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あるだけ、かあ。
……でも、あーゆーのがいるって分かってて、外で水浴びは、なぁ。
[言い残された言葉に、はあ、とため息一つ。
ひょーい、と軽く飛び降りるのには、一瞬だけ目を見張る]
……どうやって降りるのかと思ったけど。
無造作に飛ぶなあ……。
[感心しているような、違うような、なんとも言い難い表情で呟いて。
ふわり、と翼を広げ、下へと舞い降りる]
……。
[やがて、奥まった場所でありながらも、侵入者を一目で見れて、更に逃げるための通路も確保してある部屋に入り、そこに腰を下ろした]
……厄介な連中だ。
[日頃相手をしているような連中よりも、格段に相手のしにくい連中勢を思い出し、愚痴るように零した。
どうも、影から狙撃するだけで倒せるようなタマは此処にはいないようだ。
そうなると、色々な武器をすぐに手にすることができる箱以外、特に際立った能力の無い自分にとっては、不利であると思えた]
……。
[手を懐に入れて、自身のソウルカードである『隠者』に触れる]
……使わざるを得んか。
まぁ、簡易食とか非常食とか、そんな感じ?
[といいつつ魚を一口齧って]
飯食ってるときが一番平和らしいって言うけどなぁ。
そうも言ってらんねぇよな、やっぱり。
そうだなぁ…今はやりあう気はねぇな、とりあえず。
[最後に問われた言葉にはそう返して軽く笑う]
ですねぇ〜。ま、もしそうなったとしても消耗するぐらいならさっさと私は逃げてしまいますしね〜
[逃げ足には自信がありますからね。とにこやかに言って]
ええ、特に止める理由もありませんから…変わってるかはどうでしょうかねぇ〜。やはり人と獣人とでは感性が違うということでしょうかね?
[去った後でも同じくマイペースに首をかしげつつ喋り]
む…ま、彼も男ですしねぇ〜。ということは拠点だったのですかねぇ〜。
悪いことしちゃいましたかねぇ〜
[その言葉に引きずられるようにそんな感想を抱いた]
ところで、いつのまにか一緒に行動しちゃってましたが、どうします?
あ、私は今はきゅーけーちゅーですんで、やりあいたかったら全力をもって私の逃げっぷりを見せてさしあげますよ。
[なんだか情けないことを自信満々にいった]
ふぁあ〜あ。
奥義使こた後は一眠りばせんと。
身体ば”ヒト”ん戻さんとのぅ。
[仮面の下で大きな欠伸をし、街外れにひっそりと佇む一軒家の中へと入り込む。如何に大雑把と言えどこの状況で外でごろ寝をするほど愚かでは無い。一眠りするために寝室では無く物置らしい場所を探し。意外と雑多に物が残るその隙間に潜り込んで居眠りを始めた。他の者と違い食わずとも倒れることは無いが、疲れをとるために睡眠だけは必要*だった*]
[空気抵抗を生み出すような体勢ではない、ほぼ直立で落ちていく。
けれど落下速度は自由落下のそれより遥かに遅い。
それでも翼で舞い降りるよりは速いだろう]
[タネを明かせば、自身の力、直線方向への物体の移動。
上昇方向へそれを向けているだけのこと]
[地面との接触時にはそれを少し強めて。
傍目から見れば一瞬滞空したようにも見えるだろうか]
それなら、水を運び込んだらどうかな。
[面倒だけど、と天使が降り立つのに合わせて笑った]
[翼を広げ、気流を捉えて舞い降りる。
こちらは、生来の力を本能で用いるもの。
正確に言えば、一度だけ、見知らぬ人物に手ほどきは受けているのだけれど]
最悪、それしかないかぁ。
面倒そうなんだけどねぇ。
[ふわり、と降り立ち、向けられた笑みに大げさなため息をつく。
いざとなれば、そこまでやるくらいの決意はあるが]
あぁ、なるほど。
普段から、お忙しいんですのね。
[串を持ちつつ、指先を合わせ納得の仕種。
ついでに紫紺の瞳でもう一つ理解したようで、小さく頷いてみたり]
ここはそういう場所ですものね…。
本当なら、一時も気は抜けないのでしょうけれど。
デスのカードの所持者がうつろったように法外な方もいるようですし。
[カードから得た情報に寄れば、狐面の相手に渡ったと分かるが。
なんとなく、らしいとも思ったり]
…それなら、一時休戦ですわね。
えー、逃げちゃうんですか?
狩りはあんまり得意じゃないんだけどなー。
[普通に仕事でやっているくせに、けろりと言った]
別に変わりませんよ?
普通に人として生活してきたんですからね。
[獣人だからと言われると眉が寄った。
ぴくりと帽子が揺れる]
……いーですけどねー。
ま、拠点なんかもまた作ればいーんです。
[拗ねたようにぷいと顔を背けた]
…あ。いえ、そうではなくて。
その…
[ちょっとばかり言い淀んだものの]
食べ方、を…。
[見ていたらしい。
小さく口を開けて、焼けた魚をかじった]
…美味しい。
おやおや、でしたらちょうどよい訓練になるでしょう。
私はその方面でもプロですよ〜
ふむふむ。でしたら、単なる感覚の差ですねぇ
[ならば、接近戦を主としているからか。などとも思ったが、深くはあまり考えず、揺れる帽子には一度だけ目を向けてすぐに戻し]
おや、お嬢さんには目の毒でしたかね
[拗ねて顔を背ける様子にくすくすと笑う]
[大きく吐き出された溜息にまた笑う]
大変ですね、狙われるってのも。
女の子っていうのも。
[狙われるのはこの現状では誰にでも当て嵌まることだが、後者は生憎自身には当て嵌まらない]
[そのまま廃墟の一角、匂いの漂う場所を覗き込んで]
……お邪魔しました?
