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アズマ に 1人が投票した。
サキ に 4人が投票した。
サキ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、 アズマ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、 ミツクニ、 マリー、 ヒビキ の 3 名。
[もしかしたら。
イトコはその頃、友人同士の戦いを見ていたのだろうか]
うん、わかった。はよ行こ。
あ。忘れとったけど、ミックんおかえり。
[そんなコト知るわけなく、会長の後を付いてサキの休む部屋へ。
扉しめる前に、声だけ残して]
─『隔離の陣』・霊亀の個室─
したら、後はうちが見とくな。
会長さんはいってら。ミックん待ってるでー。
[二人の雰囲気からなんとなーく聞かへんようにはしたけど、待ってるんだけは判ったんで、さっくりと後を引き受けて追い出す。
他に出来るコトもあらへんし、これが一番ええやろうと思うた]
……しっかし、サッキーまでとはなあ。
愛のパワーって恐いんやな。
[お子様には本気でわからんので唸ってみたり。
もちろんサキからのお返事はないのでした。
それが気絶か、寝てるんか、お小言回避の死んだ振りかは*不明*]
/*
アズマんおつかれさん!
扱いについては了解やでー。
>>*1
通じてたんならええねんけど。
落としてからミックんの投下に気付いたんで。
ほな、うちも*そろそろ*
/*
あ、あと。
浄化関連どうなってるか読んでないけど(読め)、
アズマは覚醒というか契約というか同化というか、
ともかく根っこからなんで、すぐには治らないかと思います。
何か不都合あったら言ってくだせ *ノシ*
/*
こちらも一瞬チラリと。
神宮司センパイとユゥゴ君はお疲れさまでする。
ユゥゴ君はシッカリ休んで。本当に休んで[ちみ白虎なでもふ]
神宮司先輩、が。
[戻って来たミツクニに顔を上げ。説明を聞けば溜息一つ。
地に付いていた手を放し立ち上がる]
一緒行く。
落ち着いたから邪魔になるような力は出さないし。
治癒できなくても、手当ての手伝いくらいはできる。…はず。
[言って、サキを寝かせた部屋についていった。
麒麟を呼びに行くというミツクニを見送って、治療しやすいように脱がせたりなんだり。女の子同士だから問題ないよね?
やがてやってきたサヤカの邪魔にならないよう、部屋の外に出ていたが。一通り終えて出てきたところで「後でお話があります」とかステキな笑顔で言われ、思いきり引き攣った笑顔を返したり*とか*]
/*
きっと麒麟の方は治癒やら見守りやらで忙しいと思うのですが。
あ、邪魔だったら適当にどこか動いたことにしていただいても。
他も動かされても問題ありません。それでは失礼。
[サキへ土気を送りながら、どないしたもんかと思考にふける。
マリーも五神の一、玄武。欠けて欲しくなどないのだが]
ヒサタんから妖魔ひっぺがせたら、マリりんも目ぇ覚める思うんやけど…今、封じまで出来る余裕どこにもないやんなあ。
と、なるとココは早う守護の要のサッキーに回復してもらわんと。
せっかく捕えたんに陣から逃がせんし暴れられても困るもんな。
[よもや別の意味で恐ろしい脱走計画進行中とか知りません。
で、ホンマに倒れるまで土気送って、ばったりしたんは御愛嬌]
ぅうー、さっすがにきっついわー。
栄養補給して、まーた外で転がっとこうかな、うん。
[眼鏡ないせいだけやなく視界ぐるぐるしながら部屋を出る。
廊下の壁伝いに辿りついたんは、さっきまでおったリビング]
タマキちゃー…あれ、おらへん?
えっと、悪いけど勝手に貰うで。かんにんなー。
[冷めた紅茶継ぎ足し、お茶菓子という名の『甘』をひたすら補給。
リビングに誰も居なかったのは、友人同士の戦いの勝敗がついたからやもしれません。なんてったって金剋木。タマキちゃん以上にアズマんのお目付け役に相応しいんはいませんから。
え、おケイはん?
手当て準備して麒麟にバトンタッチした後の消息は知りませんが、お小言タイム確定なんやないかなと黄龍知識参照で予測しましたが、何か?]
[ちょいと元気出たところで、割り当てられた部屋に戻る。包帯解いたり、薬拭き取ったり、着替えたりなんだり。
残念ながら元のTシャツとジーンズは発見できずに、以下略]
…せめてこう、ひらひら付いてへんかったらなー。
サッキー起きたら直談判しよ。
[サキは腹部貫通の傷なんで、ケイコと同じく浴衣にされてました。
ちょっと、いや、かなり羨ましかったんは内緒です。
まあ、そんなこんなで草原再び。
また呆れられるんもアレなんで、タオルケットと枕も*ばっちり*]
……っ。
[どん、と大きな音がした後、その直後のことはあんまり覚えていなくて。
ただ、気がつくと大朱雀はもう手になくて、背に白い三対もなく。
自分はただ呆然とした顔をして、目の前に転がる悠悟を見ていた。
自分の左の手を、僅かに握る。
重く、確かに遺る感覚。
小さく息を吐き出す]
これで…気は、すんだのか。お前は。
[久しぶりに、フードをかぶっていない姿を見たなと、ぼんやり思う。
レッドだの、ブラックだの。
大体どういう意味合いなのかは、わかるのだけれど、そのまま答えるのも腹立たしくて]
馬鹿か。
[昔だったら、イエローがいい、なんて答えたのだろうか。
昔の、同じ目線の高さで立っていた頃の自分は。
楽しかった、そう呟く声。
苛立つように、ただ、睨むのみ]
[壊れたかったのか、壊したかったのか。
何を、そうしたかったのかは聞けずじまい。
だって、彼はそれきり口を閉ざしてしまったので。
闇色の羽が消えていくのはまるで明るく光らない蛍が消えるようで]
…ったく、本当、何でどいつもこいつも、こんなに
[馬鹿なんだ。
そこまでは音にはならなかったんだけれど。
とにかく、ここに放置していくわけにいかず、自転車で運ぶにも限界がある。
そう思いながら自転車のほうに向けた視界に、ひとひらの赤]
…?
[どこかで見た覚えのある色の羽根。
少なくとも、それは自分のものではない。
転がっている悠悟のものではないことも確か]
…。
[足を屈め、手をのばして拾い上げる。
確かな、赤。
拾い上げて、月にかざして、それでもなお──赤]
[とりあえず、もう、何もかもが面倒で。
自転車は明日取りにくればいい。
赤い羽根のことは後で考えればいい。
とりあえず、この馬鹿をどうにかせねば、と]
………世話の焼けるやつ。
[ため息一つついて、悠悟を昨日の久鷹同様米俵よろしく担ぎ上げると小さく言葉を呟く。
背に三対の白炎、それは簡単に言うなら気球の原理。
強い熱は体を上に持ち上げて、なるべく人の視界に収まらぬように高い高い空を飛ぶ。
目指すは、屋上]
−→屋上−
[とん、と靴の裏が軽い音を立てる。
少しでも高度を落とさないように必死だったせいか、半ば放り投げるように悠悟をおろすと、大きくため息をつく]
…ったく、重いんだよ…!!
[男とは総じて筋肉であることが多い生き物だからして。
じ、と少しだけ見下ろしたあと]
…後は、どうにかしてもらえ…。
[ぐったりと疲れたように一つつぶやき。
かといって運動公園までまた飛んでいくのも面倒ではあるのだが、律儀に戻って自転車を回収し。
自宅に戻ってベッドに身を投げ出せば、心底疲れたといわんばかりの勢い。
それこそ、死んでるんじゃないかと思うぐらい*ぐっすり*]
[『隔離の陣』の入り口付近。
ふわりと散ったのは紅──ではなく、翠の光。
現れたのは、手に五色の輪のついた銀の錫杖を持ち、ふわふわした毛玉の如き翠のちま麒麟を連れた生徒会長──『麒麟』の拠り代]
「……あらまぁ」
[屋上の上、放り出されたよな姿に短く声を上げ、ちま麒麟を振り返る。
ちま麒麟、きゅい、と一鳴き身を震わせ、その大きさを変える。
どうやら、一時的に成体を取れるらしい。この辺り、鳳凰の使い魔よりも優秀やも。
ともあれ、成長した翠麟に身を屈ませ、手にした錫を揺らして『音』を鳴らす。
それに呼応したのは、僅かな砂地に根を張る植物。
ささやかな緑は急激に成長し、我妻を翠麟の背へと押し上げる。
再度鳴る、『音』。込められるのは労いの響き。
それに応じるように再び元の大きさに戻る植物の姿を見届けると、沙耶香は再び、*陣の内へ*]
/*
おや、丁度覗いて我妻君を如何しようかと考えていたら。
鳳凰殿、麒麟殿に感謝です。
あと璃佳も、動かし有難う御座います。
これで存分に我妻君を苛…、いえ、お構い出来(ry
そういえば、翠麟の成体って、どれ位の大きさなのでしょう。
ずっと気になっていた件。
/*
お、運搬お疲れさん。
なんや振ったネタ拾うてもろうておおきに!
タマキちゃんも勝手に使うてゴメンなー。
アズマんのお目覚めに是非とも居合わせてもらいたくてなあ。
/*
いいえ、むしろ助かりました。
居合わせるつもりだったのですが、昼間までは覗けそうになかったので
半ば諦めるつもりだったのですよ。ありがとうございます(なで)
おかげさまで、存分に弄れそうで(にこり。)
/*
うん、タマキちゃんにまかせるんよ。
うちやと相克負けるから弄られへんの(撫でられて、えへー)
青春の殴り愛やなく話し合いばーじょん、楽しみにしてるなー。
(他意なくにこにこ)
/*
相克で負けてしまうとなると、確かに弄れませんねぇ。
――まぁ、相手が相馬君(火剋金)でも、弄る自信は御座いますが。
[お前だけです。]
楽しみにして頂いているとなると、
これは是非期待に応えなければ成りませんねぇ。
(にこにこ。他意有りまくりでにこにこ。)
/*
うっす。ただいま〜。いやあ、いい天気過ぎて、暑くて死にそうになった……。
>>*6
すいませんすいません。毎度毎度無理設定でそっちが思っていた以上に暴走してて……。でも自分だけでアズマんには責任はないんですよ〜……(多分。
/*
妖魔組おつかれさんー。
うち(外)は日差し暑い草原でも火気&土気でかいてきでええけど、うち(中)は溶けかけやよ。
そういや紅鴛は大きくならへんのやね。残念。[何狙ってた]
――…、
[誰もいなくなった室内に、カツン、と外を繋ぐ鏡を指先で弾く音が響く。
先程まで友人二人を移していたそれは、今では静けさを取り戻していた。
何を思ったか僅かに眉を寄せて、鏡へと腕を伸ばすとぱたり。と掌で倒し伏せる。
…恐らく、暫くすれば此処へ担ぎ込まれて来るだろうが。
ず、とカップの中の紅茶を喉へと流し込んで
――ふと、意識の端から届く麒麟の声に、ゆるりと瞬いた。
告げられる内容は、予想通りのもの。]
――…了解しました。
[何処か苦笑混じりに言葉を返すと、立ち上がる。
また後で誰か飲みに来るかも知れぬから、
ひとまず自分の分だけはカップを片付けて、その足はとある個室へと向かう。]
我妻君、入りますよ。
[申し訳程度に声だけは掛けるも、ノックも疎かに扉を開け放つ。
許可を待っていたって仕方が無い。返事が返らない事は判っていたから。
眠り続けている相手の傍へと歩みを進めると、ゆるりと見下ろした。
その顔を覗き込んで、薄く笑みを浮かべると
起きる気配の無い相手の眉間に、トン、と人差し指を当てる。]
――如何してやりましょうか?
[ふと、悪戯でも思いついた様に、くつりと零す。
…尤も、面倒だしやるつもりは無いが。
手近にあった椅子を引くと、ガタリと腰掛ける。
必要以上に音を立てたのは、さっさと起きろという
無言の意思表示でもあった訳だが――さて、効果はあるのか否か。]
/*
翠麟の大きさ了解いたしました。有難う御座います。
……紅鴛って大きくならないんですか!?
