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フリーライター 礼斗 に 1人が投票した。
女子大生 黒江 に 6人が投票した。
女子大生 黒江 は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、フリーライター 礼斗 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、漫才師 史人、高校生 伽矢、ママ 百華、巫女 神楽、少女 千恵 の 5 名。
─繁華街・瑞穂の家─
[しがみ付く小さな手を握り返し、オレは従妹を連れ階段を降り、靴を履き外へ出る]
どこだろうな。
公園は……どうだろう。
どっちにしろ通り道だから、見てみれば良い。
[疑問を口にする従妹には曖昧にそう返した。
惨劇のあった場所に留まっているとは思いにくいが、わざわざそれを口にする必要性を見出せなかった。
そうして辿り着く、中央広場。
広場に入る手前、通りに黒ずんだ場所があったが、従妹は気付いただろうか]
─ →中央広場─
― 住宅街・地蔵堂 ―
[礼斗君にニュースの話を聞き、頷く]
あったわね……。凄い災害ねって。そう思ってた。
まさか、あれが。
[誰かがもみ消したのだろうか? 眉を寄せ、考える。
そして彼の、希望ともいえる言葉に顔をあげた]
あるの。 本当に、あるの。
神楽……ってあの舞ってた子よね?
[私の顔は、目に見えて明るくなっただろう。
にやりと笑い、言う]
わかった。 貴方の事、信じる。
憑魔が慎重にさせるような事、言う訳ないもの。
……。
[歩き始めてから、さて、何分経ったか。
それを数えておくほど、無駄なことはないだろう。
そのようなことよりも重大なことは]
……迷った。
[なんか妙に入り組んでいる地形に入り込んでいたようで、そこから抜け出すのには、また更に*時間が必要だった*]
―瑶子宅―
[未だ少し温かいコーヒーと共に、1人きりで残された。
困惑の最中。
止まった思考が、軋みながらも再び動き出す]
……
そう、だ。
桜……大樹って。
[ぐ、と下唇を噛み締めて、外へと飛び出した]
ねぇ、何か手伝いできない?
最後の一匹を見つけるの。
[私はてっきり礼斗君が力を持つ者だと思い込み、申し出た。
彼が桜の所へ行くと言うのを聞けば、
桜を使って憑魔を探すのだろうと納得する]
私も行くわ。 結果、知りたいもの。
[けれど、断られてしまった]
一人で集中したいの?
……そうよね、大変そうだし。
わかった、途中まで行くわ。
結果でたら教えてね。 私、店の近くにいるようにするから。
[私は公園の少し手前まで礼斗君と歩き、途中で繁華街の方に曲がる。
そこで少し立ち止まり、公園に消える彼の背中を明るい顔で見送った]
─中央広場─
うんっ。
[見ればいいと言われ、嬉しそうに
通りの黒ずみには気づいて、不思議そうにうさぎが首を傾げたが、伽矢に手を引かれその場からはすぐ離れてしまう。
伽矢に連れられ中央公園へとやってくると、周囲を見回し瑞穂と百華を捜した。]
みずねえちゃー、ももおばちゃー?
[てってっと、伽矢の手を離しあちこち歩き回る。
近くにいるから、勝手に動いても咎められない。
がさごそと、おおよそ居ないだろう茂みの中にまで顔を突っ込んでは、二人を捜した。]
[がさり、茂みを掻き分けると、そこにはお守りが落ちていた。]
ぁ。
[呟いて、拾う。百華の血塗れたお守りを。
小さなそれは、子供が扱うには丁度いい大きさで。
柄を握って、くるりとかえす。血にぬれたそれは、日の光に照らされ鈍く光った。]
おばちゃのおまもり、だいじにしないと。
[悲鳴をあげる原因の一端となったそれを、無くさないようにと絵本の中に挟みこんだ。
そうして周囲を見回すと、近くに桜の木があった。]
………おうか?
[いるかなと思い、見上げて捜すが姿は見えず。
ててっと近づいて、ぺとり、片手を木につけた。]
おうか、あのね。
みずねえちゃか、ももおばちゃ、しらない?
[問うも、姿無き娘から答えが返るはずもなく。]
……しらないのかなぁ。
じゃ、つかさと、ひょーまって、どこにいるか知らない?
[その問いにも、童女が現れ答える様子はなかった。
だが。]
………ぁっ。
[ぱたり、桜色に霞んだ視界に目を瞬かせると、すぐ傍に黒江の姿があった。]
………くろえねえちゃ?
[呼ぶと、黒江はほんの少し微笑んだようだった。]
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