情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
― 広間 ―
ほぅ、巡礼を。
それはご苦労な事だ。
[立ち上がっての名乗り>>17を聞き、表情を和らげ]
ラッセル・イザード。
今は――家で下働きをしている。
[相変わらずの堂々たる態度で、それとは不釣り合いな現在の職業を述べる。
かつてそうやって名乗った相手の中には、姓を聞いてピンと来るものもいたようだが、今回は如何だろうか。
ユージーンの視線が動くのに、自分もまた扉>>16の方へと目を向けて]
ヘンリエッタ嬢か?
遠慮せず入るが良い。
[どちらが主人側か分からない。
さておき、これまでも何度かあった行動から推測して、この家の娘の名を呼び掛けた**]
─ 広間 ─
[そろ、と顔を横に倒して両目だけを扉の隙間から覗かせる。
覗き込んだ広間の中に居たのは、見知った顔と見知らぬ顔。
見知らぬ顔>>17の視線が向けられるのに気付いて、ヘンリエッタは思わず背筋をピンと伸ばした]
え、と
[名前を呼ばれて>>18、僅かに開けていた扉を更に開く。
自分が通れるくらいまで開いてから、そろりと広間の中へと入った]
こ、こんにちは、イザード、さん。
お父様に、ご用事、ですか?
[見知った顔の割に向ける声はどこか硬い。
緊張しているのもあるが、ヘンリエッタはこの赤髪の男性──ラッセルのことを少しばかり苦手に思っていた。
自分の家なのに家主のように振舞うのもあまり快く思っていない。
「この屋敷の主は父なのに」と、そんな風に思うためだ]
えぇと、
あなたも、お父様にご用事、ですか?
は、はじめまして。
ヘンリエッタ=グレイヴズ、です。
[見知らぬ隻眸の人物にも問いを向けて、拙いながらも自己紹介する。
ぺこりと頭を下げると、リボンで結わった髪が動きに合わせて大きく揺れた]
― 広間 ―
[旅を労うかの言葉>>18に一つ頭を下げて。
相手の名乗りを聞き、その態度と、告げられた仕事ととの差にはたりと一つ瞬いて]
ラッセル・イザード様、ですか……?
はて……
[ほぼ無意識に問い返すような声を零し。
そうしてふと考えるかに目を伏せる。
「イザード」と言う姓は旅を始めたばかりの頃に立ち寄った町で聞いた気がした。
そこで聞いたものと今の目の前の青年の立場には違いがありすぎて、
だけど、それ以上を問える立場でもないから、その先、言葉は飲み込んで]
これも何かの縁です、滞在中はよろしくお願いいたします。
[そう返してもう一度頭を下げ、ラッセルが声を掛けるのに合わせドアの方を見る]
[扉の影で僅かに揺れる髪。
ラッセルの呼びかけに応えるように緊張した面持ちで姿を現し、言葉を交わす少女とラッセルを交互に見遣る。
上流家庭の事はよく解らないから、余計な詮索は避けた。
やがて、少女の声がこちらに向けられるのに、もう一度立ち上がって]
初めまして、ヘンリエッタ様、でよろしいでしょうか?
私はユージーン・グレイナーと申します。
麓の村で、こちらのお屋敷の事を伺って……その、珍しい本があると聞いたものですから、書庫を拝見さていただければと訪問させていただきました。
短い滞在ですが、よろしくお願いします。
[緊張している少女を気遣うように、できるだけ柔らかく。言葉を選んで挨拶をする。
自分の外見…半分の面差しを隠した姿が、あまり快く思われないのは知っていたから]
─ 館 ─
[玄関前で呼び鈴を鳴らしたなら、顔を出すのは顔馴染みの使用人。
どーも、と笑って交わすのは、いつもの挨拶]
ウチのじい様から、ご主人にお届け物なんですが……直接渡すように、と言付かってるんで。
取次ぎ、頼めませんかね。
[軽い口調で用件を告げ待つ事しばし、通されたのは主の書斎。
時候の挨拶やら、祖父の近況やら、そんな世間話の後]
で、これがウチのじい様からのお届け物。
この間頼まれたものだ、って言ってましたけど。
[淡い薔薇色のリボンで封をされた包みを差し出す。
娘に贈るらしい、という話だけは聞いたが、中身が何かまでは知らぬ事]
さて、それじゃ俺はこれで。
……ああ、この前お借りした本、戻しておきますね。
また新しく貸していただけるとありがたいんですが。
[吊り橋に文句を言いつつ、それでもこの屋敷を訪れる理由は、豊富な蔵書の存在にある。
