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[ そういえばと。]
アヤメ殿は金の鳥はご覧になりましたか?
ネロ殿が先程、見たと言っておられたのですが。
[ 相手に気遣う素振りは全く見せず、問いかける。]
改名すれば良いほどだな
[リディアの言葉に、あきれた声で狐は言う。
次いだのは少々、寒気のするように愉しい声。]
手癖の悪い。少し躾が必要か?
ん……ああ。
[ロザリーの問いに、ちらりとそちらへ視線を向けて]
見るには見たよ。
ただ、アレが何かまではわからんね。
知ってそうな子は、今は参ってるようだし、落ち着いたら聞いてみるといいさね。
[答える声は、どこか素っ気なく]
[アヤメに見せられたエリカの様子に眉を潜めつつ]
そっかぁ……。
ってそういえば、今ここにカレリンがいるんだった!
[すでに抱き枕状態で、自分自身忘れかけていたが]
少し見てもらったほうがいいかなぁ?
それに家で寝てもらえれば、起きた時にすぐに御飯の準備はできるよ!
[と、薄い胸を張ってみるが、アヤメには敵わない]
[語尾の上がりが、疑問のためでないことに気付けば、さて、どう反駁しようかと頭を巡らせる。
けれど、自身の責任を指摘されれば、実に返す余地がなく、うぐ、と押し黙った]
いや、でも…、今、ストレスの原因になったのは、俺じゃないと思うんだが。
それでも、この仕打ちは仕方ないもんなのか…?
[どうしても、今までより語気は弱くなる]
[泣き言を口にしたカルロスに...は仰々しく溜息をついて]
何言ってるの!
これが鷹や鷲なら、もうカルロスさんの頭には爪がググィ! っとめり込んですごい事になってるんだよ!
[そう言いながら、軽くカルロスの頭を掴んでいるラウルの足をぽんぽんと叩いた]
あは、うん。そうなんだ〜。クローディアは見てないよ〜
堕天尸はわかんな〜い。どんなのが堕天尸なのか知らないからね〜
[吐息をつく様子を察するほどの器用さもなくいたが]
でもでも、堕天尸を結界樹の中にいれたら、そのまま出さないのかな?
出せるんだったらクローディアも出せるんじゃないのかな?
クローディアは、清めの対象にならないって聞いたよ。
でも清められたものはどうなるのかな?
[それは問うているというよりも、ただ疑問を口にしているだけというようで、うんうんとうなりながら、首をかしげる]
……忘れてどうするんだい。
アンタはホントに、目の前の状況以外は見れてないねぇ……。
[リディアの言葉に、ため息と共にこんな言葉を吐き出して]
まあ、診てもらうつもりもあって、こっちに連れてきたのはあるけど。
……アタシ自身が今、そういうのに乗り気でないんでね。
気が乗らないのがいちゃ、宴席も興ざめになっちまうだろ?
[アヤメが夕食を断るのに、そっと安堵の息を吐き、ラウルが離れたことで軽くなった頭を上げる]
いやいやいや、リディちゃん、それは言わないで…じゃなくて、誤解なんだって昨日言ったでしょうにっ!
[顔を上げるなり、問題発言にツッコミを入れ。
その直後のケイジの声音に、身を強張らせた]
[馴染み深い気配を感じ、視線を向ける。
黙礼するジョエルに頷きを返し、長老へ歩み寄る背を見た。]
…………無理をするなと言っても無駄だな。
倒れた時に休ませるか。
[限界まで無理をせねば眠れない時もあると、重い息を吐く。
目頭が痛み、指先で揉みほぐす。
その間にも広場では様々な会話が交わされた。]
[ 予想とは違う答えが返ってきて、きょとんとする。]
おや…そうでしたか。
ネロ殿の妄言ではないと…そういうことですか。
聞いてもあまり話してはくれそうですが。
後で彼女に聞いてみることにしましょうか。
ありがとうございます。
[ そう言って軽く頭を下げる。
自分に向けられている嫌悪には気付かない。]
巫女は堕天尸の力によって結界樹に押し込められた。堕天尸の力が弱まれば出て来る事も出来るだろう。
そのためには堕天尸を結界樹に封じて清めなければいけない。
堕天尸が清められれば、巫女も堕天尸となったものも虚の力から逃れ、無事に出て来ることが出来るだろう。
[幾分か判り易くなったネロの疑問の言葉に、淡々と答える]
うん! それじゃ看病は私がやるのだー!
