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私らが入学した時の……何年生だったか
覚えて無いけど先輩。
留学してたらしいから、
日本での学年ズレちゃったんじゃないの。
見てくれば?
[やや珍獣扱いだ。]
[あのタイミング、というサヤカの言葉には、さすがに覚えがあるのか、軽く目を伏せる]
………少し急だったから、確かに目立ったかもしれないな。
…今回は、台風のせいで、帰国が遅れた。
面白味が無いが。
[最後の一言は余計だろう]
ふーん。
[あまり興味はないようで、反応は薄いが]
そう言うんなら、見て来っかな。
あ、ソレあずまんにやったんだから、全部は食うなよー。
[一言残してから、共有スペースの方へと足を向けた]
いやいや、本当にアイシテマスよ?
毎回美味しいもの恵んでもらえて、俺ってばなんて幸せ者。
[パンを齧り終えるショウの言葉に、けらけらと言い返して。
フユの言葉に、きょとんと瞬く]
え、俺はそうセンセに聞いてたんスけど。
…密輸とハイジャックしてたら台風にあったって事ッスか?
[なんかスゲー経歴持ってますね。とか
彼の中では勝手に全てを真実にしてしまったようだ]
っと、食べます?
いーっすよ、一口だけなら。
[あまり取らないでくださいねー、と
伸ばされるスプーンに皿を差し出して]
うっそくせぇのー。
ていうか本気でもヤだケド。
そんなら態度で示してみろってー。
[振り返り、声を投げてから廊下を進むと、
ひょっこりと室内に顔を覗かせる。
並ぶ幾つかの顔は、見慣れたもの。
その中に、]
………でけェ。
[先にその言葉が零れた。]
ん。
…………うん。
[一口掬って、短い感想を述べた。
フユはシャーベットを味わっていたので、
アズマの誤解が解かれる暇は無かった。]
ごちそうさま。
[テレビの中では、相変わらずホラー特集が続いている。それを一瞥して、自分の使った湯飲みを洗う]
………そろそろ………
[失礼する、と言おうとした時、ショウの声が耳に届く]
急、と言うより……。
普通の運動部員なら、国体の代表選手に選ばれたと言うのにそれをほったらかして留学と言うのはありえませんから。
[言い切ったものの、自分自身代表選手など興味はないしな…などと思い。]
あぁなるほど……確かに面白みのない理由ですね。
[至極真顔で。]
[視線をかなり下方修正して、漸くショウの顔が目に入った]
………………………
………………………………小さいな。
[素直な感想らしい]
あらヤダ、一ノ瀬センパイ。
俺の本気を、態度で示させたいんデスカー?
[去って行くショウの言葉に、けらりと笑って。
と、フユの感想を耳にすれば、お。と意識を其方に向ける]
どーいたしまして、おそまつさまでしたー
…って、俺が作った訳でもないッスけど。おやすみなさーい?
[再び、自らも一口放り込んで。
スプーンを加えたまま、自室へと向うフユに短く挨拶を投げる。
もご、と視線を未だ賑わう共有スペースの方へと向ければ
自分も気になるのか、其方へと足を向けて]
だーれーがー、小さいかー!!
オマエがでか過ぎるんだー!
[片方は小さくて、片方は大きい、が正解だろう。
が、当人がそれを認めるはずもなく、相手を指差して]
敵だ、オマエ、敵だっ!
[勝手に認定。]
[フユは共有スペースを通りがけ、ヒサタカとショウが並べばどういった図になるのかと、僅かに考えた。
まだ続いている心霊番組から視線を引き剥がし、
今度こそ*自室へ。*]
ウミ、居る……?
ねえ。
今日……
……………………電気付けたまま寝ても良い?
………………………
………………………………………………
………………………………………………………………………
[ショウに指差されて沈思黙考]
てき、じゃなくて、天野久鷹だ。
二年に編入した、よろしく。
[結局ごく普通に自己紹介]
[シャーベットをもくもくと食べ進めながら、
一足先に向った筈のショウが、入り口付近で叫んでいる様子に
おやぁ?と僅かに首を傾げる。]
センパーイ、叫んでるんス、か…って。
……うわーぉ。
[共有室の入り口から覗き込んで、思わず声が上がる。
自分の身長がそこまで低い心算は無かった(し、事実低くは無い)のだが。
噂の人物が此処まで大きいとは、全く思っていなかった。
ぽけっと口を僅かに開いたまま、思わず相手を凝視。]
名前は聞いてねぇっつの!
[ペースが違いすぎる。
さながら、鼠と象の如くに]
………一ノ瀬 翔、3年。
留学生だかなんだか知らねえケド、
先輩とか、絶対呼んでやらねー!
オレのが学年は上だしっ。
[がるる、と低く唸る。しかし相手に効果はなさそうだ]
[遅れて来たアズマにも、軽く会釈して、翔の言葉には、ああ、と頷いた]
助かる。
[何が、とも何をとも言わずに]
一ノ瀬先輩、だな。
[むしろ嬉しそうだとは、誰か気付いたろうか?]
何が助かるかわかんねーし、
あっさり承諾されると何か悔しいんですケド。
[半眼で睨みつけ…もとい、睨み上げる。
何せ、頭1つ分は差がある訳で。
聊か、でもなく、間近だと、首が痛い。
数歩、距離を取った。]
[会釈を返されて、反射的に自らも軽く頭を下げる。
まだ少々驚いたまま呆然としていたが、
ショウの剣幕?に、はた、と我に返った。]
……センパイ、流石に唸るのはどーかと。
[自室へと引き上げて行く相手を見送りながら
シャーベットを一口放り込みつつ、背後から声を掛けて。]
……………。
[無言で、ヒサタカを見送る。
舌を出さなかったのはプライドがあったゆえか、
しても意味がないと悟ったか。]
唸ってねぇー。
[自覚はなかったらしい。
振り返ってアズマを見上げる顔も、まだ顰めっ面だっただろう]
……眉間に皺寄ってマース。
甘いものでも食べたら落ちつくっていいますよー。
[残る面々にもヒラリと挨拶を投げながら、向けられる顔に苦笑して。
俺の愛ドーゾ、と目の前に差し出したのは、僅かに溶けかけた
先ほどのシャーベットの最後の一口。
愛も何も作ったのは目の前の相手なのだから、お安い事この上無い。]
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