主人もそれはわかっているのか、返される諾は快いもの。
その後、幾許かの世間話の後、向かう事になるのは広間か書庫か。**]
― 広間 ―
如何かしたかね。
[小さく問い返すような声>>22、それから相手が考える素振りをする間、静かにただその様を眺めていた。
過去にも幾度か問われた事、口にされれば隠し立てる事もなくあっさり同一だと頷いた事だろう]
ああ、こちらこそ。
[結局問われることもなく、自ら言う事も無かったが。
少女へ声を掛けたのはそのすぐ後の事]
うむ。届物だ。
[少女の内心>>20を知るや否や、表情の固さはいつものこと故意に介した様子もない。
問い掛けにも簡潔に答えを返してから一度視線を落とし、使用人から貰った茶を口に運ぶ]
画家 ヒューバート が参加しました。
[左肩に二種の鞄を負い、吊り橋を渡る男が一人。
谷底から吹き乱れた風に板状を収めた鞄が酷く煽られ、慌て足を止める]
……やれやれ。
自ら望んで出向いて居るとは言え、山道とこの橋は困ったものだね。
[浚われそうになった要因を抱え、ひとつ息を吐き。
ぎぃぎぃと揺れ鳴く板の連なりをまた一歩と踏み進めた]
[やがて暗く深い谷を越え、足は確りとした地を踏み締める。
ゆるりと最後に息を吐き出すのも毎度の事だ]
……まあ。
これが無ければ、此処に来る事など無かったのだろうけど。
[未だ青を多く抱えた樹と其処に立つ館。
樹々は移ろえども変わらぬ佇まいに誰にも見咎められぬ場で笑み浮かべ]
[呼び鈴ひとつ。
姿を見せた使用人が驚きに目を見開くのに笑みを返す]
やあ、久しぶりだね。
また暫くお邪魔させて貰いたいのだけど、都合は大丈夫かな。
[諾の返事と常の部屋を用意する旨。
それに加えられた使用人の言葉に、今度は男が細い目を見開いた]
……そうか、客人が。
……賑わうのは良い事だ、色々な話が聞けそうだな。
─ 広間 ─
[立ち上がる相手>>23に合わせ、ヘンリエッタの視線が上を向く。
と言っても緊張からか、顔はほとんど持ち上がらず、上目遣いのような形で瞳は向けられた]
は、はいっ。
…えっと、えっと…… グレイナー、さん。
[呼び方を問われて返事をしたが、声がひっくり返ってしまう。
いきなり名前を呼ぶのは失礼だから、と頭の中で必死に考えて、ようやく苗字を紡ぎ出した。
聞こえて来る声は見た目に反して柔らかく、丁寧な物腰は緊張を少し解してくれる]
よろしく、おねがいします。
[紡ぐ声も硬さが減り、幾分笑みも浮かぶようになっていた]
そう、ですか。
[ラッセルの返答>>28を聞いて、ヘンリエッタは一つ頷く。
それから思考が1つ2つと頭を巡って]
……あ。リンゴ。
まだ、赤くない、です。
[ラッセルがいつも熟したリンゴを持ち帰るのを思い出して、申し訳なさそうに呟いた]
[やがて、先ほど自分を案内した使用人が姿を見せて、主から書庫の閲覧の許可を得たと伝えてくる]
わかりました、ありがとうございます。
あとで案内していただけると助かります。
[そう、礼と要望を伝え]
……滞在期間については好きなように、ですか?
それはありがたいですが、いいのですか?
[そんな疑問に使用人は笑う。
「こういう事は、ここではよくある事なんですよ」と、そういい残して、他の仕事があるからと使用人は立ち去る]
なんだか、今まで出会った方とは違う感じですね、ここのご主人は。
[主の娘が側にいるのを忘れて、ぽつりとそう零した]
― → 館/広間 ―
[主は今は面会中と聞き、一先ずと歩みを寄せた先。
大した遠慮も無く開いた扉は少女に当たってしまわなかっただろうか]
――おや。
[果たして其の場には複数の姿が在った。
幾度かこの館に訪れては居るが、主家族と使用人以外に会う事は在れども、何人かと重なる事は滅多に無く、光景は少し見慣れぬ其れになる]
失礼、お邪魔をしても良いかな。
[肩に収まる鞄を落とさぬ様にと抑え、ひとつの会釈]
─ 広間 ─
え、と……はぃ。
じゃ、じゃあ、ユージーン、さん。
[許可を得られたから>>36と、隻眸の人物──ユージーンを名前で呼び直す。
物腰が柔らかいのもあり、緊張も最初ほど抱かずに済むようになってきた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新