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─森の中─
お姉さんも、いっぱいお姉ちゃん、いるの?
[似ている、と言われた理由を自分なりに推測したもののずれていることには気付かず。
笑みを返されると安心してこちらもにっこりと微笑んだ。]
うん、それじゃ…お姉さんと、いっしょに行く。
[差し出された手は戸惑いもなくぎゅっと握って、お祭りのことを聞けば目を輝かせた。]
ウタゲ?
ウタゲも、楽しいの?
楽しいこと、いっぱいなんだね。
―大祭会場―
[遠慮なくガツンと行った後、あたいは羽根を羽ばたかせて自分でもバランスを取ったのさ。両方落ちはないからな。]
………あれ。
[でも飛びついた先の感触が、あたいの知ってる“ブンヤ”とは大分違う事に、あたいは首をかしげたのさ。何か固い。ブンヤはもっと柔らかいのにさ。
声がしたので顔を上げると、全然違う顔にあたいは目を丸くしたんだ。]
だ……………誰だおまえ!!
[その格好で固まったまま、あたいは暫くじーっとそいつの顔を凝視した。]
─森の中→大祭会場─
そうなの?
じゃあ、お姉さんは、おひめさま、なんだね。
[仲間達が戯れに語った話に重ね合わせてそんなことを言い。]
そうなんだ…
うん、…楽しそう。
[手を繋ぎ歩きながら祭りや宴のことを聞いて、その一つ一つに驚いたり嬉しそうにしたり。
そして徐々に賑やかな声が聞こえてくる方に視線を向け、ナターリエを見上げて。]
あそこが、オマツリ?
―館・二階―
[階段をあがり、新鮮との言葉にかくかくと頷く]
遊びに〜、お互いにいくの〜…
[どこか楽しそうに、それでもいつものように間延びしたしゃべり方だったが。
並んだ部屋のひとつ、ゲルダの隣の部屋を空けてみた]
わぁ〜…
[その部屋を見て少し驚きながら、どこか嬉しそうだった。
きっと部屋を覗くとそこは若干狭い質素な部屋で床や壁は木製、家具はベッドとクローゼットと机がひとつ]
すごい部屋なの〜…♪
[本人はすごく嬉しそうだった]
─大祭会場・出店前─
[したぱたしたぱた。
渦巻き尻尾を振りながら会場を行き交う妖精達の流れを見る。
属性も種族も様々なそれを、物珍しそうな瞳で見詰めていた]
わふん。
色んなのが居るねぇ。
…くぅん?
[誰かの名を叫ぶような声が聞こえた気がして、金の瞳を宙へと向けた。
黒い羽を持つ者と氷の粒を散らしながら飛ぶ者がじゃれるような姿が見えただろうか。
とは言え、楽しそうだなぁと眺めるだけで特に声を掛けるわけでもないのだけれど]
知り合いなのかなぁ。
[人違いの後の事態である事なんて知る由も無い]
─大祭会場─
ちがうの?
お姉さん、おひめさまみたいにきれい、なのに?
[楽しげに笑うのを見て首を傾げるものの、きらきらと光る白金に見とれて目を輝かせ。
祭りについて説明をされても良く分からぬものの、甘いものでもと言われると嬉しそうに頷いた。]
うん。
あまいの、好き。
[そこで言いよどむのを不思議そうに見て。
名乗られてようやく自分も名前を言っていなかったと気付いて何度か瞬きして、にこっと笑って見上げた。]
ベーチェ。
ほんとはベアトリーチェだけど、長いから。
お姉ちゃんたちは、私のこと、ベーチェって、呼ぶの。
―大祭会場―
ぬぉ、やっぱりブンヤじゃねぇ!
[おぬし、とかいう言葉をアイツは使わなかった、はず。
なんであたいは驚いてそいつから離れたのさ。
でもそういう言葉で喋る奴をあたいは知っているから、かしこいあたいは、そいつが“誰だ”って言ってるのは理解したんだぜ。]
あたい?あたいはベッティだ。氷片の妖精なんだぞ。
羽根が黒いから鴉天狗のブンヤと思ったのに、全然違うとか紛らわしいんだぜ!
[とあたいはそいつに文句をいってやったのさ。]
─大祭会場・出店周辺─
むぅ、食べ物に釣られてこっちに来てるかなと思ったけど
[そう呟くと、きょろきょろと辺りを見渡す
ただ、上空には注意が向かず、どうもちょうど声も聞き逃した様子
かわりに見つけたのは]
わぁ、すごいもふもふ発見
……ねぇ、そこのわんちゃんさん♪
[そう言って声を掛け、わんこが自分を認識したと同時にわんこの背後の空間に跳ぶ]
ふわ、もふ、もふ。はわー
[そしてそのままもじゃにダイブし、凄く堪能。超堪能]
――館 医務室――
やけどは痛いんだぞ。
皮がめくれるだろ。
血がでるだろ。
かさぶたになるだろ。
かさぶたをめくるだろ。
また血がでるぞ。
[ぐりぐりと 必要以上に包帯を巻いていく。
薬は ゼルギウスのほうが知って居るかもしれない。]
─大祭会場─
そうなの?
[ナタルの返事に首を傾げたままだったものの、自分の名を綺麗な響きだといわれれば嬉しそうに微笑んで頷いた。]
うん。
私も、ビーチェって呼ばれるの、好き。
ベアトリーチェって呼んでもらうのも、好き。
でも、そう呼ばれる時は、怒られることが多いから、ちょっと、きらい。
[ふとここに来る切欠になった仲間達とのことを思い出して。
ここでナタルとはぐれて迷子になったら怒られるかなと思うと急に怖くなり、思わずぎゅっと手を握る力が強くなった。
が、ナタルが誰かに呼びかけたので自分もそちらを見て。]
わんちゃん、だ。
わ、私、ビーチェ。
お姉さんに、オマツリ、連れてきてもらったの。
[出店前にいる犬さんから誰?と聞かれ、ナタルの手を握ったままおずおずと答えて。]
わんちゃんも、オマツリ、楽しみにきたの?
―館・医務室>>330―
そりゃあひどい火傷でしたらそうなりますけれど……
いえいえ、かさぶたをめくっちゃだめですよ!
自然にはがれるまでおいておかないと……って、そんなに包帯巻かなくてもだいじょうぶですって。
[火傷に使える軟膏を見つけて、それを塗ればだいじょうぶですから、と説得してもたぶん聞き入れてもらえなかった。
包帯のぐるぐる巻きで手が団子状態になったことに苦笑を浮かべ]
ほんとにだいじょうぶなんですけどねえ……
まあ、でも、手当てしてくださって有難う御座います。
[ぺこり、と頭を下げれば青銀の髪がさらりと肩を滑り落ちた]
―大祭会場―
[まさか地上でリッキーがあたいにアタリつけて捜してるってのは、流石に気づかなかったんだぜ。
向こうが大人しく謝ったんで(途中で首振って止まったのは見てなかったんだぜ)あたいは機嫌よく笑ったんだ。]
おう、申し訳ないんだぜ!
ああブンヤは本当は………あれ何だっけ。
ホントはなんとかマルって名前だけど、みんながブンヤって言うからあたいもそう呼んでるんだ。
[そっちのが馴染んでるんで、あたいはブンヤの本名は最後のほうだけしか覚えてなかったのさ。]
黒江 葉ノ介。ハノスケでいいか?
[ブンヤと似たような響きの名前だったから、あたいはそこそこ流暢に名前を言って返して聞いたのさ。]
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