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―――自衛団詰め所―――
[詰め所の中で、男が一人、ふさぎこむように座っている。
その男のことを不審に思った同僚が、話しかける]
『……よう。どうした?
昨日、あの家にいってから、ずっと考え事してるぜ、お前』
『……俺はよ。
人狼が憎い。ギュンター殿を殺した人狼がとても憎い。だから、あの11人の中にそれがいるなら、全員殺してしまってもいいんじゃないか。
そう思ってた。
―――お前。昨日ヘーベルクイン家のお嬢さんのあの絵、見たか?』
『いや……ちらっとしか』
『俺達、それこそ、村の連中全ての人達がよ。
笑顔で、並んでるんだ。
そして、その右下に小さく―――「みんな仲良く」―――そう書いてあったんだ』
『……っ』
『あんな17の少女が、そんなことを願ってたんだ。
それを本気で為そうとして、あの絵をずっと描いていたんだ。
それなのに俺達は……いがみ合い、疑いあい……殺そうとしたり。
そう思ったら、なんだかよう……とても、自分が情けなくなってきてよう……。
なあ。俺はどうすればいい?どうすることが、一番いいんだ?』
[男は、泣きそうな顔で、そう同僚に助けを求めた。
だが、同僚もまた、複雑な表情で、*首を振った……*]
アーベルが……見極めるものだと?
[それは思わぬ言葉で。
緑の瞳にす、と険しさが宿る。
ふと、思い返すのは墓地でのやり取り]
ん、いや。
判断としては正しいよ。
力あるものは導き手である事を望まれるが、同時に、慎重さも求められるものだし、ね。
[最後の言葉と共に浮かぶのは、苦笑]
……しかし、そうなると。
同じ力を持つ者が同時に存在するのでない限り、どちらかは……。
[言葉の続きを遮るように、玄関の方から聞こえた音に、視線をそちらへ向けて]
……来客?
今、家を訪ねてくるって……誰だ?
[訝るような口調で小さく呟く]
ミリィ?
[腕の中の重みが増す。
それでも少女の身体はまだ軽い。人間と信じられない程に]
…ッ。
[それなのに酷く重たかった。
その場に膝を突く。少女の身体をしっかりと抱き締めたまま]
何故。なぜ私なんですか。
私は貴女にその言葉を貰う資格が無いと言うのに――!
そういうことに、なりますね。
[紡がれなかったエーリッヒの言葉に、小さく頷く。
と、聞こえた、玄関から扉のノックされる音。]
あら、誰でしょう。
ちょっと見てきますね。
[失礼します、と頭を下げ、玄関先へ向かう。
人狼の容疑がかかっている自分たちに用があるのは自衛団員ぐらいだろうか、とすればまた何かあったんだろうか。
そんな不安を滲ませながら、扉を開ける。]
……アーベル。
[そこに居た者の名前を、驚いて呼ぶ。
その声は中へと届いただろうか。]
どうしたの、珍しい。
というか……うん、ナイスタイミング?
や。
話すならこっちの方が都合良いし――
それに、何時までも、黙ってもいないかな、と。
[片手をひらりと挙げる。
ユーディットが何であれ、情報を己一人の内に収めておくとは思っていなかった、という口振り]
タイミングを計っていた心算は、なかったけれどね。
Ist diese Bestrafung, O Gott?
Ist die Gebuehr davon nach verbotenem Wissenmeer, zu dort, zu suchen?
[低く低く流れる声。
震える腕は少女を放さぬままに]
それとも慈悲なのですか。
そんなもの、私はいらない……!
[血を吐くような、呪うようなコトバ]
[頷きと共に返された言葉にだよな、と小さく呟いて。
玄関へと向かうユーディットを見送りつつ立ち上がり、本棚から伝承の書物を一冊抜き出し、またピアノの前へと戻る。
驚きを込めた声が紡ぐ名に、おや、と小さく呟きつつ、ぱらり、ページをめくって]
[ぱちくりと大きく瞬いて。]
貴方、実は私の心ぜんぶ読めてるの?
今、丁度エーリッヒ様に貴方のことを話してたんだけど……
[と、自分たちが話している場所に思い至り]
ああ、ここじゃ何だし、ともかく中に入って。
[と、大きく扉を開ける。]
半分以上は偶然だよ。
事が起こり、イレーネの占いの結果が出た翌日――
何方か片方が人間なら、
何かしら話はしているんじゃないかなって、それくらいだから。
[促される侭に中へと入り、言われる前にある一室へと向かう。
幼い頃から幾度も訪れているがゆえに、迷う事もない]
や、エーリ兄。
腕は大丈夫? ちゃんと叱られた?