[がーん。]
僕の使い魔は(さっぱり出す気が無いのですが)
個人的趣味としては優れているんですけれど。
――乗り心地はさほど好くなさそうです。
蛇ですし。(←蛇大好き)
/*
タマキちゃん出してくれへんの?(じーと見上げた)
五神はよっぽどやないと出したあかんのよ。
やから代わりに触りたかったんやけどなあ。
[触れ合う前に喰うからです。自業自得]
蛇ー。(←同じく蛇大好き)
/*
5回に1回の割合で、きちんと冷風も出るのですが。
……出すと、面倒が煩わしいでしょう。(眉寄せ。)
璃佳の場合は、胃袋で消化されてしまいましたからねぇ。
…出せるのですか?(不安になった。)
蛇可愛いですよね。
本気で蛇を飼いたいと考えた時期が僕にもありました。
アルビノ蛇を見たことがありますが、あの可愛さは異常です。
[生徒会長襲撃メンバーを求めてウロウロしている。後ろでは仕方なく付いてきているキョウヤと九尾(黒)が、もしかして天魔関係なく、あいつって思考黒くないか? とこそこそ会話をしたりしているが、一向に気にしない]
……そういえば、自分が治療されていたところなら、誰か戻ってるかもしれない。
[と、そう考えを改めるや、次に部屋へ向かおうとして草原を横切ったとき、そこに彼の敵が寝ているのに気づいた。
彼は、一度ぴたりと足を止めると、制服の内ポケットに差し込んでいた油性マジックを取り出すと、草原でタオルケットに包まれているリカの額に『肉』と書くべく近づき――]
/*
それ8割温風やないの!
…………ぅー。[諦めきれないっぽい]
あ、うちはもう完全融合済みで黄龍の意識も眠っとるよ。
出せる出せへんはまとめにおける許可の話な。
五神現臨伝/用語解説→使い魔の項参照やで。
……もうネタ的にも(消化済みやから)出されへんけど。
へー、そうなんや。
うちはペットショップで見るくらいやねー。飼うのは無理ー。
/*
…ええ、ほぼ温風ですねぇ。
[……はぁ。ため息。]
…大きく出すと非常に面倒なので、手乗りでよければ。
白と、黒と。
[はい、とか言って璃佳の掌に二匹のせた。ちょこん。
いつの間にか呼び出してたっぽい。]
ええ、許可についての話は存じているのですが。
――…でっかいとかげいいなぁ。(中身が大喜び)
近所の神社で、祭られていました。
偶然迷い込んだようですが。小さくて可愛かったですよ。
たしか伊勢神宮に奉納されたと聞きましたが。
─『隔離の陣』・草原─
[まかり間違うて踏まれたりせんよう、ど真ん中に陣取って。
枕に頭を乗せ、お腹にタオルケット掛けて土気回復すたーと☆
傍から見たら単なる暢気なお昼寝やけど、倒れるまで削ったんで結構深刻やったり。どれくらい深刻やと言うと]
……すぅー…
[悪戯なんて可愛らしい響きでは済まされへん悪意を持って近づくヒサタカに、反応出来へんほど。
背後に居るクラスメイトはこれ以上親友に罪を重ねさせるんやろか]
[さすがにマジックが額に到達する直前、いくら小学生レベルの悪戯とはいえ、相手はヒサタカから見て後輩の女の子だ。顔に悪戯書きをするのは忍びないと、肩を掴んでとめた]
……大丈夫。額は広い。髪の生え際に書けば、前髪で隠れる。
[そしてキョウヤに対して親指を立てて、グッ! のポーズ]
[なにやら親友二人の動向の間に、眉がちょこっと上がったりする。
なんせ木剋土のキョウヤに土生金のヒサタカ。
せっっっかく回復した分が、無意識に二人分どんどこ流れ――――]
……………ぅー…
[なんやら唸り声上げて草原に転がるでっかい髭トカゲ=黄龍一匹。
側におった二人と一匹が押しつぶされたかどうかなんて知りません]
[気の阻害をしてはいけないから、と。思った以上に負傷の酷かったサキにどうなったのかを問うのは諦め、完全に外に出た。
与えられた部屋に戻らなかったのは、別にお小言怖いからじゃないんです。本当ですよ]
なーんかな。
動いていられる方が、ナンボかマシだってば。
様子も分からなくて待機するのとか、辛い。
[どこへ向かうとも無く歩いて辿り着いた池の脇。
ペタンと座り込んでボーっと空を眺めていた]
/*
というわけで遅くなりました。
リカちゃんは解説ありがとう。鳩から覘いて邪魔したかと焦りました、はい。
中相談や擦り合わせはいいけれど、雑談のしすぎは必死に表で頑張っている人達に悪いかなぁとかぼにゃり。
いえ、私もすぐやっちゃって窘められること多々なんですが(苦笑
[キョウヤが止めて、ヒサタカが書こうとする。このやり取りを何度かやっているうちに、ふと、九尾(黒)がある事に気づいた]
『んあ? ちょいまて。何か気が流れてきてねーか?』
[と、言われて、ようやく互いの能力による関係を思い出す。木剋土のキョウヤに土生金のヒサタカ。相乗すると、気は奪われるわ、気はたれ流れていくわでリカにはたまったものではないだろう]
……つまり、このままいれば、リカは干からびると。
『いや、俺が言うのもなんだが、本当に黒いな……』
[マリー以外はそう思う筈]
/*
赤緑ログでの雑談はほどほどに、とはあるね。
墓は知らんけど、赤に通じてるからどうなのか。
まあ、個人的な好みでもあるんで軽く言うに留めとく。
/*
戻ってきてたりするんだけど、また一旦消える。
亀は放置でも良いよ(ぁ
あ、でも光邦と遭遇したら九尾どうするか、とかのこと亀通して伝えたいかなぁ。
/*
>>*8
だよね。
今ちょっと用事あるから、20時辺りからお相手して頂きたく。
あ、15分までは余裕あるから、今少し進めても良いけど。
─家屋内・宛がわれた部屋─
[部屋に落つるは静寂。目を覚ます気配無く、昏々と眠りにつく。出血の影響からかその顔は青白く、普段の幸貴からは想像つかぬ儚さだったろうか]
[着替えや治療の際も身動ぎ一つせず。未だ意識を取り戻す気配は無い。如何に傷口は塞がろうと、零れた紅を戻すには、それなりに時間がかかりそうだ。失われたものを取り戻すために、力を蓄えるかのように眠り続けた]
――…おや、起きましたか。
[薄ら開く碧と闇に、僅かに口端が上がる。
つまりませんね、と零す言葉は――
何処か楽しげにも、意外そうにも聞こえるか。]
お加減は、如何ですか。我妻君。
[椅子に座ったままその顔を覗き込むように。ゆるりと首を傾ぐ。
その額に掛かる金を、人差し指で一摘みして。]
/*
幸貴とアズマお疲れ様ー。
まだ読んでないからさっぱり把握してないけどそれだけ。んじゃログに…途中で消えてるかもしれんけど
……。
[ 澱みを抱いた眼は、相手を映したか否か。
眉間に刻まれた皺が深くなった ]
最悪。
[ 逃れるように顔を横へと動かす。
それだけでも、大分、気怠い。
摘まれた前髪が引かれる所為で、
枕へと顔を埋めるまでには至らなかった ]
男に起こされても、嬉しかないわい。
[ 口は相変わらずだった ]
嗚呼、それは良かった。
[にこりと、笑みと共に噛み合わない言葉を返し。
摘んでいた髪をするりと手放して、くつりと喉を鳴らした。
…続く言葉には一度瞬いて、ゆるりと首を傾ぐ。]
璃佳に頼んだ方が良かったですか?
…寝起きには些か賑やかかもしれませんが。
[尤も、そう望んだ所で聞いてやる気も無いが。]
[ ちぐはぐな台詞を気にする風もなく。
離されて今度こそ、ぽす、と突っ伏す。
身動いで、右の眼だけを相手へと向けた ]
……勘弁。
お子様は煩いからパス。
[ そも、此処に居る女性陣の誰の名を出されててもパス、
と言ったに違いなかったが ]
……………ねみぃ。
あー。
何かかったるいと思えば、此処、“外”じゃないよな。
いや…全く変わってない…困ったことにな…
[一瞬、九尾のほうがよかないかとか思わなくもなかったとか。まあそれは今の状況だからいえるわけだが。
そんなこんなで、共犯を探しつつ、一応天魔であることから鳳凰やらから何があるかわかってものでもないと。ともにいることにする。
小学生みたいな悪戯すなと。その後璃佳への暴挙を止めたりしてたら]
ぁ…
[九尾に言われるまで気の流れに気づかなかったらしい。]
だったら、僕で満足して下さい。
[右の眼だけで向けられる視線に、薄く浮かべた弧が映る。
ゆるりと椅子から立ち上がると、
金の髪を見下ろすようにして、僅かに首を傾いだ。]
ええ、ご名答です。――隔離の陣の中ですよ。
夏の暑さが無い分、外よりは幾らか過ごし易いかもしれませんね。
僕には、少々退屈ですが。
[尤も過ごし易さに関しては、人間の身にとってはの話。]
[とりあえず己の気の流れを封じるのは。と蒼龍の知識を漁り試しておく。ちゃんと出来てるか知らないが、やらないよりましであろう]
友人のクラスメイト、干からびさせんな
[火がいないからしっかり困った。]
[のそり]
[鳳凰が転寝ていた部屋の外。遅々とした歩みのそれは、ようやく目的の場所へと辿り着いた。扉の前へと立つと、にゅい、と首を伸ばしてノックするような仕草。頭突きで成されたそれは、辛うじて音として鳳凰の耳に届いたか]
[キョウヤに強く窘められて、しょんぼりという表現化ぴったりと合う程に肩を落とした]
……マリーに傷をつけたんだ。干からびるくらい大した事はない。
[十分刑事事件です]
……ちぇ。
[ 小さく、舌打ち。
見下ろしてくる視線を捉え、
両の手を突くと、緩慢に身を起こして座り直した。
右腕と、胸が特に痛みはしたが、表には出さず ]
どーりで。 怠い筈だわ。
[ 抑えつけられているようで、息苦しい。
胸元を緩めようとして、パーカーがないのに気付く。
シャツにも裂かれた痕があり、色濃く染まっている事から、
おじゃんになったのなんて、容易に想像出来たが。
曝け出された金髪を、億劫そうに掻き上げる ]
そりゃあ。初回退場の身じゃねえ。
あ?そだったのか。
[そのときはまだ外の様子とか見れる状態じゃなかったとかだが]
いや、干からびるとか結構なことだから。ってかマリーはまだ外で……幸貴…どうしてるかな
[むぅと顔を顰める。まだこちらに来ていること等を知らない]
[キョウヤが流れ込む分を止めてくれたおかげで、土虚木乗は回避されたらしく。
未だヒサタカに流れ込む分の不快を、無意識に払おうとする]
…ぅうー…
[べしり。
黄金色の鱗に包まれた尻尾が地を叩く。その軌道にはヒサタカが]
[開かれた扉。そこから覗いた相手の姿に、亀は上方へ首を伸ばす]
[同時に降りてくる真白の鳥。挨拶をするようにそちらに首を伸ばしてから、再び鳳凰へと首を向けた]
『鳳凰、寄り代の願い、聞き届けてたもう』
[頭に直接響く声。それは幸貴とはまた違う女性の声。『鳳凰』の記憶ならば、それが『霊亀』の声だと言うのが理解出来たか]
[舌打ちに、顔色を変えることなくくつりと喉を鳴らす。
座り直した相手を、変わらず見下ろしたまま。
――怠いとの言葉には、一度瞬きするだけで。]
全くです。面白くなりそうだったのに、
“楽しかった”ですか?
[何がとは、言わないが。
ゆるりと、腕を伸ばす。――理由なんて、特に無い。
拒否されなければ、その金に再び触れようと]
『左様』
[膝をつく相手に頷くように亀の首が上下に振れた]
『これは久鷹の願いでもあり、マリーの願いでもある。
九尾の子を……彼らの傍に……。
陽の心は彼らの傍を望み、有する力も然程無い。
陰の心も力はほぼ無く、肉体が陽の心に奪われているために力を蓄えること叶わぬ。
確りとした封をし、影響出ぬようにした上で構わぬ。
寄り代の、彼らの願い、聞き届けてやってはくれまいか』
[亀を介した『霊亀』の言葉。それは柔らかく、静かに、鳳凰の意識へと伝い行く。寄り代の願いを叶えたい、その強き想いを言葉に乗せて]
[そういえばキョウヤに言われるまで、サキが戻ってこないのを忘れていた。
ただ町を直しにいくのであれば、そろそろ戻ってきてもおかしくない筈なのに。
と、そう考え込んでいるところに、黄龍の一撃が脛を直撃した]
〜〜〜〜〜〜〜〜!
