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―稲田家玄関―
[瑞穂との指切りは、『勝手にどこか一人で行かない』というもの。]
だいじょうぶ、ちえ、ひとりじゃないもん。
[そう言って、黒江の手をきゅっと握ると、一緒に外へとむかっていった。]
……っ。
[俯いた視界に入って来る、幼馴染の髪の色。
抱き付かれて、反射的に身体の横に降ろしていた両腕が軽く持ち上がった。
驚きが先行したが、幼馴染が震えているのに気付き、持ち上がった手を宙で少しだけ彷徨わせる。
最終的に、彷徨っていた手は従妹をあやした時のように幼馴染の背中を軽く叩いていた]
[出て行こうとする黒江に自分も付いて行くと言う千恵。
その様子を黙して見ていたが、]
…………女二人か。
もし、不安があるようなら付き添うが。どうする?
[そう主に黒江に向けて問いかけた。]
「なに、を?」
短い問いに、童女は首を傾ぐ。
「なに、とは、なに。
桜花は、ただ、見届けるのみ。
たまゆらの響く先も。
たまゆらの求めるねいろも。
何一つ。
桜花は知らぬよ?」
[そこに強い思いがあるのなら流される。
連れ出すと危険だという躊躇も]
そうですね。
お願いします。その方が百華さんもまだ安心だと思うので。
[雪夜もやってくればそう頼んで。
千恵の手を握って人気の少ない夜の繁華街へと踏み出した]
[しばらくの間、伽矢に撫でられ抱きついたままでいる。
どれくらいの間そうしていたのか自分でもはっきりとはわからない。
伽矢から離れて向けた表情は笑顔]
ありがとう、伽矢くん。
伽矢くん、私が死んだら、私の力、もらって。
私が死んだときに、伽矢くんがいれば、あげられるかもしれないから。
[途切れ途切れけれども紡ぐ言葉ははっきりと、
誰に教わったわけでもない、見聞きしたわけでもない。
けれどもそれはわかった。記憶に刻まれていた。
方法は今は伝えなかった、きっとそのときがきた時に伝える。]
―中央広場―
……なに言ってんのか、さっぱりなんだけど。
[苛立ちと頭痛が相俟って、視線はややキツいものになる。
がし、と頭を掻いて]
じゃーさ。
今何人ここに残ってるとか、何人がその……『司』とか『憑魔』なんだ、とか。
そういうことは?
向けられる問い。
桜の瞳には、しばし、思案のいろ。
「いのちのたまゆら、九重響く。
くらうたまゆら、二重に鳴れば。
きよめるたまゆら、三重に重なる。
ゆらゆらと、泡沫一つ、微かに鳴るよ」
再び響く、鈴の音。
桜の小袖は、翻る。
「道は多様。
たまゆらも多様。
きめるはこころ。
もとめるこころ。
ふふ。
選ぶがよいよ、たまゆらのこ。
己がセイと信じる道を……」
[どれだけそうしていたか分からない。
幼馴染の気が済むまで、オレは同じ動作を繰り返した。
そうした後に向けられる、幼馴染の笑顔。
オレは帽子の奥で眉根を寄せていた]
…………分かった。
その時は、そうする。
[間が開くのは、致し方なかった。
声は押し殺すように低く、何かに堪えるようなもの]
[気のせいだろうか。
公園までの距離はいつもよりずっと短かった気がした]
千恵ちゃん。
千恵ちゃんは桜花に何を聞きたい?
[入口から踏み込んだその時、リィンと鈴の音が響いた]
私は、会えれば良かったのだけれど。
[首を傾げて桜の大樹の方へと進む]
―中央広場―
……皆合わせて9人。
喰らう……憑魔が2。
それで、清める……司、が3か。
[指折り、桜花の言葉を整理する。
そんな自分に内心驚きもあったのだが]
最後の『泡沫一つ』って……
[それだけは礼斗からも聞かされていない言葉。
問おうとすれば、鈴の音が響いた]
ありがとう、伽矢くん上に行ってて。
皆には、私のことは心配しなでって伝えておいて。
[いろいろ浮かぶものを笑顔の裏に隠して。]
行って、伽矢くん。
今ならキスもしちゃいそうだから。
[冗談交じりにそう告げてから振り返り背を向ける]
!
待てよ、まだ……
[小袖を翻す童女に手を伸ばした時には既に遅く。
気配は消えた]
……。
『セイ』、な。
[そこにはどの漢字を当て嵌めるのが正しいのだろう。
知ってる限りの文字は、どれも違うような気すらした]
[黒江と千恵に付き添い、中央公園へと向かう。]
…………『憑魔』と『司』。
この閉鎖が解けるのは、憑魔がすべて滅びるか、憑魔がすべて滅ぼすか、か。
……無事に出れるといいんだがな。
[ポツリ呟いた。]
ちえ、おうかに、おわりかたききたい。
どうすればおわるの?
どうすればおうち、かえれるの?
[司と憑魔が悪いのは分かったけど。
司と憑魔をどうすればいいのかはまだ知らず。
そも、司と憑魔が何であるかもまだ知らない。]
それから、ええと。
おうかは……どこに、かえるの?
[そう黒江を見上げ、尋ねるように言う。]
―中央公園―
………ほろぶ?
[馴染みがない雪夜の言葉に、きょととしたものの。
桜の下には先に人がいるのに気づいて、不安げに、きゅ、と黒江の手を握る。]
あれ、ふみにいちゃ。
[中央公園、桜の下には見たことがある人がいる。ぱたぱた、手をふった。]
おうか、いる?
[近づきながら、周囲を見た。]
[そうして、公園に踏み込むと同時。リィィンと鈴の音が頭に響く。]
……『桜花』。傍観者にして、残された死体を攫う簒奪者。
憑魔と司の争いに直接手を出すことはなく、我知り顔で俺らを見下ろすいけ好かないガキ。
……ああ、やっぱ一発殴ってやらねぇと気が済まないな。
―中央公園―
どうなるのでしょうね。
そう。答え、貰えるといいね。
[雪夜には静かに答え。千恵には頷いて。
視線の先、桜の下の人影を値踏むよに見た]
史兄さん。
[先程とは違い、分かりにくい程度に肩の力を抜いて、そう声を*掛けた*]
……分かった。
[無理矢理笑っているような幼馴染。
背を向けられると少し間を開けてから、一度だけ、幼馴染の頭を撫でた。
そうしてオレはその場を離れ、階上へと向かう]
―中央広場―
誰だ……?
[身構え、人影を確かめようと目を凝らす。
千恵の声が聞こえ、ついで瑶子の姿も見えれば、強張った表情は僅かに緩んだ。
知らないもう1人には、未だ少し警戒するような視線を向けたが]
……無事でよかった。
桜花はついさっきまでいたけど、……消えたよ。
[千恵に答える]
[頭を撫でられると涙があふれて出てきそうになった。
背中越しに伽矢が階上に上がっていく足音が聞こえる]
好きだよ…伽矢くん…。
[呟く言葉、聞く者はもうこの場所にはいない。
伽矢が階上に上がりきる前に外へと出ようとして]
鍵、開いてる…。
[誰かが外に出て行ったことを示す。
足りない靴は三足、そのうちの一つは千恵のもの]
一人じゃないからって…こと…。
[鍵をしっかりと閉めてから千恵を探して町へと*出て行った*]
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