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ショウ が参加しました。
[―――ほぅ、ほぅ。
田舎と言うほど田舎でもなく、
都会と言うほど都会でもなく。
そんな街に、何処からか聞こえる梟の声。
人気のない道を照らす街灯には蛾が纏わりついて、
断続的に明滅を繰り返すさまはどうにも心許無い。
少し急ぎ足に、闇に埋没しそうな通りを行く。
昏い中、奥底に潜む、何かを怖れるように―――
などと言う訳ではなく、純粋に帰りが遅くなったからで。
生憎と、夜闇は慣れっこだった。
それだって、この空気の嫌な感じは、好きではないが。
空を仰ぐ。遠いところから注ぐ、月と星のひかり。
夜とは言え、夏独特の湿った暑さに、汗がじっとり滲む]
[ヴ、ヴヴ… 携帯が振動を伝え、遅れて電子音。
普段はマナーモードなのに、今日は忘れていたようで。
びくりと反応し、聊か慌てつつ黒い機体を取り出す。
ディスプレイに表示された名前を見、零した息は安堵]
…もしもーし、ハルヒ? オレ、オレー。
[馴染み深い後輩へと返す声は、静寂によく響く。
やけに暢気に聞こえるそれに、相手は呆れ混じりだが]
悪い悪い、ちょっと予定より遅くなったー。
いつもならタマキに頼むんだけどさ、今いないし。
[帰省したルームメイトの名前を出しながら、
先程までより幾らか軽い足取りで、帰り道を辿る]
うん、了解、りょーかい。確認サンキュな。じゃ、後でー。
[既に気配はなく、水の軌跡も残ってはいない。
それゆえに、彼が見えない何かを感じる事もなく。
会話を終えて、役目を終えた携帯をポケットに戻すと、
締められた表門には目もくれず、迂回して寮に近い方へ。
周りに人が居ないのを確かめると、呼吸を整えて、
目指す先―――学校の外と内とを隔てる壁を見上げる]
『さぁて、っと』
[心の中だけで声を上げ、両足を曲げて屈んで。
一瞬、息を詰め、地を蹴った。
身体全体をバネのように跳び上がり、
伸ばした手を壁の上端に引っかけると、
一気に身体を持ち上げ、乗り越えて、地に降り立つ。
さく、と。土を踏む音が、微かに鳴った。]
[ベランダの手すりに頬杖をつくようにしつつ、空を見上げて物思いにふけっていたが]
……それにしても。
ほんとにケンのヤツ、どこまで何しに行ったんだろ……?
[休みだからって、あんまり羽目外すと御堂さんに怒られるだろうに、と。
そんな事をぼんやりと考えつつ、*空の星をふと見上げ*]
[常習犯―――とまでは言わなくとも、
今日のように帰りが遅くなるのは、以前にもあり。
それゆえに、こういった事は手馴れていた。
普段とは違って長期休暇中とは言え、
やはり門限を過ぎれば寮母にいい顔はされない。
理由を聞かれても、答えられない事もある訳で。
結局、こんな侵入者紛いの事をしているのだった。
手についた土を軽く払って立ち上がると、
いつもより巡回が手薄な事に内心感謝しつつ、
急ぎ、けれどなるべく静かに、寮へと向かう]
ヨウコ が参加しました。
[窓を開けて夜空を見上げる。
夏休み、いつもより人数の減った寮内。
ルームメイトも帰省してしまい、独りぼっちになった部屋。
課題も今日の分と決めたところまで終わってしまい、手持ち無沙汰になってしまった時間。
聞こえてくる音に、暫し耳を傾ける]
…よ、っと!
[身体を半身捻り、今し方まで凭れていたドアガラスを少し開けて
スパイクを詰め込んだ袋を無造作に室内に放り込む。
フローリングの床の上を奥まで滑っていった様だが、気にしない。
コンクリートへと転がした白の機体を再び弄ろうと
フェンスの手前まで腕を伸ばして。]
…お?
[学校の敷地内にひらりと降り立つ影を認め、緩く瞬く。
寮からはまだ遠くでは有るけれども、まさか部外者ではないだろう。
たまに見かける、門限外の帰宅に勤しむ生徒の一人か。
その対象を見定めようと、僅かに目を細め]
ヒサタカ が参加しました。
―寮・自室―
[一人の男子学生と、男性教師が入ってくる]
「さて、入寮手続きはこれで完了だな。生憎ルームメイトは帰省中だが、まあ、帰省しない生徒も何人かいるから寂しくはないだろう」
…………はい。
「………あのな、天野。前から思っていたんだが。頼むから、もうちょっと表情に変化ってものをつけてくれ。慣れない奴が見たら、喧嘩売られてるのかと思うぞ」
……………………判りました。
[教師は、相変わらず無表情なままの返答に、がっくりと肩を落とした]
「とりあえず、何かあったら職員室に来い。ああ、携帯は持ってるか?」
いえ…向こうで使っていたのは、こちらでは使えないので。まだ。
「そうか、まあ寮にも電話はあるし…と、お前はそのくらいのことは知ってるな」
二年前と変わりないなら、大体は。
「うん、大して変わってないだろう。ああ、弓道部には顔を出したか?」
[荷物の脇に立てかけられた和弓をちらりと見て言う]
いえ………道場を使わせてもらいたいので、近いうちに挨拶には行きます。
「そうか、じゃあ、俺からも顧問の先生に話しておいてやろう。…そういえば部には戻らないのか?」
「ん?まだ何かあるか?」
いえ………ありがとうございました。
[折り目正しく、深々と一礼した姿に、教師は、笑って頷いた]
「まあ元気でやれよ。天野」
[軽く手を挙げて言った教師に、はい、と頷いて、出て行くのを見送る]
[跳ね返った明るい茶の髪は、月光の下には目立つ。
見られている事など気づかず、寮の壁まで到達すると、
雨どいのパイプに手をかけ、取っ掛かりに出来そうか、
感覚で確認していく。
こういうとき、一階の部屋でないのは面倒だ]
…ロープでも買おっかなー。
[ごくごく小さなぼやき。
ないものねだりをしても仕方がないのだが。]
[寮の壁へと近付いてきた影を、ベランダの手摺り越しに覗き込む。
月光を受けて見知った茶色に光る髪に、おや、と緩く瞬いた。
…あのサイズは、どうも知っている人物の様な気がするのだが]
…一ノ瀬センパーイ? 何してんスか。
[雨どいに手を掛ける人物に、手摺りに凭れかかったまま
上から遠慮がちに声を投げ掛ける。]
ウミ が参加しました。
……そう、父さんも兄さんも元気か。うん、わかった
うん、そうだね。やっぱり怒ってる、か
まあ、仕方ないよ。私は剣を捨てたんだから。期待もさせてたし、ね
……それは。……いや、どうなんだろうね。私にも判らないや
……でも。何ていうのかな。剣を持つ理由。それが無くなっちゃって。ポカンと穴が開いて……って私は何を言ってるんだか
あー、違う……って言っても、まあ信じないでしょ。想像に任せるよ
むぅ、五月蝿い。中学生が一人前に口利くな
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