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[がばー、と抱きつくと、思い切り頬擦り。すりすりすりすり…]
おーはーよーう!
元気だった!ねぇだいじょうぶ!?
……いや、いい。
気にせんでくれ。
[謝罪の言葉に、一つ、息を吐く]
知を持つ者の極度の秘匿は、停滞を招く。
……何より、俺自身、いつまで生きてられるかわからんからな。
話す機会があるのは、悪くない。
[告げる言葉は本音。
例え、相手が何者か知れずとも]
……頭痛が治まってから、行く。
気にせんで、行ってくれ。
[問いには、短くこう返した]
[それから暫くの間、再び部屋に戻って熟考していた。
主に、彼女を殺すなら何時が一番良いのか。
そんな事を中心に。
当初の目的、ライヒアルトに会う事はすっかり忘れていた。
どれくらい考えていたか。喉の渇きがきつくなる。
そういえば、一度食事に降りたつもりが、何も手にしなかったっけと。
再び部屋を出、厨房を目指す。
ライヒアルトらが出てくる前に下りた為、結局誰にも会わずに厨房へと。]
[家主の声。
暗き翠を、そちらに向ける]
……ああ。
冷えるな。
[返したのは、短い言葉。
痛みの原因はわかるが、それを感じる理由はわからず。
それを抑えるためか、常になく、言葉は少ない]
[子供は、飛びついて来たベアトリーチェに、突っ立ったままで目を瞬く]
ベアトリーチェ、おねえちゃん?
[少女が人狼かもしれないという危機感は、見えない]
[昨日、ゼルギウスに抱えられたいたことを思い出す。
ベアトリーチェの来た方向へと、目をやった。
離れた位置に、彼の姿が在る]
…………。こんにちは。
[ほんの少し、歩みを向け。声をかけた]
ピースが足りなければいつまでもパズルは完成しないしな。
[笑いかけて]
ああ、無理はするなよ。
[気遣うように声をかけてから、思案した面持ちで立ち去り、
途中で振り返り]
象徴するものってなんだ?
他はなんとなくわかるんだが。
―厨房―
[はたり、ヨハナから聞く話に、瞬きを交えて聞く]
…人狼そのものが、居ない?
[少しばかり言葉を探し、辿り着いたのは]
それなら。自衛団長様の事は。
確か…人では出来ないような、やり方だったと伺っていますが。
[最後の問いかけ、微かに睫毛を伏せて呟くのは。
明確に問いに答えるでも無い、希望の形]
居てほしくは、無い、です。
―厨房―
[厨房へと顔を出すと、丁度ゲルダとヨハナがいた。]
ゲルダにヨハナ婆か。
ゲルダ、悪い。水を貰えないか?
[先に厨房に立っていたゲルダにそう頼んだ。]
[会話の内に入るつもりは無かった]
[だから離れた場所に居たのだけど]
ぁ……こんにちは、ウェン君。
[声をかけられたのは少し意外だった]
[弟に似た姿]
[意識が、揺らぐ]
[傍目からはどこかぎこちなく見えたことだろう]
[振り返ったところでエーリッヒに気づき]
ああ、ちょっとばかし冷える。
病み上がりのところライヒアルト借りてた、悪いな。
[エーリッヒに応える]
……言葉の、通り。
神の加護を、受け、それを。
象徴として、身に宿すもの。
[マテウスの問いに返すのは、端的な言葉。
双花、とは、口にしなかった。
蒼と朱、双方を守ることは難しいだろうと思いながら、それでも、と]
そんな状況で長話?
[苦笑いを二人に返す。
マテウスには一瞬きょとりとして]
いや、借りてたって。
俺の持ち物じゃないし。
[その表現もどうかというものになったが]
イヴァン。
[横を抜けてゆくもう一人の幼馴染。
名前は呼んだが、強く引き止めることはしなかった。
信じていると、そう言うことが出来なかったから]
―厨房―
ナターリエ。うん。
[小さく、こくり、と頷き。陶杯に水を汲む]
飲み物だけじゃなくて、少しは食べなきゃ駄目だよ。
[陶杯と共に差し出すのは、兎の形の林檎たち]
[ベアトリーチェに声をかけられて振り返り]
…おはようございます。
[覇気のない挨拶を返す。
見定めるような眼差し。
転じて、ゼルギウスに戻した]
[ぎゅー、と抱きついたまま]
色々あったけど…元気だった?
人狼にギュンターさんが殺されちゃってから、何か色々あって会えなくって…。
心配してたんだ。あ、わたしも人のこと気にかけてられる状態じゃないけど、でもね。
そこよ。
[ギュンターの話が出ると、老婆は人差し指を立てた]
どうも私の聞いている話と、他の人の話にブレがあるような気がするの。
ギュンター坊やは、つららが体中の奥深くに刺さって死んだとは聞いても、人狼に食べられた、という話は聞いていないわ。
もし、人狼がいたのならば、何故、殺すためだけに殺したのかしら?
それに、つららが奥深くに刺さっただけ、というのは、本当に人には出来ないような殺害方法なのかしら?
……可能性としては、人狼の名を借りて、誰かが私達を陥れようとしているとか、そういう可能性のほうが高くないかしら?
―厨房―
ありがとう。…ああ、ちょっと色々あって忘れていた。
[そう食に関しては厳しい親友から水を受け取り先ず口をつける。よほど乾いていたのか中身が半分減った。
共に差し出された林檎の形に、微か笑む。なんだか仄々しい感じがしたからだ。
遠慮なく一つ摘まんで口に入れた。
しゃりと、良い音がなり、林檎は砕けて消えてゆく。]
なんか多いな…、要素。
[正直な感想を口にし]
どこかにいるかもしれないってことか。
逆にいなければ伝承は関係なしと。
[脳裏にウェンデルの腕に見えた朱花がよぎり]
まさか…な…。
そうだ、忘れたことがひとつあった。
[ポケットから鎧の破片をとりやすいようにゆっくりと投げてよこす、
ライヒアルトが受け取り確認したあとに]
昨日、アーベルが廊下かけていくときに落しっていった。
それ団長のだろう。
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