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では、あまり皆を待たせるな。
[クローディアに言い置いて、聖殿を出る]
『………急ぎたくないということは、良い兆しではないということか』
[広場へ向ける視線は、どこか暗い]
[面の奥にある表情などわからない。ただ一瞬雰囲気が変わった気はした
でも低く笑う音がして、忘れた]
うん。残念。だから耳かな〜
[と、面の耳に手を伸ばす。だがこの位置からは届かずに、むぅと拗ねた表情に変わって、また陽気な表情にころころと変わる]
[などと言っている間に、
一応は終結に向かったらしい事態。
興味を失って、視線を逸らす。
移った意識は食事の匂いを捉えれど、
眼差しはまだその正体を捉えはせず。
代わりに、何かを凝視する鳥の姿を見た]
珍しい子どもだ。
[くつくつとわらって、男は翼をおもむろに広げた。
ふわりと飛び上がるのは、気紛れに。
ネロの近くの枝に乗ると、そこに腰を下ろした。]
さわるか?
[機嫌も悪くはない。
珍しくも、狐はそう尋ねた。]
[視線を向けられたラウルはそちらを見やり。
ぴぃ、と鳴いて、ぱささ、と軽く羽ばたくとふわり、舞い上がる。
ターゲットは、私的怨恨もありそうな、盗み食い犯]
― 自宅ベランダ ―
[ ここまで外を出ることを渋ってはいた。
だが、それも限界らしかった。]
……全く、何故私が広場などへと…。
致し方ないか…。
[ ここで渋ろうが結果は変わらない。
羽根を広げて、ふわりと飛び立つ。
広場など顔を出したこともあまりないが。]
仕方ないですね…。
[ そう自分に強く言い聞かせながら。]
―→広場方面
[頭に置かれたラスの手の感触が離れれば、閉じていた深紅の瞳をおそるおそる開き]
……あ、ご飯が……
[ガーリックトーストに伸ばされるカルロスの手に興味を移した]
聞いて欲しいこと。
喜びを分かち合いたいと捉えれば好い事だけれど、
それならば、焦らさずに伝えていそうなもの。
わざわざ周囲の疑惑を募らせる行動を取る、
もしくは取らざるを得ないということは……
[延々と続けようとして、
傾げられた首につられ、首を傾げる]
別段、学は関係ないと思う。
気楽と言われても、これが常であるから、それこそが難しい。
[口に運ぶ前に視線を感じ、手を止め見上げる。
それがラウルだと気付けば、無駄と分かりつつ口許に人差し指を当て、静かにするよう頼んだ。
けれどそのタイムロスが、命取り]
げ。
[ラスに腕を掴まれ、動きが止まる]
あは
[翼を出したケイジを口元に笑みを刻んだまま眺めた
そして横に座るまでの動作を見てから、触るか?という問いに、今度は三回頷いて
手を伸ばして]
ありゃりゃ…?狐のときと感触が違うや
[不思議そうにぺたぺたと耳に触れたり軽く引っ張ってみたりしている]
[ 広場から少し離れたところへと身体を降ろし、羽根を畳む。
上空から見たものが間違いでないなら人が多いか。]
巫女姫は何をしたいのやら…。
といっても、誰がいるのやらは確認することはできませんね。
[ それは己の視力のせいだが。]
まぁ、お知り合いもいるでしょうから。
気にせず向かいましょうか。
[頭を傾けて、広場の方をじっと見つめる。]
……ま、そこらは聞いてみてから、だね。
[状況を分析する言葉に苦笑する。
巫女の事は、幼い頃から知ってはいる。
彼女が、人に何かを話そうとして、それを渋る、というのは大抵は]
(……厄介事で、その確信を得るのに手間取ってる時……だったかねぇ)
[そんな事を考えて、小さくため息をつく。
飛び立つ相棒の動きにはちら、と視線を向けるのみ]
……アタシからすると、肩肘はりまくってるように見えるんだけどねぇ……。
[カルロスの腕を掴むと、立ち上がってぐいーっとその腕を上へと引っ張った。
足が浮くかと思える程引っ張ると、顔を覗き込み]
何しようとしてたのかな?
[細い目を吊り上げて、にっこり笑った。]
へ? あ……!
[唐突なラスの声に、思わず視線を向けるとつまみ食い現行犯逮捕のカルロスの姿が目に入った。
慌ててお盆を取りあげると、隣にいたオーフェンにお盆を突きつけながらカルロスに――]
こ〜ら。
お腹空いてるなら言ってよねっ! 材料あれば何でも作っちゃうから!
[半分お説教、半分笑いといった雰囲気で、カルロスを嗜めた]
ついでにリクエストあれば聞くけど?
[と、ラスも含めて顔を見回した]
[当然というか、半ば天敵認定している相手のお願いなどは知った事ではなく。
ぴぃぱた、忙しなく飛ぶサエーナ鳥。
動きが止まった隙を狙って、挨拶代わりといわんばかりに、頭に向けて鳥脚蹴りを狙っていく]
……!
[広場に向けられた何かの視線を感じて振り返った]
気のせい……かな?
[首をかしげていると、リディアにお盆を目の前に差し出され、その匂いに鼻をぴくりと動かす。呼応するようにお腹が鳴った]
そうかな。
[世帯主に短く答え、口を閉ざす。
不思議そうにやりとりを見つめるさまは
打って変わって歳相応――それより幼くすら映る]
[広場に新たに降り立った気配に、つと視線を向けるも。
一瞬でそちらからはそらされて]
ま、好き勝手に生きてるアタシから見れば、だからね。
アンタ自身からすれば、違うってのは、ありだろうさ。
[掴まれた腕ごと引き上げられ、ひたすらに愛想笑い]
い、いやー…その、あ、あれだ!
この辺りに小さな虫さんがついてて払おうと…って、うわ、痛たッ!
ちょ、ラウル、お前鳴くなって言ったのに、そのうえ…ぎゃ、痛、すみませんっ!
[何だかてんやわんや]
そうなんだ〜。違うんだ〜。じゃあ引っこ抜かなくていいや
[ケイジに尾っぽがついていないか見た。ない。
それにケイジの言葉も重なってそう返した]
うん。本物のほうがいい。ふわふわ。
でもこっちのカチカチも好き〜カチカチカチカチ〜♪
[やっぱり楽しそうに、頬の辺りを今度はぺたぺたしている]
[お盆を差し出すリディアの顔を見て、それを受け取る]
……うん……いただきます
[簡単野菜スープの匂いを嗅ぎ、しばし見つめた後、お皿に顔を突っ込んでがつがつと食べ始めた]
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