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[ミリィの家を出てからの記憶は曖昧だった。
酒に酔うことは無いのだが、頭はずっとクラクラしていた。
イレーネがティルを人間だと告げたことは聞いた。
ブリジットが何か言うのも聞いた気が、する。
だが、肝心のミリィのことはちゃんと頼めたのだろうか。
後になってその記憶が曖昧なことを深く後悔する*ことになる*]
−回想/宿兼酒場にて−
[ハインリヒの促しに従うように、酒を呻る。
ティルは人間だと告げるイレーネの言葉を聞いて、ゆっくりとグラスを卓上に置いた]
そう。
視られたんだ、ティル――
どうだった?
[少年に感想を問うてから、あぁ、と声を漏らす]
別に、本人が目の前にいなくてもいいのか。
つい、よくある占い小屋を思い浮かべてた。
子供を疑わなくてよくなったのは、僥幸かもね。
でも、ユリアンやミリエッタを占おうとは思わなかったんだ。
[女将が、二人のもとに食事を運んで来る]
イレーネがその人を信じられても、
他の人はどう思うかなんてわからないのに。
それとも――もしもの事を考えると、怖かった?
[弟の問いかけに、姉が諫めるような視線を向けるのが解る。占い師と名乗り出た少女の、精神的な疲労を考えての事か]
あぁ、悪いね、食事の邪魔はしないよ。
[手伝うように言われ、会話を続ける事は出来なかった]
[給仕に戻ったところで、酒を飲み干すオトフリートの姿を認めた。座る位置も注文内容も珍しく思えて、カウンターの内側から声をかける]
御医者様も今日みたいな日は、飲まないとやってられない?
[問いに返される言葉は、明らかに上の空と言った風で。
酒に酔っている所為だけとは思えず、かと言って、自衛団長の事が原因にしては、何処か奇妙で。しかし、その正体は掴めぬ侭に、その場を離れた]
[そうして、先の視線は感じていたらしく、エーリッヒと共に立ち去るユーディットへと顔を向け、笑みを作る]
またおいで。
[若干他の客に投げるのと異なる言葉には、「知りたければ」という意図が籠められていたに違いなかった。
扉が閉まると、突っ伏すハインリヒに向き直り]
帰るのが厭なら、泊まっていって構いませんよ。
一人で家にいるよりは安全かも。
――御安くしておきます。
[*にこやかに、言い放った*]
報告……大変な事、って?
[唐突に切り出された言葉に、ごく何気なく問い返し。
その内容に、思わずきょとり、と瞬いた。
述べられる推理の一部には、思わず突っ込みを入れたくなった部分もあるのだけれど、それは抑えて]
……ん。
ありがとう。
[信じる、という言葉に、微かに笑みつつ、こう返す]
そうだな……静かで散歩するには悪くない夜だが。
一日ばたついてたし、帰ってのんびりしたいしね。
[もっとも、『のんびり』する前にやる事があるのだが]
[自宅に帰り着くと、手首の手当ての事を言われるものの]
……ああ。
でも、急いで調べたい事があるんだ。
だから、後で構わないよ。
[その間に、食事の準備をしておいて、と軽く言って、足早に自室へと向かう。
……部屋に戻った所で、零れるのはため息一つ]
信じる……か。
[小さく呟き、ここ数日何度となく睨むような視線を向けていた机の上の箱を見やり。
軽く蓋の上の装飾撫でた後、そっと開く。
中に収まっているのは、一振りの短剣。
柄に鮮やかな紅の石をあしらった銀色のそれを、しばし、見つめて]
別に、必要ないと思っていたんだが。
もう二度と、使う事もない、と。
……守りたいとか、亡くしたくないとか。
そこまで大事に思えるものなんて……俺には、ないし。
[けれど、と。
呟きながら、左の袖を捲り上げ、右手で短剣を手に取り、鞘から抜き出す]
それでも……死んでほしくない相手がいない訳じゃない。
それに、あんなもの見ずに、見せずに済むなら……その可能性ができるなら、やった方が多少はマシだ。
[呟き、見やるのはここ数日右手で抑えていた辺り。
そこには、翼か何かにも見える痣のような形が浮かび上がり。
その上には、刃物による傷痕らしきもの。
ふ、と、一度目を閉じ、それから、開く。
緑の瞳に宿るのは、いつになく、真剣な光]
Ich bete.
