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― パソコン室 ―
[諏訪>>229の頷きに、楽しみです、とようやく慣れてきたように、どもる回数はじょじょに減っている。
開いた窓の隙間から冷たい風が吹き込んでくるのにゆるく瞳を細め、火照った顔にはちょうどいいと小さく息をついた。
もどってきた諏訪が覗き込んでくるのに驚いたようにまたたき、冷たい風が冷やした頬がまた赤くなる]
ど、どちらかというときっと私がお願いする立場だと思うのですがっ
[あわあわと近い距離に動転しながら早口で答え。
自覚がない様子にやはり天然、と内心で頷きつつ、近い距離でまっすぐに向けられる瞳に陰りが見えれば慌てて首を横にふった]
いえっ、そういう意味じゃなくてですね。
えっとその、あの、――す、諏訪先輩はかっこいいから、あんまり優しくされると勘違いする人が出てくるんじゃないかなあと、そういう話し、です。
―廊下―
[学長室を出た後、まっすぐパソコン室へ向かうつもりではないようだ。ふらふらと廊下を歩いている。]
はー。
登校、か……。
[ふと立ち止まり、窓からぼんやりと外の校庭を眺める。体育の成績表にはあひるが泳ぐほどの運動音痴だが、体を動かすことが嫌いなわけではなかった。
ただ、全てのことがだるく、やるせなく感じられて仕方なくなっていた。]
― パソコン室 ―
お願いするのはボクの方だよ。
だって、キミに断られたら響と二人で
代わり映えのないむさ苦しい会話になってただろうし。
華があると癒されるし、ね。
[屈託無く笑いながら桜子>>231に返事をする。
響もそれには同意するように頷いていた。
慣れてきたように思えた桜子が慌てる様には薄い色の眸が瞬き]
かっこいい……?
はは、お世辞でも嬉しいよ。
ありがと、桜子さん。
ボクは響ほど優しくないと思うけど、ね。
ね、どんな勘違いをするのか、聞いても良い?
[彼女の眸を見詰めたまま悪戯な笑みを浮かべる佑一郎は
桜子の言わんとしていることを少なからず察している様子]
『吊りたかったー吊りたかったー吊りたかったーYes!』
[ふと、ポケットにしまいこんでいた携帯電話から着信を告げる音楽―誰の作った替え歌かは忘れた―が流れた。
人差し指でメールを見て、差出人の名前にぴくりと肩を揺らす]
うわ、ひさしぶり…
[思わず口元をおさえ、文面をチェック。
そして、「LiG招待状」という単語を見て、眉間にしわをよせた]
……。
[少し迷って、文章を作り、送信する。
『うわ、ひさしぶりー!(●ノ▽`)ノ
そういえば、何か来てた気がする……(´〜`)あれマジなの?
諏訪参加するんだ?』
]
― パソコン室 ―
え、あ、えっと……そういってもらえるなら……
華というにはいたらないと思いますが、私でよければ。
[いや、きっと諏訪先輩と高峰先輩のからみならむさくるしいどころかそっち方面で需要はあるかも、とちょっと腐ったことを考えながら屈託のない諏訪>>233の様子と同意する高峰に狼狽しながらも頷きを返し]
え、諏訪先輩も高峰先輩もかっこいい、って評判、ですよ。
優しくない、って――〜〜っっ
[お世辞じゃないと首を振るものの、続く言葉といたずらっぽい様子にカァッと赤くなり。
あわあわと視線をさまよわせる]
え、えと、だから、その、ですね。
こう、自分に自信のある子だったりなんかしたら、えと、その……
き、きっと先輩が気があるんじゃないかとか、そんなことを、とかそんな感じで。
[狼狽えすぎてあっさりと白状しつつ、確かに優しくない、と心の中でまたもや絶叫だった]
― パソコン室 ―
[川島に続いてやってきた真崎たちへと諏訪が意識を向ければその間に息をととのえたりしつつ。
真崎と宮町にもう一度挨拶のために頭を下げた]
こ、こんにちは。
あなたたちも参加者、なんですね……あ、私は、百乃喜 桜子です。
よろしくお願いします。
[この短い時間でとりあえず自己紹介だけは慣れたらしい。
そこまであわてることなく声をかけつつ、じつは未だにIDをさらしていない桜子は、他のひとのIDも知らないままだった。
なので真崎たちがIDをなのるのなら、そのときにようやく自分のIDをつげるのだった**]
[握ったままの携帯から震えが伝わる。
話していた桜子と響にすまないと小さく断りをいれてから
メールの内容>>234を確認する。
顔文字つきのメールにくすりと笑みが零れた。
『主催者不明でマジか如何かアヤシイけど。
結構集まってきてる、から、もしやと思ってメールした。