[どうやら、サキの一撃も耐える体も、脛だけは別だったらしい。地面を転がって悶絶している]
っくし。
[不意に出たクシャミに我に返る。
ボーっとしていたのはどれだけの間だったのだろう]
神宮司先輩も落ち着いたかな。
うん、誰かに訊ねてみよう。
[座っていた石の上から、スタッと地面に降りて。
でも万一を避け、館に直接戻るのではなく外に居ないかと探しに]
……まぁ、それなりに。
あーあ。
後、ちょいだったのになぁ。
[ クリア直前でゲームオーバーになった、
その程度の軽さで、物を言う。
触れる手を避けようとはせず、顔を上げる。
見返す眼の、焦点が定まらぬは気付かれるか ]
そちらは楽しめませんでしたか。
ぁーぁ……まあ自業自得だろ
[とりあえずもだえる久鷹をみつつ、九尾を下におろした。それが気の流れによるものとは知らないが]
しっかし、五十嵐先輩の治療の手伝いをしたにせよ…。なんでこんなに消耗してんだか
[それが幸貴によるものだと知らず首かしげ]
[巨大黄金ハエ叩き?は見事ヒットした模様。
そしてその衝撃で黄龍の瞼が上下に開き、瞳孔が悶絶する男を捕え細まった]
………グルゥ…
[持ち上げられた鎌首が唸り、牙の揃った顎が不満げに薄く開く]
―――…あほー、勝手に横取りすんなー。
[声はアレですが、内容と発音は見事に変わってませんでした]
おや。…それは残念でしたね。
朱雀に、阻まれてしまいましたか。
[ゆるりと首を傾いで。何処か楽しげに言の葉を紡ぐ。
それはまるで、四瑞とは思えぬ台詞だが。]
――楽しませてもらいましたよ?十二分に。
ただ、物足りないのは否めませんね。
[指先で、金に触れる。
向けられる視線の違和感に、ゆるりと一度瞬いて――
何を思ったか、薄く、笑みを浮かべた。]
此処は、静か過ぎて。
[一番ありえそうなのは、昨日と同じ草原か。
きっと疲れたらリカはまたそこで回復図るだろうなとか。
だが流石に色々起きてアレでソレな事態になってるとは思わず]
『……万一の時は。
寄り代も「私」も、その責を負う覚悟は出来ている。
如何様な処遇、処罰も受けよう』
[鳳凰の言葉に揺らぐことなく確りとした言葉を返す。陰りを含む瞳を亀が真摯に見つめていた]
『……では、寄り代達の願いは……』
[ちなみに、ヒサタカは気の制御方法なんて全く知らない。しかし悶絶したおかげで何とか、気の流出に関しては目処が付いた様子。
しばしの間転がり回っていた彼は、むんずと黄龍を掴むと、尻尾でリカの額を殴打!]
――スパーン!
[いい音がしたと思われる]
……デボチン、いい音。
[八つ当たりである]
ラスボスまで辿り着けもしませんでしたよ、と。
残念無念――
[ けらり、笑う。
何処か、今の眼に似た、空虚さを帯びたもの。
金に触れる手へと、己の手を伸ばす。
見えずとも、視て ]
そりゃ、失敬。
賑やかにしてもいいんだけど?
[ 痛みを訴える身体も、属する木の力も、
止めておけと警鐘を鳴らしてはいるのだけれど。
敢えて、そう、言葉を発した ]
その姿でその呼び方も違和感あるぞ。なんか威厳がない
[でも眼鏡とっていた際。君付けでよばれたときは一致したなぁとは思うが]
……ぁ。五十嵐先輩…具合どうですか?
[何かやってるのを見て少しだけ場所を置きつつ気づく
余所見したときに気づいたらしい]
[璃佳=ドでっかいトカゲもどきなんで、動きはそう早くはないですが、流石に尻尾つかまれて額叩くんには抵抗しました。
てか、でかくて重いし、そこまで柔軟性ないですがな]
なにすんねん、あほー。潰されたいんか。
[つーわけでイイ音がしたんはデコやなく地面でした。届かんわ。
まあ尻尾は痛かったらしく、地面撫でてますが]
ったく、アンタ借りにも捕まったんやないの。
沙汰あるまで大人しゅうしときーな。
コッチは色々大変やねんから。
あ、キョウヤん、悪いけどこのアホ抑えといて。
マジ急いで土気溜めときたいねん。
何顕現しちゃってるんですかと。
[一番最初にやらかしたのはお前です]
ああ、キョウヤ君。
私はもう大丈夫。
身体はまだ痛いけれど、リカちゃんにも助けてもらったしね。
[そこのおにーさんと同じことをやったと言えば言えますか]
朱雀に倒れているようじゃ、攻略なんて夢のまた夢ですよ。
此処でゲームオーバーで、善かったんじゃないですか。
[痛い目見る前に。そう言ってくつりと笑う。
触れる手には、気に留めた様子も見せず――しかし
告げられる言葉に、空虚の奥を見据えて。ゆるりと、一度瞬いた。]
――出来るのですか。
…貴方に?
[僅かに細めた瞳の奥は、何処か冷ややかに。
ニィ、と。口の端が、歪む。]
[相手より齎された言葉に、伝う雰囲気は柔らかなものへと変わる]
『…感謝する。
これで寄り代も安堵することだろう』
[その言葉は『霊亀』自身も喜ぶ雰囲気が含まれ。礼を言うように亀の頭が深々と垂れた]
……あれ? 何でうちこないなってんの?
[キョウヤの指摘で、気付きました。今更]
威厳なんかないわ、まだ15やで。黄龍は完全に寝とるし。
しっかし、しまったなー。白虎と並んでお説教くらうんか。ややなー。
[一人食らうよりマシですが]
…て、おケイはんも来てたんや。具合どないー?
あ、土行誘唱で呼び込む?
神宮司先輩のでも疲れたってことだよね、それ。
[まさか目の前の二人が問答無用起こしたなんて知りませんから。
土気を貯めたいというリカに向かって尋ねた]
へ?
ああ、会長のお説教まだ食らってないな、私は。
[思い出してちょっと遠い目になりつつ。
こちらの変化はそれこそ意識繋ぐのも危ない場面でしたから、記憶に残っていないのです]
随分と楽にはなったよ。完全復活、とはいかないけどね。
[肩を竦めた]
いや、抑えるたってなぁ。いや、その姿で厳かに喋ったらいいらしいぞ。五神の頭なんだし。
まあとりあえず…久鷹。ご老公ぼこるために頭数必要だからとりあえず待ってみれ
[理由は知らんがとりあえず共通の目的そうなものを出汁にしていってみつつ啓子に]
それはよかったです。……って。幸貴に何が?
[キョウヤへの返事からケイコは大丈夫と判断する。
が、告げられた言葉に瞼が上下に一度閉じて開いた]
土行誘唱…ああ、なるほどやね。お願いできるかなあ?
サッキーに根こそぎ渡したんやけど、まだまだ足らへんねん。
[鎌首を傾げる巨大髭トカゲもどき。可愛いって言えたらマニアです]
[デコかと思ったが、ギリギrで地面に直撃してしまい、チ……と舌を打った。
尻尾を地面で撫でている黄龍をジト目で眺めていると、リカから、なにやら苦言らしき言葉が]
……何も考えずに本能だけで行動するデボチンには、肉体的教育が一番効果的。
[どうやら、天界の力を何だかんだと自分の目的のために、事態収拾を行ったことを、認める気はないらしい。もう一発マリーの分を仕返ししようかと思っていたところに、ケイコがやってきた。
片手を挙げて挨拶をした]
……今回の作戦では、生徒会長の従兄弟ではなくて、生徒会長に人間爆弾をお見舞いする事。弾は今確保した。
[指差した先には、リカが座っていたりする]
[まだあのお小言の威力を知らんケイコをちょっとだけ羨ましく思いました。が、教えるより実地体験やし、それどころやないしでスルー]
したら、遠慮のう頼むわ。
せめて人の姿に戻れんと屋内入られへんもん。
[ケイコに手を貸してもらうよう頼み、キョウヤに瞳孔を細める]
……まあ、そこらへんの忠告は後でな。
サッキーは…マリりんに手酷くやられて、昏睡中やから。
…マリィがさ、どうもまだ捕らわれてるみたいで。
詳しいことは私も分からないんだけど。
[チラリと見るのはヒサタカの方]
……神宮司先輩、そのマリィを抑えようとして。
怪我してきちゃってて、ね。
[フゥ、と息を吐く。
トカゲモドキの微妙な仕草には苦笑しつつ頷いて。
流石に可愛いと心から言えるものではなかったようです]
一声、祈願。
[独特の響きを伴った声は土を盛り上がらせ、小さな土山を築きあげる。…近くに居たヒト、巻き込まれる前に逃げてね?]
ゲームオーバーにも、中途半端な感じだけどな。
[ 右手でタマキの手首を掴みながら、右膝を立てる。
体重を其方へと傾けて、身を僅か浮かせた ]
まあ。
無理してみたい御年頃?
――足りないんでね、
[ 言葉を言い切ったか否かの瞬間。
掴んだ手を己から見て左側へと引き寄せると同時、
左は相手の胸を目掛け掌底を放つ ]
[やから璃佳が黄龍に変わってるんですが。使い魔使えないよ五神]
わかった、後で教育的指導でボコったるから今はちょう待て。
ってか、さり気にナニおっそろしーコト言っとんねん!
うち完全に相克やしそれ以前の問題やから関係ないどー!
[巨大トカゲもどき、思いっきりヒサタカから身を引きました。
触らぬなんとかに祟りなしっぽく]
『そうだな…まずは回復に努めるとしよう。
汝が補助を命じられておるのに、いつまでも休んでは居られない。
汝が倒れる前には目覚めるよう、寄り代の回復を援けてくる』
[亀の頭が上下に揺れ]
『一番大変な状況にあろうが、頑張っておくれ。
麒麟の寄り代が心配する故、無理無謀は避けて欲しいが』
[そんな言葉を残し、亀は遅々とした歩みを始めた。長い時間をかけて、ようやく一つ目の角を曲がるのが、鳳凰には見えたこと*だろう*]
…まだ昏睡したまま、か。
[館の方を一瞬振り返るが]
は?
生徒会長に手を出すゥ!?
[お小言の威力は知らなくても。
それなりに色々交友幅があると危険は教えられてるようです。
信じられない、というようにヒサタカを、そしてリカを見た]
………そか……ってことは璃佳は幸貴に力渡してたんか。あんがと。
[啓子と璃佳から幸貴のことを聞いてひっそりと眉をひそめ]
久鷹。俺抜けてもここに二人居るしいいよな。ちといってくる。
[なんていって、啓子が作る土山に巻き込まれないようにしつつも、*家屋のほうへ向かった*]
そんなに簡単にラスボスまで辿り着いたら
――つまらないでしょう。どんなゲームでも。
[掴まれた手首に、ちらりと視線を向けて。
しかし気にした様子すら見せずに、くつりと笑う。]
随分と、物好きですね。
――後悔しないで下さいよ?
[引き込まれる腕に、身体が引っ張られる。
顔色を変えることも無く、――むしろ、僅かに笑みを浮かべ。
繰り出される掌底に腕を宛がえて、受け止めた。
グ、と押し返すようにして相手の腕をそのまま弾き上げると、
そのまま、相手の手首を捉えようと腕を伸ばした。
――敵えば、そのまま捻り上げようとするか。]
[リカとケイコの反応に首を傾げ]
……悪い事をしたのなら、罰を受ける。少なくとも、サキと違い力のみで、己らの思い通りにしようとした手先であれば、その義務は発生している。
……ちなみに、これも同罪。
[と、再び指差されたのはリカ。
どうやら、今回の件で、よっぽど腹に据えかねたらしい。……やってることは子供だが。
その時、初めて、サキがマリーによって負傷し、昏睡である事を知った]
……どういうことだ? 何があった?