Ich fordere es.
Macht, es zu schützen.
Treiben Sie an, um Sie nicht zu verlieren.
Deshalb werde ich eine Versiegelung lösen.
Durch Macht von eigenem Blut.
[言葉の最後と共に、左腕の翼の上に、短剣の刃を食いこませる。
走る激痛。
しかし、紅はすぐには零れず。
代わりに、短剣の柄の石が鮮やかな──燃えるような色彩を際立たせた]
……ってぇ……。
これもあるから、やりたくないんだよ……!
[鮮やかな色彩を確かめると、ぶつぶつと文句を言いつつ、短剣を腕から離して机の上に。
近くにあったハンカチで左腕を押さえると、それは瞬く間に紅に染まった]
……さて。
また、怒鳴られるか、これは。
[ぽつりと呟く言葉が妙に現実的なのは、痛みを紛らわせるためか。
それとも、異端の力を解放した事への幾つかの感情を*誤魔化すためか*]
ええ、酔いたいわけでもこれで酔えるわけでもないのですが。
気付けにはなるかと思って。
[カウンターの中へと顔を上げて頷いた。
二杯目を頼んだ濃い褐色の蒸留酒もまたたくまに消えてゆく]
あの後何か。
ああ、イレーネが視たと。
ティルは信じて良いのですね。それは良かった。
[ぼんやりと返す言葉には実感らしきものがない。
給仕のためにかホールへと戻るアーベルの背を見ながら]
後はブリジットの聴いているものが囁きでないとなれば、か。
[ポツリと呟いたのは誰にまで届くものだったか。
どこか怯えたところのあるエルザに溜息をついた]
…お代わりください。
[三杯目の消える勢いも早い。
飲み終わると代金をカウンターに置き、立ち上がる]
やはり無理ですね。
大人しく戻ります。
[エルザのホッとした様子に気付いてしまうと、何を言う気も起きなくなった。
他から掛けられる声があっても反応は薄く、僅かに紅潮した顔で首を振りながら宿を*出て行った*]
─酒場・回想─
[出されたジュースを飲みながら、入って来た人たちに挨拶をする。
程なく様子を眺めていれば、イレーネの口から自分の名前が出てきたのに気がつき、そちらを向いた]
ん?俺の名前?
[よくよく聞けば、イレーネが俺を『視た』という話で。周りにいた幾人かの視線が、こちらを向いた事に気がついた。そのうちの一人、アーベルに声をかけられては]
どうだった?っていわれても…俺自身まーったく気がつかなかったしさ。
俺としちゃ、ばーんと狼見つけて欲しかったし、もったいなかったって気もするんだけどなぁ…
[何か釈然としない表情で、ジュースのコップを弄ぶ]
ま、しょーがねーなぁ。
[ひょこりと椅子から立ち上がる]
それじゃ、遅くなる前に、帰るとすっか。
[ジュースの御代をテーブルに置いて、酒場を出ようとする。
『一人で大丈夫かい?』という女将さんの声がするが]
だいじょーぶだって。大体、この前に自警団の連中がたむろしてるはずだしさ。
監視も兼ねてとか言って、送ってくれるだろ。
[高圧的な自警団員の表情を思い出せば少し憂鬱にはなるが。
手を振って、酒場から*出ていった*]
[アーベルのイレーネを問い詰めるような言葉。
料理を口に運んでいた手を止め、言葉を発す]
……そう言うてめぇは。
同じ立場になったらそれが出来んのか?