響もいるし、こっちは参加予定、かな。』
スクロールしなければわからないほど長い行間の後、
『ヒマしてるなら春も来い。』
そんな言葉を付け足して、春へと送信した]
―廊下―
[学長の「お説教」と、「招待状」が指し示していた場所が一致している。ということは、学長は何らかの方法でこの集りのことを知り、何らかの理由でけしからんと思っているということだろうか、と唇に指を当てて考える。
もちろん、学長のもとにも「招待状」が届いているとは知る由もない]
ということは…俺にも雷が落っこちるってわけ、かな。
とっくに俺のライフ、0だって。
[ひい、と自分の肩を抱く。
とはいえ、諏訪王子様の言うことを無視することは出来なかった。
ぱたぱたと足早にパソコン室へと向かった]
サクラ サク。
春には少しばかり早いけど――…
ボクらにとってはとても縁起の良い可愛らしい華だよ。
[桜子>>235へと向ける淡い笑みは待ち遠しい春を思うよう。
褒め言葉が世辞ではないと伝える彼女に笑みを深め]
それが本当なら嬉しいな。
でも、こうして話してくれる後輩ってあんまり居ないんだよね。
部の後輩は別にして。
[試合の時は余り見覚えのない後輩が差し入れしてくれる事もあるが
それは学園の生徒としての応援なのだと思っていたから
周りに如何思われているのかなど当人は知らず]
気がある、か。
[彼女の言葉に少しばかり考えるように同じ言葉を繰り返した]
[さまよう眼差しを追うように桜子の眸を覗く仕草]
――…ああ。
こうして話すのは勿論……
キミに興味があるから。
[にっこりと人の良さそうな笑みを浮かべて彼女の言葉を肯定する。
――と、その直後、ふたたび鈍い音がした。
見かねた響が先ほどと同じ佑一郎の脇腹に肘鉄砲を食わせていた]
……ひ、びき。
さっきから、何の恨みがあるん、だ……?
[流石に堪えたのか佑一郎の柳眉がきつく寄せられる]
―パソコン室―
[フードをかぶり直し、そっと室内に入った。
すでに先客は何人かいるが、とくに声をかけることはせずに、まっすぐ諏訪の元へと向かう。]
来たよ。早いでしょ、褒めて褒めて。
相変わらず、イケメンだね。
あ、えーと、高峰くんだよな。ドモドモ。
[片手をあげて、軽い挨拶をする。
百乃喜にも「誰?」と思いながら軽く頭を下げた。]
― パソコン室 ―
――…っ、は。
次はもう少し加減しろ。
鍛えてなきゃ倒れてるところだぞ。
[じとりと響に訴えていれば再び携帯が震えた。
多少ぐったりしつつメールを確認する。
春からの返事>>238に淡い色の眸が数度瞬いて]
……ん。
なんでこの顔文字なんだよ。
ま、来るなら来た時に聞けばいいか。
[椅子に掛けてパソコンの置いてある机に軽く伏せようとすれば
呼んだ相手>>242の声が聞こえて顔を上げた]
早いな、春。ああ、えらいえらい。
ん、そんな冗談はいらないから、まぁこっち座れよ。
立ち話もなんだろ?
うーん、この、スルースキル。たまんないよね。
[適当に椅子をつかんで、椅子の背を抱きかかえる形で座る。]
えーと、元気そうだね?
進路とか…って、決まったんだっけ?
いいの?今の時期って、大変なんだろ?
[他人事のように話す。事実、ダブりのアズマには関係のない話だ。
下手すれば来年もこの質問を誰かにすることになるだろう。]
思いのほか元気そうで安心した。
[春へと向けた表情が綻びをみせる]
スルーしてないって。
褒められ足りないっていうならもっと褒めてやろう。
[座った春>>242の頭に手を伸ばすのは
撫でて褒めるという子供向けの褒めをしようとしての事]
ああ、こっちも元気だよ。
進路は決まった、推薦とれたからそっちに進む予定。
まだ面接とかあるんだけど、な。
少しくらい息抜きしても罰はあたらないだろ?
で、そっちの調子は如何なんだ?
[ゆる、と首を傾げて問い掛けた**]
― パソコン室 ―
なァに言ってるんだよ。
流したのは冗談にしか聞こえなかったからだ。
仕方ない、おまえが本気だって言うならその前提で応え直そう。
ボクがそうなら、春、おまえも十分過ぎるほどイケメンってことになる。
[泣き真似とわかっているから心配する素振りなく
春>>246へと向ける表情は酷く爽やかな笑みだった]
ボクの中で思いつく一番の褒めなのに。
[子供扱いと言われ困ったように眉尻を下げる。
春が顔を上げると同時に驚きから手を引っ込めて]
変なあだ名つけなくて良いから。
息抜きは今日一日の予定だよ、当然だろ。
――…なんだ、ボクがいないと寂しいのか?