[ケイコの視線に短い前足の間接曲げた=肩を竦めたトカゲもどき。
が、キョウヤの言葉に、鎌首もげそうなほど髭面向けました]
ちょっと待て、ヒサタんも連れてけー… って、無理か。
怪我人の側に金行連れてかれへんもんな。
まあ、アンタも色々言いたいことあるやろけど、マリりんのコト思うんやったら今は大人しゅうしとき。
…特に生徒会長辺りはな、うん。
[髭をそよがせるほど重い息を吐き、家屋に向かう背を見送って。
不満そうなヒサタカに(キョウヤの忠告に従い)厳かっぽく注げる。
そうして、今度こそ急ぎ土気を蓄えるべく、ケイコの築きあげた小さな土山に巻きつくように身を寄せ、*瞼を上下に閉じた*]
ちっげぇーよ、
[ 否定の言葉の後は続かない。
現状では続けられない、というべきか。
受け止められたその時に、右手は離して。
弾かれるのに合わせ自ら左腕を退くと、
右足で敷布を蹴り、身体を横へと倒れ込ませて、
寝台の上を滑るようにして逃れた。
右肘を突き、体勢を立て直すのは間に合うか ]
…ああ、そこが一番問題だったのね、ヒサタカクンには。
[マリーとリカがぶつかってた時にはその場に居たわけで。
それをヒサタカが知ればどうなるかは推して知るべしだったわけで]
まあ、力づくで片付けようとしたのは私もだったけど。
そこは悪かったと思ってるけどね。
でもそれじゃ聞くよ。ヒサタカクン…鵬谷は、その黒いのが力持ったままの状態で。絶対にマリィを傷つけなかったと言えるのかな?
[じっとヒサタカの目を見る]
勿論、普段だったら絶対にしないと信じられる。
マリィの近くでアンタを見てたんだから、その位はね。
でもあの暴走した状態では信じられないね。
そんな状況を長引かせるわけ行かなかった、そしてある程度予測を立てていた彼らを、一概に弾劾できるのか、キミは。
――おや、違いましたか。
[…では、何がでしょう?
指先を掠め、しかし逃れた腕に小さく舌打ちを零しながらも
投げた問いと共に、ゆるりと首を傾ぐ。
開いた距離。それを詰めようと、寝台の横に突っ立ったままだった姿勢から、
行儀悪くも寝台にそのまま足を掛ける。ぎし、と耳につく音がした。]
暇つぶしのお相手をしても宜しいのですが。
…此処で暴れられると、僕が怒られるんですよねぇ。
文句言うなとも言わない。
私だって恩が無きゃ絶対に殴る。
[対象は生徒会長じゃないですけどね]
マリィは多分、キミのことを思いすぎて無理してる。
真相は知らないよ。
ただ、話し合いで済めば、ってご老公は出る前に言ってた。
つまりは神宮司先輩にもそのつもりがあったってこと。
でも戻って来た神宮司先輩は、酷い怪我してた。
リカちゃんが全力で力分けようとしても、まだ昏睡してる程にね。
そんなこと、あの子がするなんて。
どういうことか、分かるでしょう!?
[語気が若干強くなる。
ルームメイトが心配で。手も声も届かないのが悔しくて。
でもきっとそれは、目の前の相手の方がずっと強い]
[ 力をかけた瞬間、痛みを増す腕。
寝転がった体勢からしゃがんだ状態へと変えつつも、
それ以上は未だ動かず ]
コンティニューの出来るゲームオーバーなんて、中途半端だろ。
どうせなら、徹底的にやりゃいいのに――
救おうなんて考えてる辺りが、天界ってのは、甘いよな。
[ 抑えられど、己の身体から抜けてはいない事は容易に解る。
もっとも、単純に“憑かれた”訳ではないから当たり前と言えたが。
昏い色を湛えた侭の眼を、タマキへと向けた ]
暴れるにも、狭いしなー。
流石に、力は幾らか抑えられてるし。
そっちは多少は、回復してんの?
[じっと九尾(黒)を見る。確かに、力を持ったままのコイツならば、危険に危険を重ねてくるだろう。
ただ……]
『……あれ、半分はお前の地だったよな?』
……否定はしない。
[ある種、一番封印しなければならないのはこの男かもしれない]
……ただ、絶対に傷つけないさ。
『もし傷つけたとしても、魂の融合という絶対不変な形で互いを補えるように魂を吸収する予定だった。
傷つけるという肉体の楔に拘り過ぎなんだよ。天界連中は』
……それは初耳。
『そりゃ失礼』
……でも、それなら、どっちでも同じか。一概云々ではなくて、世界なんて俺にはどうでもいいからな。
─屋上─
[例によって、出入り口を通り、屋上へ。
中で転寝していた時間が思っていたよりも長かったのか、大気の感触や空の色彩は変化を始める頃合い]
……っつーか、昨日一日で色々ありすぎだっての。
[はあ、とため息を一つつき、空を見上げ]
……さて。
『封護の陣』、調律かけていかんとな……。
……わかる訳無いじゃないか。俺は俺で、マリーじゃない。例えどれだけ思っていたとしても、他人の気持ちなど、十分の一も理解はできない。
『そりゃそーだ。恋人同士だから。家族だからって何でもかんでもわかったよーな口聞いて、幻想抱くのは人間の性だな』
……ただ、五分の一はわかってる。おそらく、彼女は俺のために無理をしているんじゃない。いや、俺の事もあるだろうが、それだけならば彼女は五神だ。一度はかけあってどうにかする道を模索するだろう。ならば、そうならなかったのは……。
[そこで顎に手を当てて考え込んだ。俺のために無理するのは理解できる。ただ、それだけではどうにも埋まらないナニカを感じていた。
それは何だ? 一体何が彼女を追い詰めた?]
……あ。
[そこではっと何かに気づいて、彼はケイコを見た]
……アズマはこっちにきてるのか?
─『隔離の陣』・霊亀の個室─
[気配というものを探してみた。やっぱり蒼龍の知識を漁ったりしたわけだが、風もようしてるからか。それとも木の生徒会長が作った結界内だからか。というかつかってなかったのかなり無駄だったのでないかとか。とりあえずたどり着いてノックをしたが返事もないので、静かに入ったのだが]
……はぁ…やべ。本気で不甲斐ねぇー…
[気を流動させないように抑えながら座して待つ]
/*
中身も戻ってきてみたら直後に発言があってびっくり。親戚故のタイミングです。
とりあえず勝手に部屋の中に入ってみておいた。
−自宅−
[昼頃、もそりと起き。
それからもそもそと食事を食べ始める。
自分が作ったものではないので、あまりおいしいとは言えなかったが。
そのあと部屋でしばらくぼーっとしたあと、夕方過ぎに思い出したように出かける支度。
上の姉からどこ行くの、と聞かれて]
…ガッコ。
[私服だけど。
そんな突っ込みは聞かないふりをする。
自転車に乗り、学校へ。
昇降口でアイスコーヒーを買ってから、屋上へ]
地なんかい。
[思わず素でツッコミ入りました]
マリィをそんな奴に…いやそれは言っても始まらないし。
[おまいは父親かとばかりに。でも一途に愛し合ってるのは嫌でも知ってますからね。溜息一つ]
そう頭の痛いことばかり言いなさんな。
マリィを生み出したのは、そしてアンタを生み出してマリィと引き合わせたのは、この世界なんだぞ?
一つになるってのは響きがいいけど、愛してるって心まで手放すってことだ。それは、あまりオススメしない。
[気の流れを辿り、読み解く。
陣を張る際に力をかけすぎたのはどこか、どこを律して、正しき形となすか。
そんな事を考えていた所に感じたのは──火気の近づく気配]
お、と。
[緩く、瞬き、陣への干渉を中断して。
階段の方を振り返る]
─家屋・宛がわれた個室─
[静寂なる部屋に響くノック音。しかし返す声は発されず。静かに部屋に入って来た人物の気配にも気付くことが出来ずに幸貴は眠り続けている。着替えさせられた浴衣姿、蒼白な顔に白いそれは嫌に映えて。寝返り等の身動ぎもしない様子は陰鬱な雰囲気を漂わせた]
[長い長い時間をかけて。廊下を歩いてきたそれは、幸貴の部屋の前で立ち止まる。誰も居らぬなら無理矢理扉を開けようとしただろうが、気配を察するとその扉を頭突き、ノックを行う]
――っはは、全くですね。
[相手の言葉に、一度、眼を見開いて。
一度眼を細める。くつりと喉を鳴らした。――嗚呼、]
…その通りです。
「天魔」が天魔である以上、本人が望もうが望むまいが、
――「気脈を乱す存在」なのは変わらない。
友人、知人? …例外なんて、ある筈もないのですがね。
[甘い人たちばかりですよ。 楽しげに、嗤う。
彼らに比べたら、よもや同じ四瑞とは思えない言葉だろう。
…尤も、そう言われた所で、彼には痛くも痒くも無いが。
向けられる闇に、薄く眼を細める。
楽しげに、しかし何処か気だるげに視線を向けた。]
…もちろん、貴方もです。
少々、骨が折れそうなのが――面倒ですが。
[「救う」という大層な事をするつもりなんざ、有りはしないが。
徹底的にするには、少々厄介であるのは、事実だった。
天魔以外を屠る趣味は無いし、上が煩いし。
――何より、これでもこの友人は気に入っているのだし。
続く問いには、小さく肩を竦めつつ。]
完璧にとは言えませんが、一応は。
[ぎ、と軽く扉を軋ませて朱から紫の滲み始める空へと続く場所へ。
階段を上がるたびにひしひしと感じていた気配を見つけて、ものすごく嫌そうにため息をついた。
自分が放り投げた姿は屋上にはぱっと見当たらないようだったのでどこかへ運ばれたのだとなんとなく想像がついた]
いや、全部を分かれっていうんじゃなくて。
[どうしてこのクラスメイトとは微妙にすれ違うことが多いのか。まあ、それでも気にはなる相手(恋愛感情に非ず)なのですが]
………。
知らないケド。
さっき、結界が微妙に揺れてた、かな?
[物凄く頼りなさ気にだが。
サキ以外の誰かが連れてこられた気はする、と]
…見に行くなら一緒に行く。
[身動きもせず、顔色も悪い。死んでいるのではないかと心配になっているが、呼吸は行われている。己の属性では何もできない…どころか陰の関係であることに苛立ちすら感じていたが]
ん?
[ノック音。まさか頭突きが行われてるなんて知りはしないが。そっと立ち上がり、扉を開ける。
目線に誰も移らない。首をかしげながら探すように目を動かすと]
お…いた…ぁあっと。黒亀とかいわれてたっけか。
[現れるなりため息をつく響の様子に、何となくがじ、と頭を掻いた。
まあ、心理的には、似たようなものなのかも知れない、なんて思いも多少あるが]
……なんか、お探しですか、先輩?
[ともあれ、何にも言わないのもなんなので、軽い口調で、声をかけてみたり]
……ああ、大丈夫。コイツに操られていた時、何か小部屋みたいなところに居た。イメージだと思うが、手は繋げる。心も一緒。バッチグー……。
[どうやら、彼的にはそれで問題ないらしい]
あ……ただ、言い忘れ。こいつが無茶したのも、こんなにバタバタ怪我人出てるのも、いきなり仕掛けてきたそっち側の責だと思う。だから、一概に責められてもおかしくないんじゃないかなぁ?
[最後は、五神のケイコの心に問いかけてみた]
……リカは己の心の向くままに。許せないが、まだ理由としては許せる。だって俺と同じくエゴを貫こうとしただけだけだから。
……だから、理解はできるが感情が許せないだけ。
[開けられた扉に首を擡げる。名を呼ばれた亀は恭也を見上げ、くり、と首を傾げた]
[部屋の中へ入ろうと、亀は一歩踏み出す。しかし手のひらサイズ故にちょっとした段差も亀にとってはかなりの壁で。部屋へ上りあがろうとして、ころんと転げた。しっかりひっくり返ってしまい、両手足をおぶおぶと動かす]
[言い忘れの講釈を垂れつつ、結界が揺れたという言葉を頼りに廊下に出た]
……九尾には、アズマが連絡用にと風の印をつけていた。もし、ソレを使って虚偽をマリーに教えたとしたら?
