情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[ノックをし、しばらく待ってみたが返事は無く。中での気配を感じ取るのは二日酔い明けの頭には荷が重かったらしく]
んー…いねえのか。まあ、こんな騒ぎの時だしな。
先生さんなら忙しいのかもしんねーな。
[忙しいのなら、その方が気がまぎれて良いのかもしれないともちょっと思い]
ヒマ人な俺は…めんどくせーことばっか考えちまうなあ。
[と、ぼやきながら再び宿へと戻り始めた]
構わないよ。
[快く承諾し、小さく笑む。
こんな状況ではあるが、自分もイレーネの傍に居られるのはありがたいことで。
「…持つよ」と言ってイレーネの手から荷物を取ると、先導するようにして工房へと向かった]
[工房に着いてからは、生活スペースの間取りの説明をして。
休む部屋を簡単に片付けてから、そこをイレーネの部屋とした。
そうしているうちに時は流れる]
[人気のない宿の前。
そこにいたのは、予想通りの人物]
……ユーディ?
[アーベルの名を呼ぶ様子に、何となくただならぬ物を感じつつ、そう、と声をかける]
来い、って言ってるように聞こえたけれどね。
[独り言ちる。
片手をポケットに突っ込みんだ侭、影へと近付いた]
どうも。御元気ですか。
辿り着かれてしまう方が先でしたね。
[暗紅色の瞳で、艶やかにアーベルへと微笑む]
こちらからも疑惑の種を撒こうと思いましたのに。
育てる時間が足りませんでした。
[声に宿るのは熱。或いは狂気と呼ばれるもの]
元気かと問われれば。
そうですね、渇きは癒させていただきましたから。
[クツクツと嗤う]
動けないようなことはありませんよ。
あれだけヒントを出しておいて、
辿り着かない方が如何にかしているかと。
そんなに、僕の“本気”とやらが見たかったですか。
[対照的に、青年の声は酷く冷めていた。
口許には薄らと笑みが浮かぶ]
[名前を呼ぶ声に振り返り。]
エーリッヒ様。
[意外そうな顔をした。]
どこ行ってらっしゃったんですか。
丘の上で寝起きっぽい顔してた、って目撃情報が出てますけど。
[じい、とエーリッヒの目を見つめた後、宿へと身体を向け直した。]
アーベルが心配で来たんですけど……返事がなくって。
エーリッヒ様、アーベルに会われましたか?
[その声に滲むのはただ「心配」という二文字。]
それは、何より。
――ミリエッタが、死んだそうですね。
残念だ。
彼女に報せたなら、
どう反応するか、見てみたかった。
僕の事を偽者だと罵倒するか、
貴方に怯えるのか、
それとも、それでも構わないと言うのか。
……あぁ。考えたら、詰まらなさそうでした。
ああ、あれですか。
あの時はまだ確証がありませんでしたので。
そうすれば動いてくださるかな、と思っただけ、だったのですけれどねえ。
[腕の中の質量を地面へと落とす]
見せていただけるのでしたら。
喜んでお相手させていただきますよ。
どこ、って。
……昨夜、頭冷やすつもりで丘に行ったら、そのまま。
[寝てた、の部分は言わずもがな、と告げず。
二つ目の問いに、微かに眉を寄せる]
アーベル、いないのか?
俺も、あいつに話があって来たんだが……。
[す、とその熱が一瞬引く。空虚な瞳で青年を見詰める]
…そのおつもりでしたら。
それこそ全力で阻止させていただきましたよ。
彼女を傷つける者はなにものであれ許さない。
それが貴方であろうとも。
私自身であろうとも。
…今更、ですが。
[分かっていても離れられなかったのは、弱い自分]
[身体が震え、足が止まる
気がつけば、アーベルとははぐれていた]
兄ちゃん、どこいっちゃったんだろう。
[ただ言い様のない不安を抱えて、一人で診療所に向かって歩き出した]
見て、如何したかったんですか。
罪の意識に苛まれて、殺して欲しかった?
この力を喰らい、己の物としたかった?
それとも、力在るものと戦いたかったとでも?
天はニ物を与えず、そう言った筈です。
僕には争う力は無い。
在るとすれば――貴方を映す鏡を作るのみ。
[獣は難なく地に降り立ち、青年の傍へと寄る。
その白は白を保てず、黒へと穢れつつあった。“黒き影”のように]
それにしても、疑惑の種――ですか。
泳がせていても構わないんですけれどね。
[荷物を持ってくれた事には、ありがとうと礼を述べ。
連れられた工房で休む部屋を整え終え、流石に眠くなって一息ついた頃には随分時間も経っていた。]
…おなかすいたね。
ユリアン、宿屋に行ってみる?
みんな居るかもしれないし、私、視た事を言わないといけないし。
[ふう、とため息をつく。予感的中。]
やっぱり……。
でも、……今回は不問にしましょう。
[主人の胸中は、判っていたから。]
ただ、私は。
エーリッヒ様が人狼に襲われた、なんて知らせは、
絶対聞きたくないんです。
それだけは胸に留めておいてください。
[トーンの下がった声で言った。]
エーリッヒ様も……アーベルに会われてないんですか?
呼んでも返事はないし、気配もないみたいなんですけど……
どこ行ったんでしょう。
[心当たりありますか、と尋ねる。]
さて、自分でも分かりません。
終わらせたいと思っていたのは確かなはずなんですが。
[軽く首を傾ける。そんなところは普段の彼のように]
ふふ、鏡を見せられたら、止まれるわけ無いじゃないですか。
ならばこの熱を収める為に、お付き合いください。
…ああ、もう一つ。
「『蒼の星』の血は甘美でしたよ。」
[ゆらり、とその姿がぶれる。
初めての体験であってもそれは血が導いてゆく。
輪郭が解けてゆき、現れたのは灰色の獣]
「ヒトでしたから――」
[その声は声として響いたのかどうか。
身の内を焦がす熱が求めるまま、跳躍しアーベルへとその爪を伸ばす]
[眠そうな様子にさらりと髪を撫でたりしながら]
…そうだな。
場所がちょっとあれだが……集まりやすいのはあそこだろう。
[イレーネの言葉に頷いて。
工房を出て宿屋へと向かう]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新