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[考え込む、ダーヴィッド。
少し、疲れたように肩で息をした。だから、無言で頷く]
気、をつける、いう、の、は。
…………そ、の。
かるめ、ん、さ、に。手をかけさせて、は、だめ、です。
あた、ら、し世界、こわい、言い、まった。
[上手い言い方を探して、疲れてきたのか、言葉が鈍る]
だか、ら。ここ、出て、なお、し、て。
きぼお、見せ、て ……さ、い。
だいじょ、ぶ。あな、た。カルメ、さん。なおる
[自分の具合を尋ねられて。
……首を、ただ左右に振った。自分でも、よく分からない]
……え、元気、……よ?
たぶ、ん。しこ、ど、低い。だい、じょぶ。
[考えることを、やめれば。言葉を、とめれば。
多分、すこぶる調子がいいのだと思う。
考えあぐねた挙句、笑顔を作って、否定した]
ライヒに育てられる植物はきっと幸せだろうね。ここから出たら、たくさん綺麗な花を咲かせてね。
[ライヒアルトの職業を微妙に花屋かなにかと勘違いしている。]
いばらに。あたしにじゃないんだ。
[冗談めかして笑って。]
うん、行こ。どこへ行くのもきっと楽しいけど。
…いってくるといい。
[ライヒアルト達を見送る態で。
ノーラ達が戻ってきたのなら手を挙げたが
直ぐに3階へ向かうのをまた見送る。
自分もまた動かなくてはならない。
だが…僅かにでも目を離す隙すら惜しい。
短く溜め息を零そうとして、代わりに咳が出た。]
……幸せ……なのかね。
[言いながら、視線を落とすのは、鞄の中のアルバム。
蕾のまま、咲くのを見られなかった『宵の夜蒼』と『夜天の紫黒』。
そして、交配途中でここに来る事になったため、その後のわからない『天上の主』たち。
それら、残してきた『そらいろ』たちに思いが飛んだ]
……ああ。
ほったらかしの連中もいるし、な。
[翳りは刹那、すぐにそれを打ち消して、言って。
冗談めかした言葉には肩を竦めるのみで返し、階段を上がる]
>>260
[肩で息をし、言葉は混乱し、時々ぼんやりするオトフリート。とても大丈夫には見えていなかった。
彼の数値を見たが、自分よりも低い。だけど、こんなになってしまうのだ。
眉が下がる。]
カルメンがもし、ピューリトゥーイとして、彼
女が衝動を抑えられなくなったとき。
僕は彼女を止めることを誓いましょう。
そうですね。治るといい。
>>261
[そして、また間が開く。
笑顔を作ったオトフリートには、悲しそうな顔をしたが、
彼には見えていたか?]
― 6の部屋 ―
[ナターリエに会釈をされれば、会釈を返す。
なんとなく、頭を掻きたい衝動にかられるも、
両手が救急箱でふさがっていれば出来ない。]
ツヴァイさん、大丈夫ですか?
[上へあがる人が居るなら、
そのうちの誰かに――ナターリエ辺りだろうか、
救急箱を一つ押しつけた。
そして、声をかけるのは咳が止まらない人。
大丈夫と尋ねたのは、何も彼だけのことではなく。
――彼が目を離したくないといった人を含めてのこと。]
−屋上−
[ピアノが途絶えた]
───?
