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―――。
[小さくため息]
……さ。
せめて、終わる前に、完成させなきゃな。
あの絵。
[少しだけ、唇に残っている感触を反芻させながら、ミリィが絵の続きに*取り掛かった*]
[完全に上の空のまま、宿の扉を開ける。
そこに居るのが誰なのかも分かっていない様子で]
…何でも良いので、飲み物をください。
[滅多に座らないカウンターの端に腰掛けた。
先日、ギュンターが座っていたのは逆側だったが]
[アーベルの返答には全くの真顔でさらりと応える]
ど っ ち も お 断 り だ な。
重ねて言えば。
…狼と間違えて人を殺すのも…な。
[最後の一言はぽつりと呟いて]
おお。お前も飲め飲め。
なんかが口に入ってりゃそのへらず口も暫く休みにゃなるんだろしよ。
[イレーネの告げた言葉に、少年と、少女とを見比べる。
しばしの瞑目。その表情は読めず。
ただ、開かれた緑の瞳は静かなまま。
ブリジットとユーディットの会話が一区切りするなら、一度戻る、と声をかけて]
…………。
[ふ、と零れ落ちるのは、何故かため息。
それは、予想される未来に向いたもの。
帰ったらやろうと思い立った事が、彼女の逆鱗に触れるであろう事が、*容易に察せられるから*]
ええ。お願いしますね。
信じるかどうかは……。
[やや沈黙し]
……まだ判りませんが。
貴女が本気で言っているってことは、判りましたから。
[頷いた。林檎への視線には疑問符だけが浮かぶ。
ふっと、背後で走った緊張感のようなものを感じ取り、そちらへ――イレーネの方を向く。]
[イレーネから紡がれた名前。
それは己にも馴染みのあるもので]
……そっか、ティルは、違うんだな。
[言いながら、視線がティルへと向かう。
安堵が胸に広がったが、常の無表情で表には出ず。
その直後に頼んだ料理が運ばれてきて。
しっかり空腹に負けて意識がそちらに*向かった*]
気付けになる方がいいです。
どうも。
[結局、滅多に頼まぬ酒を注文する。
呷る飲み方ではないが、一気にそれを飲み干した]
……はあ。
[大きく息を吐いた。
じわりと痺れる感覚が、逆に思考を呼び戻す]
[ことりと林檎をテーブルに置く。周りに耳を澄ますことで、イレーネがティルを視たらしい、ということを知る。]
ティルが人間、か。
[何故か溜息が出た。]
これでひとつ、情報が増えた。筈なのに。
どうしてだろう……。
全然、すっきりしない。
[ちら、とグラスを傾けるアーベルに目を向ける。
アーベルも力を使えると言っていた。
じゃあもう誰かを視たんだろうか。
視るつもりなんだろうか。
それを聞きたくて仕方なかったのに、結局尋ねられていない。
ぼうっとしていると、エーリッヒの声が耳に入った。]
あっ、はい、私も戻ります!
[ばたばた、と慌しく立ち上がる。
やがてエーリッヒの背中を追いかけるようにして、夜気の中を飛び出していった。]
[戸が開く音にそちらを見遣り、やあ、と手を振った。届いたかどうかは怪しかったが。それからユーディットの視線を追うようにイレーネの方を見]
……ふむ。
[一度、ゆっくりと首を傾げ。空いたグラスに再びワインを注ぎつつ、宿を飛び出していくユーディットを見送った]
[立ち去る者にはジョッキを傾けて]
帰り道には気をつけろよー。
[と、言いつつ自分もそろそろ家に戻るかと考えて。家の惨状を思い出してため息をつく]
はぁ…ったく、なんでこんなめんどくせーことになったんだか。
[ジョッキを握ったままテーブルに*突っ伏した*]
[夜道を二人、並んで歩いていく。
民家の窓から漏れる明かりは細く、さぞや戸締りを厳重にしているのだろうと察せられた。
その代わり、空には星明りがきらきらと瞬いている。]
そうだ、エーリッヒ様。
ご報告するのを忘れていました。
[暫く歩いたところで、唐突に明るい声でユーディットが切り出した。]
私、ユーディットは、大変なことがわかってしまったんです。
[手を背中の後ろで組んで、少女がスキップするように跳ねて、
エーリッヒの前に出る。
そしてくるりと振り向いた。]
エーリッヒ様は人狼じゃありませんね。
そうでしょう?
[にっこりと笑う。]
引き込めるかい。引きずられるかね。それも摂理。
そう。天秤とはそういう物だ。
[それから暫くは時折独りごちながら、フルーツを食べたりノートに何か書き込んだりしていた*だろう*]
……考えてみたんです。
もし、エーリッヒ様が人狼だったら、って。
そうしたら……気付いたんです。
エーリッヒ様が人狼なら、ギュンターさんの遺体の第一発見者になっている筈がない。って。
そもそも、
[と、人差し指を高々と突き立てて。]
第一発見者というのは、疑われるものです。
疑惑の対象になりやすいものです。
そんなことはちょっと考えればすぐわかります。
そこらへんの推理小説にもよく書いてあります。
ですから。
もしエーリッヒ様が人狼なら、相当肝が据わった狼なんですね。
ですけれど、実際は。
考えてもみてください、エーリッヒ様ですよ?
大人しくて、お手伝いさんに怒鳴られただけで素直に謝ってしまうエーリッヒ様です。
朝早くに家を抜け出すときにも、こっそり、あくまでこっそり抜け出して、堂々と出ていったりはしないエーリッヒ様です。……主なんですから、本当はそんなの気にしなくてもいいんですけどね。
[ちょっとだけ、肩を竦めてみせた。]
そんなエーリッヒ様が、ギュンターさんを殺しておいて、とっとと逃げずにわざわざ大声を出して人を集めて自分が疑われるようにする、だなんて、そんな大それた真似できるわけないんです。
仮に、そう推理されると思ってやったことなら。
これはリスクが高すぎます。そもそも気付く人がいるかいないかわかりませんから。
ですから、それもないでしょう。
ここから、エーリッヒ様は人間である、と。
そう、ユーディットは推理してみたわけです。
……ご清聴ありがとうございました。
[微笑んで、スカートの端を摘んでお辞儀した。]
[スカートを元に戻して、踵を返す。夜空を見上げた。]
もしプロの探偵がいたら、穴だらけの推理だって言って、笑うんでしょうね。……ええ、自覚はあります。
でも私は、……エーリッヒ様が人間だと確かに思ったんです。
それだけはきちんとお伝えしておきたくて。
……私は、エーリッヒ様を信じますよ。
[首だけ振り向く。
真面目な表情。それを崩して、また笑った。]
さ、急いで帰りましょう。
お腹が減ったんじゃありませんか?
[今日は何にしましょうか、と歌うように言いながら。
帰る道のりは*とても穏やかなものだった。*]
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