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─村の通り─
[ユリアンの問いににこっとした笑みを浮かべ、]
そ、漬け物。よかったらどうぞ。
あ、他の皆さんもよかったらー。
[そう言って、ずずいと壷を差し出す。]
─道具屋─
一度に全てを乗り越えるのなんて無理だ。
私だってそうだったよ。
まったく同じではないのだろうけれど。
それに。
[膝をついてミハエルと視線の高さを合わせた]
私としては甘えてもらえるのも嬉しいかったりするのだけれどね?
[小さく笑って姿勢を戻す]
出来ることから順番にやっていこう。
今はとりあえず。
ユーディを追いかけることからかな。
─道具屋─
けれど、ボクは、自分が、
情、けな───、…っ
[レナーテの声は、自分と違い落ち着いていて。
撫でられてしまえば、じわりと視界が霞んだ。]
……っ、
[眼を瞑り──く、と、途切れがちになる声を呑む。]
―村の通り→ギュンター宅―
[壷の中身を一つ摘んで、口にしたそれは悪くは無い味]
んっ、さすがベッティだな。
魔法の手か。
[そんな話をしたことを思い出しながら、
さらにもう一つつまみ、しばらくして、ギュンターの家につけば、
知ることになる事実は、自分の予想とたがわないもので]
ああ、やっぱり、か。
[そう、*呟いていた*]
え、何それ?
[ベッティが出してきた壷には興味を引かれて、中を覗き込んで―――少し固まる。
それでも好奇心もって一つ掴むのは職業病だ。
おそるおそる、口に入れる。
泣く事はなかった。]
あれ…青くない。
ね、ベッティ、これってどうやったの?
[ギュンターの家に行く間、そんな事を訪ねたりして。
事実を突きつけられるまでのほんの少しの間、心を*紛らわした。*]
─道具屋─
[ぐしっと慌てて顔を擦りかけ]
…、…〜、っ…!
[同じ高さで紅の目が笑うのに、先ほどまでとは違う理由で、ぐっ、と息を呑んだ>>338。]
…ッ …今泣いて決壊してしまうと、困、…っ
[意地を張るように声を張って、ぶん、と首を横に振り、肺に息を詰めなおす。]
ユーディを。あのままでほおってもおけない。
それこそどこかで転んでいかねないではないか。
[ユーディを追いかけ損ねてから随分たつ、と、思考を切り替えるように酒瓶を抱いて呼吸を整えた。追いかけるにしてもタイミングを失してはいたけれど、このまま逃げっぱなしというわけにも──いかない、と。]
─道具屋─
いつもの元気も戻ってきたかな。
[意地を張るような声に微笑む]
ああ。大丈夫そうなら行ってみよう。
その可能性はかなり高い気がするし。
走りにくければそれは私が持つよ。
[外に出ると不在用の看板を扉に掛ける]
[酒瓶は引き受けようかと*手を出した*]
─村の通り─
[差し出した漬け物の評価は好評の様子。ふふんと軽く鼻を鳴らすが、魔法の手というユリアンの評価には、んーと顎に指をあて軽く考えるが、]
魔法の手というか、料理についての知識とこの舌が齎すインスピレーション的な何か、なのかなぁ。
…………魔法なんて、そんな不確かなものじゃ、ないんだ。
[最後の言葉は聞き取れないほどの小さな呟き。]
うん。
… 懺悔してしまったら、
少し、気楽になった。
[息を吐いて、浮かべるのは力の抜けた笑み。]
…。
けれど。だな。
レナーテ。
[差し出した手に、持っていた酒瓶を両手で丁寧に渡して──首を傾ぎ]
ボクは然し、兄に弱いのだろうかな。
[真顔でポツリとそう言って]
ボクにあまり──甘えるを許すと、
きっと、際限が無いのだよ。
[荷が増えてたいへんだぞ。と、忠告じみて、そう言って。
──とん。と、村長の家に向けて、*歩を踏み切った*。]
─村の通り─
[ゲルダが恐る恐る摘んで、驚いた様子には、満足そうなにまぁとした笑みを浮かべ、]
ふふふ、これはねぇ…………
[そうして、工夫点などについて話しながら、ギュンターの元へと向かっただろう。
そこで待ち受ける事実を彼女はまだ知ることは*ない*。]
─自宅─
[家へ戻って来ると作業場へと向かう。三脚に立てかけたキャンバス。載せた染色液は既に乾いていて。さらりとその上を撫でた]
───完成出来ると良いな。
[いつ命を落とすか分からない状況。皆と居る時はいつも通りの調子で居たが、一人になると、ふと考えてしまう]
っと、今日はまだ畑見て無かったな。
抽出もしなきゃいけないし…やることいっぱいだ。
[しばらく物思いに耽っていたが、それに気付いて大きく息を吐きながら後頭部を掻いた。絵を完成させたい部分もあるが、その前段階の準備も重要。先に畑の様子を見に行くことに]
[その後誰かからギュンターの話を聞いたならば、軽く驚きはせども、反応は薄かった*ことだろう*]
─村の通り→長の家─
[とてとて、とてとて。
長の家へと近づくと、目に入るのは賑やかな一団]
……に。
[その中に銀色の髪を見つけると、一瞬足が止まった。
更に眉を顰められて、ふにゃ、と表情が崩れた──けれど、今は]
じいちゃ……じいちゃ、は?
[まずは、それを確かめたくて、家人へと問う。
返された答え。
とけるように、消えてしまった、と。
それは、先に道具屋で聞かされた事と容易に結びつく]
…………。
[俯いて、唇を軽く、噛む。左の手は、右の肩をぎゅ、と掴んで]
……教えたげないと。
[ややあって、零れたのはこんな小さな呟き。
誰に教えるのか、と問われたなら]
……かたつむり。じいちゃの、ともだち。
[小さな声でこう言って、苔の小広場へと向けて歩き出す**]
─道具屋─
それは良かった。
兄としてか。
イレーネはしっかりしているから私の方が世話になるのも多くてね。
たまに頼ってもらえると嬉しいものだけれど。
[真顔で言うミハエルに少し目を伏せる]
大丈夫だよ。ミハエルなら。
[微笑と共に言う]
[小走りになりながらギュンターの家に向かった]
―ギュンターの家―
[途中ではユーディットに追いつけなかった]
[姿を確認すると安堵の息を吐いた]
[今日初めて会う顔に挨拶をしてゆく]
長は…そうか。
[淡々と事実を確認した]
[可能なら花と周期の話も改めて聞く]
[意識せずに自分でも左腕を掴んでいた]
私には後なにが出来るか。
イレーネ。
[小さく呟き妹の姿を捜す]
[店の事を伝えて出かけられそうかを*聞こうとした*]
─村の通り→ギュンターの家─
え、それも入れるんだ?隠し味?
で時間は大体どれくらい……
[ベッティにしっかり漬け方を聞いたりして。
好きな事に関わっている間は、何時も通りに話すことが出来た。
だがギュンターの元へ行き、ギュンターが消えてしまったことを知ると、腕で身体を抱き。]
ギュン爺…。
[やっぱりというユリアンの声が聞こえれば、顔色悪く目を伏せた。
その後誰かに話しかけられても、口数少なく、反応は悪く。
気がつくと一人その場を離れ、店へと*戻っていった。*]
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