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―村の通り―
それじゃあ、また。
[エルザに別れの挨拶の言葉を返し、特に呼び止めるほどの仲でもないためそのまま見送る。
ゲルダ達の傍までくるとオトフリートからの言葉をもらい]
いやいや、学者先生にはいつも世話になってますし。
[オトフリートに頭を下げられると逆に恐縮した様子で慌てて首を横に振り、何を世話になっているのかは自分でもよく分かっていなかったけど]
はい、お茶は機会があったら是非。
[自分が普段飲むのとは違った、きっと分かる人にはわかるこだわりのお茶がでるのだろうかとか推測していた。
学者先生の料理の腕前などは知らなかったので特に不安も覚えることはなかった]
ううん、迷惑ってほどでも。
[自分から助け舟を出したのだから巻き込まれる覚悟もあってのこと]
それでも、あっちの気持ちもわからなくはないから複雑な気分ではあるけどね。
[と、そもそもの発端を作った二人には少し耳に痛い言葉だったかもしれない]
とりあえずゲルダのことはボクが面倒見るから大丈夫ですって言っといたから。
[聞く人によってはいらぬ誤解を招く言葉を言っていることに本人は気づいていない。
荷物を受け取ろうと差出された手に首を小さく横に振ると]
大丈夫、ついでだから持って行くよ。
それほど重くないし。
[重くないというのは嘘だったかもしれないけど、持っていけないほどやわな鍛え方をしているつもりはなく自分がこのまま持っていくと申し出た]
[帰っていくらしいエルザに、声はかけないまま頭だけ下げ。
学者も幼馴染に向け礼を言った後続いた言葉には、普段の彼を知らないために今は模様替えでもしているのかな、くらいにしか思わなかった。]
― 墓地 ―
[大丈夫>>169に、『ありがとう』と片手を手刀で叩く仕草を取る。
後で取りに行くと言おうとしたら、持ってくると先に言われ。
待て、とか良いよ、とか言う前に、さっさと背を向けて行ってしまったので。]
悪ぃ、頼ム!
[背中にそう声をかけて、..は礼拝堂へと向かった。
先にフォルカーが慣れた様子で掃除をしているので空いていた所をこちらも片付ける。おかげで普段より早い時間に綺麗になった。
綺麗になると心地がよい。あいつはそう思わないんだろうかとかちらと思ったが、考えるだけ無駄かと思考はぶん投げ。
フォルカーが祈りを捧げる>>159少し後ろで、自分も緩く祈りの仕草を取る。
祈りを捧げながら。
聾者が祈りを捧げる相手は、神ではなかったが**]
う…いや、その。
…心配してくれているのは、わかっているん、だが。
[>>174幼馴染の言葉には多少気まずそうに目を逸らした。
続いて言われたことには。]
うん。いつもすまないな。
[面倒をかけているのは事実だからこちらも気付くことなかった。
買ってきてもらったものも、このまま持っていくと言われると申し訳なさそうに眉を下げつつ。]
じゃあ、お礼代わりに今買ってきてもらった中から何か好きなものをもらってくれるか。
でなきゃ、自分の分は自分で持つ。
[そう言って、幼馴染を見上げ。
学者と別れ、幼馴染と一緒に家路につくことになっただろう。**]
―村の通り―
[気まずそうにする姿にはやや苦笑を浮かべていたかもしれない]
知らない仲でもないし、遠慮するほどの仲でもないつもりだけどね。僕は。
[近しい存在だからこそ、彼女が落ち込んでいた時も、この村に越したばかりの時もいつでも自然と力になっていた。
一種の家族に対するものに近いようで遠い、どこか微妙な感情がそこにはあった。
だからこそ、それをさして苦痛とも迷惑とも思っていないことは事実だった]
じゃあお礼はしっかりもらうから持って行くよ。
[見上げるゲルダに笑いかけながら、オトフリートととはそこで分かれて二人で家路へと*向かった*]
−自宅−
[頑丈な木の箱へ棚の薬草類― 乾燥させてあったり、粉末状になっていたりもする ―を詰め込んでいる。]
あとは、なにがいるかな。こんなものだっだっけ。
[棚を眺めながら必要になりそうなものを再度考え直す。
街へ持って行けば貴重なものもあるらしいが、母の作った栽培用の畑に無造作に生えているのだから実感はない。
とある葉の粉末が目に入り手を伸ばしたところで重みに耐えかねたように板の片方がガタンとはずれ、上のものが下へ流れ落ちた。]
え…?
