情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
山間の崖の上には、一件の館がある。
住むのは主と、使用人が何人か。主の身内もいたかも知れない。
そこはふもとに住む村人も、素性の知れない旅人も、訪ねてきた者は皆平等に招き入れるのだという。
季節は冬。雪はなくとも吹く風は冷たい。
揺れる吊り橋の先、見える灯はさぞ暖かく映ることだろう。
執事 ヒューバート が参加しました。
─ 屋敷一階 自室 ─
[紙の擦れる微かな音。
しばらく後に、トン、とテーブルを叩くような音が一度鳴り、テーブルの中央に丁寧に纏められたタロットカードの山が置かれた]
……………。
[神経を研ぎ澄ませ、その一番上にあるカードを横に捲る。
現れたのは────]
…Hermitの逆位置、ですか。
あまりよろしく無さそうですね。
[展開していたのはカードを一枚だけ引いて問いの結果を出す、ワン・オラクル。
この日の行く先を問うてみたのだけれど、結果は口にした通りよろしく無い。
軽く、困ったように眉根が寄った]
隠者が更に身を隠す……。
虚実、混沌、──隔離。
さて、何が起きると言うのやら。
[趣味であるタロット占い。
その的中率は6割強と言ったところか。
出た結果を信じるかどうかはその人物次第。
自分は占いの結果を頭の片隅へと置くだけにし。
カードを片付けると自室を出て広間のある方へと向かった]
書生 ハーヴェイ が参加しました。
―数時間前/ふもとの村にて―
ああ、貴方は……お久しぶりです。
ええ、また来ました。
[目的地に向かう道中、声を掛けてきたのは最早顔見知りになった村の住人。
振り向いて一拍後、にこやかな表情を作り、青年はそれに応じる]
そうですね、正直、今の時期に行くのは少し怖いものがありますけれど……
今探してる資料が希少なもので、なかなか手に入らなくて。叔父のところにならあるかと思いましてね。
[そう言って遠くを仰ぎ見るようにすれば、話相手から顔は見えなくなる。
刹那笑みは消えて、僅かに目を細めた。
視線の先、崖の上には、その青年が“叔父”と呼ぶ者の住居があった]
―→アーヴァイン邸―
[それから数時間経った頃。
屋敷のドアベルが鳴り、少しして使用人が顔を出した]
こんにちは。
[挨拶と共に、村の人に向けていたのと同じ笑みを向けて]
すみませんね、突然来て。
都合が悪いようなら、すぐにでも出るけれど。
[一応はそう口にするけれど、殆ど意味はなさないことは分かりきっている。
単なる善意か体裁の為か、理由は曖昧ながら、この館の主が来客を拒むことはこれまで一度もなかった。それが如何なる人間であろうとも]
[案の定、入邸の許可はあっさりと下りることとなり]
ああ、挨拶は後からでも良いですか。
結構歩いたものだから、疲れてしまって。……あれもありますし。
[苦笑を浮かべつつ、視線だけをちらと後ろに送る。
今しがた渡ってきたばかりの吊り橋が、風に吹かれて小さく揺れていた]
─ 玄関 ─
いらっしゃいませ、ハーヴェイ様。
外は寒かったでしょう。
まずはゆっくりお温まりください。
[主の甥であるハーヴェイに対し笑みを向け、丁寧な礼を向けた。
早々に玄関の中へと促すと、寒風に揺れる吊り橋が垣間見えていた玄関の扉を閉める]
君、お部屋に案内を。
ハーヴェイ様、ご入用がありましたら何なりとお申し付けください。
[応対に出た使用人に、個室への案内の指示を出し。
ハーヴェイに対しては一つ付け加えて、再び笑みを向けた]
[ハーヴェイを見送った後は、当初の予定通りに広間へと向かい。
他の使用人に来訪者があった旨を伝えたり、仕事の指示を出したりと動き回る]
[自分の仕事もきちんとこなしながら、来訪者があればその都度玄関へと出迎えに行くことと*なるだろう*]
奏者 ソフィー が参加しました。
─ 音楽室 ─
[広すぎず、狭すぎず、適宜な広さの空間の主はグランドピアノ。
それは、鍵盤の前に座る線の細い奏者により、澱みなく旋律を紡いでいく。
音を紡ぐのは、金の長い髪を紅のリボンで括った、線の細い──]
……ん? 慌しくなった?
[手が止まり、呟きが落ちる。
その声は、確かに高くはあるが、間違いなく男性のもの。
とはいえ、細身の体躯と女性的な顔立ちは、十中八九、初見で性別を見誤るといえるだろう]
また、お客人、かなあ?
……ほんとに、お好きであらせられるよ。
[冗談めかした口調で呟き、再び鍵盤へと向き直り。
奏者はまた、旋律を紡ぎ出して行く。**]
双子 ウェンディ が参加しました。
― ふもとの村・教会 ―
[小さな教会の庭を、自分よりも大きな箒でウェンディは掃除している。
ふわりと風をはらんで揺れるスカートは、良い素材ではないし、寒い空気の中、手は真っ赤に染まっているけれど。
その表情は、とても楽しそうに笑っていて]
神父さま!
[外へ出て来た神父を見つけると、手を止めて、箒を地面に置く。
小走り気味に彼へと駆け寄り、きゅっと抱きつく]
お掃除、終わりました。
今日は何をお食べになりたいですか。寒い日ですもの、あたたかいものかしら。
――リックなんて、どこにいるのか、知りません。
[双子の兄の行方を問われ、ウェンディは頬を膨らます]
いっつもお掃除を途中でやめてしまうんだもの。
もういっぺん、お説教してやらなきゃだめね。
どちらに行かれるんですか? ……アーヴァインおじさまのところ?
それでしたら、わたしが行きます。
神父さまは休んでらして。ね。お願いです。
[一冊の本だと聞けば、神父の顔を見上げて、微笑んでみせる]
それに、ソフィーおにいさまに、って頼まれた贈り物があるんです。
昨日お見えになっていた……様から。
[村の住人の名を口にする。独身の男性の名。
プレゼントの中身を、ウェンディは知らないけれど、そこには女性物の、華奢な銀のネックレスが入っている]
冬で行く暇がないからっておっしゃってましたし。
神父さま、ねぇ、行かせて下さいな。
[もちろん一緒に行くなら、それはそれで喜ぶのは間違いないのだが。
首を傾げて、神父におねだりをするのだった**]
学生 メイ が参加しました。
―吊り橋―
よ、よ……よっ。
[ぎしぎし揺れる吊り橋を、バランスを取りながら進む。
寒々しい風に首をすくめる。
小脇に抱えた数冊の本を、胸元に抱え直した]
まったく、帰ってきたらすぐお使いなんて……。
おとーさん、自分で返せばいいのにさ。
[誰にも聞こえていないのを良いことに、愚痴った。
帰省してまず頼まれたのは、急に体調を崩してしまった父の代わりのお使い。
つまり、借りていた本を返してこいということ]
ふーんだ。
せっかくだから、ゆっくりお世話になっちゃうもんね。
―屋敷前―
こんにちはー。
メイでーす。
父の代わりに、ご本返しに来ましたー。
[父娘頻繁に訪れているから、そう言えば――言わなくとも、この屋敷の主なら誰でも招いてしまうのだろうが――すぐに扉は開かれたか。
屋敷の中の暖かさに人心地ついたのか、少し機嫌も治ったらしい**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新