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おーおーやっぱりアーベルか!
こんなところで会えるなんて思ってなかったぜ。
[言ってよく見れば奥にも顔が並ぶ]
っと、邪魔した?
[けれど悪気は一切ないような素振りで、黒髪の女性にどーも、と一声。前方から良い匂いが漂ってくると、待ってましたとばかりにがっついた]
ん、随分洒落た飯だなおやっさん。
あ、俺はいつもの角部屋で。
[もごもごさせながら]
―海辺―
[この島唯一の港でもある入り江へと知らぬ間にやってくる。
断崖絶壁に囲まれたこの島で唯一、砂浜らしきものがあるのもこの場所だった。]
んー……テーブルクロスなあ……
海、貝殻、真珠……
[連想ゲームのようにブツブツと呟きながら、砂を踏みしめ、ふと目に付いた桜貝を拾う。]
んー……あんまりごてごてしてなくて、さりげないの。
料理の邪魔をしない……けれど、お茶を飲むときは楽しめそうな……
[暫し考えながら、浜辺を行ったり来たり。
月が空に昇る頃までうろうろしたあと、自宅へと戻るのだった**]
アル先輩につれていってもらえるなら、うれしいわぁ。
[べにを引いたくちびるが、孤をえがく]
…ひろった……?
[端的なことばから、頭のなかで想像――妄想にちかい――が繰りひろげられる。
作家の性ゆえにか、めずらしく沈黙がすぎる]
─宿屋─
おっさん、飯と酒、くれ。
あと、ここに泊まってる客に頼まれてたの、ついでに持ってきた。
お代はもうもらってるから、部屋に届けてやってくれ。
[そう言うと、フーゴーの前のカウンターに虹色に光るブローチを2,3個、客の名前の書かれたメモと一緒に置いて]
─宿屋─
ここから南の方にある国の料理だ。
おめぇはそっちの方までは行って無いんだったか?
[知ってる料理だったか、と訊ねるようにユリアンに言葉を向ける。角部屋と聞けば了承の意を向けて]
分かったから食いながら喋るな。
[行儀悪いぞ、と突っ込んでおいた]
宿に行くのか。
そいつぁ丁度よかった。
[ヘルムートをちらと見てから、ライヒアルトに]
俺は、先にガキ共を寝かしつけてからな。
今日はちゃんと飯食わせねぇとだし。
ま、気をつけてな。
色んな意味で。
[そんなことを言いながら見送る]
あぁ、祈りならいつでも来て構わないぜ。
……祈りならな。
[ヘルムートにはあくまでそう言うのだった]
─宿屋─
[苦笑と共に向けられた言葉に、ほんの少し眉を下げ]
……ん、ああ、ツィン?
そだね、そんなに高級なものはいらないけど。
それこそ、料理して余った魚の切れ端とかでもじゅーぶんだよ?
[猫について問われたなら、そちらを見やってこう答える。
……多少、ぶち猫が不満げなのは、気にしていない]
―宿屋―
へえ、あの静かな人が連れ子?
所帯なんか持ってたんだ。
[子のニュアンスを取り間違え、思いっきり勘違いをした。
考え事をされても一瞬では気づかない]
ハハッ、役に立てたか。そりゃ良かった。
そうだな、普段は家で食べるだろうしな。
たまにだと一層美味いと感じるよな。
[船生活では食べられるものも限られている。
簡単なものしか作れない身としては何か共感ができそうだった]
─宿屋─
[カウンターへと戻った頃、店の扉が開き見知った顔が現れる]
よぉヴィリー。
飯と酒だな。
ん……ああ、この客か。
了解だ、届けておく。
[カウンターに置かれたブローチとメモに目を通し、了承の意を向ける。それを一度カウンターの下へと片付けて]
飯はいつもので良いのか?
今日は珍しいもんも食えるぞ。
案内といっても、直ぐそこですけれど。
[拾ったという言葉に、沈黙を作る後輩が、
何を妄想しているかなど、鈍い男が気がつく訳もなく。
忠告をくれた神父見習いには、
分かってないように首を傾げて見せた。
歩く学者の後ろに、少女はひっついていたのだろうか。
だとしたならば、自然に歩調は常よりも落とされて]
……人魚姫も、童話ですね。
童話を読むならば、教会が揃えがいいかもしれません。
[リディの零した言葉に、同意のようなものを返しながら、宿の扉を開いた。]
フーゴーさん、お勧めを1つと。
後の二人が望むものをお願いします。
[リッキーにも挨拶をしながら、やはりマイペースに歩みを進め、
席のひとつに腰を*降ろすのだった*]
人魚姫がすきなの?
[この地方の特性ゆえとは気付かずに尋ねかえす]
あれはかなしい、そしてせつないおはなしよねぇ…。
ひとことでいうのは簡単だけれど、あのひたむきな想いのうつくしさに、何度泣いたことかしら。
[手を組んで夢みる乙女のポーズ]
─宿屋─
別に、邪魔とかはない思う……けど?