例えば、話し合いで助けられる可能性のある俺を取っ掛かりにして、九尾の命も危ないと脅しをかければ……。もしくは両方か? 今天界側をどうにかしないと、『ヒサタカも九尾も命はないぞ』なんて話をされれば……。
[あの心優しい恋人は思いつめ、親友にさえ牙を剥くかもしれない]
別に。
朝方、バカ犬を放置しておいたから、そのあとどうなったかと思っただけ。
[相変わらず不機嫌そうな様子で口にする。
相当、目の前の元後輩に対して鬱憤がたまっているのか態度はちっともよろしくなく]
バッチグーじゃないってばさ。
[ガックリ。力が抜けました]
…ま、ね。
鵬谷達だけの責任とは言わないよ。
私も急ぎすぎたというか、考えなしだったというか。そこは本当に悪かったよ。事態をより混乱させちゃったとは思う。
ただ、ここまでの荒療治してくるってのは事情が…。
[一旦言葉を切り]
ううん、私は天に在るべきものじゃない。
代弁なんぞできるわけがない。
だからそこはご老公にでも聞いてくれ。
[ツッと視線を外して]
そか。それなら、まあ。
互いに思うところをぶつけあうといいんだ。単なる傷つけあいにならないレベルでね。
[扉を開けると、亀はこちらをみて首を傾げたような気がする。あの翠の毛玉やご老公の鳥と同じようなものだろうか。そしてあがろうとしてひっくり返ったりして、なんというほのぼのとした光景。とほんの少し和みつつ]
よくここまで歩いてきたな。
幸貴のとこまで来た…ってことか?えらいもんだ
[地にもぐれるとかその辺りは知らないわけだが、ひっくり返ったのをもう一度返すようにしてから、甲羅をもち。扉もそっと閉めて。中…とりあえず幸貴の近くにおいてみる]
[バカ犬、ってなんじゃ、と一瞬思ったものの。
ふと、従姉が陣の内に連れてきた者の事に思い当たって]
ああ……。
ここに放置されてた怪我人なら、従姉殿が保護しましたが。
手当てはした、と言ってましたし、今は応龍……宝条先輩に、付き添いを任せてるそうなんで。
大丈夫なんじゃないかと。
[そこで何が起きているかに関しては、今は意識上の接触を向けていないので、感知してはいない。らしい]
……で、ご用件はそれだけですか?
[何となく、それだけでは済まなそうな気配は感じつつ。
問う声の調子は、変わらない]
天魔も四端も結局、同じ様なもんだと思うんだがね。
[ お前を見てると、尚更、思うわ。
体勢を崩して、薄く笑みを滲ませながら、言う。
対立するもの。対立するから、在れるもの。
立場が――在り方が違うだけで、存在そのものは同質ではないのか。
全く異なるものであるというなら、
何ゆえ、彼らの力に呼応して喚び起こされたのか ]
地獄に堕ちた悪魔は決して還れぬ天界を望む――
無駄な足掻きと知りながら、赦される時を待つ。
馬鹿馬鹿しいねえ。
[ 相手の心の内は、知るまいか。
ただ、対峙する二人の纏う雰囲気は、何処となく似ていた ]
面倒なら。
やっちまえばいいじゃん、それこそ。
金剋木――だっけ?
今なら、簡単だろうさ。
[ 壁に体重を預ける。
* 視線を受ける眼は闇を抱いた碧、澱んだ色 *]
…環?
[そこで聞こえた名前にわずかに目を見張る。
小さく、息がこぼれる。
それは結果的に、自分だけが蚊帳の外にいたという事実。
三人でつるんでいたにも関わらず]
あとは…そうさな。
お前とはまともに決着がついてない気がして?
[どちらかといえばそちらのほうが重要だというニュアンスもあり。
こん、と音を立ててアイスコーヒーのパックを床の上に置き]
[部屋の中へと入れてもらい、幸貴の近くに置いてもらった亀は、恭也に向かって頭を下げる仕草。それからのそのそと幸貴へ擦り寄るように近付くと、擦り寄った場所で文字通り頭と手足を引っ込めて丸くなった]
『……幸貴、鳳凰は貴女の願いを聞き入れてくれたわ。
後はあの子達次第……』
[『霊亀』が意識下で幸貴に語りかける。それに安堵したのか。蒼白だった幸貴の顔に僅か血の気が戻る。ふるり、瞳を覆う瞼が小さく震えた]
[リカのことについては珍しくふっと笑みをこぼして]
……こういうタイプは気づいたら喧嘩友達でマブダチに……いやそれも気持ち悪い。
[そこまで嫌うか? という反応である。まぁその話はともかく――]
……可能性はある。でなければ、マリーが突然こういう行動に出る理由がわからない。
[と、不意に思いついた事があり、ケイコへと振り返った]
……もしかしたら、サキが何か聞いてるかもしれない。結界を揺るがしたのがアズマでなかった時の二度手間にならないように、ケイコはサキの様子を見に行ってくれないか?
[その場合、彼は部屋を一つ残らずこじ開けていくつもり]
[残りの四端を探してさ迷い歩くうちに空が白み始めていたか。
いよいよ精根尽きたのか、路地裏で項垂れていた。
ぼうと地面を見つめていたが、ざっ、と誰かが眼前に立つ気配に緩慢に顔を上げると、そこには]
…………キュー、ちゃ、ん?
[今にも泣き出しそうな顔でQちゃんが立っていた。]
[名を呟く、その際の心理は知る由もなく。
知ったとしても、理解の及ぶ所ではなく。
故に、そちらには特別感慨もない様子でええ、とだけ頷いて]
……決着、って、この間のっすか、もしかして?
[どこかわざとらしく、瞬き一つ。
あの時は本調子ではなかった事と、結界を揺らがせる訳にはいかなかった事。
そして、一撃を受けた事から、引いた訳だが]
俺は、別にこだわりないんですけどねぇ……。
気持ち悪いとか、可哀想だよ。
[これまで別段親しくもなかったけれど、可愛い寮の後輩君なんです。同志認定したし。…さておきましょう]
そうだね。
逆上してればともかく、マリィは優しい子だから。
分かった。話聞けそうなら聞いてくる。
だけど、そっちも無理とかしなさんなよ?
[アズマと対峙した時のことを思えば、複雑で重い気持ちになりもするわけで。小さく頷くと、ヒサタカと分かれてサキが寝ている筈の部屋へ。
できるだけ早く戻ってこようとも思ってたりしたの*だけれど*]
[亀の動きを見ながら、また元の場所に戻り。静かに座る
さすがにずっと目覚めない状態を見ているのにひどく不安は生じていたが]
ん…?幸貴…幸貴
大丈夫……じゃないとは思うが、意識はあるか?
[幸貴の顔を覗き込むようにしながら呼びかける]
ほかに、何か?
[風にあおられて髪が揺れる。
夏とはいえ、夕暮れを過ぎればそれなりに涼しい]
…俺の平穏な日常を奪った代償は大きいんだよ。
イライラしてるから、今なら平気で女相手でも殴れそうだし。
だから別に、お前相手じゃなくてもいいといえばいい。
…九条院だって、お前らの一味なんだろ?
[従姉殿という言葉、指している人物が想像どおりであるならば。
僅かに目を眇めて]
/*
申し訳ない、こっちも一時離席。
30分程度で戻って来ようと思っていますが、必要とかあったら自由に動かしちゃってください!
[深い意識の底。力の回復のために深く深く眠っていたのだが]
(……きょ……や……?)
[自分を呼ぶ声。聞き慣れたその声に、すぅ、とゆっくり意識が浮上していく]
…………。
[ふる、と瞼が幾度か振るえ、薄っすらと瞳が開かれる。覗き込んでくる顔を、ぼぅとした様子でしばし見つめ]
……きょー、や?
[掠れた小さな声ではあったが、しっかりと相手の名を紡ぐ]
まあ、ないっすね。
部活在籍時は、立ち合いもしてなかったですし。
[さらりと返しつつ。
続けられた言葉に──表情が、明らかに、変わる]
……確かに、従姉殿は麒麟──俺たちと同じく、『四瑞』を宿す者です、が。
そっちに手ぇ出すってんなら……俺、黙っちゃいませんよ、先輩?
[低くなる、声。
それは滅多に響かせる事のない、鋭さを帯びる]
幸貴。幸貴…
[声こそ荒げるわけでもないが、静かに強く幾度も名を呼んで]
ああ。恭也だ…
…ぁー…目覚めてよかった。
[安堵するように、ふぅと嘆息して]
なんか…口に入れるか?
[くすり、と。
予想以上の反応に、思わず唇が歪んで笑う。
『墜ちたら泣かせる』という言葉。
あれからたまたま時間があった時に少し考えてみたのだが、予想外にあてはまる人物がいてカマを掛けてみただけなのだけど]
…お前の意見なんか、聞いてたまるかよ。
[今の気分なら、本当に九条院を殴り飛ばすぐらいのことはできそうだったから。
漆黒の瞳を丹朱に染めて]
そんなに九条院が大事なら、テメエが力尽くで止めて見せろ…!!
[左の手には鞘のない小朱雀。
ひゅ、と小さく空気が鳴ったかと思えば、幾分か距離があったにもかかわらずその姿はすでに目前へ。
ぐ、と近づいたと思えば左の上腕を狙った突撃を繰り出そうと]
[殴り合ってスッキリまでは同意しても、マブダチとかはありえないとコッチも喚いたコトは確実です。ヒサタカのやってることは子供っぽいが、なんせコッチは本当のお子様。
つーか愛について語られても理解できないんで、どこまでも平行線。
まあ、それはさておき]
………ん、よし戻れた。
あー、一時はどないなるか思うたわ。
[さすがに髭トカゲもどきのまんまは困るようです。別に爬虫類嫌いやないどころか好きなんですが、自分やと触れませんし]
やけど、今はちーっとお邪魔せえへん方がええかな。
まだ本調子やないし、無理して屋内で変化したら困るもん。
[白虎と違って、こっちはそこそこでかいので、うっかり窓ガラスとか破損しそうです。廊下とかUターン出来ないっぽいし。
そういう訳で土山に背中を預け、両足を前に投げ出して休憩]
おや、お褒めの言葉、痛み入りますね。
[別に褒められている訳でもないが。
不敵に向ける笑みは、何処か楽しげに。]
――何が違うのか、僕は知りたいですよ。
…結局元々は、“人間”でしょう。僕も貴方も。
[ただ、経緯や過程がどうあれそれらの寄り代となっただけだ。
律を均するもの。それに反する乱すもの。…それ以外に、何が違うのか。
人間の、自分たちの意思で、動いているのだから。]
赦しを請うのは、人間以外にも通ずる所、ですか。
…それが、『君』の正体ですか?
[薄く、細めた視線が、ゆるりと笑みを描く。
投げる問いは、探るようなものではなくただ、興味の色。]
簡単でしょうね。
――だからこそ、面倒なんですよ。
[寝台に掛けたままの足を、下ろす。
馬鹿らしいとでも言うように、ため息と同時。
投げ出すようにその上へと腰を掛けた。
――ぎし、と揺れた振動が、相手へも伝わったか。]
それを、望んでいるんですか。君は。
[その答えが何であれ。
――何処か呆れた様に、闇から、ゆるりと視線を逸らし。]
ここ……──。
[どこ? その言葉は掠れ過ぎて音にはならず。自分の意識が途切れる前、何をしていたかを思い出す]
ああ、そうだ…。
アタシは……──。
[軋む身体、右腕を動かし、腹部へと持っていく。貫かれた場所に、軽く手をあて、一度瞳を閉じた。
大きく息を吐くと、訊ねてくる恭也に首だけ動かし視線を向けて]
……みず、ほしい、かな。
[喉が渇いた、とゆっくり言葉を紡いだ]
ここは隔離の陣の家…その一室。
やっぱり…まだ痛むか?
[律儀に説明。何があったのかは軽く聞き及んでいるだけだったが、記憶は思い出されていっているよう。傷の部分を抑える様子に眉をひそめつつ]
…わかった。じゃあちょっとばかりとってくる。
辛かったら寝てていいからな
[といって、部屋を出ようとする]
[通りすがったドアから、何処かで聞いた事のがあるような声が聞こえた。
立ち止まる。
次に、何処かで感じた事のある気が湧き出た。いや、これは感じた事があるなんて不明確なものではなくて、確実に感じていたものだった]
……ここか。
[そうして確信を得てから、彼はアズマの病室のドアをノックなしに開いた]
聞いてもらえるなんざ、思ってませんがねっ!
[吐き捨てるよに言って。
丹朱に染まる瞳を、真紅のそれでき、と睨み返す]
んなもん、わざわざ、言われなくたって──!
[瞬間に詰められた、距離。
舌打ちしつつ、大きく右方向へと飛び退き、突撃をかわす]
こちとら、ずっとそう、決めてんだよっ!