[と、カレンの返事を待たずに決定してしまいながら、アヤメの食事辞退を聞くとんーと考え込んでから]
それなら後で差し入れもってくね!
[と、満面の笑み]
おやま、信じてなかったのかい?
[妄言、という言葉に、くく、と笑って]
ま、確かに、素直に話す坊やじゃあないがね。
[言いつつ、ジョエルと話すネロに視線を向ける]
嗚呼、ネロ殿が金色の鳥を見たと。
後で彼にお話を聞いてみては?
とっても不思議なお話をして下さりますよ。
[ そう言うもリディアの元気さには。]
…貴女、元気ですわね。いい意味で。
カルロス殿と食事してあげればいいでしょうに。
頑張っていらっしゃるようですし。
[ そう言って鳥に突かれている様子を見た。
ラウルのストレスの元を辿っていけば、
自分だということは想像もできないだろう。]
そうなんだー
[ジョエルの説明に頷く。ただいつもと変わらないのでしっかりと理解できているかどうかはわからないだろうが]
堕天尸を探すのは楽しいのかな〜
堕天尸は楽しいのかな〜
堕天尸がクローディアを閉じ込めたのは楽しいからなのかな〜
あは、わかんないや。でもわからないのも楽しいよね〜。
[と、ジョエルの気もしらずに、ただ赴くままに言っている]
[リディアがラウルを擁護することや、ケイジと結託することに、ものすごく抗議の一言でも述べたくなった]
……。
[お願いしますじゃないだろう、と言いたいのだが、ある種機嫌の良さそうなケイジの前では、何も言えず。
緊張した儘、少し恨みがましい眼でリディアを見た]
[元気がいい意味というのに、どういう意味なのかわかりあぐねて小首を傾げるが、質問をする前にロザリーから食事の話が飛び出した]
ん〜……。本当はラスさんも一緒だったから安全だったんだけどね! さすがにオーフェン一人じゃカルロスさんは止められないと思うの!
だからロザリんも一緒に食事♪
[どうやら決定事項のようだ]
[誤解というカルロスの言葉に、アンニュイにふ……と息をつくと]
誤解は誤解を呼んで、首が回らなくなるんですよー
[と、借金とごちゃ混ぜになった格言をひとつ]
信じるには少々、珍妙すぎましたね。
妄言はさすがに言い過ぎかもしれませんが。
[ 押し殺すかのよう笑うアヤメにそう返事する。]
ネロ殿のお話は面白いですね。
素直に全てをお話にならないところは同意しますわ。
[ そう言ってアヤメに視線を倣う。
あの2人で会話が成り立つのだろうかと。]
[ひょい、と空へと伸ばした手。
そこに、ストレスを発散させたサエーナ鳥がふわり、舞い降りて]
っとに、元気のいいこと。
[くすり、笑う]
ん、まあ、そこらも含めて、この子の面倒見るのは預かっているアタシの責任だから、そんなに気ぃ回さなくても大丈夫さね。
[余所から来た少女の処遇をどうするか、で揉めた時、長老相手に責任もって面倒を見る、と啖呵をきったのは一部のみしか知らぬ事だが]
差し入れ、ね。余裕があったら、でかまわないよ。
楽しまれても困るんだが……
[怒りを覚えるべきところなのかもしれないが、ここまで調子がずれると向ける矛先さえ見つからない。溜め息をついて額を覆ったのは、スティーヴとは別の意味で頭痛を覚えたからだろう。寝不足のせいもあったかもしれないが]
[どれだけの間空を飛んだだろうか、スティーヴに言われた「虚」とやらも探しつつ、巫女の姿も探しつつ。
長い間空を飛んでいた。]
…疲れた。
[少しの疲労感。]
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