[悪気なく向けられた一言には、ちょっと首を傾げてこう返し。
勘違いしてるらしいアーベルの様子に、あ、と短く声をあげ]
んー、てぇいうかぁ。
色々と、込み入った事情があるみたいだけど。
本人に聞いた方が、早いかもねぇ。
[来る、って言ってたし、と付け加えつつ、こうまとめた]
うん、外でご飯、っていうのも、ホントに久しぶりだしねぇ。
それに、賑やかだから、ね。
[親子二人と猫だけの食卓は、やはり静かなもので。
そういう意味でも、味わいが違うのやもしれず]
[フーゴーから珍しいもの、と言われると僅かに目を瞬かせて]
たまには、変わったもんも食ってみたい。
それ、頼む。
あぁ、でも、酒はいつもので。
[リッキーに酒を先に運んでくれるよう頼み、酒場の隅の席へ向かい。
知り合いに声をかけられれば他愛の無い話も*するだろう。*]
―宿屋―
アンタも神出鬼没だからな。
はぁ?…あぁ。
期待に添えなくて悪いけどね。
彼女は雑貨屋のクロエ。従妹なんだ。
[邪魔かというユリアンに苦笑して手を左右に振った]
流石にいい時間か。
大繁盛だな、リッキー。
[忙しく給仕する手伝い青年に笑いながら、入ってきた客と目が合えば軽く会釈をしたり]
─宿屋─
おお、そうだった。ツィンだ、ツィン。
どーも思い出せなくてなぁ。
[歳かね、と苦笑を漏らしながら額にぺちりと手を当てる]
切れ端だけってのもちと可哀想だな。
とは言え揚げ物は油が多いからあんまり食わせん方が良いだろうし、塩漬けは塩分が濃そうだしな。
カカビアの煮崩れしたの拾って来るか。
[あれこれと考えて行きついたものを口にし。
再びの来客には]
いらっしゃい。
今日は大盛況だな。
そっちの二人は何が良いかい?
[ヴィリーの希望も合わせて注文を聞くと、リッキーを引き連れ厨房へと向かった]
[ライヒアルトが歩き出したのならば、その後を追うように歩き始め、ヘルムートの言葉を聴くと、ちょっと首をかしげた]
……?
よく、分かんない。
[分かんないという言葉は少女の常ではあるが、今回は少しばかり様子が違った]
ひたむきな想いってうつくしい?
想いは、想い。
それだけだよ。
それに、悲しくも寂しくも無い。
多分、会いたかっただけ。
[自分の言葉に納得するように大きく一度頷いて]
……うん。会いたかっただけ。
[チリンと鈴が鳴った]
─宿屋─
お、ホント、賑やかねぇ。
[続々とやって来る客たちに、こんばんはー、と手を振る。
金髪の姿が見えたなら、笑みはちょっとだけ、引きつった──かも知れない]
───宿屋───
[宿屋に入ると、その人の多さにビックリした]
みゅ、みゅう……!
[一際大きい口癖を口にすると、こそこそとライヒアルトとヘルムートの後ろに隠れた。
話しているうちにヘルムートにも少しだけ慣れてきたようだ]
ええと、そぉねぇ。
アル先輩とおなじのがいいわぁ。
あ、でもいいお酒もつーけーて?
[意味もなく、媚びを売るようなあまい声で注文をつげる]
─宿屋─
そんな、トシってほどでもないでしょお?
[苦笑するフーゴーにけらり、と笑う。
ぶち猫は、切れ端だけ、という状況を免れたのを察したか、にぁ、と嬉しげな声を上げた]
よかったねぇ、ツィン。
[そんな猫の様子に、くすり、とまた笑みが浮かぶ]
[3人の姿が見えなくなる前に、男もまた踵を返し、教会へと歩き出した]
んぁ。
そいや、聞きそびれたな。恨みとか。
……ま、いいか。
[片手で短い髪を掻く。
教会へ着くまでには5分も掛からない]
[南の方、の一言に苦笑のような笑い方で返す]
んー、いや、南かあ。
行ったっけかなー。
[少し食べる勢いが落ちるも、気を取り直したかのようにアーベル達に向き合う]
そうか、従妹かー。また随分綺麗な。
[他意のない素直な感想を述べる。
そのまま視線を流して近くの猫に気がつけば徐に手を伸ばす]
あ、そうだ。この辺で腕のいい細工屋を知らないか?
ちょっと仕事でね。
―宿屋―
ふぅん?
でも込み入った事情ありじゃ、食事時の話題には向かなさそうだな。
まあ機会があればってとこか。
[言ってる内に本人らがやってきて。噂の少女が隠れるようにしているので、やはり直接訊ねるのは躊躇われた]
クロエも頑張っているよなぁ。
ああ、適度な賑やかさも美味さを引き立てるしね。
どうした?
[微妙に引き攣ったクロエに疑問符を浮かべる]
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