[着地と同時、翳す手に握られるのは天凰刀。
躊躇いなく引き抜いたそれを、両手で構えつつ、呼吸を整える]
[投げ出した足を覆うひらひら直視したくないんでタオルケット被せて、枕をクッション代わりに抱きしめる]
…しっかし、どないしたもんか。
ヒサタんのアレは感情的なるから、うち関わらん方がええやろ。
止めたサッキーの管轄やな、うん。となるとココの回復優先と。
で、アズマんは…来たんかな。したら、誰がどうやって?
マリりんはサッキーとやりおうてたし、ヒビキんが止めてくれたんかなあ。ミックん説得成功したんやろか。
[現状、大ハズレもいいところですが]
[場所の説明が入れば一つ頷き]
少しは、ね。
かいちょーとアタシ、治療には、相性、よくないから。
[治療してくれたのが誰なのかは今までの流れで理解している。眠っている間得られた力が璃佳によるものとまでは気付いていないが]
う、ん。
ありが、と。
[水を取りにいくと言う恭也に、小さな笑みと共に感謝の言葉を紡ぐ。雰囲気が穏やかなのは、先程『霊亀』から齎された言葉と、目覚めた時に心許せる相手が傍に居てくれたお蔭だろうか]
――おや。
[突如開く扉に動じた様子もなく、そちらへと視線を向けて。
そこに立つ面々に、ゆるりと首を傾ぐ。
…ドンパチしなくてよかったな、と頭の端で考えつつも、それを口に出すことは無く]
我妻君に、何か御用ですか。
[邪魔ならば、出ますが。
寝台に腰掛けたまま、笑みを浮かべ。]
…ああ。じゃ。いってくる
[部屋から出て。水といっていたのをかなえるがため、キッチンに向かうわけだが]
……俺…なんつー声出してたんだよ…
[一応と言うか普段の自分は客観的に見て、璃佳の思ってたよう、友情に厚いだとかそういう印象はないであろう。そんなほうが気楽なわけだったりするが]
やば…ちとはずい…
[むぅ…と羞恥を誤魔化すように眉にひそめつつ、キッチンにて。水差しに水をいれコップを持って、足早に先ほどの部屋に向かい。部屋の扉を開けようとしたところで、ケイコから声がかかる]
幸貴ですか…幸貴は今目覚めたとこですが…
[聞きたいことがあるらしいが、今目覚めたばかりであることを考えると。内心あまり歓迎できるものでもない。とはいっても聞きたい内容というのも道楽でもないだろうし]
とりあえず…入りましょっか
戻ったよ。
[と、ケイコを伴っての帰還なわけだが]
五十嵐先輩…何か聞きたいことあるみたいだが…とりあえずこれ。
[と、水差しからコップに水を入れて、幸貴に手渡す]
は。
[笑う。嗤う、哂う──嘲笑う。
これが、自分の知っている鳳光邦と同一人物なのだと思えば思うほど、かすかではあるけれど笑いがこぼれて仕方ない]
笑わせてくれるもんだな。
[丹朱の瞳に感情は薄く、柄を握る手には籠る微かな力。
うすくうすく、つめたくわらう。
文書に載っていた文言を思い出す。朱雀は凶将。
招風神または飛火とされ陽の気ばかりで陰気の不足を招き、華やかな分プライドが高く周囲との和合に問題がある、と]
何を決めてんのかは知らないけど。
黙ってないんだろ?止めるんだろ?なら───
[薄く、唇がつりあがる]
少しはしかけてみろよ。
[昨日の大朱雀錬成の余波のせいか、体の動きは先日にまして軽く、早く]
したら、残るはマリりんやなあ…どないしたんやろ。
鏡見た限りでは、サッキーは傷つけへんよう動いてたっぽいけど。
[鏡では音声までは感じとれなかったから、想像でしかないが]
あー、もしかしてミックん、マリりん止めに行ったんかなあ。
四瑞のサッキー怪我したんやし、会長さん出すの嫌みたいやし、アズマん来たんやとしたらタマキちゃんが見てるやろうし。
ヒビキんが陣に来ぃひんかったってコトは元気なんやろけど、連戦きっついもんなー。
……ふあぁ、ほなやっぱり寝てるんが一番かなあ。
他にうちの出来ることないもんなー。
[どこまでも現実とずれていく認識は、残念ながら止める者はなく。
回復器官として役に立つべく、一見平和な眠りに*戻るのでした*]
あ、うん。
無理させる気はないんだけれど。
[どこか歯切れ悪くキョウヤに答え]
大丈夫ですか、先輩。
[サキにもまずはそう訊ねて]
[向けられる笑い。
それは、ほんの少しだけ、記憶の奥底の何かを刺激して]
は……上等。
[低く、呟く。
『封護の陣』を正し、解するため、麒麟の癒しを受けて来た事もあり。今は、心身ともに、万全に近い状態。
その状態をこう使うのはどうなのか、という冷静さは、今は感情に打ち消され]
……はっ!
[短い気合の声。
屋上を蹴る、乾いた音が響く。
低く構えつつ、一度開けた距離を詰め、放つは左下段から、右上へと抜ける斬り上げの一閃]
……ああ、用事はあるが、別に居ても困らない。
[チラリとタマキを見て、一度小さく頭を下げると、そう宣言してから一気に消耗しているアズマに近づいた]
……いいか、一度しか聞かないからしっかり答えろ。マリーに何をした?
[その問いかけに、少しだけ首をかしげてから、プっと噴出した。そしてどうどうと自分がマリーに何を語ったかを口にした。
最初は静かに聴いていた彼だったが、最後になるとまるで能面の如く色と感情を失った顔つきでアズマの胸元を掴みあげると、顔に力のこもった一撃をお見舞いした]
……言った筈だ。マリーに手を出せばただじゃすまない、と。
[横になったまま、起き上がることなく恭也が戻るのを待つ]
………。
(鳳凰から承諾を得られたは良いが、この状態じゃマリーに伝えることも出来ないな。
あいつ、変なことしてなきゃ良いんだが……)
[マリーが危惧していた『天帝』からの許可。それは鳳凰が応じてくれたために、難題では無くなっている。一刻も早く伝えてやりたかったが、身体は未だ動かず。力もまだ足りない]
[天井を見つめながら考えていると、恭也が戻って来たのを察し、そちらへと視線を向ける。もう一人、来客が増えていた]
や、あ。
喋れる、だけ、良いかな、って、思ってるよ。
[大丈夫かと訊ねる啓子に笑いながら返す。恭也から水を差し出されると、飲むためにふらつきながら半身を起こそうとする。起き上がるには腹部に力を入れる必要があり。途中、表情を歪ませたが、起き上がりきるとどうにか笑んで、「あり、がと」と恭也に礼を言ってから、水を口に含んだ]
[不意に届いた麒麟の嘆息。それが何を意味するかはほぼ一つしかなくて]
(…突っ走りやがったかな、あいつ)
[やれやれ、と呟くは心の中。共有する意識にも落とさないで置いた]
[幸貴起き上がる様子に軽く手を貸そうとしたが、起き上がったのでそのまま水を渡す。
礼には軽く頷きを返し]
で…先輩。話と言うのは…?
出来れば無理させない程度でお願いしたいとこなんだが
[非常識な理由で来たとも思っていないが、一応そういいつつ。幸貴が苦しそうなら支える手でも出すだろうか]
こいよ。
[くす、とちいさく、嗤う。
僅かに構え、それから丹朱の瞳が細まる。
まるで戦場にある自分こそが生来の性とばかりに。
こちらへと飛び込んでくる姿、切り上げの動きに冷めた表情と言葉一つ]
遅ェんだよ。
[もっと速い動きを知っている。
そんな口ぶり。
たん、と最小限の動きで左へと体を回転させるように下がったかと思えばその体は後輩の背に向きあう位置に]
───weekira boh fayra/hymmne:ruinie
[僅かに口元で紡いだ音は大爆発を引き起こす]
――嗚呼、程々にして下さいね。
[黙ったまま、事を見つめていたものの
派手な音に、僅かに眉を顰める。
自分から動くことはしないまでも、ゆるりと視線を向けた。]
此処で暴れる分には、僕個人としては構わないのですが。
…個人の感情で事を起こして、そのとばっちりを食うのは御免です。
[美人からのお叱りを、そう何度と受ける趣味も無いのだし。
妙に熱くなった青年を傍目に、寝台に腰掛けたまま
視線すら合わせる事無く、ため息混じりに言葉を零す。]
…治癒術とかも。
逃げてないで学んでおけばよかったな。
[その素質があったかどうかは分からないが。
痛みに表情を歪ませるサキを見て小さくボソリと]
先輩、今上に残っているのが誰か、分かりますか。
それと、マリィはどうして…。
[それでは長く話させてしまうと思い、一旦言葉を切り]
マリィはヒサタカや向こうに残っているという子のために。
そう言って先輩と戦っていませんでしたか。
[背に回った気配と、紡がれる言葉。
それが何を意味するか、考える余裕はなく]
……ちっ!
[舌打ちの後、とっさに放つは、『音』。
五色の翼を開き、上昇することで直撃を避ける。
爆発の衝撃を受けてか、ひらり、羽が数枚、舞い落ちた]
速きゃいいってもんじゃ、ないでしょーに。
[返す言葉は、どこか軽く。
それでも、真紅は真摯なまま。
呼吸を整え、天凰刀を握り直し、大気を打って降下する。
再度、懐飛び込み狙い──と見せかけ、直前の急停止から、着地点を背後へと変え。
右足を軸にくるり、回りつつ、斬り払いを放つ]
――それならば、よろしいのですが。
[ゆるりと、一度瞬いて。
踵を返す相手の背中を見送る。
飄々とする友人の様子には、小さく肩を竦め。]
「…………どうして?」
[どう見ても満身創痍な彼女を見て、Qちゃんが泣きそうな声で聞いてくる。
それに、たははと苦笑いを浮かべると]
だって、ヒサタカが信じたキューちゃんが苦しむなんて見たくナイし、もし戻ってきた時にキューちゃんが居なくなったらヒサタカ泣いちゃうもん。
[もちろんQちゃんが自分のために戦っていることを苦しく感じていることもわかっている。
でも、Qちゃんが痛い思いをする理由なんてきっとない。
だから、大きいワタシたちが代わりに。]
[手短にする様子なのに。口を挟まず黙ることにした。
だがマリーとのことで傷を負ったと思えば、不甲斐なさと罪悪感が生じてはいるが]
[極力、腹部には力を入れないようにして。コップに満たされた水をゆっくりではあるが、全て飲み干す]
…っ、は、あ。
ようやく、さっぱりした。
[先程よりははっきりした声。口の中、喉が潤い、多少喋りやすくはなったか。コップを恭也に返しつつ、話、の言葉に啓子を見た]
上に、か?
まずマリー、それに鳳凰。
…どちらも、こちらに来ていないなら、我妻と、相馬君、かな。
[一つ目の問いに今自分が知り得る情報を与える。我妻が含まれているのは、響と戦い敗北し、ここへ送り込まれたことを知らぬため。続く途切れた言葉、そして言い直された言葉には、僅かに視線を落とす]
……マリーは、何も、教えてくれなかった、よ。
九尾──久鷹に、憑いたものが、関わっているのは、確かみたい、だったけど。
これは、予測でしかない、が。
我妻に、九尾を、盾に取られたんじゃ、ないかと、思う。
[ひらりと落ちる羽根、見覚えがある気がしたが今はそんなことはどうでもよく。
爆風を収束させてちら、と舞い上がった姿を見上げるも]
遅いよりはましだろうが。
……蝋で固めた鳥の羽根ってわけじゃあなさそうだな。
[ひらひら落ちていく羽根を少し見送ってから小さく嗤う。
前方から来ると思わせ背後からの切り払い、少し瞠目はしたが背に傷がつくことなど気にもしないのか微かに刃によって服に血が滲んでもそれを感じないかのように無視して一歩下がると、斬り払いによってできた相手の面への隙を狙ってその左眼球を狙うかのような突撃]
[浅い手応えに、遠かったか、と考えたのは刹那]
蝋で固めた、って、どこぞの神話ですかと……っと!
