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次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、賭博師 アーベル、貴族 ミハエル、雑貨屋 ゲルダ、宿屋の娘 ベッティ、修道士 ライヒアルト、人形作家 カルメン、洗濯女 クロエ、細工師 イレーネ、行商人 ユリアン、細工師 ゼルギウス、小説家 ブリジット、騎士 ダーヴィッド の 12 名。
― 宿屋 ―
皆、只今なのだよ
…結局、おじいちゃんは黙った儘だったけど…
[結果は覆ることはなかった。簡潔に其れだけ伝えると娘はクロエを気にする素振りを見せ、ベッティが部屋の準備をして呉れるなら終わるまで待つつもりでいた。イレーネ達に続きブリジットも戻ってきたならば、ほと一息をつく。今は未だ、待つことしか出来ない事に歯がゆさを感じていはいたが。結局の所、自分にできる事と云えば、クロエを案じる事と、少しでも皆の気を紛らわそうと嗜好品や必要な物を持ちこむ事くらいしか出来なくて。]
一人で待ってるくらい、できるよ?
子供じゃないんだから。
[良く解らないけれど困っている様子のライヒアルトと、自分の為に彼に言ってくれているゲルダの顔を見て、大丈夫だよ?と微笑み。
隠し事が無くなった分、受け入れてくれた人たちの傍に痛いと思う気持ちはあるけれど無理強いはする気はなかった。]
―宿屋 食堂―
[ユリアンの癖のある笑顔には、他には内緒に、と言うように、冗談めかした仕種で人差し指を口許に当て]
あら、噂をすれば……ね。
おかえりなさい。
[次々と姿を見せる者たちに微笑み。
その合間、先程返事のなかったミハエルに、気遣う様な視線をちらと向けた]
ふふ、それじゃあ逃げられないようにしないと。
[アーベルに対してはまた表情を変え、くすりと笑う]
―宿屋食堂―
よ。戻ったぜ。
[保護者業を終えた青年は食堂の椅子に腰掛け
足元に荷物を下ろした。
自衛団長に啖呵切った時の事をふと思い出し
苦い表情をした]
品行方正な修道士で通ってたのに、なぁ。
[素が出た事をほんのりと後悔していた。
あの場にいたのは自衛団長以外
素の口調を知っている者ばかりだったけれど
目上の者に口調を崩したのは初めての事かもしれぬと思う]
―→宿屋・厨房―
[厨房に向かう前のこと、アーベルに]
ああ、客っていうか、休んだりなんだりする人のためにだな。
[ゲルダやクロエが休むつもりならば、その部屋の用意等はアーベルに任せるつもりだった。
厨房につくと腕まくりをして]
よし、おいしいもの食べれば少しは皆も元気でるだろ。
[そうしていつも以上に気合を入れて調理にかかった。
もっとも気合で料理がおいしくなるかは別の話だが]
―宿屋―
ん……普通にしてあげるのが一番だと思うわ。
ライに関しては。
[どうのこうのの話で、こめかみ押さえるまでになった
幼馴染には、ようやっと助け舟らしきものを出しておいた。
いいながらも、楽しそうな笑みを幼馴染に向けるのだが。
そうしてようやく宿に戻れば、
先に居た者らに、軽く会釈を返して、夫に手を引かれて中へと入った。]
[ブリジットもベッティも帰ってくれば、安堵しておかえり、と微笑み出迎えて。
腕の中、こちらを案ずるように見上げてくる蒼鷹には、本当に大丈夫だよ?と微笑み頭をなでた。]
ずっと私の傍にいたら、ベル兄がさみしがっちゃうよ。
もう私は平気だから、キーファーちゃんが傍に居たい人のところに行って良いよ?
[何もなかったか、と問いかけてくるアーベル達には、うん、と頷きかけて。
ベル兄達にも言って大丈夫かな、と問うように傍にいたゲルダやライヒアルトを見上げた。]
[戻ってくると、ほぼすべての面々がすでに宿屋に戻ってきている様子。]
おーす、ただいま。
[そうしてドサッと椅子に腰かけると、煙草に火を点ける。]
分かっちゃいたが、詰め所に行ってイライラ度が倍増したわ。
ほんと、話のわからない奴ばかり。
[そう言ってケタケタ笑うと、ぶはーと紫煙を吐く。
無論、イレーネ、ミハエルから離れたところで配慮は忘れず。]
……此処に居れば一人じゃねぇだろ?
子供扱いしてるわけじゃねぇよ。
[クツリと咽喉を鳴らしながらクロエ>>1へと語りかけ
アーベルやユリアン達を眸で示してみせる]
あー、かなりぴりぴりしてたな。
異端審問ほどじゃねぇだろうけど。
[冗談めかした声でアーベル>>3に返す]
うん…何も出来て無くてごめんねなのだよ…
[気落ちしたような声を発しユリアンのねぎらいに対しては謝って。クロエが自分の身の上を話したい様子なら止める事は無く、娘は一つ頷き幼馴染を見守った。]
相変わらずクロエに懐いているのだね
[蒼鷹が傍に居れば、クロエの気も紛れるかなと想ってみたり。]
あ、ブリジットも御帰りなさいだよ
ン――――…でも、怒って呉れて有難うね
僕だとたぶん、文句は言えなかったかもしれないから
[紫煙をくゆらせる幼馴染にそう伝えた。]
―宿屋 食堂―
あら、女は怖いのよ?
[アーベルの悪戯めいた笑みには、ふ、と口角を上げ、そんな風に応えた。
クロエには特に注文を入れるつもりはないようで]
大変だったみたいね。
[帰って来たそれぞれから聞こえる状況報告に、苦笑を浮かべた]
[ゲルダの言>>4には困ったような笑みが浮かぶ]
あー…、平気だ。
ま、そのうちお前さんが言うように
部屋を借りて休ませて貰うさ。
本も読みたいし、な。
[欲しい物を問われれば]
ああ、茶葉は欲しいな。
うまい紅茶が飲みたい。
[それ以外は無いようでゲルダに軽く頷く]
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