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つまり、根っこからトラブルの元を全てふっ飛ばしたい、とそういうことですねぃ?
[先程と同じく冗談交じりに、雷に返す]
ところで。
そちらこそ、何か見つけましたかしらぁ?
生憎と此方は、先程まで寝てましたから、どのような変化が起こったのかさっぱり分かりませんもので。
[なんとなく、手持ち無沙汰に右手の人差し指の先に握りこぶしサイズの泡を作ってみたり。
このようなことが自然と行える辺り、雨が降って、ナターリエの力は確実に強化されていた]
……喰い尽くされる、んですか。
[ 食事の光景は見た事がない故に、機鋼の竜の言葉にも影の首は更に傾ぐのみであった。後の問いかけを受けて、髪を弄っていた手が止まる。]
ええ、テラスにいたので。
雨が気になって……
具合、というと、また「かけら」が?
……立ち話もなんですし、
虫の機嫌を治すためにも、いきましょうか。
[ 僅かな沈黙と食堂への促しを持って、エルザの問いを肯定した。]
雨自体は大事だと思うけど。
オレは、苦手なの。
[何故と問われても、答えられないのだが。
微妙な言い換えには気づくものの、その意は図れず……というか]
オレだって、ただじっとしてなきゃなんない状況はやだけどさぁ……って。
そこで、オレと兄貴を同列に見ないでくれよなー。
オレは、あそこまで酷くないんだからっ!
[さらりと言われた言葉の方に、意識持ってかれました。
むくれる様子に、ピアが呆れたよに金髪をてちり]
─東殿・食堂─
さぁて、どうにも止みそうにはないように見えるがの。
雨降りは身体が冷えて敵わんわい。
[ずず、と再び茶を口に運ぶ。茶のお陰でとりあえずの暖は取れている模様]
…ダーヴィッドが食い尽くさんよう、他を確保しておいた方が良いかのぅ。
他で食う者もおるじゃろうて。
[クレメンスに言葉を返してから、視線はダーヴィッドへと。その暴食っぷりは良く知っているために危惧は消えない]
―― 東殿・廊下 ――
[目の前に居る二人が、奇しくも、うっかりと力の事を漏らしそうになってしまった相手だと気付いて、僅かに左腕を隠すように身を引く。エルザの言葉には、また顔を赤くした]
う…そうです。お腹空いちゃって。
んまぁ、色々余裕無くてさぁ。
こうやって供給すんのが一番手っ取り早いんよ。
[流石に寸胴鍋ひとつ空にするのは気が引けたのか、デザートへ移行。]
要は、燃料注いでんのと一緒だし?
力さえ満ちてりゃぁ、こういう雨も気持ち良いくらいなんだけどねぇ。
…基本、寒いと動きたくなくなるから…。
…、…あめ?
――くらいね。
[するりと幼子の腕にしがみ付く合間、窓を叩く音に漸く気付いたか仔が外へと視線を向ける。
…空が闇に近付いたその理由を、仔は理解しているのか。
真直ぐに空を見上げる仔の視線からは、そこまでは判らねども。
私が上りきったのを見やれば、じゃあ行こっか。と一度視線を私に向け――
しかしはたと気付いたかの様に、自らの口を掌で押さえた。…何事か。]
…ブリジットは寝てるから、しー。
静かにしなきゃ、だめだよ。
[…声を主に発されていたのは幼子の方ではあるが、まぁ言うまい。
寝台の枕元に置かれた小袋を握り締めると、仔はそろそろと忍ぶ様に部屋を横切る。
その途中小袋から一つ…蜜柑味らしき橙色の包み紙を取り出すと、寝台に凭れ掛ったままの氷竜殿の傍らに一つ置きおいて、幼子にしては極力物音を立てぬ様、起こさぬように部屋を後にする。
しかし所詮は仔。若干静かには程遠い気はしないでも無いが、氷竜殿が起きていたかは定かでは無い。]
―東殿廊下―
いえ、少しばかり疲れが嵩じてしまいまして。
休ませていただいたので大丈夫です。
[エーリッヒが左腕を隠すのが見えた。
だが自分も今は左手を大っぴらに見せるのは躊躇われる状況で。だから続いた言葉に、右手で軽く口元を隠して]
そうですね、私も少し何か口にしようかと。
ご一緒させていただきます。
[笑みの気配が混じる声で返す。
ノーラへの肯定を兼ねながら、頷いた]
おほほほほ。
むしろ、嵐竜王様並にひっかきまわす力をつけてもいいとは思いますわぁ。
少なくとも、私は其の点で尊敬していますからねぃ。
じっとしてるのが嫌ならば、自分から何かを打破しなければ何も変わらない、という意味では、間違いなく嵐竜王様はトップクラスなのですからぁ。
[それは停滞し始めている現状を踏まえての、ナターリエからティルに送る変化の言葉であったが伝わったかどうかは微妙にもほどがある]
Gyuorarurururu……!