[さすがに目への攻撃をまともに喰らう訳には行かず、右方向へと跳んで回避を試みつつ。
意識を集中し、『音』を一つ紡ぐ。
揺らめくは銀の焔、それは鳥に似た姿を象り、響へと飛ぶ]
マリィと鳳、ですか。
我妻と相馬先輩のどちらかはこちらに来てると思うのですけれど。
[そこは自分で確認してきます、と切って]
やはり、そうですか。
ヒサタカ…鵬谷もそれを危惧してました。
可能性は高そうです。
[一つ深呼吸。焦りそうになるのを抑えて]
直接対峙された先輩もそう言われるのなら。
どうにかしないとですね。
ありがとうございました。
落ち着かれるまで、ちゃんと休んでください。
[急く心が抑えきれないか、即座に踵を返そうとして。
一瞬、身体が引き攣ったように動きを止めかけた。
それでも直に扉へと向かい、体ごと振り返って]
キョウヤ君、こっちはよろしく。
まあ死なない程度に頑張ってくるさ、と。
[冗談めかした中に妙に物騒な言葉を混ぜつつ。
扉を閉めれば、奥歯を噛んでヒサタカを探しに走り出そうと]
[ずっと。聞いてはいた。あの九尾のことについてなのだろうが]
…そちらも任した。マリーのことは俺よりも先輩や久鷹のほうが知ってるだろうし。
死なない程度にしてくださいよ。目覚めが悪いですから
[当然そちらも気にはなるが、幸貴を一人にしておくという気持ちにもなれないため。その申し出はありがたく受けて、見送り]
幸貴…お疲れ…無茶ばっかいってすまんかった
久鷹、も、同じ考え、か。
[啓子の言葉に内心、ほぼ確実かな、と考える。何かしらの要因が無ければマリーがこちらへ向かってくる理由は無い。己が久鷹と対峙し、自滅に近い形だったとは言え『隔離の陣』へ送ったと知れば、問い詰めるくらいはしただろう。しかしそれを越え、消えて欲しいとまで言ってきた。それに関わってくる事柄は、唯一つ]
マリーが、危惧していることを、取り除くことは、出来る。
先に、対峙した時は、それを取り除くには、足りなかったが。
今は、確約、出来る。
それを、伝えてやりたいんだが……これでは、な。
[腹部に手をあて、自嘲気味に笑む]
気は、落ち着いているけど、な。
身体は、休めなけりゃ、まだ動けない。
そうさせて、もらうよ。
[続く啓子の言葉にそう返し。扉の向こうへ消える様を見やる]
[小さく舌を打つ。
狙いは別に悪くはなかったとは思うのだが、その辺はまだ自分の中に甘さがあるのだろうという判断。
ひゅ、と後方へ大きく下がると左の手の長刀に炎を奔らせ]
さぁて、墜ちたくなけりゃ聞かないほうがいいんじゃねえの?
[斬、と縦に銀焔の鳥を断ち。
やはり獲物が使いにくいのか、僅かに不機嫌そうな顔をしたが]
…派手な音は、集中しなきゃ使えないらしいな。
[気づいたように言葉にわざとする。
そして背に白焔の片翼を顕現させればぐん、と大きく近づいて]
──dople fayra tussu:hymmne>>naja
[口にする音は人の言葉にあらず朱雀の言葉。
長刀を大きくふるえばその軌跡は焔弾をいくつも造り上げてその軌跡のごとく襲いかかる。
二すじ、三すじとそれは集中をする暇を与えぬように連激となり]
いや…結構無茶だったと思うけどなぁ。結果的にもそうだったし
[久鷹のこととか。マリーのこととかだが]
今出れるのって生徒会長や鳳先輩…と、誰か……幸貴…もしかして、説明とかご老公先輩に頼んだりなんて…してないよな?
[説明足らずだったりする存在だとか既に思ってる]
[アズマの病室を飛び出し、その足でサキの病室に向かおうとして……]
……サキの部屋はどこだ?
[彼は建物内で迷っていた。九尾(黒)は、気づいたらいなかった。恐らく女好きなので、ケイコの何処かにひっついているのだろう。そうすると、一般人と変わらない彼としては、アズマの時と同じく一個一個ドアを開けていくしかない訳で……]
……着替えていたら御免。
[先に誰ともなく謝っておきながら、サキー! キョウヤー! ケイコー! と知人の名を呼びながら、探し始めた]
恭也の言葉が無くても、アタシは同じことを、したよ。
[だから気にするな、と腕を伸ばし、恭也の頭へぽんと乗せる]
アタシが、望むことの、許可は、もらえたみたい、だけど。
説明を、頼んでは、居ないよ。
[告げた内容は少し唐突だったかも知れないが、恭也が危惧していることには否定の意思を告げる。そもそも今まで眠っていたために頼むことなんて出来るはずがないのだが]
つーか、神話云々は、どうでもいいんですけどねっ!
[さらりと返し。
接近前の言葉に対して浮かべたのは、不敵とも取れる笑み。
集中は、確かに必要。もっとも、それは威力を抑えるため、という側面もあるのだが、それはさておき]
…………。
[迫る焔弾の連撃に目を細めつつ、一つ、息を吐き。
天凰刀を目の前に垂直に翳しつつ、真紅の瞳を細める。
五色の翼が大きく広げられ、銀の光の粒子を零した。
避けではなく、受けの構え。
同じ火気でも質が違うため、完全に打ち消すには至らない。
ならば逆に受け止め、喰らう。
無論、全弾、という訳には行かず、数撃受けた所で上空へと逃れ]
……あー……あつっくるし。
[零れた言葉は、どこか愚痴めいて]
あ、ヒサタカ発見…って、ちょっと!
女の子の部屋もあるんだから無断で開けるな!!
[声を聞きつけて走りますが。
知らないけれど、リカが寝てたりもするわけですし!]
…そか。…まあ、幸貴はそうだもんな…って
[と、少し納得しつつも、頭に手をおかれ。子ども扱いされているようで少しむっとする。まあその辺がやっぱり子供なのだろうが]
そっか…じゃあ頼むのは生徒会長のほうで…あっちだと絶対こじれる気がするからな。
下手うってまたやりあうとか普通にありそうだ
[現在別に人と戦ってるのは知らない]
[大体十個目の部屋を無断進入し、さぁ次はどこかと廊下を見回していると、聞き覚えのある声が聞こえた。見ると、そこにはケイコの姿があった]
……おお、ケイコ発見。
[目的達成]
『やっぱりアイツの方が問題あると思うぞ』
[何故隠れてたのかは分かりませんが。
浴衣の袖口からニュッと顔を出されれば驚くわけで]
ちょ、何処に入ってんの、アンタ!
[思わずワシ掴んでぶら下げたり]
じゃない。そうじゃなくて。
やっぱりマリィは向こうにいる子を盾に取られてた、らしい。
『何だよ、けち臭いなー。ま、胸もケチ臭いが』
[サキに続き地雷を踏んだかもしれない九尾(黒)を放置し、こちらもアズマから聞き出した事を口にした]
……ああ、アズマがいたんで聞き出したよ。殺気の予想通りだった。
[言いながら、アズマを殴り飛ばした右拳を無意識に摩った]
何、お望みなら焼き鳥にして食ってやってもいいけど。
[もちろんそれは、墜とすことが前提の話。
焔弾は相変わらず目くらまし、もしくは緩衝材でしかなく。
その間に、いい加減使いにくい獲物をどうにかしようというのが目的]
WAS YEA RA CHS HYMMNOS Fayra:E-z
was yea ra chs hymnos yor
en chsee fwal fwal yor
exec drone hymnos Fayra:E-z
enter>>H-S//
[蒼炎を巻き上げて、炎は金属を灼き、新たな形を錬り上げる。
先日と違って翼は片翼のままであったけれど、錬成される大朱雀]
夏は、暑苦しいものだろうよ。
[ふ、と舞い上がればその重みを無視したような動き、下方から薙ぎ払う動作で右下から左上へと斬り払う動作]
こっちに来てたの、我妻か。
[ホゥ、と小さく息を吐く。
最悪の事態は免れただろうかと思いつつ]
一番気にしている部分は。
今なら大丈夫だって、神宮司先輩が保証できるって。
[はた、と考える。マリィが一番気にするだろう部分とは]
…天の意向、かな?
先輩たちも全力で取り組んでくれてるんだよ。多分。
どうにかしてみせるって、そういうことだと思う。
[ゲシッというイイ音と共に。
黒狐を壁に押し付けました。そのままグリグリグリっと]
わ る か っ た な !
[そりゃ、ルームメイトと比べられたら貧弱もいいとこですが。
気にしてなくても言われれば腹は立ちます]
でも伝える手段が無いんだ。
神宮司先輩はまだ暫く動けそうにもないし。
参った。
……つまり、後は神のみぞ知ると?
[ちょっとした皮肉だが、天の意向とはつまりそういうことではないだろうか? ただ、少なくともサキのように判ってくれている人間が居る以上、反発しているだけの時よりも心穏やかに居られた]
……まぁ、どっちにしても、後は座して待つだけには変わりない。それなら、建設的にサキの見舞いにでも行きたいんだが。
[マリーを心配していない訳ではない。天がどんな采配をするかわからない。それでも、今はこうやって*素直に微笑んでいた*]
/*
ん、気付けばこんな時間。
――明日仕事なので、そろそろお暇を頂きましょう。
表組は、無理をなさらず頑張ってくださいませ。
必要なら、自由に動かしていただいても構わないのでーと言い残して
*おやすみなさいませ。*
『Noooooooooooooo! ギブギブギブギブ! 悪かった! 俺が悪かった! 絶対に豊乳になる呪い教えてやるから勘弁してくれ〜〜〜!』
[九尾(黒)の心の叫びだった]
/*
雪崩になってしまって申し訳ないですが、自分もお暇します。
お疲れ様でした〜。
キャラはお好きなようにお使いください〜(九尾含む)
*おやすみなさい*
食われる趣味は、ございませんよ、っと!
[返す言葉は、まだ、軽く。
薙ぎ払いの一撃は、目晦まし代わりの銀焔の鳥を一羽放ちつつの上昇で、ぎりぎり避けた]
ま、寒い夏は願い下げ、ですけどね……。
[呟き、距離と間合いとを、測る。
有効範囲の差に関しては、さすがに諦めの境地。
ならば、こちらはどうするか。何とか彼我距離に飛び込む以外にはないのだが]
……しゃあね、やるか。
[ぼやくように呟き、『音』を連ねる。
集中なく、ただ力の赴くままに紡ぐ『五音』。それは銀の焔を具象し、それは刃を、そして翼をも、包んで]
……はっ!
[短い気迫の声と共に、銀の焔翼が羽ばたく。
上、下、右、左。高速で、ほぼ直角の起動で空を翔ける事で残像を絡めた撹乱を仕掛けてゆく。
相手の間合い、ぎりぎりで軌跡は下へ、長い刃を掻い潜るよに。
そこから急上昇をかけ、一気に距離を詰め]
……閃っ!
[気合の声。同時、放たれる『音』が大気に衝撃を与え]
保証するってことは。
四瑞に在る者として、天帝をも説得してみせるってことかと。
[神頼みよりはずっとマシなはず、と返して。
ヒサタカの浮かべている微笑にフッと力を抜いた]
ん、今はまだどうかな。
キョウヤ君が傍についてるけど、ダメージがやっぱり大きすぎたみたいで。かなり辛そうだった。
もう少し時間を置いてからの方がいいかも。
[女性の寝室なんだしね?と、色々鈍いクラスメートに釘を刺し]
まあ、場所は教えとくよ。
ノックすればキョウヤ君が反応してくれるだろし。
[ぱち、と唐突に目を開ける。その色は黄金。
大気を揺るがす『五音』は、陣の入り口にも響いたのだろうか]
……なんや?
[火気は黄龍に親しいもの。それを強く感じて立ち上がる。
そのまま、出られはせぬものの陣の入り口の方へ―――ミツクニがよく姿を消していた辺りへと向かう]
[むっとする様子に小さく笑いを漏らし。その手を恭也の頭からどかしつつ]
うーん、何と言うか、どっちも、それどころじゃ、ないかも…。
[先程感じた麒麟の嘆息を思い出し、ポツリと漏らした]
呪いはいらん!
てかそこまで酷い…か。はぁ。
[ムギッともう一度力を入れて押し潰して。
後は首根っこ掴み状態で廊下を歩いてゆく]
鳥っつったら焼き鳥だろ、やっぱ。
[自分も羽付きなのだが、そこは既に無視の段階。
更に飛来する銀鳥を刃どころか柄で下へと叩き落とせば派手にコンクリートの派手に抉れる気配と音がしたがそちらを見る様子はなく。
銀の焔が鳳凰の身を、獲物を包むのを丹朱の瞳微かに眇めて。
残像を追って視界に頼ることを早々に放棄し、肌で直接の火気の動きを追って、柄を支える手にわずかに力をこめ]
……既になんか起きてんか…誰と誰がかわかる?
