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……なんか、
[立ち上がり行くイヴァンの力に少し圧倒されたかのよう。
その背を見送って、近くのユーリーへと視線を向けるが
言葉が出ず。喉だけを、鳴らした]
[イヴァンとはすれ違ったので広場であうこともなく。
川と森で摘んだ草花の入った籠を手にしたまま篝火のほうへと近づけば、兄に「一日ほっつき歩いて」というような言葉をかけられた。
ついでに「朝、宿酔で死んでたくせに」とまでばらされた]
ちょ、お兄ちゃん酷いっ!
[散々からかわれたロランはともかく、ユーリーや、他にもいる人に聞こえるように言った兄には盛大に抗議するのも当然だった]
[両親がいなくなった年、僕は集落を訪れた商人から1冊の本を買った。
元々外で遊ぶよりも部屋の中にいることが好きだったから、それ自体は何も珍しいことではない。ただ読む本の種類が変わっただけだ。
その後も新しい本が入る度に購入し、食事もそこそこに読み漁った。時には知識ある老人に教えを請うこともあった。
実際に薬草を調合し始めるのは、それから少し後のことになる。]
―ロラン宅―
[熱冷ましと傷用の薬、それと手当に使う道具を幾つか持って訪れた家には、主の他に先客がいた。
軽く挨拶程度は交わしたか、それからロランの傷の手当てに取りかかる。
手当てと言っても傷口は綺麗にしてあったから、後は薬を塗り、傷口を覆うだけだ。
礼の言葉は向けられたけれども、こちらを見上げたロランの表情を見るに、やはり笑えてはいなかったのだろう。]
[広場には後から行くことにした。
道具の後片付けをすると言って。熱冷ましは本人に尋ね、言われた通りの場所に置く。]
……如何にも、な。
[ロランが部屋からいなくなった後、ぼやくように呟いた。
上手く笑えないのは昔からで、何が原因というわけではない。
でも両親が居た頃や、メーフィエが居た頃には、もう少しだけ笑えていた。そんな気がするのだ。
単純に理解してくれる人が多かっただけかもしれないけれど。]
[礼を言うイヴァンに笑みを返す。
彼の背が小さくなれば、つ、と視線を外して]
――…マクシームは告白しないのかい?
[もう一人の幼馴染の意中の人が誰であるかは分かる。
反応がとても分かりやすいから
誰とは言わぬまま小さく問い掛けた]
ん……?
[圧倒されたようなロランの声に片眉を持ち上げて。
その向こうからカチューシャがやってくると]
おかえり。
[迎えの言葉を彼女に掛けるが
マクシームの言葉には拳で口元を隠し微か肩を震わせた]
妹が可愛いからってあんまり苛めてやるなよ。
マクシームだって昔は――…
[思い出話をしようとしたら
マクシームが慌てて声を張る。
続く言葉はその声に遮られてしまった]
[マクシームがカチューシャをからかう声が聞こえる。
仲の良い兄妹だ。何時ものこと。
その明るい雰囲気に、目を、眇めた]
…んん。
[ユーリーが片眉持ちあげるのに向けた顔は表情無く。
カチューシャが此方を見れば上げる手が何時もより少し高いのは、
レイスに治療をしてもらった肘を見せる心算もあって。
少し愉しい気分になった気がするけれど、顔は笑えなかった]
[肩を落とすカチューシャの言葉に顔を上げて]
――…可愛いなぁ、と思って、ね。
その調子なら宿酔はもう大丈夫かな。
[窺うように彼女へと視線を向ける]
キミには葡萄酒は少し重すぎたかな。
次はもう少し優しい酒を用意しよう。
イヤでなければ、だけど。
[酒に懲りたと言うなら無理にすすめる心算はなく
淡く尋ねるような声を響かせた]
…うん。
[カチューシャが笑み向けてくれるのに、頷く。
小さく首を傾げる様子に、同じ方向に自分も首を傾けてみせた。
口端は上手く上がらなくて、少し歪んでしまったから]
…香草、見つかった?
