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─ゼルギウス宅─
[主張は結局無視され、何となくしょんぼりした]
……そ、なん、だ。
じいちゃ……。
[もう視えない、という言葉に小さく呟く。
何故視えるのかとか、そう言った部分には意識は行かず。
ただ、長が心配していた、という事が、何となく重かった]
─狩場─
そうだな、のんびりした部分もあったとは思うけれど。
…無茶はしていないと思うよ。
[自分と母と両方について妹に抗議した]
[説得力の有無はいうまでもない]
外見的に似ているのも否定はしないけれどね。
母自身が苦笑していた。
狩りの時はしょっちゅうだったよ。
私は飲み込みが早いほうでもなかったし。
[その母と似た苦笑を浮かべてミハエルの問いかけに頷く]
─村の通り─
[空を切った手を握り締める。嗚呼…、と眉尻を下げて声を漏らした]
……まさか、目の前で、とは……。
[寿命の時とは少し異なった、文字通り唐突な消失。防げるものではないと分かっていても、何も出来なかったことが少しショックだった]
…っ、ベッティ、大丈夫か?
[僅か茫然としていたが、ベッティの声が耳に入り、座り込んでしまった相手に声をかける。無理に立ち上がらせようとはせず、自分がその傍にしゃがみ込んだ。痛々しい様子に、少し前にしたのと同じように、ベッティの頭に手を乗せ撫でようとする]
―自宅―
[話すうちに処置は終わり、立ち上がる。
呟くユーディットの頭を軽く小突いて]
だから、心配させるようなことはすんな。
[使った道具を片付け始める]
─狩場─
うん、よく怒られた。
悪戯とか危ないこととかした時はすごく怖かったよ。
[ミハエルの質問には、苦笑しながらも頷いた。
ゲルダに対するミハエルの言葉には、そうだね、と同意して。]
ゲルダはいつも新しいことに挑戦してて、凄いと思う。
でも、ミハエルもゲルダに負けないくらい頑張りやさんだし、綺麗だと思うよ?
[金の髪、翠の瞳。色彩の暗い自分にとってはミハエルやレナたちのような鮮やかな髪や瞳は憧れるしかなくて。]
─ゼルギウス宅─
にっ……。
[小突かれて、上がるのは短い声。
思わず向いた視線はちょっと恨みがましいものだったかも知れない、が]
……うん、気をつける。
細工もちゃんと、仕上げないといけないし……。
ありがと、ギィにい。
[いつになく神妙な面持ちで紡いだ言葉は、決意と、それからお礼]
─狩場─
憧れるか。そうだね。
私も出来る限り手伝ってあげたくなる。
矢ではなく罠で捕ってみたりとかね。
[少し前の狩りを思い出して小さく笑う]
そうだね、そんな時にも容赦はなかった。
[イレーネの苦笑にも同意して頷いた]
[その視線の動きに妹の頭へと手を伸ばす]
ああ。ミハエルも綺麗だと思う。
イレーネもね。
[もっと小さい頃には羨ましいと拗ねられた事もあっただろうか]
[狩りの名残かこんなときだけ妙に鋭い]
[ゆっくりと撫でようとした]
─村の通り─
あ……う…………
[呆然とした視線は意味もなく地面へ落ちていたが、エーリッヒに声を掛けられ、目線を上げる。
そうして、しゃがみ込んでいるエーリッヒを呆然としたまま見ていたが、頭に手を乗せられ優しく撫でられると、目尻にじわりと雫が溜まり、]
エーリッヒ、さん。ウェンが、ウェンが……うっ……
うわぁぁぁぁぁぁん…………
[雫は止まることなく零れ落ち、座り込んだまま泣きじゃくる。]
─狩場─
[パンを齧り、兄妹の話を聞きながら、ふふふ。と笑う。]
二人は仲が良い。
……母様が好きだったのだな。
[二人が母について語る声からか話からか、
感じた事をそう述べて]
おお。そこは──
語り部の師匠のようだな。
ボクも、覚えが悪いと本で、ぽかり。だ。
[レナーテが頷くに、感心したようにそう言って]
―自宅―
[ユーディットの視線には、高い位置から見下ろす視線で返したか]
自分で言ったことだ、忘れんなよ。
[神妙な面持ちに、一つ頷く]
何日かしたら、また診せに来い。
[そうも告げて]
─狩場─
[顔に出てしまったのだろうか、兄に頭を撫でられると少し罰が悪そうな表情になるも嬉しそうに笑って。]
ありがと、兄さん。
[ミハエルから、二人は母様が好きだったのだな、と言われれば笑顔で頷いた。]
うん。今でも好きだよ。
母さんがのこしてくれたものもたくさんある。
─狩場─
二人を心配していたのだな。…む。
でも、レナーテに似た母君に怒られるのは怖そうだ。
[>>18 イレーネの言葉に、想像したのか首を竦める。]
うん。ゲルダの挑戦が、
ボクは大好きだ。
とことんまで付き合おうという気になる。
[そこまでは頷いて、きょと。と目を瞬いた。]
………かね?
