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[ぱく、と冷えたゼリーを一口食べてから、環に差し出された印刷物を受け取る]
ふんふん、うん、大丈夫そうだね。
えーっと、承諾印どこだっけ。
[ごそごそと棚を漁って出してきた承諾印を所定の位置に捺印。押した方の印刷物を環へと返す。生徒会控えの方の印刷物は別の机へと置いて]
んじゃこっちはもらっとくね。
宝条君もお茶飲んでく?
[折角だし、とボトルを取り出して紙コップをいくつか出した。沙耶香にも「飲むー?」と訊ねたり]
んー、何かネ。『しゅっせきにっすう』ってのが足りなくなりそうだってmaitre(先生)が言ってたヨ。
[だが実際はまだ一学期が終わったところなわけで。信用ないんだねアズマ。(ぉぃ
ただ、彼女本人はそんなことまったく考えていないわけで]
駄目だヨ、ユーゴ。もっとちゃんと授業出ないと。
もう一回二年生、やることになるヨ。
[歳がいっこ上であろうとそんなこと彼女は気にすることなく、ほかのクラスメートと変わらない接し方で、腰に手を当て、ピッと指差し、仕方ないなぁという雰囲気でアズマへ言い放つ。]
ぉぃ…まあいいか
[ばら撒かれたカードを見ながら小声でいう。
しかも当人は失念しているようで、重症な予感がする
暑いからか…いや、久鷹は暑さは己よりは強かったはずだが]
回答が千差万別ってことは、学校や勉学のことじゃなさそうだ。とか予想はつけれるが、俺もある程度しかわからんぞ。もう少し続きを言ってくれ
[でも少しだけわかるような気もしなくもないが促す]
責任とるんはオトコの甲斐性やで。
動揺はしたんやからしゃーないやん。
[もうすっかり立ち直った様子で言っても信憑性は低い]
んー、やっぱ言った方が良かったんや。
でも次会う時まで覚えてる自信あらへんわ。
ま、覚えてへんってことは必要あらへんってコトやね。
[気持ちよく曲解して、一瞬動いた視線を追った。
真白の影が見えた気がして、眼鏡の奥の瞳を細める]
…今なんかおった?
…おや、良いんですか?
[ご相伴に預かれ、と告げる友人の言葉に一度瞬く。
頂けるのならば、遠慮なく頂きたい所存ではあるものの、生徒会顧問の教諭が差し入れたものだろう。勝手に頂くには躊躇いが少なからず有った。
……まぁ、友人に奢っているようならば、問題は無いのだろうけれど。]
――はい、確かに。
わざわざ有難う御座いました。
[返ってきた書類に付け足された印を確認して、一つ頷く。
沙耶香さんにも、後で見せておいて下さいね。とだけ付け足して、机に置いた鞄の中へと書類を仕舞い込んだ。
あとはコレを顧問に提出して、印刷に掛けてもらうのみだ。]
それでは、ありがたく頂きましょうか。
流石に、暑くて。丁度喉が渇いていた所なんですよ。
[烏龍茶と緑茶、余ったほうを頂こうかと。]
[好きな方、といわれて、手にしたのは緑茶の方。
それから、環の方を見やり]
夏休み直前まで、ご苦労さまです。
[にこり、と向けるのはいつもと変わらぬ笑顔。
この表情が崩れることは滅多にないわけで、そういう意味では、怖いのかも知れない]
そんくらい、計算してるっての。
[ 脅し混じりな事は十二分に理解出来て、嘆息。
ついでに、彼女に当たっても仕方がないことも。
失踪前までは割に優等生だったわけで、
その落差を考えれば当然の事なのかもしれない ]
……御心配感謝。
つか、俺が何処いるかわかんないのに、よく探す気になったな。
彼氏は放っといていいのか。
[ 鞄にしまい込もうにもプリントの量は存外多く。
どうやって入っていたのかと、思わずマリーの鞄を見た ]
……論点、ズレとらんか。
[なんでここで甲斐性の話になる、と突っ込み追加]
次に会った時に、また気づけばいいだけじゃないか?
[人事なのでさらっと無茶を言い。
投げられた問いには]
……鳥だろ。
[嘘は言ってない。一応]
[キョウヤが先を促してくれたおかげで、幾分余裕が持てた彼は、そこでようやく自分がカードをばら撒いた事に気付き、慌ててカードを拾い集めた。
慣れた手つきでカードをまとめると、ややあって安心した様子の息をついた]
……なぁ、キョウヤ……。
[そこで一旦言葉を切った。正直、聞いていいものかどうか? という疑問は常に心の中にあった訳だが、如何せん本気で相談できそうな友人が思い当たらない。しばしの視線を巡らせた後で、思い切って口を開いた]
……マリーって可愛いよな?
