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頑張る、か。俺にできる事なんて、たかが知れてるが。
[他に抜きん出ているのは、植物に関する事だけ。
幾度となく飛び出した野外採取で鍛えられ、人並みよりは身体能力もあるが、逆に言えば、それだけで]
……誰でも、ってな。
[返された言葉に、天鵞絨はやや細められ。それから、小さなため息]
……俺とは、ね。
どちらかというと、誰とも、の方が……。
[そこで言葉は一度途切れ]
……平穏な気がするが。
[何が、とは言わずにこう続け、紅の残る手に天鵞絨をむける]
……軽く、引っかいただけだ。手当てしとけば、すぐに消える。
[6の部屋奥の扉近くまで歩いていく]
作業してるのは……ダーヴィッドさん?
何をしてるの?
[杖の先が何かに当たる。手で触ると、人の形をしていて、石像なのだと分かる]
ここにも、あったんだ。さっき気づかなかったな。
[どこか遠くから、何か叩く音がしたが、その場を動かず]
あたしも、できる事なんかないよ。でも、黙って死を待つのは嫌。
[武器を持つなんて考えた事もなかった。]
………ライヒがそう言うなら。誰とも
[そう口にした所で階下から聞こえる音。]
なにかあったのかな。ね、行ってみる。
[ライヒアルトの手から手を離し、手に移った紅を舐めた。]
>>318
[入ってきたのは小さな少女。ベアトリーチェに気がつく。]
……蛇が入ってこないようにね。蛇が嫌がる防腐剤を塗っているんだ。
蛇が嫌いで仕方ない人もいるみたいだしね。
リーチェも蛇は好きじゃないだろ?
[手は休めないけど、些かゆっくりになるか。]
……その点は、同意だな。
[黙って死を待つつもりはない。
享受する意思があるならば、そも、ここには来なかった。
続いた言葉に、天鵞絨は数度瞬き。
それから、そうか、と小さく呟く]
……何か、大事だったら問題だしな。行ってみるか。
[頷いて椅子から立ち上がり、ジャケットを羽織り]
……舐めても、不味いぞ。
[紅を舐める仕種には、冗談とも本気ともつかない口調で突っ込みを一つ]
[ダーヴィッドの声に、邪魔しないようその場に留まったまま]
蛇対策なのね。
うん、ノーラさんは蛇が嫌いだったみたいだし。
私は、蛇はそんなに嫌いじゃないけど、噛み付いてくるならこない方が嬉しいな。
だって、それで蛇が殺されるのは、仕方ないけど、いい気分じゃないもの。
こなければ両方嫌な気持ちにならなくて済むもの。
うん。
[頷く。死ねない理由が変わりつつあるのは気づかないふりをする。]
行こう。何事もなければいいけど。
[置いていたメイスを掴む。]
確かに美味しくはないけど、不味くもないよ。お腹、空いてるからかな。
[ライヒアルトの後ろについて歩く。]
>>322
そう、ノーラが本当に嫌いみたいだからね。
まぁ、あれ一匹だけなら、問題ないんだけど。
蛇がきたら、絶対に触らずにそっと逃げるんだ。
あと、死んだと思っても、やっぱり触っちゃダメだ。反射器官が生きてるとやっぱり噛まれるからね。
[と、そこまで言ってから、相手が盲目の少女だったことを思い出す。でも、まぁ、問題ないと思った。]
リーチェは生まれた時から見えないのかい?
[何事もなければ、という言葉に頷いて、鞄を肩にかける。
中身の増えた鞄は、少しだけ、重い]
……それもそれで、どうかと思うんだが。
ああ、上を調べに行かねばならんのだし、胃に何か入れた方がいいな。
[などと言いつつ、階段を降りて。
音が聞こえてきた、と思しき場所──厨房を覗き込む]
……何か、あったか?
[おやつに呼ばれたとは、さすがに思っていないわけだが]
[顔を出した園芸屋さんににっこり笑う。]
えっとね、おやつ作ったから休憩しよ?
