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宿の中で話が進んでいた頃。
村でも騒ぎが起きていた。
「疑わしいのは全員纏めてヤっちまえばイイじゃねぇか!」
そんなことを言い出す者まで出てきて。
けれど自衛団員達はそれを是としなかった。
「団長はそれをしないために集められたのだ」
副長の言葉が自衛団の方向性をよく表していた。
けれど村人達を落ち着かせる方が急務となったために、方針として当事者まで伝えられるのは遅くなった。
『団長の遺された指示通りに動く』
一日に一人、処断する。
選べないのであれば自衛団が強行する。
やはり結論はそこに*至るのだった*
― 宿屋 ―
[大人しくその場に佇むだけ。
何か話さなくてはと思いながらも如何すれば良いのかわからぬのは
まだ少女が大人になりきれていないからか。
加工師の呼びかける声>>198が聞こえて
はたと我に返ったように少女は顔を上げた]
ん、……。
[微か声を漏らし加工師を見詰め彼女の言葉をただ待つ態。
もうひとつの声>>200には一度だけ視線を向けるものの
やはりすぐに視線は彼女へと戻された]
─ 宿屋 ─
本物の反対は、偽者だろう?
[つまりは受け取り方の違いだったわけだけれど。
アーベル>>247が疑問を浮かべる様子にはそう言葉を紡ぐ]
ゲルダを”本物”と称するなら、それに対するものもあると言うことなのかと思ったんだ。
だから、君はそれを前提に言ってると思って。
何か知ってるのかと思ったんだ。
ゲルダが「真実を言っている」と表するなら、そうは思わなかったんだけどね。
君が言おうとしてたことは理解したよ。
[加工師は生きている者を見定めることが出来ると言う>>204
先日フォルカーと話していた御伽噺の占い師がすぐに浮かんだ]
……占い師?
[ことんと首を傾げるは確認するようでもあり]
一日に一人。
それも御伽噺と一緒、なんだ。
[御伽噺と一緒だったから
少女はそれに疑問らしい疑問を持つ事もなく
名乗り出た彼女の告白を受け止める]
─ 宿屋 ─
僕は、そこまで考えられなかったから。
役割を持つなら、役割を果たすべく動くのかな、って。
そのくらいでしか思って無かったよ。
[言われたことをそのまま受け入れる僕のように]
うん……そっか。
そう言う考え方も、あるんだね。
[ゲルダの言葉>>254にどこか納得するような態で呟いた]
まぁ、そういうことになるのかな?
[ヘルムートの言葉に頷きながら、言葉の違いかなにかなのだろうという結論には至るだろうか。
見極めることに真剣な様子の表れとも思える]
ヘルムートの言いたかったこともなんとなくは理解できたよ
[加工師の取り出した鏡>>208にきょとと瞬き
彼女の腕の傷を認めれば痛そうな表情が過ぎる]
アーベルさんが、人間。
[人狼と疑うほどの強い何かは少女にはなかったから
占い師を名乗る加工師が彫刻家を人と見定めたという事を
認識するだけ。
彫刻家の保障>>211を少し不思議そうな面持ちで聞き
少しだけ、考えるかのように柳眉を寄せた]
─ 宿屋 ─
[ゲルダの礼>>258には、緩く、瞳を細めて笑みを作るに留め。
アーベルの言葉>>259に僅かばかり苦笑いを浮かべた]
言葉を伝えるって、難しいね。
絵を描いてる方が楽だよ。
と、食器、片付けないと。
[呟いて席を立ち、食事に使った食器を手に厨房へと向かっていく。
その背で自衛団員の言葉>>#0は聞いたけれど、記憶に留めるだけで、食器を洗うことを*優先した*]
ゲルダの決意を無駄にしないためにも、繰り返しになるけど、早く見つけたいものだね。
[誰がなんと言おうと、自分の意思は決まっているし、それはゲルダの言葉にそのまま当てはまる行動にもなるので彼女に怒られることもないだろうと心の中でだけに]
なにかこうわかりやすい目印とかあればいいんだけど。
[こんなことならもう少し真剣に父さんの話聞いとくべきだったかと思い浮かぶ姿。
やっぱり聞いてても無駄だったきがすごいして、考えるのをやめた]
[修道士>>213と伝承学者>>213の会話する気配。
感じられど密やかになされるような印象を受けたせいか
少女は其方に意識を傾け覗き見ることはしなかった。
デザイナーの言葉が波紋となり