[何かあったのだろう]
[流石に行かねばなるまい]
[文字通り重い足]
[そこから、どれぐらい時間がかかったか]
[普段の半分の視界では]
[カメラを落とさぬように守るのが精一杯]
しん───ど
[左の眼が痛い]
[針でゆっくりと刺され続けるような]
[途中から、考えることは諦めた]
[だって何をどう考えたって、痛いのだ]
−→3F・休憩室手前−
[文字通り気が遠くなりそうな疲労]
[ピアノの音だけを頼りに]
[きつい]
[口には出さないけれど、思う]
[何かに触れた左の指先]
[感覚がない]
[それが壁だなんて知らないまま]
[意識が落ちる]
[誰かの囁きで少しだけ意識が戻る]
[明確な返事は出来なかった]
[ただ、体が動かされる感覚だけはあった]
[遠い声がした]
[ブリジットの声が聞こえた]
[意識が、浮上する]
───
[かたん]
[何かの、落ちる音]
[会話の声]
[遠い]
[意識の沈降]
−現在−
[どこにいるのか把握できていない自分]
[それでもわかることがいくつかあった]
[誰かが何かを読んでいた]
[男の声だ]
[ゆっくり瞳を開ける]
[石化の始まった左半身]
[左の青灰簾石]
[その石へとゆっくり変わっているようだった]
おと───さん、だ。
[漸く出せた声]
[微かにわらう]
―→研究室―
[また蛇が見えた気がした。慌てて近くの扉に入った。]
ぁ、…先客ね。
[松葉杖をついて姿を見せ、ダーヴィッドとオトフリートへ会釈をして、パソコンが起動しているのを見た。]
―回想―
[>>234引かれる手の先にはブリジット。漏らした疑問に、ハインリヒの声が聞こえた]
大丈夫、私の力じゃ無理だもの。
切れ目を入れれば引きちぎることも出来るけど、そんな、どうなるかわからないことしないよ。
でも。
[いや、と首を振る。見えない自分よりも、助かるなら別の人が。そのためになら、バンドを切ることは躊躇わない。
ただ、首を振った理由は糸の先。くもの糸のように、切れたら、その先の人まで巻き込んでしまう気がしたから]
[ゲルダは――来ない。
何だったのか、あれは。
逃げるように戻ってきてしまった。]
……ハインリヒ、 水は?
[つと。
訊ねると――少しずれて
アーベルの声が、した。]
[誓いの言葉。聞いて、ほっとした。
集中力が、切れる。右の瞼がかすかに震えて。
彼の肩を、軽く叩こうと左手を伸ばした]
ん。ねが します。
……も、し。わた、わたし、が、かるめ、さ、の、こげきしょどに、負けそ、に、なったら。
なぐて、いいです、よ。
[彼の顔を、見上げようとする。
ダーヴィッドの瞳は何色だったろう。表情は、読めなかった]
……きっと、ふぉす、たー、さん。も、ちょし、悪い。
てつだ、できな、ごめなさい。おだ、じ、に
かるめ、さ、さがす、行くます。
[ぺこりと礼をして、ふらふらとその場を立ち去ろうとした。
カルメンは、どこにいるだろう。
もしかしたら、隣の研究室か、まだ2-6にいるのかもしれない。
それでも、ふらりと足が向こうとするのは別の場所]
>>273
[入ってきた主がノーラだとわかると、ほっとした顔になる。]
…また、謎生物とかかと思ったよ。
[そして、起動しているパソコン画面を指さす。]
メモにあった薬の詳細情報だ。
ピューリトゥーイのほかのヤツの副作用も記載してある。
[屋上と三階が繋がってると教えてくれたノーラに笑ってお礼を言った。何故見られてるのかわからなかったけど。
ハインリヒや部屋にいる人に笑顔で手を振る。エーリッヒに救急箱を渡されて、目を丸くして微笑んでお礼を言って。救急箱は紐で結んで肩へかけて屋上への階段へ。]
行ってきます。
[恋人とデートにでも行くように、幸せそうに笑って。
ライヒアルトと並んで階段を上る。少し息切れしやすかったけど。]
うん、待たせてるなら早く帰らなきゃ。
[首元を無意識に触る。服の下、バンドの感触。ライヒアルトには見えないだろうから安心している。
どれくらい上ったか。]
あ、風。
[目を閉じて微笑む。気持ちだけ駆け出していた。体の歩調は速まりはしない。]
[>>212 掛かる穏やかな、おどけたような、声。どこか安心させるオトフリートの声は、無理をしているようにも聞こえて]
先生、喋るのが難しいなら、書くといいの。
でも書くものあったかな。
私に話しかける時は、掌に文字を書いてくれればいいから。
それで判るから。
[頬を撫でる指。その温もりを、又失ったら、と思うと、怖くなる。
みなの手の温かさを、声の優しさを、どうすればなくさずに済むのだろうと、祈るように、願うように、思った]
[水]
[またブリジットの声がした]
[未だ見える右の眸がその姿を探すように]
おとーさんは、おとーさん───だよ。
[呼んであげないよ]
[たどたどしい、からかいの言葉]
[小突かれた]
[くすぐったい]
[小さく、笑った]
[薬?]
[間をおいて呟く]
───飲みたくない。
[ぼんやり]
[ポケットに入れたままの自分の分を思い出す]
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