[吃驚したような顔のまま、綺麗、と言われて首を傾げた。]
─狩場─
うん、怖かった。
顔が笑ってるのに、笑ってないんだよ。
[怒る時の母のことをそう評して。
ゲルダに対する思いは自分も同じだというように頷いて、きょとんとした顔で首を傾げられるとふふ、と笑って頷いた。]
うん、綺麗だよ。
髪もさらさらだしね。
ね、レナもそう思うでしょ?
─ゼルギウス宅─
[見下ろされると、改めて身長差を感じたり、その差に威圧されたりなんだりするわけだが、それはそれとして]
うん、忘れない。
[頷く時には、左手は、右の肩の上に。
表情も、いつになく真摯なもの]
わかったんだよ、じゃあ、また来るね。
[また診せに、という言葉には、素直に頷いて。
ぴょこ、と椅子から立ち上がると、とてとて歩いて、外へと向かう]
─村の通り─
[こちらを見た目にどんどん雫が溜まって行く。その様子に軽く眉を顰めた]
うん……。
[かけてやる言葉が見つからなくて、ただただベッティの頭を撫でてやり。泣きじゃくるのを見ると、自分の胸へとベッティの頭を引き寄せた]
親しい人が居なくなってしまうこと程悲しいものは無い。
……好きだったんだよね、ウェンデルのこと。
気が済むまで、泣くと良い。
俺の胸で良ければ貸してあげるから。
[もう片方の手をベッティの背中へと回し、あやすようにとんとんと軽く叩いてやる。落ち着かせることが出来るのか、更に泣かれてしまうのかまでは分からなかったが]
─狩場─
うん。
頑張っている人は好きだ。
そうか。あの蜥蜴はレナーテの獲物か。
[逃げたトカゲを思い出し、二人の母の話にはそうか。と頷く。けれど、イレーネに続く容姿への同意には、ぐぬ。と、居心地悪げに肩に力を入れて]
髪と瞳の色は、… まあ、エーリ兄と同じだからな。
かといって、色で美醜が変わるものでもないぞ。
イレーネの優しい色の目も、
落ち着いた色の髪も、ボクは美しいと思う。
[好きだ。と、きぱり述べて]
─狩場─
大切な妹だからね。
ミハエルも一緒には暮らしていなくてもエーリッヒと仲良いだろう?
ああ。母のことも好きだったよ。
[笑うイレーネの頭からそっと手を外す]
[今もというのにその通りだねと頷いた]
私はそんなに怖そうに見えるかい?