[呆然としている間に次々と落下した瓶は砕け、様々な色の粉末が混ざり合い異様な色合いを作っていた。]
やったよ…。
[反射的に飛び退いて怪我などはないが、めちゃめちゃに混ざったそれは使い物にならないだろう。]
[幸いと言うべきか、今朝集めてきたばかりの新しい物があるし、イレーネにも頼んだばかりで作り直すのは難しくない。]
…でも、いますぐってわけにはいかないね。
大怪我したりするひとが出るとちょっと困るな。
それと、ハーブティーが全滅だ。
こっちは代えがができるまでもう少しかかるはず。
[ゼルギウス印の特製ハーブティー。赤茶色の異様に生臭い妙な茶で出してカップ半分も飲めた人はいない伝説のMJ。]
私はそんなに不味いとおもわないんだけどなぁ。慣れの問題?
まあ、いいや。とりあえず届けてこよう。片づけるのはそのあと。
[言い訳のようにひとりごちて家を後にした。**]
─ 共同井戸→村の通り ─
[濡れた手と顔はポケットに入れてあったハンカチで水気を拭き取って。
その際に触れた軽い擦り傷に、僕は軽く眉を寄せた]
……このくらいなら。
[リズに頼んで治療して貰うほどでは無いと考えて、手で軽く触れるに止める。
痛みも酷いものではなかったから、そのままにすることにした。
共同井戸から離れると、ランプを手にしたまま再びふらりと通りを歩く。
途中会う人が居れば挨拶くらいはして。
閃きを求めて更にあちこち歩いた]
─ 村の通り ─
それは私も同じだが。
だからといって、アーベルに甘えられることが当たり前だとは思いたくないからな。
[いつも助けてくれるこの幼馴染に自分が甘えている自覚はある。
元々人付き合いが上手くなくて、両親を亡くしてからはそれが顕著になった自分がこうして何とか村に馴染めているのも彼のおかげだとも解っているから。]
だから、感謝しているんだ。
[表情にはそれは出さない、出せないけれど。
礼を受け取ると言われれば、ほっとしたように解った、と頷いて。
学者にも迷惑をかけて申し訳なかったと頭を下げて別れると、幼馴染と共に帰途についた。]
─ 村の通り ─
はーい、それじゃあ頑張って片付けますので。
その時に。
[家路につく二人に向けて、ひらひら、と手を振る。
それから、振ったその手を後ろ頭に回してふう、と息を吐いた]
……あー……片付けんとなぁ。
[直後、口をついたのは、こんな嘆息だったとか]
あのままにできんものも多いし……なぁ。
─ 村の通り ─
[頭を下げられたので>>183、虚ろな瞳を細めて微笑んでから下げ返して。
そのまま離れるかと思ったのだけれど]
…え?
[問われて、きょと、とした表情になりながら足を止めた]
───ああ。
地底湖を見に行った時に、ちょっと。
[とは言ったけれど、そこまで言えば転んだと言うことは明白だったと思う。
へにゃりと眉尻を下げて、右手で後頭部を掻き。
虚ろな瞳はそのままに、自嘲めいた苦笑いを浮かべた]
─ 村の通り ─
[片付けるのが苦手なのは否定のしようもないが、別に片付いた環境が嫌いなわけでもない。
ただ、その瞬間ごとの『やり易さ』を重視すると、本を棚に仕舞い込むのは効率が悪い、という結論に達するだけの話で。
この辺りは、腐れ縁の友とは完全に真逆の思考なのだろう、とは。
掃除をやってもらえた後に常々思う事だとか]
……あいつはあいつで、几帳面すぎるとゆーかなんというか、だけどなぁ。
[そんな事を呟いていると、長く伸ばして紐で括った髪の先を引っ張られた]
おおっとぉ!?
……あっぶねっ……!
[どうにか転ばず、ついでに手にした荷物も落とさずにすんで、ほっと一息。
くぅるり、と振り返ると、よく遊びに来る近所の子供たちが楽しげに笑っていた]
くぉら、人の髪の毛を引っ張るんじゃないと、いーつも言ってるだろーがっ!
……減ったらどーしてくれる。
[問題はそこなのか。
ジト目で睨むが、脅しの効果はないようで。やれやれ、と息を吐いた]
……で、一体何の用事ですかい?
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