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―村の通り―
繰り返されると面倒だからな。
……まったく効果のねぇ奴もいるわけだが。
[ユーディットとか、とこの場にいない者の名前を挙げたりして。
エーリッヒと、ついでユリアンにも肩を叩かれれば怨めしそうにそれぞれを見た。
それから]
ああ、イレーネ。
頼まれたものできてるぞ。
[ふと思い出して声を掛けた]
[ゲルダが立ち去るのを見送り、
イレーネとゼルギウスの話は終わるのは待つことにした]
難しいものだ、いろいろと…
[小さく、本当に小さく呟く声は、誰にも聞こえなかっただろうか]
─…→村の通り─
…………んん?
[ユリアンの家に向かう途中、見知った団体を発見。その中に目的の人物も発見。]
おーい、ユリにぃ。それにエーリおにいちゃんにゼルさん、ゲルダおねえちゃんにレーねぇにウェンも。
[そう言って手を振りながら駆け寄ると、首をこてり。]
どうかしたの? こんなところに集まって。
─村の通り─
あ、待ってゲルダ。
あたしとユリアンもギュン爺のとこに…
[ゲルダがギュン爺のところに行く、と聞いて声をかけたが、ゼルから頼んだものが出来てると言われ、そちらを見。]
え、もう用意してくれたの?
昨夜遅かったのに…ちゃんと寝た?
─村の通り─
……あれ、ゲルダ何か様子変?
[ユリアンに頭を撫でられる様子を見ていたが、安堵するでもない様子に首を傾げた]
おや、ベッティ。
ウェンデルがゼルギウスにお説教食らってるのを見てたら人が集まっちゃってさー。
[駆け寄って来たベッティに端折りすぎた説明をして笑いかけた]
あれ、ベッティおはよう。
[こちらに駆けてくるのを見ると、微笑んで。
どうしたのと聞かれれば苦笑した。]
うん、いつも通りゼルがウェンをお説教してたとこだよ。
ベッティはどうしたの?
―村の通り―
くっ…
それを言われると弱い…!
でもちょっとからかっただけだよ昨日は!
[エーリッヒに本気で言い返した。知らん振りされたことに、思わずじとっと見てしまうが。]
それを言うなら僕のところにも来るよ、ミハエル。
いつの間にか本を読んでいる。
[何の気なしに言っておいた。]
そうそう、あのきのこの。
ゲルダ苦手だって言ってたけどパンを作るって。
[言いながらゲルダを見る。]
―村の通り―
[噴き出したウェンデルはやっぱり睨んだ]
おう。
[現われたベッティにはやはり片手を挙げた。
説明は他に丸投げるつもりらしい]
早ぇほうがよかったんだろ?
仮眠は取ってる。
[イレーネにはそう答えた]
─道具屋─
[落ちた視線、口を開きかけて、迷うように閉じる。
>>256 愛称を呼ばれて顔を上げて、]
伝えるのが、この、ボクの仕事だというのに。
…… 押し黙るでは。語り部、失格だ。
[引き結んだ口元。笑みのカタチを模そうとするも、あまり上手くはいかず──溜息になり]
はっきり見れたわけではないから、
わからないけれど。
朝方、夢を──みて。
たぶん、
あ、そうだった。
[エーリッヒに声をかけられ、思い出したように足を止めて。
篭の中の包みを取り出した。]
これ、新しいの…ってわけじゃないんだけど。
緑きのこを使ったパンと、この間の蜥蜴入りのパンを、エーリが言った通りに作り直した奴。
[包みの中には、こねて焼いた肉の上に薄く切った緑きのこを並べたものが挟んであるパンと、
小さく切ったトカゲと赤い香辛料が練りこんであるパン――見た目がレーズンパンのレーズンの部分が蜥蜴の顔とか手とか足とかになったようなものへと更なる進化を遂げていた――が入ってある。
それをエーリッヒに渡した。
それから、今度はイレーネの方へと近づいて。]
あとイレーネにはこっち。
レナーテが挽肉持ってきてくれたから、狩りに行くのにお弁当用に肉入りのパンにしておいたの。
[それにも緑のきのこが使われていたりするが。
3人分あるから持って行ってと彼女に渡しておいた。]
―村の通り―
うんまあ、次は投げない。
本当にごめんね、ゲルダ。
[視線と頷きの意味はよくわかるのだった。
すまなそうに謝って。]
あ、ベッティ。
偶然だからね!
見世物だったわけじゃないから!
普段から人の健康にけちつけながら、ゼルが倒れることはしない、はずだ。
[イレーネとの会話にはそんなフォロー、
ウェンデルの文句があればそちらを見て、無言のままに、何かを訴えるように見て、
少しして視線をはずしただろう]
どうせ目的地同じなら、歩きながらで、話も大丈夫じゃないか?
[ゼルギウスにはそう提案して、他の皆はどうすると言うように周囲に視線をめぐらせた]
おはよー。
[挨拶をされれば、にっこりと笑顔で返す。
そうして、集まっている理由を聞くと、はぁと息を吐き、]
……ウェーン? まぁた何か不摂生なことでも言い出したのー?
いい加減にしないと、ゼルさんも愛想尽かしちゃうぞー?
…………もちろんわたしもね。
[そう言って、ギロッとウェンデルを睨んだ。]
─村の通り─
ゼルギウスをからかうって……お前勇気あるな。
[真顔でじっと見つめて言った。普段の自分の行動は棚上げ]
あ、そうなんだ。
アイツ色んな事知りたがってるからなぁ。
ウェンデルのところなら、本が沢山あるからお邪魔してるのか。
いつも妹がお世話になってます。
[改めてお礼を言って軽く頭を下げた]
苦手…そうだったのか。
大丈夫かな、作るの。
[味見はどうしてもしなければならないだろうから、と少し心配になった]
[その矢先にゲルダから包みを渡されて]
お、もう出来てたのか。
じゃあ後で食べてみるよ。
今は朝ご飯食べたばっかりだから。
[感想はまた後で、と告げて、包みを少し覗いてみた]
…………。
[蜥蜴を模したパンと目が合いました]
─村の通り─
あぁ、うん…たしかにそう言ったけど。
ごめんね、急がせちゃって。
ありがと、ゼル。
[申し訳なさそうにするものの、仮眠はとった、と言われれば、そう?と首をかしげて。]
でも、無理しないでね。
ゼルが倒れちゃったら人のこと言えなくなっちゃうよ。
[ゼルもギュン爺のところに行くとこだったと聞けば、ゼルも?と不思議そうに見て]
それじゃ、ゼルも一緒にギュン爺のとこ行こう。
その後ゼルの家に取りに行かせてもらうから。
─道具屋─
[頼んだ酒瓶は重く。胸に抱くようにして、
レナーテが傍に来るのも判って、、
そちらにも視線は投げる、けれど]
…だから。
出かける前に、確認を──しに。
いかないと、いけないと、思って。
[伝えた言葉の影響の方が──気になるようで。
視線は、ユーディットの方へ戻される。]
─道具屋─
ふにぇ……?
[告げられた言葉。
最初は意味がわからなくて、思わず惚けた声が上がる]
……待って。
なんで?
だって……。
だって、死神を寄せるのは、『しるし』あるものだって……。
[思わず口をついたのは、こんな言葉。
実際には、それ以外の者も刈られはするのだろうけれど。
一番狙われやすいのが、『しるし』──花の形の紋様を身に帯びるものだと聞かされていたから]
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