[少し眉をあげて、森で別れた後の事を問う]
[ロランの様子に、ちょっと心配そうな視線を向けるけれど。
別れた後の事を問われれば心配は口にしないまま]
うん、ちゃんと見つけたよ。
あのあと、ちょっと迷ったけど、キリルとあって新しいのも見つけたし。
[ほら、と片手に下げた籠を軽く持ち上げてみせた]
― →広場・篝火そば ―
[イヴァンとすれ違ったりもしたかもしれないが、
今は特に何か言うわけでもなく。
広場へとやってきて、賑やかな様子に頬を緩ませる]
賑やかね。
あ、カチューシャちゃん、大丈夫だった?
[昨夜の様子を覚えているから、よもやそれでマクシームにからかわれていたとはしらず、問いかける。
視線はついでロランへと向かい]
ロラン君も楽になった?
[ユーリーとマクシームは、二日酔いの心配の対象外だったので何も問いかけない]
[マクシームがカチューシャに突っ込みを入れるのに、
ほんの少し、淡くだけ表情を緩めるのは、気配だけ。
持ちあげられた籠に視線を向けて、ん、と首を傾けた]
キリル、が?
じゃあもう家に?
[イヴァンが向かった、と小さく添えて。
ぼんやりとカチューシャとユーリーが酒の話をするのを見る]
[ふわりと揺れる淡い色の髪に目を細める]
……そうかな。
僕は、可愛いと思うけど。
[可愛くないというカチューシャに言葉を重ねた。
大丈夫と返事が聞ければ安堵したように頷いて]
同じ葡萄酒ではあるんだが
少し熱を加えて発酵を止めたものなんだ。
酔いにくい代わりに他より甘い。
[マクシームあたりならば熟成されたものを好むだろうが
カチューシャには其方の方があいそうな気がした]
――…は、は。
相変わらず仲がよくて妬ける。
[兄妹の遣り取りに男の表情が和らぐ]
…ん。俺は、大丈夫。
[イライダの問いに、あまり表情浮かばない侭の顔を向けた。
同時、くる、とお腹がなって。
目を少し開いて、俯いた。
…ミハイルと話しこんで、食事を取っていなかった]
[イライダの姿が見えれば、軽く手を掲げて迎える。
ふ、とロランに視線を向ければ
表情が微かに緩むのが感じられた。
気のせいかもしれないと思いながらも
そのことに少しだけ安堵する]
―広場―
[僕が片づけを済ませて広場に出る頃には、イヴァンの姿は無かった。様子がおかしいと聞いてはいたのだが、直接目にすることは無く。
代わりに他の人影が2つほど増えている。]
戻ってたのか。
[そのうちの一人は、先程森で頼み事を引きうけてくれた少女。
まさか森の中で迷子になりかけていたなんて知らない。]
― 広場/篝火そば ―
[イライダがやってくるのが見えれば小さく手を振り]
イライダさんまで……
もう大丈夫です。ほんとです。
[「朝は死んでたけど」と入る兄の突っ込みは気にしない。
イライダがいれば兄も余りからかってこないから、こちらが突っかかり返さなければきにならないというものだ]
[兄とのやり取りでロランの表情が緩む気配に、からかわれたことは腹立たしいが仕方がないと言わんばかりのため息ひとつ。
キリルへの問いには、ちょっと首をかしげて]
イヴァンさんに会いにいったかもしれないけれど……
上手く途中で会えてると良いね。
[イヴァンも向かったと聞けば、そっか、と頷き一つ]
マクシーム。
たまには酔いつぶれるまでのんでみるか
酔いつぶれるふりをしてみるとよいかも知れない。
[イライダがロランやカチューシャを案じ声掛ける様子に
男はマクシームにひそりと囁く]
[レイスが現れたのに、
きっと薬箱をきちんとしてくれたのだろうと視線を向けて。
小さく、烏色の双眸だけで礼を示した。
少し上目で見てしまうのが、卑屈に見えないと良いと思う]
…ん。
[カチューシャの頷きに、頷き返す。
もう空を紫色に染めていた陽光は落ちてしまい。
見上げる雲ひとつない空に、赤い月が昇り始めていた]
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