情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
─雑貨屋─
[取りあえず、やりかけていた掃除をやってしまおうか、と箒をくるりと返した所に、奥から呼びかける声]
ああ、ゴメンねかあさん、起こしちまった?
ん、いつものいつもの、なんでもないから、だーいじょうぶ。
なー、ツィン?
[何かあったのか、と問う母に、笑顔で返す。
足元の猫も、同意するように尾を揺らした]
6人目、記憶喪失者 リディ がやってきました。
……みゅう。
[ボロをまとったような姿で、少女はふらふらと歩いていた。
なんだか、すごくお腹がすいた。
一体、いつから食事を取っていないんだっけ?]
んー。
[少しだけ考えようとしてすぐやめた。
そんなことよりも大事なことがあったはずだ。
だけど、それでさえなんであったのかはよく覚えていない。
私は何を探しているんだっけ?]
[受け取った紙に、流れるように文字を書き連ね、差し出した。
それを受け取った自衛団は、慌ただしく去って行く。]
草花に注意をと、云いましたのに。
[自衛団の者が気がつかなかったのだろう、
先程踏まれていたとは別の野花の茎が折れていた。
少し眉間に皺を寄せるも、折れてしまったのは仕方ないと、
淡い桃色の花弁を持つ、可憐な野花を手折った。]
……何か、あったのでしょうかね。
[指先で茎を回せば、花が回り踊る。
その様を見ながら、独り語ちた。
ざわざわと風が、頭上の森の木々を揺らす。
碧の双眸は一度その様を見上げ、
片手で少し乱れた黒髪を鬱陶しげに一度梳いて、
くるりと踵を返すと、広場の方へと足を向けた。]
……ま、いいや。
そーいうわけで、ちっと買い物に行ってくるわ。
いい子にしてろよ?……って、他の奴らにも言っとけ。
[何がそういうわけなのかは兎も角、子供は素直に頷く。
その頭をぽんぽんと軽く撫でてから、男は教会を離れて行く。
そして書庫の掃除をサボったのは意図的か否か]
[母としばし押し問答の後、奥で休ませるのに成功する。
言葉遣いの事やら何やら、最近はそちらの小言が増えたような感もあり]
もー、そんなん急に言われても。
すぐ直せるモンでもないってーのに。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、店の前の掃除をする手つきは丁寧なもの]
……。
[なんだか段々頭が回らなくなってきた。
これはまずい。
早くやるべきことをやらなくちゃ。でも、それってなんだったっけ?]
みゅう。
[そんな答えの出ないようなことを悶々と抱えながらふらふらと歩いていると───それは見つかった]
見つけた!!
[それは、森から広場へと足を向けているライヒアルトの姿。
少女はそのまま走って、彼の元へと向かっていった]
─宿屋─
[近海で獲れる魚を使った揚げ物をつまみに、船乗りはラム酒を呷る。少し前から飲みまくっているせいか、段々と呂律が回らなくなって来ていた]
おいおい、もうそのくらいにしとけよ。
今日はもう船に乗らねぇにしても飲み過ぎだ。
[お代りを要求されても出すのはミルクのみ。フーゴーのその頑固な姿勢に船乗りは仕方なくミルクをちまちま飲み進めるのだった]
ったく、しょうがねぇ奴め。
それ飲み終わったら部屋行って休め、良いな。
おいリッキー、ちぃと一服してくらぁ。
しばらく頼んだぞ。
[店の手伝いをしてくれている青年・リッキーに後を任せ、フーゴーは店の入り口から外へと出る。入口傍らにある大きめの石に腰かけると、パイプを取り出し景色を眺めながら一服し始めるのだった]
……あー、平和だなぁ。
海に出てた頃に比べりゃあよ。
さってと。
まずは……
[広場近くで立ち止まり、ぐるりと辺りを見渡す。
足を向けるのは雑貨屋]
よぉ。
昼間っから精が出るねぇ。
[店前の掃除をする娘に声を掛けた]
[ちょっと走っただけで息はすぐに切れた。
肩で大きく息をしながら、ライヒアルトの顔を見つめる]
……。
[……何をするんだっけ?
