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─ 広間 ─
ヒューバート様、今どこか御入用な所がお有りでしょうか?
もし無ければ、少し早くはありますが奥に向かおうかと思うのですが。
[ヒューバートからの労い>>179に礼を返してから、自分の出来る用が無ければ厨房に入る旨を伝える。
その返答を聞くと、はい、と目を伏せ頭を下げた。]
承りました。
グラスや器はどう致しましょう?
[厨房へ料理とワインの指示を出した執事に、食器も選別されるだろうかと思い返答を待った。]
─ 広間 ─
[執事の内心、知る由なく。
機嫌の推移に応じて目減りする冷静さは、からわれている、という事に考えを至らせない]
……だから、おじょーちゃん、じゃないって、何度言えばっ!
[この二ヶ月、何度同じやり取りをしたのやら。
愉しまれてる事にも気づかず、にやにやと笑うケネス>>191をぎ、と睨みつけつつ声を荒げるが。
直後に視界に軽く霞がかかり、きゅ、と眉が寄った。
ふわり、柔らかな紅茶の香りが差し出された>>190のは、その直後。
は、と、短い息がもれ、碧い瞳は執事の方へと移ろうが]
ああ……あり、がと、ヒューさん。
[視点はごく僅か、ずれていた]
─ →厨房 ─
[ヒューバートの返答を受けてから、厨房へと向かう。
ソフィーが広間に戻りウェンディが目を覚ました頃には既に広間を出た後のはずだ。
途中でどなたかにお会いしたなら、礼をして邪魔にならぬよう廊下の傍らに寄った。
話しかけられたなら、足を止めてその方と少し話をしてから場を離れることの失礼を謝ってから厨房へと向かっただろう。]
―→広間―
[本を手にしたまま、一度広間へと足を向けた。
中から人の声がするのを聞いて、扉の前で一度息を吐き、いつもの笑みを貼り付けて中へ。
使用人の少女は既に厨房へ向かった後か]
失礼します……おや。
お嬢さんはお休み中ですか。
[勿論この場合の“お嬢さん”はソファーで寝ている少女のことを指す。気を使うように少し声を潜めた。
それぞれに礼をした後で不精髭の男性>>191を見れば、何やら楽しげな様子に気付いて首を傾げるが、空気には気づかずに]
そちらの方は……確か、初めまして、ですよね?
[作り笑顔を崩さないまま、確認を込めて声を掛けた。
彼が長期滞在中であることも、叔父との間に何があるのかも勿論知らない]
―アーヴァインの部屋―
ごきげんよう、アーヴァイン。
また寄らせていただいたわ。
[親しげに近寄り挨拶を交わす]
いつものはヒューバートに渡したけど。
今年はこれが別にあるの。
[抱えてきた包みを開いてアーヴァインに差し出した]
あの人が最後に手懸けたものよ。
これだけは今年直接手渡したかったの。
それを楽しみにしていたから。
[睫を伏せて物思う]
―アーヴァインの部屋―
10年。最低でもここから、と言ってたわ。
開ける時期も飲み方も貴方におまかせ。
あの人もそう言ったでしょうから……。
[気遣う声に視線を上げると微笑みを取り戻した]
─ 厨房 ─
失礼致します。
ヒューバート様からメニューの指定がありました。
[厨房に入り手を洗うと、料理長にヒューバートの指示を伝える。
食器の指定があればそちらも併せて伝えてから、野菜の下ごしらえの手伝いに入った。]
― 広間 ―
いやァ……わかってても、つい、なァ……?
[にやにやと笑ってからかっていた。
ソフィー>>194が眉を寄せたのは不機嫌が最高潮になったからかと勘違いする。
目が悪いのかもしれないとは感じることがあっても、どれほどひどいのかまでは知らず。
そして気遣いを見せることもなかった。
ソフィーにお茶が出されれば、それ以上からかうことはせず。
ちょうど同じタイミングでハーヴェイ>>197から声をかけられたこともあったから、ハーヴェイへと視線を向け]
あァ……、はじめまして、だなァ。
俺はケネス、アーヴァインの客ってところだ。
[青年が浮かべる笑みにうさんくささを感じるが、普段どおりに軽くかえす]
―アーヴァインの部屋―
今年のは苦難を超えた葡萄ならではの味かしら。
白はいいのだけれど、赤がちょっとお転婆でね。
ヒューバートなら良い合わせ方で出してくれるでしょう。
わたくしも楽しみだわ。
[会話の最後は今年のワインの話で括られて、アーヴァインの部屋を後にした]
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