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[クローディアが倒れ、シャロンがクローディアの横で見守るようになって、一体どれくらいたったのだろう?
その間、シャロンは一睡もすることなく、ただひたすら待っていた。
色々と思考は複雑に。
もはや、何を考えているのか分からないほど複雑にいろんなことを考えている。
それでも、心の中で一番の割合を占めているのはいつも―――不安の二文字で。
もしかしたら、もう目覚めないのではないかという不安が、シャロンの心を段々と侵食していった]
・・・。
[いなくなってほしいのに。
憎んでいるはずなのに。
それなのに。
クローディアがいなくなることは、とても悲しくて。
自分でも抑えきれない感情を胸に秘めたまま、シャロンがクローディアの腕を握り締めた]
早く・・・起きなさいよ・・・。
いつものように笑いなさいよ・・・バカ・・・。
[夢現の中を彷徨っていた。
星々の光は数多の運命を映し出して彼女を翻弄する。
その洪水に押し流されそうになった時、腕を掴む温もりを感じた]
……ぁ。
[フワリと意識が浮かび上がってゆく。
閉じていた瞳をゆっくりと開けばそこには幼馴染の姿があって]
……シャロン。
ありがとう。
[細い声で感謝を告げながら微笑んだ]
[半分覚悟していた。
もう、クローディアの意識は戻らないのだと。
そう思った直後。
シャロンの目の前で、ゆっくりとクローディアの瞳が開かれた]
クロ・・・ディ・・・ア。
[絶望していたのに、希望がそこには与えられて。
信じれば叶うものもあるのだと見せられて。
思わず、涙が流れ出したが、とっさ的にそれを隠すように俯きながら、涙声でシャロンが言った]
・・・遅いわよ。
本当に・・・いつまでたっても寝坊するんだから・・・貴女は。
[そして、最後に小さく付け加える]
おはよう・・・クローディア。
ありがとう。
[涙声が聞こえてくる。
そっと手を伸ばして彼女の頬に触れた]
おはよう。
また心配掛けちゃったね。
ごめんなさい。
シャロンが手を握ってくれたから、戻ってこれたわ。
[そのまま微笑んでいたが、不意に小さく咳き込んで]
石に、同調しすぎちゃったみたい。
こんなに強い石と出会ったのは、久しぶり……。
[咳が止まると大きく息を吐いた]
[昼過ぎ。鼻先を掠める暑い夏の日差しに目を覚ました。
くあ、と欠伸をして、ベッドの上を見遣る。
既にディーノの姿はなく、部屋のドアはいつものように僅かに開いたままになっていた。]
また外に行ったんかな……。
[窓の外では太陽が眩しく輝いていて、その様子に顔をしかめる。
長い毛を持つパトラッシュは、寒さよりも暑さを苦手としていた。今日は外に行くのは止めようか、とぼんやり思う。さりとてこの閉め切った部屋もなかなかに暑いことは確かで。軽く伸びをしながら起き上がった。]
[涼を求めて廊下に出て、階段を下りる。
1階は窓が開け放ってあるせいか、2階の部屋より幾らか風が通っていた。適当な場所に落ち着いて、軽く目蓋を閉じる。
暫くそうして床の冷たさを楽しんでいると、ふっと目の前に何か気配を感じた。ぱちりと目を開ければ、何とも言えぬ表情のマスターがパトラッシュの鼻先にソーセージやらパンやらが乗った皿を置くところで。小首を傾げて見上げると、ふん、とおおげさに鼻を鳴らされる。
ああ、ディーノの心遣いか。
そう気付いて、感謝しつつゆっくり美味しく頂いた。
快適な空間。ふわぅと欠伸をしながら。手伝いに来たリディアが働く様子など眺めながら、時を過ごす。]
本当よ。
・・・いっつも、心配かけさせるんだから。
[涙声のまま呟いていたが、クローディアが咳き込むのを見ると、小さくかぶりを振り、一度だけ大きく息を吐いた。
次には、いつも通りの声と顔に戻っている]
無茶はしない。
約束だったはずよ。
もう、やめなさい。あんなこと。
いくら誰かのためだとはいえ、貴女が倒れたら悲しむ人は大勢いるのよ。
誰かの為に、自分を犠牲にしたら本末転倒じゃない。
・・・と。お小言はもういいか。
とりあえず、もう少し休んでおきなさい。
今、簡単な食事を持ってきますから。
ええ……でも……。
……うん、ありがとう。
[何か言いかけたものの、親身に心配してくれるシャロンにそれ以上を言うことは出来ず。
ただ感謝の言葉だけを紡いだ]
─村外れの丘/夕方─
[自宅と、丘と。
果たして何回往復したのだろうか。
備えておいた方がいいから、という理由で、村中駆け回って薬草を集めた気がする]
……ふぅ……これで、最後だけど……ちょっと、休んでから、かえろっと……。
[呟きと共に、息を吐いて。
薬草の袋を傍らに置き、しばし、ぼんやりと村の様子を見つめる。
いつになく、慌しい村。
10年前もこんなだったろうかと、ふと思いをめぐらせて]
[夕方。あれからふらふらと村の中を見て回り。やはり崖崩れの慌しさはどこへ行こうとも消えなかった。時折丘に目を向ければ、丘と自宅を行き来しているらしいエリカの姿が見えて。頑張ってるなぁ、とその姿を眺めてみたり]
[最終的に行き着いたのは広場のそばにある教会。一歩足を踏み込めばそこは外の喧騒から隔離されたように静かで、厳かな雰囲気を醸し出している]
…死せる魂は何処へと…。
忌むべき原因より散りしものは、光の国へと舞い降りることが出来るのか?
父さん、母さん…まだ、苦しんでる?
…ディ…君はまだ僕の傍に居てくれてるよね…?
[教会の奥、祭壇の前。両の膝をつき、見上げる形で呟く。その顔は泣き出してしまうかのように歪んだ]
ん……。
[ふるり、首を振る。
また、感じていた頭痛。
薬草採りに集中している時は、意識をそちらにむけずに済んでいたから、なんともなかったのだけれど。
こうやって落ち着いていると、ふと、頭から離れない単語に意識は向かい。
……それは、頭痛を呼び起こして]
ほんとに、なんなんだろ、これ……。
考えるなって事、なのかな……でも、なんで?
ここに来る前のボクに……これに、関係があるの?
[答える者のない疑問を呟きつつ、ぎゅ、と左の肩を掴んで]
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