[それどころじゃないというのに、マリーは関わっていないであろうことだけは察することができるわけだが]
ってか…俺まだ出たら駄目なんかね。結構回復したぞ
[そりゃ最初に落ちてきたわけだし、力の使い方とか。木の結界内だったり。治療者が同じ属性だったり。地面とか木とかにずっといたからだったり。色んな理由があるわけだが]
[比和が通常感じ取れない筈の、陣外の火気を知らせたのか。
透明な見えない門を見る黄金が細められる]
……そーんな余っとるんやったらサッキーに分けたればええんに。
ホンマ、火の気多いなあ。
[あの日の屋上での火気を思い出し、溜息を付く。
と言っても何も出来ないので、すこーし火気のお裾分けとばかりに気の回復をちゃっかりしてやろうと目論んだり]
片方は、鳳凰。
もう片方は……分からない、な。
こちらに来ていない、どちらか、としか。
[先程啓子と話していた内容を混ぜて説明をし]
ん……確かに、恭也は、動けるくらいには、なってる、ね。
『隔離の陣』を、出るには、製作者の許可が、必要かな。
この結界、結構強めに、作ってるみたい、だし。
[その製作者は表で暴れてるわけですが]
[互いに撃ち落さんとする一撃の余波は、切り揃えた髪までも黄金に染めて、ふわりと気が満ちる]
ん、これならもう一回あげても大丈夫やな。
はよ起きてもらわんとなー。
[既に目を覚ましたとは知らず、そう呟きながら草原を後にし、サキの部屋へと足を向ける。
結果はどうであれ、ちゃんと帰ってくるだろうと思っていたから]
…ふーん…そか。
[ミツクニがアズマを下してくれるなら…まあ九尾がどうなるかいまいちわからないが、その点を抜いては別に構わないし。もう一人ならそれはそれで。親しいもの以外はさほど気にならないが]
……出るのにそんなもん必要なのか…まあ。とりあえずはもう出れるんだろうしいっか。
いい加減なんもできずに待ってるだけとか嫌になってきたとこだしなぁ
[ここ数日思い出すとげんなりしつつ]
とりあえず、今度は幸貴が休む番。
何かいるならもって来るけど、どうする?
休みたいなら休んでいいし…邪魔なら出てくけどな
[そういって、頼まれたなら、*それをこなしたりするだろう*]
/*
眠くなってきたんで、そろそろ落ちるです。お付き合いどうもで、表はお疲れ様ー。
まあ適度に好きに動かしてください。と。
それでは後はエピで、*おやすみ*
[屋内へ入り廊下を抜けて、目指す場所に見えたのは二つの影]
あ、おケイはん。とヒサタん。
えーっと、お見舞い…にはちょいと早いかもやで?
[金比和しそうな二人を見上げ、薄く黄金を纏った髪が斜めに流れ]
先に、うち行かせてくれたら嬉しいんやけどな。どない?
[舞い上がるものをとらえる間合いとしては悪くなかった。
こちらも上からの攻撃のほうが遠心力というものを考えれば武器の重みを合わせても上策に思えた。
だから、構えて、朱の炎を大朱雀に纏わせて]
─── Rudje fayra::o
[紡ぐはずだった言葉を邪魔したのは背の傷。
浅かったと思っていたものは予想よりも深かったらしい。
結果として防御の姿勢はとれたものの、翼の数足りぬ身にでは衝撃を留めること叶わず]
────ッ……!!
[そのまま、視界を灼く下からの銀の衝撃に跳ね上げられるように高く高くへと放り出され、白炎の翼は熱量を失い失速。
どうにか地面ヘ叩きつけられることは回避し、中空で姿勢を維持することはできたものの、刃によって生み出された傷は確実に脇腹を抉り、抑える指先を赤が濡らし、白いシャツに滲み、下方のコンクリートの上に椿花のように大きく零れおちる。
火傷がないのは、属性ゆえの幸運といえようか]
[途中、不意に足が止まった。
先を進むヒサタカは気づいたかどうか]
『何だお前、まだ痛め』
五月蝿い、黙ってろ。
[低く遮って再び歩く。
振り返られても何でもないよと唇端を上げ]
あ、リカちゃん。そっちも落ち着いた?
[ちゃんと少女姿になっているリカを見つけて手を振る]
やっぱりそうだよね。
とりあえずヒサタカクンに場所を教える為に来たんだ。
どうしてもってんなら、私は下がっとく。
[ヒサタカに言うと、自分は廊下の壁際まで下がり]
[確りと伝わる、手応え。
一度上へ、そして、下へと落ちる姿を視線で追って]
……は。
[短く息を吐き、それから]
……焼き鳥、嫌いじゃ、ないっすけど、ね……。
生憎、俺は……堕ちられ、ませんので。
[それが、『あいつ』との約束だから、と。
掠れた呟きは、恐らく届きはしなかったろうが]
……て、わけ、で。
従姉殿への手出しは、断念して、いただけましたでしょーか?
[未だその手に武具を握る様子に。
こちらも天凰刀を構えたまま、低く、問う]
[声を掛ける前に足が止まったように見えたのは気のせいだろうか。
だが、唇端上げて手を振る様子はいつものケイコに見えたので頷く]
落ち着いたってーか、お裾分け掠めてきたってーか。
また横取りされる前にサッキーに回復してもろうた方が良さそうやし、急いで来たんよ。
ちょい待ってくれたらサッキーも起きるかもしれへんしな。少しだけ下がっといて。
[そう告げて、扉を軽く叩く。
キョウヤの声が返れば、うちやでーと暢気に返してお邪魔する]
わ、目ぇ覚めてたんか。よかったわー。
少しお裾分け来たんやけど、ええかな?
[返事を聞く前に、サキの横にぺたり座り込む]
今のことが終われば、嫌でもやることは、増えるよ。
[逸る恭也にそれだけを告げて]
んー、何も出来ないって、言うけど。
目が覚めた時、傍に居てくれたのは、嬉しかったよ?
[臆面も無くそんなことを言ったり。何か要るなら、と聞けばお腹空いたかも、と食べるものを要求するかも]
……っ。
[ぎり、と確かに奥歯が鳴る。
それは、純粋な悔しさ。
痛みをこらえるとかそんなことはどうでもよく]
……勝手にしろ。
[するり、と。右の手から朱雀はか細い炎になって消える。
明らかに苛立ちを含んだ声は、相手のほうを欠片も見ることなく。
もう馬に蹴られるのはたとえそれが麒麟の足であろうともうごめんだとばかりに、大きく息を吐き出すとその姿はふい、と屋上を遠く*離れて*]
[あれこれ話をしていると、再び来客。応じた恭也を見やりつつ、入ってきたのは同属の璃佳]
ん、ついさっき、だけどな。
お裾分けって。
してもらえるのは、ありがたいが、そっちは、大丈夫なのか?
お裾分け?
でもうん、自己治癒高めるのは大切だ。
[頷く。壁近くで普通に立ったままリカが中に入るのを見て]
さて、気合気合と。
余計なこと言って気を散らさないでくれ?
[ぶら下げたままだった黒狐を床に下ろし。
頭を撫でながらそんなことを言うと、軽く目を閉じた。
殴られるかと思ったのか頭を抑えていた黒狐の、馬鹿だコイツと言わんばかりの視線はあくまでも*無視して*]
……勝手に、してますよ、昔から。
[自慢にならない一言を返し。
それから、消える姿にあ、と短く声を上げる]
……傷、大丈夫……じゃ、ねぇよな……。
[今更のよに呟いたところに感じる、眩暈。
翼のまとう銀焔が消え失せ、翼の力が抜ける。
下へと向かう力に逆らわず、ふわり、降り立って]
……あー……こりゃ、また小言くらうな……。
[ふと零れたのは、*そんな呟き*]
[家出組の寮生に食事を作る技能など皆無だが。
キョウヤが出てきたなら運ぶ手伝いくらいはするだろう。
それらを用意くれるのは、今顔合わせると平謝りしかできない先輩だったかもしれない*けれど*]
まあ、いらへんって言っても押し付けるけどな。
少しは顔色ようなったけど、まだまだスポーツ少女には遠いからな。
[軽口叩いて、身を起こしている背に掌を当てる。
まだ子供っぽい細い腕を伝わり、淡い金色の土気をゆっくりと送る]
あ、食べもんやったらリビングにお茶菓子ならあったで。
それ以上のもんはしらへんけど。
[なんやら食べ物運搬を命じられたらしいキョウヤの背に投げて、大丈夫なのか問うサキには首を傾げて見せた]
や、他に出来ることもあらへんし。
さっきも言ったとおり、いらんゆーても押し付けるかんな。
やから早う元気になり。
[キョウヤんも心配してるし、と呟いたのは罪滅ぼしもあったのか]
……さて、と。
[呟きつつ、空を見上げる。
先ほど自分から喰らった焔撃連打は、属的にだいぶ抑えられてはいたものの、内に通った衝撃はかなり大きく。
直前に全快していなかったら、どうなっていたかは想像に難くなかったりしたのだが]
……取りあえず、陣を律して、それから……。
[『天帝』に直訴したりなんだり、色々と問題があるなあ、と思いつつ、しかし、むしろ今は]
……ここから、をどう乗り切るか、だなぁ……。
[その場に座り込みつつ、ちらり、と陣の出入り口を振り返る。
ふわり、と舞い散る翠の光。
それが意味するものと、これから来るであろう出来事と。
それを思って、*ため息一つ*]
だからって、お前が倒れるくらい、送ろうとするなら、流石に止めるよ。
[押し付けると言う璃佳には、釘打ちを一つ。背に掌を当てられると、流れ込む土気に瞳を閉じる。必要以上に送り込むようなら、直ぐにでも止めさせることが出来るように。
茶菓子の話を聞けば、恭也に持って来るように頼み。彼が出て行ってから、璃佳が最後に呟いた言葉に]
…心配してくれてるのは、分かってるよ。
そうじゃなきゃ、目を覚ますまで傍に居たり、こうやって世話したりは、しないだろう。
ありがたいことでは、あるけどね。
[穏やかに、小さく笑う。恭也が居なくなってから返したのは、居る時に言えば、恭也が恥ずかしがったりしそうだったから]
いやいや、もうしませんてば。
それに様子見に行きたいトコもあるし。
[つまりは既にしたってコトなのだが、突っ込まれても笑って誤魔化し。やり過ぎないように気を送っていく]
…うん、そやね。
[キョウヤに関する話には誤魔化しでない笑顔を浮かべて、同意を返す。友情に意外と厚いクラスメイトは親戚のお姉さんにもそれなりに色々あるんだろうなーとか、うん]
よし、ここまでにしとこっかな。
おケイはんとか待ってるし。それに、ゴハン食べにくいやろ。
ほななー、養生しいや。
[元の亜麻色に戻った髪を揺らし、サキの部屋を*後にした*]
[そっか、と突っ込んでもどこ吹く風な璃佳には小さく笑いが漏れ。ここまでに、と言う言葉に、すっと瞳を開き直して]
……ああ、だいぶ楽になったし、結構蓄積されてる。
ありがとう璃佳。
これなら何が起きても、ある程度は対応出来ることだろう。
[改めて璃佳に礼を言い。部屋を去る姿を見送る。入れ替わりで戻って来た恭也が持って来た和菓子他を、あれこれ話をしながら平らげていく*ことだろう*]
[ やがて入って来たヒサタカを見やり、
問われる侭に、答えを返す。
其処に反省の色など、見られたか、さて。
掴まれるのにも抵抗する事はなく。
重い一撃に、口内に血の味がする。
それもすっかり慣れたなんて、笑い事だ ]
聞いたねえ。
お前が勝手に暴走して、さっさと落ちて、
何にもしてやんねえから、こっちで面倒見た――そんだけ。
あのまま天界に負けるのだって、癪だったろ?
[ だから利用した、それまでの事。
―― 全く、魔に何を期待しているのやら。
去り行く背を見送る合間にも、其処に、笑みはある侭だった ]
……あー、くだんね。
[ 閉まった扉へと眼差しを向けること、暫し。
そう呟いて、手の甲で口許を擦った ]
まあ、どうなるにせよ、
敗者は勝者に従うのみ、ですかね、っと。
[ 魔が抑えられても、この性根、治る気がしませんが。
他人事のように言って、壁に凭れかかった侭、*目を閉じた* ]
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