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んー、どうだろう。
表から見ては壊れて無いと思うんだけど。
これも洗って、乾いたら吹いてみよう?
[光に当てて固まった部分を取り除き、釦を外した]
[きょとん、とする様子に、返ってこっちが困ったとか何とか。
取りあえず、くるり、回れ右。動きはちょっと、かくかくしてたかも知れないが]
……んな事、わーってるよ。
[見るな、という言葉に大げさにため息をつき]
ま、細工ってのは見た目以上に腕力とか体力使うからな。
基礎は鍛えろ、って、のがお師さんの方針……って。
[告げられた言葉。
蒼が一つ、瞬く]
それ……もしかしなくても、教会関係の、言葉……か?
[声が僅かに、険しさを帯びる。
口調は、問いというよりは、何故か、確かめるような響きを帯びて]
…へ?無理って?
[すごく、ものすごく間の抜けた声を上げた]
は!?
い、いやいやいや、いくらなんでも、それはまずくないデスカ!?
流石の俺も、出産に立ち会った経験はありませんよっ?
[ひたすら慌てた揚句、ブリジットの顔を、眉をしかめながらみつめる]
フォーサイスさんも、同じ事を気にされてました。
[ハインリヒの台詞に、眉をハの字にして]
……うーん。
ダーヴさんなら、何か、わかるかな。
[ブリジットの時の事を思い出しながら、名前を呟く。
釣られるように、視線を落とした]
ダーヴィッドさん。
[ダーヴィッドがロミに向けて言った言葉に口を挟む]
あなたは、ロミちゃんを絶対に信じられると思ってそれを聴いているの?
違うなら、聴かないほうがいいと思う。
私から聴いておいてなんだけど……多分、それに頼りすぎちゃ駄目なんだと思う。
これは、人の和を簡単に瓦解させる代物。例えそれが嘘でも本当でも。
正直、私もこの言葉を聴いてからは、ダーヴィッドさんを絶対に信用できるかって言われたら、答えられない。
つまりは、そういうことになるんだと思うよ。
だいじょ、ぶ、だと、いいなぁ。
オカリナ、これしか、ない。
[洗って乾いたら、と聞けばこくりと頷く。
ボタンが外れると喜色を宿して]
ありがと、クーリェ。
[礼を言ってからごそごそとワンピースを脱ぎ始めた]
そう、なの?
目を覚ましてくれると良いんだけどね…
揺らさないように運べるなら、ベッドまで運んだほうがい…?
[ハインリヒの視線に首を傾げ。無意識に自分の肩を押さえたものの、すぐに手を下ろして。
ゲルダの言葉には、出来る限りの笑みを作って。]
ゲルダさんがお礼言うことじゃないよ。
でもどーいたしまして。
え?あぁ、あたし?
先週から劇場で興行してるでしょ?
あそこの楽団で世話になってるの。
[ユリアンが回れ右したのを確かめて、桶へと近づく]
…そうだよ。
教会で教えられる口伝。
[険しさを帯びた確認に、平板な声で答える。
ぱしゃりと音を立てて布をお湯に浸ける]
団長さんは、だから僕らを集めたんじゃないかな。
見極め、見定めて滅ぼさせるために。
[ぎゅう、と布を絞った。
カルメンの近くへと戻り、一つは手渡し、もう一つで拭き残した部分を顔から順に拭おうとする]
で、ゼルはうちの楽団にいつの間にか居て、いつの間にか居なくなってたのよねー?
[そう言うと、若干意地悪そうな笑みを浮かべてゼルを見上げ。暗い雰囲気を飛ばそうと、無理をしているのはバレていただろうか。]
そうです。
赤ちゃんだって、ママがいたほうがいいですよ。
[ブリジットを、というよりはそのお腹を見ながら、ロミルダは言った。
笑いながらのブリジットの言葉に、下がっていた眉がやっと元に戻る]
ふぇ。
ダーヴさんですか?
[ぱちりとまたたいて、ダーヴィッドを見上げた]
できる、ですよ。
でも、1日に1人で、時間がかかるです。
[言葉を1つ1つ思い出すようにしながら、ロミルダは言う]
うん。まずい。ものすごくまずい。
でも、この子がこの場所で産まれるというのならば、私はそれに従うしかないんだよ。
あー、でも、誰かに手伝ってもらわないと厳しいのかなあ。
こんなときに、誰か親友とか、幼馴染とか、旦那とかそばにいてくれたら、全幅の信用を預けられたのにね。
[言いながら、悲しげな顔で苦笑する]
誰を、どこまで信用したらいいんだろう。
私は、私の命以上とも言えるこの子を預けなければいけないのに、こんな事件があったから、完全に信用するってのが出来るかどうか分かんない。
……本当、こんなときに、ね。
[段々と、その表情は崩れていく。普段はあまり見せない素のブリジットの姿が垣間見えた]
[返る肯定。右の拳が、握り締められる。
ほんの一瞬、過ぎった記憶を、そこに押し込もうとするかのように]
……滅ぼさせるために、集めて。
んで、自分が……って事かよ。
何やってんだか、じい様……。
[呆れたように呟いて、それから]
なんで、そんな事知ってるのか、とか。
なんか、聞いても面白くなさそうだから、それは聞かないけど。
……なんで、俺にそんな事、話すわけ?
