見たことで安堵し、気が緩んだせいで現状を思っての震えが現れ始めた。
抱き締めているため、その震えはヒューバートにも伝わったことだろう]
― →書庫 ―
[そうして向かった先は]
…… 居ないか。
[事件が起きる前に件の人と語らった場所。
しかし人の気配は無かった。
付き合いは比較的長くともそこまで深い付き合いがあるわけでもない。此処以外に何処にいるかの心当たりもない]
さて。……。
[どうしたものか、と見渡した目に、werewolfの文字が映り込む]
……と、いうか、なんでそんな事聞くのかなー?
[こて、と首を傾げて投げるのは、短い問い]
もしかして、『正当な理由付け』がほしい?
俺を殺すための。
[く、と楽しげに笑いながら、緩く腕を組む。
右手は、上着の中──奥に隠した刃をつかんで。
けれど、すぐに動く様子は、ない]
─ 2階・廊下 ─
………うん。
[飲み物を、と勧める声>>72には顔を上げないままに頷きを一つ。
背へと移った掌が更なる安堵感を齎し、強張りかけていた身体から少し力が抜けた。
背を撫でられるごとに震えは治まっていき、呼吸を整えるように大きく息を吐いたその時。
告げられた言葉にビクリと身体が反応した]
…人、狼……。
お父様を、襲っ た…。
[恐ろしい記憶として残ったそれを口にすると、力が抜けつつあった身体が再び強張り始める]
見つける、って。
人狼は、人の姿をするんでしょ?
見分け、つくの?
[見つけ出すというくらいならば、何かしら手段があるのかと。
伏せていた顔をようやく持ち上げ、ヒューバートの顔を見上げながら問いかけた]
― 書庫 ―
[不自然な程に“それ”に関する本ばかりが集められた本棚。今までは気に留めた事すらなかった。
その中から目についた一冊を手に取った。
言葉は零れず、暫くの間は頁を捲る音だけが書庫の中に響く。
内容は殆どが一般的にも知られた情報ばかりだったが、それでも真剣に読み進めて行った]
─ 2階・廊下 ─
[宥めようと背を撫でる手>>76は優しかったが、身体が強張るのがなかなか治まらない。
敵、の言葉にほんの少し息を飲んだ]
……『力』?
[見上げた瞳にはヒューバートの笑みが映る。
声の通りに疑問の色がヘンリエッタの表情に浮かんでいた。
ヒューバートの片手が動くのには、抱き締めていた腕を緩めて少し身体を離し、叩かれたポーチへと視線が移る]
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