覚えている。この顔は覚えている。
だけど、なんで探していたのかは覚えていない]
[呼びかける声に、先に反応したのは、ぶち猫。
気だるげに一声鳴いて、尾を揺らす]
ああ、見習いさん。
掃除も、ウチの大事な仕事だからね。
手ぇ抜けんの。
見習いさんは……この時間だと、お仕事おサボりかい?
[猫に遅れて、黒の瞳を神父見習いへと向ける。
問いかける口調は、軽いもの]
― 広場の方へ ―
[くるり、くるりと、指先で手折った花の茎を回す。
踊る花を見つめたまま、心此処にないまま、
足は真っ直ぐに広場へと向かう。]
……やはり、腑に落ちない、な。
[先程の出来事を思い出して、零す言葉。
それは、身の上をまた調べられたことに対してか、
自衛団の彼が、希少な動植物に関心がない方か。
深く考え事をしているが為に、
此方に翔けてくる少女には未だ気がつかぬまま。]
…――?
[しかし、流石に近くで大きな呼吸音がすれば、
少女の存在に気がつく。
そして、無意識に動かしていた足を止めた。]
なにか、私の顔についているか?
[見つめられれば、つるりと自分の頬を撫でた。
撫でながら、此方も、じぃと相手を見やる。
何処かで見たことがあるような、ないような。
記憶の糸を探り、碧の眸を細めた。]
[ぶち猫には軽く手を上げて応えた]
人聞き悪ぃなぁ。
俺だって、やることはちゃぁんとやってマスよ?
[大袈裟に肩を竦めるが、説得力はあまりない]
あぁ、そうそう。煙草、まだあるかね。
勿論、金はちゃんと持ってるぜ?
[人の悪い笑みを浮かべてみせる。
先程聞こえた声を示唆しているのは言うまでもなかった]
[───ライヒアルトにこちらをじっと見つめられると、なんとなく湧き出す感情]
[───私は]
[───彼が]
[───憎いんだ!]
あなただけは……許さない。
そうだ!私はあなたに復讐しなくちゃいけないんだ!!
[そうだ。間違ってない。絶対に間違ってない。
私のやることって、このことなんだ!]
ふぅん……。
[言いながら、軽く首を傾げて、見上げる仕種。
それは説得力のない言葉を、吟味しているようにも見え]
ん、ああ、まだあるけど。
[煙草の事を問われたなら、一つ頷き。
笑みと、含むもののある言葉に、むう、と眉を寄せた]
そりゃあ何より。
ウチも、教会までツケの取り立てに乗り込むとか、やりたくないからねぇ。
私は君に、復讐されるようなことをした覚えがないのだがね。
[唐突に負の感情を向けられて、碧の眸が数度瞬く。
しかしながら、常の淡々とした口調は崩れず、
何を思ったのか]
まぁ、少し、落ち着いたらどうか?
[相手の髪に、叶うならば持っていた花を刺そうと、
右手が相手に向かって伸びた。]
うるさいうるさいうるさーい!
[ライヒアルトの伸ばした手を振り払うと、少女は拳を握り]
覚悟!!
[と、言いながら殴りかかる。
が。
それはあまりにひ弱で、まるで幼き子供がぐるぐると腕を回しながら叩いてこようとするぐらいのか弱さだった。
多分、腕を伸ばして頭をおさえるだけでその攻撃は全て届かなくなることだろう。
もし当たったのだとしても、鉄の鎧に、紙の剣で切りつけるのよりもさらに効かないだろうけども]
[吟味するような視線からは軽く目を逸らしたかも知れない]
ヒヒ、そりゃぁこっちとしても勘弁だ。
祈りの時間なんかに乗り込まれちゃ、教会の威厳ってモンが損なわれちまう。
[あくまで口調は軽い]
……あぁ、ついでに。
なんか、ガキが喜びそうなモンがありゃ嬉しいんだが。飴とか。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新