[男女が二人きりの状況。
ゆるりと首を傾げてカルロスに意味ありげな笑みを浮かべた]
忙しいことは忙しい、かな。
[細かいことまでは告げずにまた一口齧って]
本来なら一日にやりあうのは決まってるんだがねぇ…
そういうのばかりじゃない事を願っておくさね。
[一度破られたものが維持されるとも思ってはいないが]
今日のところは、ね。
[そう言って笑う]
二人かねぇ。
なら、煙幕使ってでも逃げらぁね。
[集音機に手を当てつつ、煙幕があった場所の近くを通る]
しかし、意外に…出会い頭、戦闘開始ってワケじゃないのかねぇ。
ならありがたいが。
…ま。俺に対してどうかはわからんか。
[眼鏡を中指で直すと、何処か、食糧がありそうな場所を探す]
ずーっと一緒にいるいわれもないですね。
私も休憩中だから別に仕掛けませんけどっ!
[自信満々な台詞に渋い顔のまま答える]
追いかけっこで疲れた所を誰かに捕まったりしたら最悪だし。
[深呼吸一つ]
狩られるのも当然好きじゃないです。
好きってヒトもそーいないでしょうけど。
……べーつーにー。
[笑われて機嫌は急降下してゆく]
大変だよお、ホントに。
……ま、言っても仕方ないんだけど。
[軽く、肩を竦めつつ、言って。
同じように、匂いの源を覗き込む]
あ、花のおねーさん、と。
[ロザリーには、やほー、と言いつつ手を振り。
男の方を見て、しばし、思案]
あー。
鳩のひとと話してた、おべんとのひとだ。
[それはそれで、どんな認識なのか]
食べ方、って…
[少しばかり驚いてロザリーを見て]
確かにナイフもフォークもないのは慣れないかな?
[そう言って、笑うのも失礼だと表情を改めようとして]
……邪魔じゃねぇけど?
[声を掛けられて振り向いて、そこにいた姿にへらりと笑って返す]
らしくないなって感じただけですからっ!
それじゃ、私も行きます。
さよーならっ!
[クルリと踵を返し扉まで一気に走る]
あ、肉まんはごちそーさまでしたっ!
[扉前でぺこりと頭を下げ、食べ物のお礼だけはちゃんとして。
勢い良く路地を駆け抜けていった]
皆様、お仕事がお仕事ですものね。
一日に一人、…されど一つの誓約は破られた。
これを理由に法外に踏み出す方は――…
[増えるかもしれない、と言外に。
また一口、魚をかじって]
貴方が、そちらがわでないのがなによりです。
[軽い笑みには穏やかな微笑を。
そうして新たに聞こえた声に紫紺を向ける]
ええ、ですよ〜。とはいえ、いつのまにか一緒にいたのに気づいたのが今だっただけですがねぇ〜
[その認識ののんびりさ加減ゆえにスティーブンが誤解したなんてしらないが]
ま、狩られるよりは狩るほうがいいですよね。狩られるのが好きとか面と向かって言われたら私も困ってしまいそうです
[思わずそんな光景を想像したり、また機嫌が急降下する様子にくすくすとまた笑みを浮かべ]
はい。さよーなら。ああ、あれぐらいなら別に構いませんよ。
[扉まで一気に走り、そして礼を述べて路地へと駆けて行くのを手を振って見送った]
あ、天使さ…さん、も。
[男の後ろからもう一つ声が聞こえ、途端に嬉しそうな響きを帯びる]
…こんにちわ。
邪魔ではありません、よ?
[手首から先だけを振るように、挨拶を返す]
なんなら手伝います?
一人でやるよりは楽だろうし。
[白翼に振り向いて、ことり、首を傾ぐ]
『運命の輪』殿には邪魔じゃなくても、
[朽葉色の視線は流れ、生花を飾る女性に止まる]
『太陽』殿にはお邪魔になってしまうでしょうか?
[己の胸に右手を当て、上体を僅か傾いで伺う態]
あんまおおっぴらに言えるもんじゃねぇけどなぁ。
『月』のマスターがなに考えてやらかしたんだかはしらねぇけど…
面倒なことになったのだけは確かだよなぁ。
[面白くない、と口の中で呟いて]
でもまぁ…いつ立場が変わるかわかんねぇけどな。
[自分が残るためには、と言うのは内に残して]
うん。
廃墟でおべんと広げてるひとだなー、って覚えてたから、おべんとのひと。
[間の抜けた返事に、あっさりと返す。
他者を覚える際、最も印象深かった部分をキーとするのが常であるが故に、こんな呼びかけになったわけだが]
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