[冷凍もののホットケーキも解凍したらしい。]
あ、パイシート無いかな…パイ焼きたいなぁ…
死んだら、声もしないから分からないの。
でも、さっきの蛇は、血の匂いがしたからわかったよ。
[ダーヴィッドに目のことを聞かれると頷く]
うん。生まれたばかりの時は覚えてないけど、でも、他の色を知らないからきっと生まれつきね。
人の目は、光を映すから見えるけど、私の目はその反射がうまく行ってないんだって、聞いたの。
今の医学ではどうにもならないんだって、お医者様で言われたわ。
「今」の医学なら、見えるようになるのかな。
[あれからどれだけ経ったのか分からなかったが、やっぱり無理な気がした]
─厨房─
……おやつ?
[向けられた笑顔と言葉に、思いっきりきょとーんとした。
同時に、緊張が程よく緩んだような心地もして。
知らず、笑みがこぼれる]
……疲れた時には、甘いものがいいというし。
悪くない、か。
というか、料理とか菓子作りとか、よく気が回るなぁ……。
[パイ焼きたい、という言葉には、素でこんな感想がもれる]
さすがに、誰のでも舐めたりしないよ。あたしも、探索ついて行くから。
[ぶん、とメイスを振って階下へ。なんかいい匂いがした。ひょっこりライヒアルトの後ろから顔を覗かせる。]
あ、美味しそう。
[目を輝かせて。ゲルダの声が変わっているのを心配そうに見たが、なにも言わなかった。]
じゃ、いただいちゃおう。ありがとう、ゲルダ。
[厨房に入って椅子に座って、壁にメイスを立てかけてからフォークを掴んだ。]
[先客がいたならば、「ちょっと着替えたいんですがねぇ」と言って出て行って貰うだろう。
ましてや、その人物が「覗きませんから」などと宣おうものなら、それはそれは不審そうに見たのは間違いなかろう。]
[途中、メイスを持った女性がやって来るというイベントがあって少々肝を冷やしたが、挨拶を交わしてイベント終了。
結局の所、着替えている間に男性陣が入ってくるなんていうイベントが起こることなく着替え終了。]
…………武器、か。
護身のためにも持っておいた方がいいか。
[何からの、ということについては言及することなくぽつりと呟く。]
うん、わたしいろいろ難しいこととかわからないし、危険なこととかも得意じゃないから、
こういうことなら役に立てるかな?って思うんだ。
元気じゃなきゃ、なにもはじめられないもんね。
[園芸屋さんとナターリエさんにホットケーキをサーブしつつ、自分もぱくつく。]
んー、バターがあればもっとよかったんだけど、さすがに無かったなぁ。
>>327
そうか。
ん?他の色?わかる色もあるのか?
[そのピンクの服の色はわかるのだろうか?]
……そうだな、今はいつか、わからないけど、
見えるようになるといい。
白い鳥とか青い空とか……。
[作業しながら、そう言った。]
空に鳥が羽ばたく瞬間はとても綺麗だ。
今はその心でしか見えないだろうけど……。
[そして、あらかた塗り終り、リーチェの横に来る。]
さて、君はこれからどうする?
……頼りにしておこう。
[ついて行く、という言葉>>329には小さくこう返していた。
気が回る、という言葉には他意はなく、それだけに>>330の態度にはきょとり、としたが]
……そう、か。
とはいえ、食事は重要なんだし。
得意なのがいてくれるのは、助かるよ。
[ゲルダの言葉>>333に返す、口調は妙にしみじみとしていた。
過去の研究室での食事事情をふっと思い出したらしい]
―医務室―
[頬杖に似た体勢のまま、頚を傾けた。
何度も謂われたが、固持してきたのだが。]
…――少しね。
[紺青を見たまま、少しだけ目を細める。]
其方で呼ばれるのが好きなら
其方でもと思っただけよ。
ツヴァイ、の方が好きなの?
[ゲルダの声はかすか、よく聞こえたのは金属音。]
何かしらね。
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