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異国の娘さんは、本当に霊を見る力を授かった巫女なのだろうさ。
でなきゃ嘘をついてまで、名乗り出てくる理由がないだろう?
シャーロット嬢ちゃんは、この婆の気まぐれのため、あっさり明るみに出ちまった。
そして魂が見えると言い出す者も二人揃って……
……その結果は、見てのとおりさ。もう『3人』とも揃っちまってるんだよ。
娘さんが狼なんだったら、ここであえて名乗り出る必要なんてなかった。
わざわざ狼が、仲間も自分も破滅に導くような行為に出たって?
ありえないね。
ミッキー坊やは、後の二人をかばっていたんだろう。
真に妖力を授かった狼たちと、ただその声が聞こえるだけの人間。どちらが矢面に立つべきかは明らかさ。
本当だったら、残る二人ともずっと、力を持つなんていわずに隠れ潜むつもりだったのかもしれない。
婆がたまたまネリーを指名したので、ネリーはこんな早くに占われるくらいならと嘘をついた。
狼たちにとっては運悪く、その次に婆が指名したのもまた狼仲間だった。
きっと、そんなところだろうね。
それでも婆は、坊やに対して占いの力を使うよ。
人間ならば、まだ戻れるだろう。坊やにはまだ未来があるんだ。無用の命を散らせたくはないからねえ。
うーっ寒いっ!
[大げさに騒ぎながら集会場の中へ駆け込んでいく。あえてユージーンを追い越して、リックも、気がついたけれど追い越して]
お、これ資料?貸してくれよハーヴェイ。
[返事も聞かずに奪い取って読みふける。あるいは読みふけるふりをした。目はちらちらとリックを見て、話しかけるタイミングを計っている]
─回想─
[結局、夜の間は外へ出る事が出来なかった。人狼は一夜に一人しか襲わないと言う、ギルバートの言葉を信じなかった訳では無い。ただ、あの停電の闇。闇がおそろしくて出歩く気になれなかった。一階に残っていた者たちの話に少しだけ耳を傾け、二階で部屋を借りた。人狼が混じっていても、人の気配の中に居る方がマシだった。]
ひさしぶりの夜が暗い田舎の所為もある。
…怖いわ。
昨日、あたしがシャーロットを、語り部の婆さんに渡すのを躊躇ったのは。腕の中の華奢な少女のぬくもりが、ただの人間に思えたのと──。告発したからには、即彼女を殺すんじゃないかと、目の前で殺人が起きるんじゃないかと…こわかったから。
人狼を殺しても、あたしにはただの殺人にしか見えない…。だって、誰が人狼かなんてわかりやしないんだもの。
[いつの間に日が落ちたのか。
廊下はすっかり暗くなっていた。
戻って来た時はまだ明るくて、部屋から暖かそうな午後の明かりが漏れていたのに。
随分と長いこと、こうしていたようだ。泣き腫らした目とは対照的に、口唇は乾いている。]
(・・・寒い。)
[...はその場に座ったまま、抱きしめていたコートをもそもそと羽織った。
はらりと、何か薄くて小さなものが床へと舞った。]
・・・?
[枕元におかれていたキャロルのメモ。
コートを掴むときに、一緒に持ってきたのであろう事を...は知らない。
いっそ、そのまま持ってこなければ、どんなに良かっただろうか。
だが、紙片は湿気たベッドに一人寝することを好まなかったらしい。]
[そこにはあまり見たことのない筆跡で、あの倒れていた人が誰だったかということが書かれていた。
そして、ミッキーと、デボラの言葉。]
(ああ、そうだ。
私は昨日調べてもらったんだ。)
[ほぅっと、胸から震える吐息がこぼれた。
これで自分は殺人鬼なんかじゃないって証明される。
みんなから信じてもらって、解放してもらえる。
そういう、安堵から漏れた震えんばかりの歓喜だった。]
[だが、...はそれを吐いてはいけなかったのかもしれない。
もしかすると、喜びなんて、吐息と一緒にあっけなく飛んでいってしまうものだったのかもしれない。
息を吐ききった途端に、彼女にはこれっぽっちも安堵なんて残っていなかったのだから。]
・・・なんで・・・?
なんで、おばあちゃん・・・っ
[言葉をとめたのは、理解したからだった。
デボラが人狼、殺人鬼の仲間なんだと。]
おばあちゃん・・・
[ぼろぼろと涙が玉になって落ちる。
泣いているのは、デボラへの悲しみか。
裏切られたことへの痛みか。]
―屋敷(所謂イストー家)の自室―
結局ミッキー様は帰って来なかった。
[ちゃんとしていて貰わないと、旦那様が帰って来られた時にあたしが困るのに、と呟いてベッドの上にうつぶせになっている。
書架から取り出した、辞書を前に]
勝手に持ち出すなんて………後で言えば良いわよね。ミッキー様だし。
[食べ物でも持って行けば万全だろう。幸い、昨日焼いたクッキーの残りがある]
[デボラが座る机の前の椅子に腰掛けると、じっと見つめ、それから机を一瞥した後、またデボラを見つめて話し出した。]
デボラお婆さん、幾つか尋ねてもいいでしょうか。
―屋敷(所謂イストー家)の自室―
[日中、幾らか考えた。
仕事が終わってからも暫しこうして考えていた。
デボラとミッキーが、人狼を見分ける事が出来ると言い、デボラがシャーロットを人狼だと、ミッキーがシャーロットを人間だと言った。
どちらかが嘘を吐いているのだが]
…なんとかして、本当のことを知ることは出来ないかしら。本当のこと… あっ
……ば、馬鹿っじゃ ないの
[ひとつの方法を思い付いた。だがその方法はあまりに酷い]
仕組まれた状況、か。
[なるほど、と彼は思う。鈍い頭を必死に回転させて]
ばーさんがネリーを挙げたのは何でなんだろうな。
……ばーさんが、狼なら。
あるいは。
ネリーも、あのカミーラって人も……。
[ 呟くように。少年の声に頭をあげる]
うん? なんだがきんちょ。
おう、俺は人間だぞ。
―屋敷(所謂イストー家)の自室―
[動揺した。
落ち着こうと、カップを取る。
落として割れた。
破片が手を傷付けて、見る見る血が流れて]
馬鹿じゃない…そんなの。でもあたしにしか
[割れたカップの破片はそのままに、手には自分で手早く処置をして包帯を巻いてから、辞書(と包んだクッキー)を抱えて集会所へ向かった]
─回想─
[朝になり、父親の拘留されている自警団の本部へ出掛けた。出掛ける前にカミーラが書いたらしきたどたどしい文字の紙切れを見た。]
婆さんとネリーは仲間じゃない、か。
あたしは、逆に婆さんが──。
あの昔ばなしの語りがこわいんだろうか。
あの熱意を逆に──疑ってる。
後先を考えない狂気なのではないかって疑ってる。
理由は無い。
多分、自分がオカマだからと受ける異端者差別と同じ様なもの。
能力を持っている者は、全員不気味に見える。
婆さんが疑わしいから、ミッキーは少しだけそう見えない。
昨日今日でミッキーを信じるとか、出来ないわ。
さっき、調書をみて「太った坊ちゃん」が「ミッキー・イストー」だって、分かった程度なんだもの。
[やおら立ち上がり、少年のそばに近づいた]
ちょっと話があるんだが、いいか?
[そう問いながら、どこで話をしたものか、と辺りを見回す。現れたローズマリーと目が合った]
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