[首を竦めるミハエルに軽く肩を竦める]
[とことんまで付き合うというのには微笑した]
[妹が同意を求めるのに深く頷く]
とても綺麗で。私も好きだよ。
―自宅―
[威圧や何やらは勿論承知の上でやっているのだが、ともあれ]
よし。
[素直な返事に頷いた。
歩くユーディットを追い越して先に玄関に行き、扉を開けた]
帰ったら安静にしてろよ。
─ゼルギウス宅→村の通り─
はあい。
[帰ったら安静に、という言葉に頷いた。
……帰る前に、寄り道しないとならない事は、言わずに。
一度工房に行って、細工用の糸をもらう必要があるから。
それに、パン屋にも用事はある。
そこに主がいない事は、未だに知らぬ事]
じゃあね、ギィにい。
また、ね。
[ちたちた、と手を振って歩き出す方向が家とは微妙に違うのは、すぐにわかるだろうが]
─村の通り─
ウェン……ウェン…………ヒグッ……
[エーリッヒの胸に顔を埋め、暫し、泣くままに泣き、されるがままにされていたが、]
…………………ん。
[ぐい、と強引でない程度にエーリッヒの胸を押して、身体を離すと、ゆっくりと立ち上がり、袖で目元を拭う。]
…………うん、もう大丈夫。ごめんね、服汚しちゃって。
それと……引き止めちゃったよね。うん、それもごめん。
知らせないとね、皆にも。
ゲルダおねえちゃんのことと……ウェンくんのことも。
[そう言って、ぎこちないながらも笑みを浮かべる。]
─狩場─
……それは怖い。
[怒っているときの話に、真顔で同意して>>26]
ぐっ、…!?
[同意を求める妹と同意する兄を見比べ>>30
視線がおちつかなげにさまよう。]
……っ …この間は子ども扱いで可愛いだったというに。
…、綺麗と言う言葉と可愛いという言葉に含まれる
伝達されるべき感情は微妙に違いが存在するのだよ……!
[ぷくりと頬を膨らませて、落ちつかないなりに、赤毛の狩人をきろりと睨んだ。]
─村の通り─
[抱き寄せていた胸に負荷がかかる。それに逆らわずにベッティから身体を離すと、立ち上がる相手に合わせてこちらも立ち上がった]
本当に、大丈夫かい?
ああ、服のことは気にしないで良いよ。
[心配げに言ってから柔らかな笑みを浮かべ、首を横に振る]
そうだね、報せないと…。
……俺が伝えておくから、ベッティは休んでても良いよ?
[ぎこちない笑みを見て、気遣うように言った]
─狩場─
え?
…あ…え、っと。…ありがと。
[ミハエルの言葉には、きょとん、として。
この髪と瞳の色を美しいと思ったこともなかったからそんなこと思ったこともなかったと、ゆっくりと赤くなった。
なんだか顔があげられなくて、俯いたまま小さな声でぼそぼそと礼を言った。]
─狩場─
[兄とミハエルの雰囲気がいつもと同じようで、でも違ってみえて。
おや?と思ったものの、すぐに微笑ましく表情を和らげ。
その気持ちは自分の感情も穏やかにしてくれた。]
─村の通り─
に……ルゥねえのとこと、工房、どっちに先に回ろうかな……。
[呟きながら、とてとて、歩く。
ちゃんと手当てを受けたからか、歩みはだいぶ落ち着いたもの]
……ふに?
[そうやって、思案しながら、通りを歩いて行き]
あれ……リィにいと、ティ?
[見知った二人の姿を視界に止めたなら、ぴたり、と足を止め。
どこか、いつもと違う雰囲気にきょとん、とした瞬きひとつ**]
―狩場―
可愛いと思うのと綺麗だと思うのと。
両方一度に感じては駄目なのだろうか?
[頬を膨らませるミハエルに真顔で首を傾げる]
[睨む視線から逃げるように妹を見た]
…駄目なのだろうか。
[同じ事を聞いたりする]
ミハエルの嫌がることをするつもりはないから。
駄目なのだったら教えて欲しい。
─村の通り─
……うん、もう大丈夫。心配させてごめんね。
[エーリッヒの心配げな様子に、ぎこちなさが幾分取れた笑みを浮かべる。
だが、気遣いの言葉には首をふるふると横に振ると、]
ううん、わたしも付いてく。あ、迷惑じゃないなら、だけどね。
ここで逃げちゃ…………駄目だと思うから。
[そう言って、見つめ返した目には決意が宿っていた*だろう*。]
─狩場─
………兄さん。
[真顔で首を傾げ、こちらに助けを求める兄に、呆れた視線を向け。]
鈍い。
[答えになっているようななっていないような、そんな返答をした。]
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