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貴方も言っていたように、貴方が本物ならば私は人間としか出ないはず。
まさか・・・本物の占い師が嘘を言うわけないんですからね。
そして、もしも、どちらかに人狼が潜んでいたのならば、確実にどちらかに人狼という結果が出るわ。
その場合は、殺してもらえればいいわ。私達二人を。
これで、確実に人狼を一人殺せるのですからね。
ねえ?悪くない手段でしょう?
そう・・・。
貴方がもし人狼だったとしたのなら絶対に逃がさない。
クローディアの命を奪った人狼は、私の命に代えても逃がさないわ。うふふ・・・うふふ・・・。
ん、大丈夫。
ありがとナ……。
[手当てをしてもらい、小さく息を吐いてゆっくり立ち上がる。
無理しない程度の速度で、酒場の方へと歩いていった。]
〔ノブの様子をみて苦笑い〕
渦中の人間なのに…相変わらずだな。
まぁ。どうせ今ベッドは占領されてるから、一緒に来るしかしょうがないだろ。
〔キィ、と車輪から音が鳴る。油を差してやらんと…とぼんやり違う事を考えながら、一番大きいテーブルに車椅子をつけ、自分も隣に座る〕
[瞳に、異様な色に染めながら、シャロンが笑う]
ああ。そう。そうだ。
人狼が占い師を騙る理由だったわね。
簡単よ。
占い師なんて、そんなに出会う人間じゃないから、化けやすく、人間を騙しやすいのよ。
そして、色んな村で信用されて、簡単に人間が襲えるから。
世界で有名な占い師が、実は人狼だったことなんて、貴方は何人知っているのかしらね?
うふふ・・・ふふ・・・
[視線は、ディーノから虚空へ。
笑みから憎悪へ。
クローディアを殺したものを、確実に殺すのだと]
どういたしまして?
[ありがと、という言葉に微かに笑んで。
自分も立ち上がり、酒場へと向かおうとして]
…………。
[ふ、と、リディアの方を振り返り、しばし、その姿を見つめてから。
足早に、酒場の方へと向かう]
[背後から聞こえてくるシャロンの気味悪い台詞に、顔を顰める。
クローディアが死ぬ前の彼女は、こんな風だったろうか。
人狼に友人を殺されたショックが、彼女の中の何かを変えてしまったのだろうか。
シャロンが嘘をついて、占い師だと偽っている可能性は……あまり、考えて愉快なことではなかった。]
お互いに調べるの?
…そうだね、両方とも人間と判断されたなら、両方とも本物の占い師である”可能性が出来る”。
[移動の際に後ろからかけられたシャロンの言葉に、酒場に戻り席についてから言葉を返す]
でも。
仮に君が僕を人狼と判断し、君が人間であった場合は僕は死ぬわけには行かない。
この手で人狼を見つけて、この手で駆逐しなければ、僕は死ねない。
人狼を見つけもしないうちには、僕は死ねない。
…君が人狼だった場合は、僕も容赦しないよ。
人狼の駆逐。
それが僕の望みだから。
[しっかりとシャロンを見据えて。彼女の言動。やはり人狼のようには思えない。だとすると──]
[ノブに悪意があるわけじゃない]
[その言動もいつものもので]
[けれど受け止める自分がいつもとは違って]
そういうものなの?
でも二人いれば分かるんだよね?
[シャロンの言葉にも]
[その内容に眉を寄せつつ]
…う。
[ノブとは離れたテーブルに着こうとして]
[その手前で膝を突いた]
[交わされる言葉、張り詰めた空気。
それに対する不安を、どう消せば良いのかわからない。
わからない、けれど]
……ボクは、ボクのできる事を……する、だけ。
[小さな声で、*そう呟いて*]
フラン!大丈夫か?
〔駆け寄って身体を支えてやる〕
…昼間も忙しく働いてたんだ。疲労がたまって当然だろ。
…どうする?先に休ませてもらうか?
〔と、フランの顔を覗きこんだ〕
ふぅん、そうなんだ。
僕は、他の人狼騒ぎについて耳にすることなんて滅多に無かったから知らなかったよ。
[疑問の回答をしたシャロンにはそれだけ返して。シャロンの様子にはただ眉を顰める]
[リディアが死んだ]
[それを今更ながらに思う]
リディ、ちゃん。
[どんどんと進む事態に感情と]
[理性が繋がらなくなって]
あ。
湿布、作らないと。
[どこか焦点の合わない目で]
[ランディの顔を見返しながら]
[そんなことを呟いた]
[虚空を見上げていたシャロンが、ディーノの言葉に我に返り、そして、ゆっくりとディーノの席に近づいて言った]
自分で言っていて、何か自分の言葉におかしなことに気づかない?
人狼の駆逐。それが望み。
それならば、何故、リディアさんが死体を見て、あのような表情をしていたのかしら?
無表情で、何かに耐えるような顔。
私には理解できないわ。
人狼の駆逐が望みとか言っておきながら、何も喜ばない貴方が。
それとも、『人間』であるノブの言葉を疑っているのかしらね?
もし、ノブが嘘を言っていたとしても、その理由は?何故、ほとんど接点も無いリディアを殺す必要があったのかしら?
―――貴方は本当は裏で何を考えているのかしらね?
〔フランの呟きに眉根を寄せる〕
おい、フラン…。
やっぱ疲れてるんだよ。部屋までついて行ってやるから、今日はもう寝ろよ…。
〔いつもの闊達さがないフランは、一回り小さく見え、胸が締め付けられる感覚を覚える〕
リディアが人狼かどうか。
僕はそれを知らない。
僕が調べたわけではないから。
確かにノブは人間。
でも君が人間であると結果が出るまでは、僕はノブのことを完全には信用出来ない。
何故なら。
僕は人間でありながら人狼に組する存在を知っているから。
以前の村にもその存在は居た。
この村には居ないとは限らない。
それに僕は、この村に紛れ込んだ人狼全てを駆逐しなければ、喜べない。
[傍に来たシャロンを座ったまま見上げて]
[ディーノの足元におとなしく座り。
近づいてきたシャロンを見上げ、その言葉に首を傾げる。
彼女はどうして、こんなにも。
裏で何を考えてるのかわからねぇのは、そっちだぜ?
あんた、本当に占い師なのか?
その思いは言葉に出来ず。ただじっと見つめる。]
[ぼうっと見つめる]
[それがランディであると理解する]
…うん。
[歩き出そうとして]
[足元がよろけた]
…ごめん、お願いする。
[小さく頭を下げて]
[ランディの手を借りながら]
[昨日借りた部屋へと*戻った*]
〔意識の中にディーノの言葉が滑り込んできた。人間でありながら、人狼に組する者がいる―?〕
おい、それって、そいつを調べても「人間」ってわかるだけで意味が無いって事じゃねぇのか?
〔フランの両肩を支えながら、誰にとも無く問い掛けた〕
[ディーノの齎した情報に、ぴくりと耳を動かす。
人間なのに人狼に組する存在……その存在には「自分自身」という心当たりがあった。もし仮にディーノが人狼だったなら、自分もそんな存在になっていたんだろうと。
しかしそうすると。
あのノブって奴も矢っ張り油断ならねぇのか。
椅子に座ったまま眠るノブに一瞬視線を走らせた。
リディアが人狼だった。彼はそう言ったが、なかなかそれは信じられるものでなく。
あー、ったく。
死んだ奴が人狼かどうか判れば苦労しねぇのに。
ぽつりと腹の中で文句を垂れる。]
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