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[自衛団員と共に集会場へ向けて歩く、その道中に蓮の蕾を見つける]
もうこんな時期かい。
となると、そろそろ仕掛けも変えないといけないか。
[頭の中にあるのは漁の事だけらしい。
集会場へと辿り着いたなら、これに記入するように、と書類を渡された]
こんなもん書かなくてもみんな知ってんだろうが。
あー、はいはい、神の御心のまま、ね。
[文句を言いながらも身上書に記入をしていく]
───────
■名前:ハインリヒ=レーヴェ Heinrich=Loewe
■年齢:35
■職業:漁師
■経歴:生まれも育ちも都市。だが、幼いころに溺れた為に泳ぎは不得手で、主に網を使って魚を獲っている。生まれてすぐに母を、数年前に父を亡くしている。
───────
で?これからどうすりゃいいんだ?
適当に待ってろって?呼び出しといて待たせんの?あ、そ。
んじゃ、適当に待たせてもらいますか。
―集会場・広間―
[ここで待て、と言われてドアを開け、中に居た面子に驚いて首を傾げ小さく呟く]
……容疑者、とか言ってなかったっけ?
[どう見てもその言葉に見合わない姿がある事に疑問を感じながらも、自衛団長のことを思い出して頭を掻く]
神の御心のまま、ねぇ…なに考えてんだか。
っと、邪魔するぜぇ?
[疑問を消すように笑って声を掛けて。
その辺りの空いている椅子に*腰を下ろした*]
11人目、刺繍工 ゲルダ がやってきました。
[初めは、たった一枚の、生成りの布。
一針一針、種々の糸によって縫われていく度、
始めはただの線の連なりにしか見えなかったものは、
時には鳥に、時には魚に、時には花に、
自在に姿を変えていく。
――まるで魔法のようだ。
そう、評されることもあった。
厚い雲の合間から顔を覗かせた太陽の光を、カーテン越しに受け入れる家の中。
開いた窓の外から届く、人の声や河の流れの音を聴きながら、刺繍に耽る。
此処に住まうようになってからの日常。
穏やかな日々は、何物にも変えがたいと思うようになった頃だった]
[――ドンドンドン!]
[静寂を打ち破ったのは、やや強く、扉の叩かれる音。
手を止めて、顔を上げる。縫い終わりに差し掛かった布を卓上に置くと、小走りに玄関へと赴き扉を開いた]
はい、……何か、御用ですか?
[委託している雑貨屋の店主でも、個人的に仕事を頼みに来た客といった風でもない男に、向ける眼差しは自然と訝りを含んだものになった。
告げられる内容にもそれは消えることなく、表情は次第に翳りを帯びる]
集会所に?
……ええ、その日は外に……それも遅くまで、出ていましたけれど。
私に、……何か、嫌疑でも?
そんな。
確かに私は余所者ですが、この都市の恥となることはしていません。
それに、私がいないと、母はひとりきりに――
[懇願するような声。
調査のために来て貰うのだとすげなく言われて、眦に滴が浮かぶ。
見てみぬふりをするように、用件を伝えた自衛団員は、足早に去っていった]
[扉が閉まり、足音が完全に聞こえなくなった後、]
―――…チッ。
[指先で滴を拭い取りつつ、盛大に舌打ちをした。
涙は嘘ではない。いつでも泣けるのが特技であるだけで]
仕事道具は持っていっていいって言われたけど……
あーあ、面倒臭いなぁ。
[ぶつぶつ呟きながら、家の奥へと戻っていく。
奥から出て来た母親に、誰だったたのかと尋ねられた。御年50ながら、水人に興味を抱く元気な女だ。娘の制止により、同じく刺繍工として生計を立ててはいるが、一人でも立派に生きていけるだろう]
じょーだん。
お上に目をつけられるような事、してないって。
……あのね。
何でもかんでも、すぐに神様に祈らないでくれる?
誰が穢れただの魔の道に落ちただのしていますか。
[大げさに溜息をついた。]
[そんなやりとりをしながら、支度をするために自室へと向かう。
ふと思いついたように、立ち止まり、振り向いて]
前にも言ったけど、それ、止めたほうがいいよ。
あんまり流行ってないみたいだしさ。
自衛団長さんは、違うみたいだけど。
[それを皮切りに、母親と始めるのはいい歳こいた口喧嘩。
ちなみに、先の特技は、母から受け継いだものでもある。
集会所へ赴くまでは今暫くかかりそうだった**]
───────
■名前:ゲルダ=グリム Gerda=Grim
■年齢:19
■職業:刺繍工
■経歴:陸の人間。1年程前、母と共に都市に移住。きっかけは両親の離婚。
刺繍工として暮らしており、雑貨屋に納品したり個人的に依頼を受けたりしている。
母は敬虔な「陸の神」の信者だが、娘は信仰心が薄い。
□補足:猫被り。いつでも泣けるのが特技。
───────
村の設定が変更されました。
12人目、踊り子 ローザ がやってきました。
[自衛団員に連れられて集会所の前で立ち止まる]
ん〜…ここ?集会所って。
なんなのよ、いきなり人を連行なんて。
話も聞かないで容疑者扱いなんて失礼しちゃう。
こっちの都合もちょっとは考えて欲しいわ、うちの楽団あたしのダンスもメインのひとつなのよ?
