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ああ、アーベルが弱っていたようなので、少しばかり食事を提供したのですよ。
ほら、私と彼は、対ですからねえ。どうやらお役に立てたようで何よりです。
[リックの問いには、にこにこと答え、こちらを睨むミハエルには、ゆるりと手を振って見送った]
どうぞ、お気をつけて。あなたに何かあっては、可愛い影精殿が哀しみますからね。
……食事ってああとるんだ。
[少し驚いた]
でも、対だから逆に危険な気がするけど。
クレメンスの生気とか、絶対……
……食あたり起こしてないかな
[真顔で心配した]
お前が何もしなければどうという事は起こるまいよ。
[クレメンスへ、ガンを飛ばした。]
[ブリジットへは、あまり気にあてられぬようにと言い残して広間を出た。]
……。
[なんだか魔獣の子にガン見されている気がする。
なのでガン見し返して見た。
そんな間にもカップの紅茶に蜂蜜を3スプーンくらいたぱーっと]
別に君を信用していないわけじゃないよ。
僕は別段君が嫌いではないし。
ただ、嫌がることは好きでしょう?
なんだかわざと何かをやったんじゃないかって心配になる。
[真剣に言い切った。]
さっき、アーベル、少し様子がおかしかったからね。
[呼びかける声に、樹上を見上げ]
いい、とは言い難いけれど。
……一人の方が、動き易い時もあるんでね。
[言葉と共に、ぴん、と無限の輪を弾いてまた受け止める]
それはそれとして……何やら、気が乱れているようだけど。
……。
[別に睨んでいるつもりはなかったのだけれど。
耳が寝た=びびられてる、ぐらいはわかるらしい。
スプーンで紅茶をくるくるしながら、ぺしぺし、と自分の膝の上を叩いてみる]
…別にいじめたりしないから(地雷さえ踏まなければ)
[動物にはそれなりにやさしいらしいですよ。それなりに]
[空になった茶器を置き、少し悩んでから卓上の林檎に手を伸ばす。
食欲はなくとも、気を渡したり無理はするなと言われた事もあり。
セレスが無事と判った今、心配を掛けぬ為にも何か口にしようと]
………いただきまする。
[かしり。一口齧って、時間を掛けて嚥下する。
瑞々しい果実は甘く美味しいはずなのに、なかなか喉を通らずに。
もう一度だけ齧った後は、両の手の中に納まったまま]
ふふ、嫌がることが好きなわけではないですよ、リック。
心が動くならば、喜びでも哀しみでも、好意でも悪意でも、私にとっては同じ事です。
私の持つ気も同じ事、どちらを感じるかは、受け取った方次第ですから。
その最も手っ取り早いのが「嫌がらせる」っていうことになりそうだと思うんだけど。
僕の間違いかな?
どちらをってことは、毒か薬か?
……
その二択は、酷いと思うよ。薬は薬にしないと、大変だから。*
足手纏いという事かな、
[些か皮肉げに唇の端を上げる]
……あれの気を、喰らっただけだ。
随分とくれたようでね。
[は、][息を吐き出した]
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