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[牽制が主とはいえ、鮮やかに薙ぎ払い後ろへ飛ぶ姿に舌打ち。
ほぼ土に戻った地に立ち、剣を構える。
いまだ水である面に立つマリーが「必殺技」と口にするのを聞き、膝を柔らかく曲げてどう来るんかと睨みつけた。
気合と共に放たれる水の蛇達。全て同時に交わすのは無理と正面のみへ。大きく開いた顎の動きを見切り、すり抜けようと走る]
はっ!
[柔らかな両刃の剣。しなる刃を文字通り突き"放つ"]
……う?
[マリーが必殺技を使い、サキが彼に対して警戒を強めた瞬間、彼の意識が正確に体を認識した]
……確か変に動悸が早くなって……それで?
[その後は思い出せない。ただ、体の内側から何か触れてはいけない声が聞こえたような気がした。しかしソレを確認するよりも、目の前で起きた出来事に、心は一瞬にして奪われた]
マ、マリィィィィィィィィ!
[技が打ち出されて少しのため、彼にはどちらが撃ったのかわからない。ただ、あんな技が当たれば防御しようとも重症になるのではないか? という恐怖心により、
・・・・・・・・
サキが知っているのと同じマリーを純粋に護ろうとしていた彼の叫びが響いた]
久鷹?
[不意に雰囲気が変わる。己に隠れていた少女──九尾もその様子に僅か安堵の色を戻すのだろうか。
響く叫び声。それは普段の久鷹そのものでもあり。少しばかりの安堵の直ぐ後に戦況を確認することとなる]
…止めるには、間に合わなかった、かな。
(にしても、あの久鷹の変貌振り。
この子──九尾も何か恐れるような雰囲気だった。
久鷹に憑いてるのは、この子じゃないのか…?)
[技は放たれてしまった後。止めるにはもう遅い。それに、今はマリー達の戦いより、久鷹の変貌振りの方が気になった。]
[動体視力を頼みに、紙一重を狙い放った一撃。だけど水の柔軟な動きには敵わなくて。
かわし過ぎた正面からの水蛇、その腹が曲がり進路を食い止める]
くっ!
[後もう少し、と言う所で剣先は届かず、僅かにその豊かな胸元を掠めるように過ぎただけ。
急ぎ後ろに引くも斜め後ろから迫る両側の蛇、そして上からの大きな顎は浮遊で逃げるコトすら許さずに]
――――……!!!
[声は水に飲み込まれ、くぐもるように響き。
やがて水の蛇が引いた後、口から水零し気を失った姿が*残った*]
[その場にいたメンバーには、ちゃんとマリーが勝利し、リカが負けるという真実が見えていただろう。
・・・・・
久鷹以外は
見えたのは、リカの放った水の蛇によって飲み込まれ、地面の上にくたりと倒れているマリーの姿]
……え?
[久鷹の膝が崩れた。
目の前に起きた現実が信じられない]
<なら信じなければいい>
[駆け寄りたいが、足がまるで石になったように動かない]
<これが天界のやり方だよ。二対一でマリー一人を徹底的に甚振ったんだ>
[マリーが動かない。そう。動かないんだ。動かない。うごかないウゴカナイ動かないうごかないうごかないウゴカない動カナイウゴカナ――]
ああああああああアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!
[激しい絶叫が久鷹ののどから迸った。
其れは全てに絶望し、悲嘆し、悲しみに塗れた叫び。永
・・
遠に続くかと思われた叫びは、ソレによって唐突に打ち切られた]
まさか勝つとは思わなかったからな。たっく、態々コイツの視野全てに幻見せなくちゃなんねぇなんざ、面倒くせぇ手間取らせやがって。
[ソレは立ち上がると、髪をオールバックに寝かしつけて、九尾よりも邪悪に笑った]
マリー、手前は役立たず、だぜ。
[倒れた璃佳に近付こうと歩を進めた時だった。マリーが勝ったはずなのに悲痛な叫びを発する久鷹]
…おい、久鷹!?
[どうした、と声をかけようとして、言葉が切れる。先程の気配が、再び現れた]
…っ!
貴様、やはり久鷹じゃねぇな!!
[邪悪な笑みを浮かべる相手に叫び、一度九尾を小脇に抱えて、久鷹の横からマリーや啓子、倒れる璃佳を庇う位置へと滑り込む]
[殺到する蛇をかわし、こちらへ迫ってくるリカ。それに一瞬怯むが]
……くっ!!
[正面の蛇の腹を間に滑り込ませ、進路を塞ぐ。しかしそれでも放たれた一撃は、辛うじて紙一重で避けることが出来、胸元を通り過ぎる。切り裂かれるキャミ。
後ろに引き、体勢を立て直そうとするリカに胸元を押さえつつ、冷や汗を流したまま引き攣った笑みを浮かべると]
……そうは──いかないヨッ!!
[両側から迫っていた2匹の蛇が後詰めで背後から迫り、さらに上の逃げ口は上空の蛇が閉鎖。
結果、]
どしゃっ!!
[水の蛇に呑み込まれ、溺れた事で気を失ったリカが地面に転がる。
眼鏡は蛇に呑み込まれた時に、どこかへ飛んでったのか、びしょ濡れでぐったりしつつも可愛い素顔を晒す。]
はあはあ……水も滴るイイ女になったジャナイ。
[肩で息しつつ、皮肉を言ってみる。]
[リカの傍らへと駆け寄って、脈を取る。
大丈夫、気を失っているだけだ。打ち所が悪かったりもしていない]
はいここまで。気が済んだ、マリィ?
でもこれ以上は…!?
[喉を押さえながらできるだけ静かな声でそういい掛けた時。突然に上がったのはヒサタカの悲鳴。そして]
な、なにがっ!?
[思わず叫びかけ、喉に走った痛みに慌てて口を閉じる。
滑り込んできたサキに少しだけ安堵の表情を見せながら、リカをどうにかこうにか抱えようと試みる]
…………え?
[突如聞こえた声に、呆然とそちらを向く。
そこにいたのは、ヒサタカなようでヒサタカでない存在。
だってヒサタカがあんな髪型をするわけがなく。
だってヒサタカがあんな喋り方するわけがなく。
だってヒサタカがあんな邪悪に笑うわけがなく。
でも、その肉体は確かにヒサタカのもので。
だから、]
……アナタ、誰?
[その呟きは、非常に弱々しいものだった。]
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