[その間にも、また虫は盛大に鳴いて、影竜の言葉にこくこく頷く]
うん、行きましょう!そろそろ鍋一つくらい空になってそうだしっ!
[あくまで真顔]
んー、オレもなんでかんで、ずっと寝てたし。
[ミリィから視線を向けられ、かりり、と頭を掻く]
とりあえず、いなくなった時空の姉さんが例の結界の中にいる事確認したくらい、かなぁ。
いつの間にかいなくなったとか、そんであん中にいるとか、ギュンターの爺様の時と似た感じするかな、って思ってるけど。
[流水竜に貸した服は東殿の使用人により回収され、シャワーを浴び着替えた青年の姿は白いシャツではなく元の長衣に戻っていた。
湿った髪に長く神経質そうな指を通し、梳るように軽く整えてから食堂へと足を向ける]
お邪魔します。
[香辛料の香りと花の香りに口元に笑みを浮かべ軽く会釈して、最早何杯目かわからぬ若焔から離れた所の椅子を引いた]
ええ。
ダーヴィッド様だと、無くもない事態かもしれませんしね。
[その食欲の良さはやはり知っている。けれど半分冗談で言っているのが実感の違いというものだろうか。
赤くなっているのを見ればやはり笑みが浮かびそうになりながら、食堂へと歩き始めた]
― →食堂―
─東殿・食堂─
後で配膳係りに買出し増やしてもらうように頼むのが吉だろうな。
[ザムエルにはそう同意する。まぁ自分には必要がないのだが。]
ん、そういや王とギュン爺もだが…チビと時空のは飯食ってるかね。
[向こう側にいるだろう者を思い出す。
結界の中のことを思うと…時空のがいる時点でちょっと空恐ろしいのが。まぁ王はいわずもがな。]
―― 廊下→食堂 ――
[ぎくしゃくしゃく。真っ赤に近い顔で、左腕を微妙に斜めになって隠しながら歩く姿は、恐らくどう見ても不自然だが、本人はそれどころじゃない]
うわああ!やっぱりーっ!
[辿り着いた食堂の中で、予想した焔竜がデザートに取りかかっているのを見ると、絶望的な声を上げた]
ちょっとだけでも御飯、残ってます?!
[厨房に声をかける姿は超真剣]
疲れ……ですか。
休む間もありませんから、致し方ないとも言えますか。
[ 陽光の仔竜が消えし後の事は知らずにいる故に、疲労の理由は悟れず。機鋼の竜の些か奇妙な仕草に視線を走らせるも、影は指摘をしなかった。]
食べてくれる人がいるなら、食事も喜ぶと思いますよ。
[ フォロー、と言えたかは怪しい。
二人の同意を得て、ノーラは食堂へと赴く。
扉を開いた先、他であれば食欲をそそられるであろう匂いの源には、恐らく機鋼の仔竜の危惧であろうものが具現化していた。]
そこで尊敬とか言うと、兄貴付け上がるから。
[突っ込むのはまずそこなのか]
自分から動いて、か……まあ、確かにそうだけど。
[どこからどう動けばいいのかわからない、という言葉は途切れ。
微か、逡巡。
珍しく伏せられた青の瞳からは、困惑が伺えた。
先にぐるぐるしていた事は、今でもやっぱりぐるぐるしている訳で]
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