[どれだけそうしていたのだろう。
やがてノロノロと立ち上がり、腕の中の少女を寝台へと運んだ。
瞼の下に隠れたままの紅玉。美しかったあの色はもう見えない]
本当にどうして、こんな酷い奴を好きになったりしたんですか。
貴女も、自分も騙し続けてきた男など。
[屈みこみ、唇を重ねる。
小さな痕が残るが、ただそれだけ。流れるものも既に殆ど無く]
私は、貴女のくれた最後の約束すら守れそうに無い。
そんな、最低なものなのに…。
[寝台の傍らに座り込む。そっと頭を撫でる。
答えが返ることは無いと、頭だけが理解していた]
やあ、アーベル。
[やって来た青年に軽く言いつつ、眺めていた本を閉じる]
まあ、大丈夫だが……君は来るなり、何を言いますか。
[叱られた、という問いかけに、返すのは呆れを込めた言葉]
いや、だって、ねえ。
エーリ兄の大丈夫は、信用ならないし。
[きっぱりはっきりと言ってのける。
同意を求めるように、後に置いて来る形になったユーディットを見やり、ゆるく首を傾げた]
……さっすが、本式の探偵は違うわね。
[軽く首を振る。]
私じゃまだまだ探偵助手は務まりそうもないかな。
[アーベルの後についてエーリッヒの部屋に入る。]
エーリッヒ様、アーベルは全部お見通しみたいですよ。
私がエーリッヒ様に話したってこと、言い当てられちゃいました。
[肩を竦めた。]
[夜があければ、強い夏の日差しが飛び込んでくる。
身支度を整え、家を出た。
蝉の鳴き声が聞こえてくる。反比例するように、人の声は聞こえてこない。
村がどんどん静かになっていく]
…寂しいなぁ…
[ぽつりつぶやいて。蝉の鳴き声を振り切るように、駆け出していった]
[アーベルに同意を求められれば、それには力強く頷き返す。]
ええ、それはもう。
1年しかお仕えしてない私でもそれぐらいはよくよく判ります。
エーリッヒ様は、自分のことを構わなさすぎるんです。
……まったく。
君は、俺をなんだと思ってんのかと……。
[きっぱり言ってのけるアーベル言葉に、大げさなため息をつき。
肩を竦めるユーディットには、そのようで、と軽く返して]
で、と。
大体察しはついてるが、ご用件は?
[うんうん、とユーディットには何処か満足げな頷きを返す]
それで本当のところ、大丈夫なの、あれ。
[あれ呼ばわりの示すところは、左腕の件だが]
[翌日。
目を覚まして作業場へと向かう。
机の上に原石の山は無かった]
……戻っては、無いんだな。
どうせ、鉱夫達も持ってきてないだろうし。
[仕事が無くなった。
手持ち無沙汰になってしまった。
工房に居てもやることは無く、ふらり、外へと足を向ける。
空を見上げようとして、眩しさに手を頭の上に翳した]
察しがついてるなら、
わざわざ聞くことないと思うんだけど。
[扉の傍の壁に寄りかかり、腕を組む]
まあ。
知られたのなら中途半端に黙っていても仕方が無い。
情報を一所に留まらせても、事態の進展は望めない。
与えて、どう動くのかも見てみたいしね。
そんなところかな。
エーリ兄にまで伝わるのは予測出来たけど、
昔はよく視ていた分、幾らかパターンが読めるから、楽は楽。
[本質を見極めるには遠く及ばない上に、今では容易に視ることも出来ないが。其処までは口にする必要もないかと、言いはしない]
[唐突に投げられた言葉、その意を一瞬捉えかね、きょとり、と瞬く]
……随分とまた、いきなりなご質問で。
[言いつつ、右手はすい、と左の腕を撫でる。
袖口から覗く真新しい包帯が意味する所は伝わるか]
むしろ、良くぞ気づいてますね、と言うべきか?
…は。
[顔を伏せたまま、首を振る。
もう一度だけ唇を重ねた。広がる鉄の味]
おやすみなさい、ミリィ。
今一度だけ。
―― Ich liebe Sie.
[ゆっくりと立ち上がる。
寝具を掛ければ、まるで眠っているかのように]
あとで迎えに来ますね。
イレーネに、伝言を伝えてきます。
[小さく告げると、扉から玄関を回って外を目指した]
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