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――ッ
…ああ、……こんばんは。
[弾かれたように顔を上げて、青年の姿を見ればいつもの如く会釈を。
声は聞かれただろうか?
鍋をかけていた火を止める。南瓜の甘い香りが仄かに香った]
−→広間−
[――飛び込んだ、その場所に”あいつ”はいた。
お姉さんは死んだのに、生きて。にやっと笑みさえ浮かべて。]
……なんで! なんであんたがっ!
[感情のままに、叫んで。身体ごと、ぶつかっていく。]
[ルーサーの言葉に、少女は――]
どうして…?
どうして大人は…皆…生き急いてしまうの?
――父のように…母のように…。
[そう呟くと、少女は天を仰ぎ――]
あぁ神様。
私は――
神父様と一緒に生きて……
この屋敷から出たいのに。それすら――
願ってはいけないことなのでしょうか…。
[涙を拭わずに――]
[そっと呟いた]
ええ、行きましょうか。ナサニエルさん。
あのメンバーの中に人狼が何人いるのかと考えるとぞっとしないけれど、ね。
[大仰に肩を竦めながら。]
私も、それは同じなのですよ。
生きて、貴方と共にいたい。
……けれど、罪深き私には。過ぎた願いなのでしょうね。
[意味深に笑ってから、ウェンディを連れて広間へ。]
[ 驚いた様子のネリーに瞬くも、青年の顔に浮かぶのは柔らかな微笑。会釈を返せば鼻腔を擽る香りに僅か目を細め、]
好い香りですね。何時も有難う御座います。
[然う声を掛けて、少女の横を通り過ぎれば灰皿の中身を塵袋の中に捨てる。]
-肖像画前-
[蝋燭の光ではなく、太陽の光のもとで見る肖像画は無惨に額を打ち抜かれている。
歪んだ笑顔を汚す、僅かな血痕。
人狼の血も、赤いのだ。
ヘンリエッタは眩しげに目を細めると、扉を開けて外に出た。]
―→広間―
[広間に戻り漸く一息と思った矢先
叫び声
振り返る、きらりと光る何か、飛び込んで]
……つっ……!…
[何かが当たる感触、それは体まで届かずに]
……トビー…何で、お前が……
[それでも衝撃はかなりの物で、息が詰まる]
[意味深に微笑むルーサーの姿に、少女は袖口で涙を拭って――]
そんなことは無いです。
生きて罪を償うことも…出来ましょう――
そのことは、神父様?あなたが一番知っておいででは有りませんか…?
[さらり――]
[金の髪を揺らせば]
[ふわり――]
[スカートの裾は翻り]
[少女はルーサーの手をしっかり握り締めて]
――ナサニエルの部屋→広間へ――
いいえ。お仕事ですから。
皆様のお口に合っていると良いのですけれど。
[相手に返すのはやはり微笑み。
食器は既に広間に並べてあるから、鍋をそのまま広間に持って行こうと扉の傍へ。
武器庫のことに触れぬのは若干気にかかっていたけれど、やはり自分では触れない]
―広間―
……っ?!
何をしているのです、トビー君。
彼に何の罪があると言うのですか?!
[遅れて広間に到着、目にしたものはその惨状。]
[ 扉へと向かう少女の表情は見えず、器を手に流し台に立つ青年の表情も叉見えない。蛇口を捻れば冷たい水が音を立てて流れ出る。]
……其れは誰かを護る為のものですか?
[ パシャリという水音に、其れとも、と続いた声は隠れるか。]
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