[――真っ先に飛び出たのが惚気だとは気付いてもいないのだが]
宝条君も大変だねぇ。
最後の登校日だってのに、書類提出に駆けずり回る羽目になるなんてさ。
[実際然程の距離では無いだろうが、この暑さの中歩き回るのは嫌なもので。そんなことを言いながら、もう一つ紙コップを手に取った]
他の連中なんて来るかどうかも分からんしね。
居る人で飲んじゃおう。
時間経つと温くなっちゃうし。
あ、烏龍茶と緑茶、どっちが良い?
[新しく注ごうと思ったが、先に注いだ方のどちらかを取るならば、新しい紙コップには自分の分を入れようと思ったり]
いいんじゃないの?
[小さく肩をすくめながらかくいう自分は戦利品を早々にのみ終えていた。
なんだかんだ言っても暑くて喉は乾いていたらしい。
遠慮しろなんて意識のかけらもない様子ですすめる神宮司の様子を見てから、空き缶を学校らしく変にきちんと分類されたゴミ箱に投下]
…おや、それはお互い様です。
むしろ生徒会長という立場の方が、僕より仕事が多いでしょう。
[生徒会長と呼ばれる少女から向けられる笑みに、同じように笑みを返す。]
まぁ、確かに終業日まで仕事をする羽目になるとは思いませんでしたが
職員室は快適でしたし、ここではお茶に預かれるようですから、割の良い仕事です。
あ、僕はこちらの烏龍茶で。
[有難う御座います。と礼だけ述べて、烏龍茶で満たされたコップを手に取った。
口をつけて数度喉を鳴らせば、半分ほどに減った中身を見て小さく苦笑する。
嗚呼、思いの外身体は水分を欲していたらしい。]
[ずれてるかなーと内心首を傾げるも、また気付けばと言われ頷く。
割とここら辺のいい加減さがミツクニと通じてるのかもしれない]
あー、やっぱ鳥なんや。雲にしちゃ変やと思った。
そーいやタマキちゃんのゴハンなんだろ。鶏もいいなー。
[響きは同じ『とり』だがやはり意味はずれているっぽい。
言いながら鞄を拾い、扉をくぐって手を振る]
ほな、そろそろ帰るわ。泊まりの準備もせなアカンし。
また二学期になー。
そうなんだ。でも、授業には出た方がイイと思うヨ。
んー、なんとなくサボる時に居るのって屋上が定番カナって。
???
ヒサタカなら、何だかネガティブなオーラ出して廊下歩いてたヨ。
ああいうときは、ワタシが居ると何でか知らないケド、ますます凹むんだ。何でだろ。
[まさか、ヒサタカが自分のことで悩んでるとは露も知れず、首を傾げている。]
[あと、乙女の鞄は何でも入って何でも出てくる魔法のポッケなのよ、とか天の声言ってみたりする。
マリーはそんな目で見られても首傾げるだけですよ。]
[久鷹がカードを集めるのを見る。手伝わない。
めんどうではなく、単に手伝うほうが効率が悪いのを知っているからだ。
名を呼ばれた後いくらかの間ができるが、これまた喋りだすまで待ち]
…………まあ…個人の価値観ってのはあるが、可愛いんじゃないか
[惚気には呆れを含んだ返事。ただここでマリーの名前がでて千差万別らしいということは、悩みの種はマリーとの何かであることは察せられる]
マリーと喧嘩ってことはないだろうが…何かあったのか?
[体感温度があがった気がするのは久鷹の惚気のせいだと勝手に思う]
あら、私は飾りみたいなものですから。
実務は、それぞれの専門家の皆さんが頑張ってくださってますから。
[くすくすと、楽しげに笑いつつ、こくり、緑茶を一口]
おかげで、身体を好きに動かしたり、子守に時間を割くこともできますしね。
とても、助かってますわ。
[それから、当事者が聞いたら絶対突っ込みいれるような事を、さらり]
専ら仕事してるのはかいちょーだけどねぇ。
[環の返答に悪びれた様子も無くからからと笑う]
職員室ずるいよね!
あそこだけクーラーかかってるとか。
全教室にもつけてくれりゃ良いのに。
[やだやだ、と自分を仰ぐように手を動かして。割の良い仕事と言われれば、「そっか」と返してにかっと笑う。烏龍茶の入った紙コップを拾い上げるのを見れば、一つ頷いて見せてから、自分の紙コップには緑茶を注ぐ。しかしまず食べるのは食べかけのゼリー]
あ゛ー、ホントこう言うのが無くちゃやってらんないね、この時期は。
[さくさくと食べ進むゼリー。直ぐになくなることであろう。終われば注いで置いた緑茶に口をつける。ゼリーを食べていた分があるために、減るのは然程多くなかったか]
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