今回の興行失敗したらそっちにクレームつけさせてもらうからね!
[あからさまに不機嫌な顔で自衛団員をにらみつけると集会所の中へと入った]
―集会場・広間―
…へぇ、結構広いじゃない。
楽師が居れば臨時興行も出来そうなのに、惜しいなぁ。
興行は無理でも、隅っこ借りて踊りの練習でもさせてもらえないかしら。
[辺りを見回していると、また自衛団員に声をかけられ用紙を手渡された]
ん、何これ?身上書?あたしが書くの?
まぁ、書けって言われれば書くけど。
[怪訝な顔をしつつ、用紙の項目に目を通し書き込んだ]
───────
■名前:ローザ=エレット Rosa=Ehlet
■年齢:多分18歳
■職業:踊り子
■経歴:捨て子だった為生まれは不明。
赤子の時分に流れの楽団の団長に拾われ、以来その楽団で世話になっている。
一応踊りが専門だが、歌も歌うし曲芸や軽業などの芸も仕込まれた。
都市に定住はしていないが、楽団の一員としてほぼ毎年不定期で訪れている為知っている人は知っている感じ。
今回も楽団の興行の為1週間程前から都市に滞在している。
───────
ん〜…ま、こんなもんかしら?
はい、ちゃんと書いたからなくさないでね。
さ、早く誤解を解いて興行に復帰しなきゃねー。
[側に控えていた自衛団員に用紙を手渡すと、背伸びをして]
村の設定が変更されました。
―集会所横―
「俺、これがおわったら結婚するんだ」
ほっほー。それはおめでたいアルね。
[食事を取って、軽く集会所内を見て回った後...は釣り糸をたらしながら、一人の中年の男と話していた。なぜか胡散臭い口調である]
待ってる人のためにも帰らなくてはいけないアルね
「ただ水の流れがな…」
[気のない声と落ち込んだ声。一見すれば釣りをしているけだるそうな男に話し相手を見つけて愚痴を聞いてもらっている中年の男の会話だろう。
だがお互い、袖の内という外見には見えづらいような位置で五指を器用にせわしなく動かしている]
それは災難アルな
「いっても仕方ないことだが……ふぅむ」
[突如目を細め考え込む中年の男。だが迷いも少しの後。指を一本立てた。それに瞬きも返さずに...は荷袋に手を入れる]
幸運のお守りアルね。300年の歴史を誇るものアルよ
「ぉお。そんな貴重なものを…ただで受け取るわけにはいきますまい」
[いって、お互い包みに包んだ荷物を交換してたところで...は中年の男は指を動かし「上手いものですな。今回はこちらが勉強させてもらいますよ」と指で示している。
それについて、…相手がどうしても欲しいものを持っている時点でこちらが圧倒的有利なのだから当たり前だと思いながらも、こちらも指を動かす「いえいえ。こちらこそ。また何かあればご利用よろしく」]
「では私はそろそろ」
よき水の旅をアル。
[そして見送ることもなく釣り糸へと目を移す。浮きはまるでゆれてくれません。]
――集会所付近――
うーん。
荷物持ちさせれば良かったかも。
[女の涙とは、よく効くもので。
自衛団員による連行とはならず、支度(含・口喧嘩)を済ませたゲルダは、自主的に訪れる形で、集会所のある筏にやって来ていた。
仕事道具だけならまだしも、念のためと着替えまで詰めた荷は、それなりに重い。
肩からずり落ちかけたそれを背負い直して、集会所へと足を進める]
……禿げるとか。
それ、お前には言われたくねーぞ。
[ダーヴィッドに、ちょっとむう、とした様子で返す。
それでも、久しぶりに会った友の明るさは抱えていた苛立ちを僅かながらに癒してくれた]
真面目っつーか、まあ、うん。
……お師さんは、身寄りなくなってから、育ててくれた人でもあるしな。
[ぽつり、零れた言葉は呟くように。
それでも、すぐにいつもに戻って]
あー、とりあえず俺、一度お師さんのとこいって来るわ。
家の戸締りもしてねぇし。
[軽い口調で言って。
後から来た面々にども、と軽い口調で挨拶をすると、集会場を出る。
近くにいた自衛団員に事情を話すと、顔見知りの団員は渋々、という感じで了承してくれた]
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