そうやって簡単に言えるのは、同じ立場に居ないからだ。
そう言う台詞は同じ場所に上がってから言いやがれ。
…出来たらの話だがな。
[人と人狼を見極められるのはイレーネのみ。
そう信じているために出てきた言葉。
アーベルが同じ力を持つと言うことをユリアンはまだ*知らない*]
[帰宅するとすぐ、痣になった手を診せるように言う。が、先に食事の準備を、との声に嬉しくなって、はい、と明るく返した。]
あんなことがあった後だし……。
今日は肉料理は避けたほうがいいかな。
[でも魚も特に買ってないし、今日はベジタリアン気分で。ジャガイモと野菜のオーブン焼きなんてどうかな、と、キッチンに立ってくるくる考える。先日家で作ったスープの残りがあるからそれも一緒に、などと、野菜を切りながらメニューを組み立てて。
誰かを信じられる――信じたい、ではなく、信じられる、ということが、これほど嬉しいことだとは、思ってもみなかった。]
こうやって、信じられる人が増えていけば。
皆で人狼を追い詰めることもできるかも。
[ふと、またおいで、と言っていたアーベルの顔を思い浮かべる。]
うん、エーリッヒ様は人狼ではなさそうだし……
話しても構わない、よね。
[確認するように呟いて。
そうこうしている間に、料理はできあがる。]
[テーブルに料理を並べると、救急箱を取ってエーリッヒの部屋に向かいノックした。]
エーリッヒ様、お夕飯の支度が整いました。でもその前にさっきの手当てをここで済ませてしまいま――
[言いながら何気なくドアを開ける。
デスク横に立ち尽くすエーリッヒの姿が見えたのは、その腕を押さえる朱く染まった布から、ユーディットの視線が動いた後だった。]
……な。
[口がぽかんと開かれる。一瞬の空白。
すう、と息を吸い込んだ。]
何やってらっしゃるんですかっ!!
[慌ててエーリッヒの傍に駆けつけ、その傷の具合を診ようと手を伸ばす。机の上に置かれた奇妙な短剣に、ちらと視線が向かった。]
どうしたんですか、自分でやったんですか?
何を馬鹿なことを……まさか間違えて切っちゃった、なんて言い逃れする気はないですよね?
[じい、と睨むように*エーリッヒの顔を見上げた。*]
[予感、的中。
聞こえた声に、考えたのはそれ。
とはいえ、やると決めたからにはこの流血は避けられず。
そしてそれにまつわる事情を知られたとしても差し支えない、と思える相手が限られる現状では、治療の事まで鑑みると自宅でやるしかない訳で。
こうなるのは、ある種の必然なのかも知れないが]
間違いです、と言って、信用してもらえるとはさすがに思ってないよ。
なんというか、ちょっとした、魔除けのおまじないをね。
……少し切りすぎたかも知れないけど。
[睨むような視線に対し、返す言葉は常にと変わらず、軽い。
『魔除けのおまじない』。
それが意味する所を説明するか否かは、*未だに迷いの内*]
先ず、力があるという前提で。
出来るかと言えば出来るだろうね。
するかと言えば、しない。俺なら、人狼を見つける事を第一に置くから。
昔から村に居るティルを対象に選んだのは、
己にとって信じられる者を増やしたいから、
人間と証明されれば傷付けずに済むから、
そういう思考かと思ったんだよね。
俺には無いから、その考え方。
そういう手法でいて、もし人狼だったら如何する気かなって。
違ったら違ったで、理由が聞きたくて。
力が無いなら無いなりに、
別のやり方で見つける事も考えなよ、若者。
俺は、自分に視えない部分は見る心算で、
こうして話しているに過ぎない。
喧嘩を吹っ掛けたい訳じゃないさ。
力が使えると名乗り出たからって、
はいそうですかと信じられない捻くれ者なんでね。
[それは、周囲の気配が幾らか少なくなって来た頃の事。
ユリアンの態度に怯む素振りも見せず、微かな笑みすら浮かべて、アーベルは*言った*]
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