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次の日の朝、未亡人 綾野 が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、フリーライター 礼斗、漫才師 史人、高校生 伽矢、ママ 百華、巫女 神楽、童話作家 雪夜、少女 千恵、高校生 瑞穂、女子大生 黒江 の 9 名。
そっか……。
[巫女の答えに落胆と安堵が交る声を漏らす。
しかし意識は僅かに引っ掛かった言葉に向けられた]
……見えない?
[意図の汲めない言葉に訝しげな表情になる]
[白銀の髪の人物に訊ねられると、神妙な面持ちで頷いた]
出来れば、手を貸して欲しい。
その様子じゃあんたらも知ってるんだろ?
今ここがどうなってるかを。
千恵がそいつらに襲われる前に、見つけたい。
[それは懇願にも似たものだったろうか。
幼馴染の疑問には、「ちょっとな」と少し罰が悪そうに言う]
この間、オレが一方的に追いかけ回した形になっちまって。
迷惑かけちまったんだ。
もー、せったんは恥ずかしがりやなんだから。
俺がお前らの命を救ってやったんだぜ。うわっはっは!ぐらい言っても全然問題ないのに。奥ゆかしいなあ。
[雪夜にやはり茶化し気味にそう言ってから、瑞穂に視線を向けて]
簡単に言えば、色んな人が一斉に憑依されて暴れまわっている感じ?
それから、桜から半径500mの円によって結界が施されていて、そこから抜け出すことが出来なくなってるの。それを解除するには、憑依されている人。ええと、憑魔っていうんだけど、それを全て浄化しないと出れなくなっちゃってるの。
と、確か本に書いてあった。
[一応、綾野に視線を向けて、間違ってないか尋ねたが、彼女はゆっくりと頷く]
憑魔…
[聞きなれない言葉のはずなのに何かが胸の中でざわめく]
いえ、静音さんは悪くないです。
[すぐに謝る様子に首を振り、その後に断言する様子に思い浮かぶことは一つ]
最悪の結果って…、
静音さん何か知ってるんですね?今何が起きてるのか。
[手を貸そうかと声をかけられ雪夜に視線が向く。
目立つ人だなという印象]
ええ、手を貸していただけるのはうれしいですけど…。
[そもそも千恵を知らないかもしれない相手に人探しを頼んでもと思った]
―礼斗宅―
[伸びた氷の棘は、礼斗の頬に浅い傷と微かな冷たさを残すか。
掌を外し、ついた少量の血を口許に運ぶ]
……成程。
[拡がる味を確かめ、頷いた]
手は多い方が良い。
それに、千恵はリュック持ってったんだろ?
ウサギのリュックなら目立つはずだ。
[渋るような幼馴染に、目印になるだろう従妹の特徴を挙げながら言葉を向けた。
早く見つけ出したい、そんな思いばかりが先行する]
[伽矢が訝しげな声を上げるのを聞き、説明を続ける]
うん。私は死者が見えるからさ。
なんつーか、結構今更な告白なんだけど。まあ、それ自体は昔っからそうだから、みずちーに聞いても分かると思うよ。
ほんで、ついでに言っておくけど、その能力は『司』っていう、憑魔と相反する能力なんだ。
要は、憑魔を浄化する役割を負っていると思ってもらえればいいかな。
総合すると、死者が見えて、憑魔を浄化することができるのが私ってこと。
……実は、この司って憑魔に狙われやすいらしいんだけどね。だから、あんまり私と一緒にいないほうが安全だとは思うよ。
―住宅街・路地―
[怖くないと呪文のように言われると、ちょっとづつ怖くはなくなってくる。
見知った伯母にぎゅっとされて、あったかいからかもしれない。
百華に問われ、こくこく頷き。]
にいちゃ、もうおうち帰ってる?
うん、なら、ちえもかえる。おばちゃもかえろ?
[そう言うと、離れて百華の手をぎゅっと、いつもより強く握った。
怖いのをそれで紛らわすように。]
[伽矢の説明に雪夜に思わず頭を下げた。
その後、伽矢が雪夜に頼む様子に迷いは消えて]
すみません、もし迷惑でなければ私からもお願いします。
―住宅街―
[声の流れてきた方向を見る。人影が一つ。
マンションに戻ろうと思ったが、そうすると相手からも丸見えになる位置になってしまった]
…ダメなの。
でもまだ死にたくない。
[身を翻して角を曲がった。
幸いこちらには人影が無い。路地を抜けていけばさっきの人影とも鉢合わせしないだろうかと考える。
ウォーキングシューズの軽い足音が僅かに響く]
─自宅─
[頬に触れる冷気と、微かな痛みに顔を顰める。
その間に、棘は離れ。
痛みの元に触れた手には、微か、濡れた感触]
……で。
お見立ては、如何に?
[史人が血を口に運ぶ様子にも、表情は変わらない。
以前、これよりも更に凄惨な様を間近で見たが故か]
……死者が?
[続いて説明されるも、要領を得ない返事をするばかりに。
けれど、最後に告げられた言葉にあからさまに落胆の色を示した]
…それじゃあ、手伝って貰えないんだな。
早く千恵を探したいのに……。
[狙われやすいなら、探しに行けば逆に危険に晒すことになるのかと。
オレの頭は既に従妹のことでいっぱいになっていた]
[神楽の説明は納得がいくものだった。]
それでは、その憑魔っていうのを浄化すれば皆助かる…。
[復唱するように呟いて、続いて聞かされる神楽の素性]
そんな大事なこと、隠さないで大丈夫なんですか?
[かけるのは心配の声、それと同時に一つ思ったこと]
静音さん…、その憑魔っていうのになると…どうなるんですか…?
その人って助けられるんですか?
[神楽の言葉に、頭が痛くなってくる。]
…………いや、ありえねぇから。
てか、もうお前しばらく黙っとけ。
[そう言って、神楽を無視して話を進める。]
で、だ。……ウサギのリュック、ねぇ?
一応、他の特徴も聞いときたいんだが。
―住宅街・路地―
[千恵ちゃんがこくこくと頷く。僅か遅れてうさぎも揺れる。
なんだかそれがおかしくて、小さく笑った]
うん、伽矢も瑞穂ちゃんもきっと、おうちにいるよ。
おうちは怖くないよ。
(……誰にも侵入されてなきゃ、ね……)
[理性を失った人々が、不法侵入を気にするとは思えなかった。
力が篭った姪の手をこちらもしっかりと握り、歩き出す。
数冊雑誌の入ったビニール袋は、反対の手にぶら下げたまま。
襲われればこれで殴りつける事もできるだろう]
[そこまで言うと、綾野が驚いたような顔で神楽を見つめた]
『……っ。
神楽さん。憑魔というのは表から見て分からない人もいるのです。みだりに自分の立場を明かすのは辞めなければ、命に関わります』
え?あ、そうなんだ。
さっきのような分かりやすい奴だけじゃないのね。
まあでも、心配ないっしょ。
私はここにいる人は信じるよ。全員知った仲だし。
『憑魔とは人の心の闇にはびこるモノなのです。
今までと同じようには行きません』
うん。それでも、私は信じるんだ。やっぱ、信じないで疑念を抱くよりは、信じていたいし。
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