連なる言葉の一つ一つ耳に留めていれば
フォルカーの視線>>231を感じゆるく首を傾げる]
守り手が占い師を守るから牙もつ者は占い師を襲えない。
襲えないから、守られていないだろう者を襲う。
だから、ゲルダさんに人間だと保障されたアーベルさんが
危険なんじゃないかって、ヘルムートさんは思ったのね。
[デザイナー>>238の訂正に頷く。
加工師には世話になっていたし、信じたいと思う気持ちは強かったけれど、それではいけないのだというのも理解した。
少女>>265の声が耳に届いて、姿が確認できるとホッとした。
考えることはいっぱいで、水汲みも一人でやっていたら時間がかかってしかたがなかったことだろう**]
[クロエ>>234が此方を気遣ってくれているのも薄々感じていたから
ちらと眼差しを向けて礼を言うかわり小さく頭を下げる。
未成年と言えども容疑者であることに変わりないと理解している。
ゲルダの言葉>>233を心に留めて。
彼女が頷き>>266を見せればほっとしたような表情が一瞬]
お互い、言葉じゃないもので伝えるのが仕事だからね。
[ヘルムートに同じように苦笑を返してから席を立つ姿を見送る。
団員達の決断の言葉は別に聴くまでもないとか思っていたのでさしたる感想もなく、ただ事実だけはしっかりとうけとめることにした。
ベアトリーチェが確認する様子にゲルダに続いて頷いて]
そういうことになるかな、まとめると。
[ゲルダが袖の下に腕を隠す様子にちらりと、その隠された腕の部分とゲルダの顔をと一度見てそれから小さくため息。
できれば、無事生きられるのもそうだが、力の使う回数も少なくと思うのは自分のわがままだっただろうか]
本物の占い師なら
守らなくてもいいなんて言わないで。
見定める力がなければ
牙をもつ……人狼を探すのも更に難しくなる。
団長さんが言ってた未曾有の危機になっちゃう。
[既にそうあるのかもしれないが
犠牲者の姿を幸か不幸か見ずに済んだ少女は
ゲルダの言葉>>240にぽつりとそんな言葉を残した]
……そうだな。
私は、死なさないで探すことができる。
…でも、誰がそうかは、見定めるまで解らないんだ。
…ベアトリーチェ、君のことも。
人かどうか、まだ私には解らない。
見定めたアーベルは人だった。
このまま、人狼を見つけられないまま、人を死なせてしまうこともあるだろう。
それでも尚、私を護ってくれなどとは言えないよ。
…伝承の通りなら、見つけられる者はまだ居るはずだしな。
[それは、自分とは違い死者を見る力ではあるのだけれど。
それでも、見つけるという意味では間違っていないから。]
まぁ、ゲルダが生きることで早く人狼見つかれば大切な人が殺される可能性下がるともとれるとか、どうするかなんて当人が決めればいいと思うよ。
ゲルダや僕がそうしたようにね。
[皿を片付ける様子とか見てからふと気付く]
そういえば夕べから何も食べてなかった。
[なんだかんだで、どたばたと落ち付いていなかったことを再認識することにもなった**]
[安堵の色を見せるフォルカーに>>267
少女は淡く笑みを浮かべる]
――…。
[御伽噺の中で守る力ある者が占い師を守り
あの一場面に至ることになったのに欠かせぬ欠片があった。
力を持たぬ一人がさりげなく守り手であるかのように振る舞い――。
そんな存在が御伽噺の中にあった事を
幼い頃から共に過ごした彼は覚えているだろうか。
ゲルダの言葉>>272を肯定するように、一つ頷く]
……ん。
守ってくれと言えなくてもね
守らなくていいなんて言わないで欲しい。
[“守られている可能性があれば容易く手を出せないだろうから”
思考は母が使う手振りとなり零れるがそれをみとめた者が居たかは知れず]
だからな、ベアトリーチェ。
私のことは信じなくても良いといったんだ。
信じるということは、少なからず視野を狭める。
人の力に頼れば、その分自分で出来ることを放棄しやすい。
[自分にとってのアーベルという存在も、きっとそうで。
真っ先に見定めたのは、無意識にそんな理由もあったのかもしれない。]
だから。
皆、自分の意思で決めてほしいと思うんだ。
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