確かにダーヴィッド辺りなら何かわかるかもな。
[ふ、と視線を上げてローザを見る。肩に当てていた手には気付かずに]
ベッドで寝かせるのが一番いいんだよな。
揺らさないように気をつけて運べば、大丈夫だろうかね…
[手渡された布でまずは手をごしごしと拭く。
どれだけ取れているかまでは分からないが、濡らした布であるため先程よりは良く取れることだろう。
その際手元を見ることは勿論無く。
真っ直ぐ前を向いたまま、クロエに顔を拭いてもらった]
かみ、のー、いこー、に、さからいし、やみ、の、じゅうにんー。
われらが、いしん、に、かけてー、うち、ほろぼさんー。
[先程クロエが紡いだ言葉を意味も分からぬまま口にする。
顔を拭われながらだったために、ところどころくぐもった声になっていたことだろう]
うん、あとで、ふいてみる。
[オカリナについては、顔を拭いているにも関わらずこくりと頷いた]
分かる人に診て頂いたほうが、いいかな……、と。
[ローザに悩みながら答え、辺りを見回す。
一巡したところで、首を捻った]
劇場……
ああ、なんだか、噂になっていましたね。
毎年来るんだ、って聞きました。
そこの踊り子さんってことですか、なるほどなるほど。
[ゼルギウスへと向けられた台詞には意外そうにして]
ええ? ……楽団に?
なんだか意外……、かもしれません。
あれですか。
釣竿遠投とか、やられてたんですか。
[それでは楽団というより、サーカス団か何かなわけだが。]
……私、ちょっと、探して来ますね。
[ハインリヒから同意らしきものが得られると、立ち上がる。
昨晩、彼がエーリッヒに悪印象を抱いていなかったことから、任せられると思ったか]
先生のこと、お願いします。
え?ゼルギウスもいたわけ?楽団に?
[ちらりとそちらを見て]
まぁ、楽団にもいろんなのがいてもおかしくはねーけど。
[ゲルダの言葉はあえて突っ込まない]
あ、あぁ。頭を下げないようにして運べば大丈夫じゃないかな。
担架か何かあれば運びやすいんだけど。
[ハインリヒが気付かなかった事には、内心ほっとしつつも表には出さず。
ゲルダには、不安を煽らないよう微かに微笑んで]
うん、動かさずにお医者さんに診てもらう方が良いだろうけど…
いつまでもここに横にさせたままじゃ身体に良くなさそうだし、ね。
[目を覚ましてくれればまだ…と言いつつ、続いた言葉には幾分くだけた笑顔で頷いて]
えぇ、そういうこと。
ゼルはねー、いろいろとやってくれたよ?
[色々については言及せず。
主にこまごまとした雑務をやってもらっていたが、多少の芸は披露していたのではなかろうか。]
あぁ、わかった。
側に居るだけならオレでも出来るだろうし、頼むな。
[ダーヴィッドを探しに行くというゲルダに頷いて、彼女の代わりに隣へと]
…うん?なぁに?
[横からかかる声に、ブリジットに向き直る]
…あぁ、そっか。そうだよねぇ。
ロミちゃんのことも、疑わなきゃってことをすっかり失念していたよ、失敗失敗。
[男にとっては疑う必要もない、当たり前のことだったので]
んー、まぁでも俺は。
騙し騙されが当然の商人の世界に身を置いてますゆえ?
ロミちゃんの言葉に嘘はないかなーっと。
[へら、と笑う表情は軽くも、眼差しは真直ぐなもの]
[ダーヴィッドを探しに行く、と聞けばいってらっしゃいと言って。
ハインリヒがエーリッヒを看ているなら、と自分はとりあえず掃除で使った汚れた布などを片付け始めた。
ハインリヒの言葉には、にっこりと微笑んで頷いた]
……その辺りは、お任せします。
私、全然詳しくないもので。
[ゼルギウスについては、色々と「やらかして」じゃないんだな。などと思ったかどうかは定かではない。
残る面々に一礼すると、踵を返して、広間から廊下へ。
連れ立って出て行く姿を見かけた覚えはあるが、何処に行ったかまでは分からず、短絡的に、名前を呼び歩くこととなった]
ダーヴさーん、ダーヴィッドさーん!
口伝を知っている敬虔な信徒なら。
自分の身を奉げてでも、と思い込む人だっているかもね。
[見える範囲の血が拭えると、羽織をカルメンに着せ掛ける]
うん、面白い話じゃないな。
理由は消去法。話してもまだ聞く耳がありそうな相手で、私が見た時に反応を窺えそうな人物を考えたんだ。
ユーリかハインまで絞って、先にユーリが単独になった。
[さらりと言う]
誰も信じられない状況なんだけどね。
一人で何かしようとしてもまず無駄だろうし。
担架、ね…探せばあるかもしれないが…
考えててもしょうがねぇか。
[ローザの様子には気付かぬまま]
それじゃ、雑用係、ってところか?
それだけじゃないんだろうけど。
[ゼルギウスについては簡潔にまとめてみる]
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