[悪の道への誘いを引き止める言葉と思いことと首を傾げる]
部屋の中で哲学、ね。
まだ悟りを開く歳でもないだろ。
[誤魔化しの言葉を春から聞けば小さく息を吐いた。
佑一郎の柳眉が微かに寄せられて潜められる声]
――…なぁ。
もしかして、さ。
また調子が悪かったりするのか?
[青年の顔からは笑みが消えて案じるような表情が浮かんだ。
病床の友を見ているからこその心配が頭を掠めていた**]
[簡単な手当てを施した女生徒から再度謝罪と礼を言われると、気にしないでと微笑み。
歯切れ悪く急いでいた理由を話す様子には内心首を傾げたものの、名乗った彼女からこちらの学年を聞かれてあぁ、と。]
そういえば学年言ってなかったね、私3年。
って…あ、ちょっと、そんな謝らないで良いから!
先輩ったって1年しか違わないんだし、ね?
[部活の後輩には示しがつかないからと上下の差はつけさせていたけれど、部外の後輩にまでそれを押し付ける気はなく。
学年を教えたとたんまた平謝りのターンに入ってしまった友梨に慌てて、とりあえず話題を変えようと思案しかけた時。]
え、LiGのオフ会?
私もソレに呼ばれて来たんだよ。
[そういうと、鞄と共に床に落としていた招待状を拾い上げ。
ほら、と友梨にも文面がわかるように見せた。]
[招待状を見て、きょとんとした顔をしながらへー、と繰り返す友梨からIDを聞かれると、今度はこちらがぱちくりとした目を返し。]
え、kiyuriって…あのキユリちゃん?
覚えてるかな、私、firefly。
あ、えっと、蛍って言った方が思い出しやすいかな、男キャラばっかやってた、ほら。
もう半年以上離れてるから覚えてないかもだけど。
最後は確か…私がお爺ちゃん、キユリちゃん孫で縁故組んだんじゃなかったっけ。
[受験勉強で埋もれかけていた記憶を引っ張り出しつつ、知らずさきほどまでより砕けた空気になったのは同村者への親近感から。
もし彼女も覚えていてくれたなら表情はより嬉しそうなものに変わるだろう。
お互いに喋りあって、ふと思いついたように立ち上がった友梨に、キユリちゃん?と首を傾げたが続いた言葉に慌てて手と顔を振った。]
え、いい、いいよ、だって私も前見てなかったのが悪いんだし。
あ、ちょ、ちょっとキユリちゃん、待って待って、押さないで!
[背中を押されるように促されると、慌てて鞄と招待状を手に立ち上がり。
どちらにしろ飲み物調達は手伝うつもりだったけれど、押し切られるように自動販売機のブースまで*連れていかれた。*]
―パソコン室―
分かってないな、諏訪。
イケメンには、資格が必要なんだよ。
やめてよね、僕が諏訪に、かなうわけないだろ。
[諏訪の言葉>>247に不満そうに口をとがらせた。
天と両親から与えられる容姿イケメンに、老若男女に優しい性格イケメンと、運動神経にすぐれた身体的イケメン……心身ともにイケメンであって、はじめて「イケメン」と認められるのだ。
特に重要なのは性格イケメンであるかないか、ということだ。もちろん相性の問題もあるが、女性だけでなく男性にも「こいつになら俺のすべてをささげても良い!」と思わせなくてはいけない。これは小手先だけのスキルでは極めて難しい。
イケメンは嫌みではない。心からの称賛だ。]
俺ね、諏訪に忘れられちゃってたかと、思ってた。
置いてけぼり食らってるかんじで、ていうか実際そうだけどさ、さみしかったー。
[卒業しないで、という言葉はさすがにのみこんだ。
諏訪のことを心からすごいと思ってるだけに、感じる劣等感はより強いものだった。
心は焦るが身体は動かないものだ。椅子の背にあごをのせ、頭をゆらゆら揺らした。]
[諏訪の顔を見上げれば、そこには憂慮の表情が浮かんでいた>>248。
気まずい気分を覚え、頬をぽりぽりとかいた]
体調は……えーと、いいんだ。大丈夫。
去年よりは、ずっとマシなんだ、ほんと。
今年、ほとんど病院に、かからなかったし。
……まあ、外に出てないから、なんだけど。
[4月に風邪を重くして肺炎にかかり、入院が必要になるほど重症化してしまった。ついでに合併症もあれこれと引き起こし、秋頃にようやく退院できるかと思ったら久しぶりに帰った自宅の階段から落ちて両足骨折。ふたたび病院へ戻ることに。
回復したと思ったら院内感染にやられ…と、病気のオンパレードを経験していた一年だった。
医師たちには初めは憐れまれ、次第に呆れられ、最終的に「それが君だものね」と生ぬるい視線を送られた。
虚弱体質による自己免疫疾患のケがあるらしい。ひたすら情けなかった。]
家族が、うるさく言わないから、つい、ひきこもっちゃった。
その分、学長がすっごく、うるさいけどね。
雷、すごいんだ。さっきも、落とされたんだ。
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